ただ愛が知りたかった

伊織

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6.繰り返す

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その日は、映画鑑賞のみであとは何もなかった。
変わったことといえば、手を噛まれたことくらい。それも、いやだとは感じなかった。


(変な人だったなぁ)


家に帰ってそう考えた。
でも、内心は違う。彼に惹かれていた。
電話をして、実際に会って興味は恋心へと少しずつ変わっていた。

また会いたいと、華夜は初めて思った。幾度となく男性と会ってきて、はじめて。

そしてまた今日も電話をする。
どこか夢見心地な気分でもあった。


幸司の仕事の休みは水曜日と日曜日。
だからまた次の休みの日、会う約束をした。


…今度はホテルに行こう、と。


いいの?と幸司は繰り返し訪ねるが、華夜は大丈夫だよの一点張り。
自分は元々そのつもりで、上辺は遊びと彼氏づくり、内心はたったひとつの愛を求めて、出会い系こんなことをしているのだから。



何よりも、一度きりの関係で終わりたくなかった。
体で関係を築いて、少しでも幸司の気を惹き留めていたかった。

そのために華夜はまた、堕ちていった。
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