11 / 16
11話 警察での取り調べ
しおりを挟む
隆が警官二人に説明した。
「俺たち東京の大学で郷土史を研究しているんですけど、向こうの山の入り口にある古い神社のことを調べにきたんです。今はこちらの神主さんに話を聞いてました」
「東京から?」
「ええ」
隆は学生証を見せた。
警官二人は、出した学生証を丹念に眺めていた。
「ちょっと署まで来て、話を聞かせてくれない?」
警官たちの口調には、有無を言わせぬ響きがあった。
「え?たかが駐禁で警察署までいくんですか?」
「来れない理由があるの?」
「いや、別に…」
隆と徹は顔を見合わせた。行かない選択肢はなさそうだ。
警察署では、隆と徹は別々に取調べを受けた。
今日どこに行ったか。
何時ごろに来たか。
他に車を見なかったか。
神主さんと大学にも連絡が行ったらしく、俺たちのことを証明してくれたので、やっと釈放になった。
「いや、長時間悪かったね。最近この辺で行方不明事件が相次いでね。県外ナンバーの車には警戒しているんだ。観光地ってわけでもないから」
佐伯と名乗った警察官が、外まで送りに出てくれていた。
「まあ、捜査でしたらしょうがないですよ。早く事件解決することを願っています」
徹が敬礼の真似事をすると、佐伯さんも返礼してくれた。地域の良いお巡りさんなんだろう。
「引き留めておいて何だけど、遅いから気をつけて帰ってね」
時間は夜9時を回っていた。
「俺たち東京の大学で郷土史を研究しているんですけど、向こうの山の入り口にある古い神社のことを調べにきたんです。今はこちらの神主さんに話を聞いてました」
「東京から?」
「ええ」
隆は学生証を見せた。
警官二人は、出した学生証を丹念に眺めていた。
「ちょっと署まで来て、話を聞かせてくれない?」
警官たちの口調には、有無を言わせぬ響きがあった。
「え?たかが駐禁で警察署までいくんですか?」
「来れない理由があるの?」
「いや、別に…」
隆と徹は顔を見合わせた。行かない選択肢はなさそうだ。
警察署では、隆と徹は別々に取調べを受けた。
今日どこに行ったか。
何時ごろに来たか。
他に車を見なかったか。
神主さんと大学にも連絡が行ったらしく、俺たちのことを証明してくれたので、やっと釈放になった。
「いや、長時間悪かったね。最近この辺で行方不明事件が相次いでね。県外ナンバーの車には警戒しているんだ。観光地ってわけでもないから」
佐伯と名乗った警察官が、外まで送りに出てくれていた。
「まあ、捜査でしたらしょうがないですよ。早く事件解決することを願っています」
徹が敬礼の真似事をすると、佐伯さんも返礼してくれた。地域の良いお巡りさんなんだろう。
「引き留めておいて何だけど、遅いから気をつけて帰ってね」
時間は夜9時を回っていた。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末
松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰
第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。
本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。
2025年11月28書籍刊行。
なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる