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初めての友達
55.
ソンリェンがぴたりと動きを止めた。
「トイレ、行きた……たのむ、から少し……だけ」
追いすがるように畳みかける。実は少し前からトイは込み上げる尿意と闘っていた。しかしソンリェンはトイを一瞬たりとも解放してくれない。トイレは各々の室内にはなく外に設置されている。
ここで漏らしてソンリェンに殴られるよりも、せめて服を羽織ってトイレに行ってから殴られた方がまだいい。
振り払われる前に、ぎゅっとソンリェンの服を強く引っ張る。切羽詰まっている状態をどうにか伝えたかった。
「も、漏れちゃう、からぁ……っ」
堪えるように腹に力を入れ、もじもじと股を擦るトイの様子にソンリェンはすっと目を細めた。黙々とトイの身体を暴いてたソンリェンが僅かにでも顔の筋肉を動かしたのが久しぶりに思えて、何をされるのかと緊張する。
ソンリェンは挿入したものを引き抜くことはせず、トイをひょいと抱え上げた。
「ひゃっ……!」
トイは驚いた。今まで何を言っても聞く耳すら持ってくれなかったというのに、やっと話を聞いてくれる気になったのかと。急に高くなった目線に慌ててトイは落ちないようにソンリェンにしがみ付く。離せと手を叩かれることはなかった。
そしてそれ以上に抱き上げられたことにびっくりして、そして床に降ろしてくれるのかと思いきやトイを抱えたまま歩き始めたので二重にびっくりした。
「……、そん、りぇん」
ソンリェンが歩くたびに振動が繋がっている部分から伝わり、膀胱が押し潰されて尿意が高まる。トイは歯を食いしばって波のように襲い掛かるそれに耐えた。しかし玄関まで連れていってくれるのかと思っていたのだが、ソンリェンはあろうことかシャワー室の扉を開けた。嫌な予感がする。
「ぇ……あの、ソンリェン、トイレ」
狭い室内で膝を付いたソンリェンに、抱え込まれたままぐるんと身体の向きを変えられた。何をする気だと戦々恐々としていると、身体をタイルの壁に押し付けられトイは息を飲んだ。まさか。
「出せ」
それまで黙ったままだったソンリェンの第一声に、トイは目を見開いて呆けた。
何をと問う時間も与えて貰えず、躊躇なく後ろから下腹部を強く押されてびくつく。じわじわと食い込んでくる圧迫感にソンリェンの意図を正確に理解して血の気が引いた。
「ひ……」
限界に近かった尿意のせいで自然に腰が揺れ内股になる。自由な右手で慌てて股間を隠すが、腕を引き剥がされ腿をソンリェンの左手と膝で強く開かされ閉じることもできなくなった。
「隠してんじゃねえよ」
この体勢はどうあがいても、ソンリェンの眼前で漏らすということからは逃れられないようになっている。しかも今トイはソンリェンを咥え込んだままだ。
「……ソンリェン」
嘘だろう、と強張る首でソンリェンを見上げる。やけに据わった目をした青い瞳は狼狽えることなく逸らされない。
「なんで俺が、てめえの都合で抜かなきゃなんねえんだよ。いいからさっさと出せ」
低い声は本気だった。
「っや、ぁ……! やだう、そ──ぁ、ああ、あ」
促すように本格的に揺さぶられ始め泣き声が漏れる。たまらず片手を壁について尿意に耐える。確かにシャワー室には排水溝があるが、ここはそういうことをする場所ではない。
それ以前に貫かれたままソンリェンの目の前で出すなんて絶対にしたくない。ソンリェンだってそんな光景見たくないはずだ。最悪な趣味を持つロイズに強制されて漏らしたことはあったが、ソンリェンにそういった性癖はなかったはずなのに。
それなのにソンリェンは躊躇なく胎内を激しく穿ってくる。しかもトイの腹を強く圧迫しながら。完全に出させる気だ。油汗がだらだらと額を零れ落ちる。
「やっ、む、無理……!」
自分の腹部が、小刻みに収縮を繰り返しているのが見えた。ソンリェンの視線はじっとトイのそこに注がれていた。生理的欲求に抗えずはくはくと開閉するトイの鈴口に。
嫌で仕方がないのに限界まで張り詰めている膀胱にトイはぞっとした。このままでは本当に漏らしてしまう。
「いいから出せ」
「い、やだ……!なん、なんで、……!」
「見せろ」
「ダメ……ねが、でちゃ、でちゃぅ、てッ、ぁッ」
「見せろって言ってんだ、お前は俺のもンだろうが」
ぐい、と後ろから顎を掴まれて、下腹部を強く圧迫されて仰け反る。
「全部、見せろ──トイ」
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