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初めての友達
54.
はくはくと肺に入ってこない酸素を必死に飲み込む。テーブルに口の端から零れた唾液が染みついていく。口を閉じようとして、押し込まれる圧迫感と熱にそれもままならなかった。
「こわれ……ちゃ、……ぁっ」
何も言ってくれないことが怖かった。こんな状態になるくらいなら、いつものように残酷な台詞をぶつけられるほうがよっぽどましだ。
「は、はァ、そんりぇ、はぁ、あ、ふ」
首の裏をやんわりと噛まれながら、ぐるっと向きを変えられ足を顔の横まで抱え上げられて繋がりが深くなる。トイは悲鳴を上げたがそれももう掠れていた。なぜかというと。
「ひゃ、ぁあ、あ」
かなり喉が渇いていたからだ。
「ん、ぁ」
ソンリェンがテーブルに置いている袋から、桃色の菓子を鷲掴み引きちぎり、トイの口の中に指ごと突っ込んできた。甘ったるいそれを最初は美味しいとは思ったが、こうも執拗に食べさせられるといい加減気持ち悪くなってくる。
それに散々喘がされているので喉はからからだし、口周りなんてもう溶けた砂糖でベタベタだ。あんなにあったふわがしも、今はもう残り少なくなってしまった。
なぜこんなことをされるのかも分からず、しかし拒むことはできずにトイは放り込まれるそれを延々と口の中で溶かしては、膣の中を掻き回され喘いでいた。
しかもあろうことか、ソンリェンはトイの身体にまでそれを塗り込んでくるのだ。そのせいでトイの身体はもうどこかしこも溶けた砂糖でベタベタだ。胸も首筋も、へそも臀部も、足も、脚の間にそそり勃つ、トイの大事な肉欲も。
貴重な砂糖をこんなことに使うなんてどうかしている。しかしソンリェンはそんなこと気に留めずに、一心不乱にトイの身体にそれを塗りたくっていた。
吸われ過ぎて真っ赤に腫れ上がったトイの胸先にふわりとした感触のそれを置かれ、ざらざらとした砂糖ごと親指で弄られる。その次にやられることはもう決まっていて、大きな舌で尖りをちゅうと吸われその口を重ねられるのだ。溶けた砂糖と苦い唾液が混じった味のせいで、トイはもう何度も咽ていた。
「ふ、あ、ァ……」
甘ったるい声が漏れる、甘さと一緒にぐずぐずに溶けていってしまいそうだった。苦しいはずなのに、もっと強く突き上げて男茎を扱いてほしいだなんてとんでもない思考さえ生まれてくる。
「ひ、ぁっ……!ま、待ってソンリェン、そ、そこ……は、ぁあァ」
急に電流のような痺れが脳髄を駆け上がり、艶やかな嬌声が溢れてしまった。勝手に身体が痙攣する。ソンリェンは無言でトイの足を抱え直し、先程トイが感じた一点を抉るように腰を打ち付けてきた。
「やァッ……そんり、ぇ、やめッ、やめ、てっ」
そこは嫌だ、わけがわからなくなる。敏感な箇所を硬い杭にこれ以上ないほど掻き回されて、トイは狂ったように頭を振って鳴いた。さらにはぷくりと腫れた胸の尖りにむしゃぶりつかれるものだからたまらない。マグマのような熱が身体の中で激しく荒れ狂う。溶けてしまう。
「やあ、ぁあ、あッひィ―――あ、ぁあ、ァア」
痙攣を繰り返しながら腹部に力を入れて必死に肉棒を押し返そうとしても、快感を受け入れ慣れた内壁はぎゅうとソンリェンの異物を締め付け、誘い込むようにうねらせてしまう。トイは自分の身体が憎くてたまらなかった。
「あっ、やっ、もうや、だ……ッちくび、吸わな……で」
噛み付かれすぎてトイの身体はソンリェンの歯型だらけだった。泣きながら懇願しているというのに千切れんばかりに胸の飾りに歯を立てられ強く吸われ、また甘い声がでる。
「や、ぁ……とれる、取れちゃう、から……!」
ふいにソンリェンが指先を下に持っていった。
恐ろしい予感がして身を捩るがそれは些細な抵抗だった。
「そんりぇ、ぅ、ひ、―――」
勃起し、はしたなく雫を垂らす男芯を容赦なく弄られて首を振る。
「そ、れいやいや、ぃや……だ、ァ……!」
竿だけではなく、小ぶりで未発達な袋も同時に。手のひらで包み込まれねちょねちょと揉み扱かれ、激しい水音に頭の中が白く霞んでもう何も考えられなくなった。自ら腰を回しソンリェンの手に押し付ける。トイの痴態に獣のように喉を鳴らしたソンリェンが躍りかかってくる。ソンリェンの額に浮いた玉のような汗がぼたりと落ちてきて、肌に残っていたふわがしが溶ける。
背筋から脳髄までを突き抜けるような快感が爆発する寸前、掠れた声で叫ぶ。
「だ、めぇっ、も、イく、いっ、ちゃ―――ぁッ!!」
ぶるんと目の前で弾けた男根から白濁液が噴き出し、びたびたと顔に降りかかってきた。これで三度目だった。トイが射精してしまったのは。
強くなった締め付けにソンリェンが低く呻き一際大きく腰を打ち付けてきた。
大量の冷たい液体が子宮の奥にぶちまけられる衝撃に歯を食い縛る。渇いた喉を鳴らせば、口にも入ってしまった自身の精液が流れて来て苦みとしょっぱさと、かすかな甘さに苛まれた。
「はぁあ……あ……」
ぐちゅんっと腰を回されながら、一滴も残さず膣内に吐き出されて腹が膨らんでいく気がする。もう何度中に出されたのか、胎内の奥が苦しい。全て出しきったソンリェンは一度引き抜くと、白濁液がこびり付いたトイの顔に喉をごくりと上下させ、またゆっくりと挿入してきた。
「ぅ、くぅう……」
果てがない。どうしてそんなに何度も何度もできるのだろうか。未だに萎える気配を見せないソンリェンの肉欲に恐怖を感じる。性欲の塊みたいだったのは無邪気なエミーと体の大きなレオで、ソンリェンは4人の中でも淡白な方だったはずなのに。
繰り返される律動にトイはくしゃりと顔を歪めた。
「も、そん、りぇ……」
また激しい揺さぶりが始まる前にと、震える指先でソンリェンのシャツを掴む。
ボタンが外れ剥き出しになっているソンリェンの硬い胸には白い体液が散っていた。たぶんトイが吐き出したものがかかったのだろう。後でソンリェンに怒られるかもしれないが、それ以上にこのまま知らぬ振りをすれば別の意味で彼に怒られそうな事情があった。むしろ怒られるどころでは済まされない。
「聞い、て、おねが……といれ」
トイは勇気を振り絞って今一番言わなければならないことを伝えた。
もう、羞恥とかそういうのを気にしている場合ではない。
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