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一 大倉麻耶
第31話 大切なもの
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斧を持った景子は貴一くんを追いかけて、その貴一くんが逃げる先にはわたしたちがいる。その姿はまさに囚人を追いかける鬼のようでした。あの真っ白な肌が赤鬼か、青鬼へと化している。
洋介は最初、ドッキリでしょ、って感覚で全く怯む様子も逃げる様子も見せなかった。
「景子、すごいな! 俺さまより格段とドッキリについて頭良いな!」
「馬鹿なこと言ってないで逃げるよ!」
わたしは礼子の手と洋介の腕をがっしりと握った。けど、まさか洋介がその手を振り払うなど思ってもいなかった。百人一首のカルタを投げ飛ばすような感じ。パチンと弾けた音が響いた。わたしの腕は音よりももっと遠くに弾けられた感じ。
その言動は明らかに故意ではなかった。明らかに、意図した瞬間。
「さわんな。ヤミヨミサマがいながら呪詛なんたらやったお前と関わりたくない」
「なっ……!!」
わたしは言葉がつまった。あの苦い味が再びわたしをおそった。脳を刺激し、脊椎を通って全身にくまなく通っていく。
振り払われた腕を戻し、全力で洋介のことを睨む。
「あれはあんたもいたでしょ。わたしだけじゃない。あれは誰がやっても誰が起こしても何も変わらないし、何も起きない。洋介、目を覚して!」
わたしと洋介が口論になってる間、あっという間に景子が近づいていた。片ほうの腕を握りしめていた温もりがギュと急に締めてきた。手の汗でお互いべっとりしているけど、逆にそれで、すっぽんみたく離れられない。そうだ。今は逃げるんだ。こんなやつと口論している場合じゃない。
わたしはくるりと前に振り向く。景子はもしかしたら、二人を殺めてしまうのではないか、そう思うと洋介と二度と会えなくなる。背を見せた瞬間、わたしは足が動けなかった。
「洋介、最後に言うね。わたし、あんたの幼稚なところ案外好きだったよ。じゃあね!」
足が動いた。背後から断末魔を切ったような悲鳴が轟いた。そのとき、景子の声が聞こえたの。はっきりと。
物事に動じない力強い声。凜とした表情だったに違いない。
「貴一くんも可哀想。洋介くんも。この世で大切な人が亡くなって生きていくなんて可哀想すぎるよ。だから、今殺してあげるね」
貴一くんの蝉みたいな悲鳴がした瞬間、数秒後、消えた。景子が斧を振り下ろした情景が目を瞑っても見える。景子、あなたは優しすぎた。人の感情をよくわかっている子。だからこそ、その変貌は無意識に起きてしまったものなのね。
事件のせいで明らかに歪んでしまった精神は限界につき、とうとう、そうなってしまった。わたしは親友として近くにいたのに、この事態を避けられなかった。
それから、わたしたちは無我夢中で走ってようやく、出歩いた人や明かりもつけていない場所に辿りついた。それは学校でした。
夜の学校というのは、いつの時代も古めかしく怖いものです。好奇心と恐怖心、冒険心に火をつけ、人を寄せ集め、そのあと扉を開け、尋ねられた人物らを夜のディナーに誘うのです。それは、眠気も呆気もひとときも感じさせない素敵なディナー。
「学校……」
ブルッと寒気が足のつま先から頭上の毛につたった。礼子はわたしを見て、クスと苦笑し穏やかな表情をした。
「ここで待っとく?」
「いや! 一緒に行く!」
一足先に学校の敷地に入っている礼子のもとに駆け寄った。窓から侵入するため、しまってない窓を探す。保健室の窓が不用心に開いていた。
保健室にはなかなか来たことなかったので、少し緊張もしました。窓をゆっくり開け、枠に乗りかかると礼子が服の袖を引っ張った。
「な、何?」
振り向く。
「着地、気おつけなさい。そこ、小さい花が備えてあるの」
「え?」
ジャンプして飛び跳ねようとした着地点に植木鉢が何鉢か置かれていた。土と花をねこそぎ取った空鉢。夏休み中、誰も管理していないせいで鉢の中は蜘蛛の巣がはっていた。小指ほどの小さな蜘蛛が小さな糸を辿っている。
「わぁほんとだ! 保健室ってあんまり来たことないから分かんなかった。礼子、詳しいね」
「図書館が開いてないとき来るからね」
鉢が置いてある場所を避けてジャンプした。勢いいって床が抜けたら、というネガティブな発想が脳裏に浮かんだが、実際はそうならなかった。わたしのあとに続いて礼子が飛び込む。
「暫くは誰も来ないよね?」
「さぁ? どうでしょうね」
消毒薬や包帯が配列よく置いてある棚を探っている。なにを探っているのかと思い、顔を覗くと負傷した箇所に新たな包帯を巻いていた。
とても初めてとは思えない手つきでさっさと作業をこなす。このとき、喋ってはいけないと思い口を謹んでたが礼子が軽く口を開いた。
「さっき、どうして笑ってたの?」
あれは、確かに思い出すとわたしも若干引いてしまう行動だ。どう言えばいいのかわたしは戸惑い、黙ってしまうと礼子の短いため息がこぼれた。
「まぁ良いわ。それより、麻耶はおばあちゃん家行かないの? 心配なんじゃないの?」
心臓がいきなり脈うった。顔をあげると巻く作業を終えた片目の礼子と目が合った。落ち着いた風貌に優しい目。
わたしがずっとおばあちゃんのこと心配していたのを全て見切ってたみたい。孫じゃない、あの日言われた一言で離れ離れになってしまっても、それでも、片時もおばあちゃんを考えない日なんてなかった。庭のお花の水やりを欠かさずするおばあちゃんを毎朝、こっそり眺めてた。
わたしにとっておばあちゃんは親でもあり、一番、大切な存在なのだ。それは礼子も同じ。おばあちゃんの様子も見たいけど礼子の状態も安心できない。そばにいたい。わたしはようやく大切なものに気づいたんだ。
目頭からツウと透明の粒が頬に流れた。無意識にそれはポロポロとこみ上げてくる。
礼子は目を押し上げ、珍住民を見ている珍しい表情をした。口元に手を持ってき、フフと苦笑する。
「なんで泣いてるの?」
「だって……」
「涙腺緩いわね」
礼子が近づいてきた。わたしの顔に手を添える。ポロポロと意味もなく溢れる涙を指先ですくった。
透明な粒が触れば水状に変わり、礼子の指先が濡れていた。静かに語りだした。その声に温度は感じられなかった。
「ヤミヨミサマは実在しなかった。矢田家が信仰しない村人を一年に一回決めて殺傷し、あえて村人は無関心になることでヤミヨミサマ神隠しは完全となる」
遠くから、大勢の村人の声が聞こえた。こっちに向かってくる。洋介が言ったんだ。あいつしかいない。
きっと、外に出たわたしたちを人柱に。こうしちゃいられない。早くこの場を去らないと。でも、礼子は話しを続ける。村人たちの声ははっきりと遠くからでも聞こえる。逃げなければ、と彼女でも分かっているはずだ。なのに、動かない。
「れ、礼子……? どうしたの?」
「ごめんなさい。やっぱりこの方法しか思い浮かばなかったの」
洋介は最初、ドッキリでしょ、って感覚で全く怯む様子も逃げる様子も見せなかった。
「景子、すごいな! 俺さまより格段とドッキリについて頭良いな!」
「馬鹿なこと言ってないで逃げるよ!」
わたしは礼子の手と洋介の腕をがっしりと握った。けど、まさか洋介がその手を振り払うなど思ってもいなかった。百人一首のカルタを投げ飛ばすような感じ。パチンと弾けた音が響いた。わたしの腕は音よりももっと遠くに弾けられた感じ。
その言動は明らかに故意ではなかった。明らかに、意図した瞬間。
「さわんな。ヤミヨミサマがいながら呪詛なんたらやったお前と関わりたくない」
「なっ……!!」
わたしは言葉がつまった。あの苦い味が再びわたしをおそった。脳を刺激し、脊椎を通って全身にくまなく通っていく。
振り払われた腕を戻し、全力で洋介のことを睨む。
「あれはあんたもいたでしょ。わたしだけじゃない。あれは誰がやっても誰が起こしても何も変わらないし、何も起きない。洋介、目を覚して!」
わたしと洋介が口論になってる間、あっという間に景子が近づいていた。片ほうの腕を握りしめていた温もりがギュと急に締めてきた。手の汗でお互いべっとりしているけど、逆にそれで、すっぽんみたく離れられない。そうだ。今は逃げるんだ。こんなやつと口論している場合じゃない。
わたしはくるりと前に振り向く。景子はもしかしたら、二人を殺めてしまうのではないか、そう思うと洋介と二度と会えなくなる。背を見せた瞬間、わたしは足が動けなかった。
「洋介、最後に言うね。わたし、あんたの幼稚なところ案外好きだったよ。じゃあね!」
足が動いた。背後から断末魔を切ったような悲鳴が轟いた。そのとき、景子の声が聞こえたの。はっきりと。
物事に動じない力強い声。凜とした表情だったに違いない。
「貴一くんも可哀想。洋介くんも。この世で大切な人が亡くなって生きていくなんて可哀想すぎるよ。だから、今殺してあげるね」
貴一くんの蝉みたいな悲鳴がした瞬間、数秒後、消えた。景子が斧を振り下ろした情景が目を瞑っても見える。景子、あなたは優しすぎた。人の感情をよくわかっている子。だからこそ、その変貌は無意識に起きてしまったものなのね。
事件のせいで明らかに歪んでしまった精神は限界につき、とうとう、そうなってしまった。わたしは親友として近くにいたのに、この事態を避けられなかった。
それから、わたしたちは無我夢中で走ってようやく、出歩いた人や明かりもつけていない場所に辿りついた。それは学校でした。
夜の学校というのは、いつの時代も古めかしく怖いものです。好奇心と恐怖心、冒険心に火をつけ、人を寄せ集め、そのあと扉を開け、尋ねられた人物らを夜のディナーに誘うのです。それは、眠気も呆気もひとときも感じさせない素敵なディナー。
「学校……」
ブルッと寒気が足のつま先から頭上の毛につたった。礼子はわたしを見て、クスと苦笑し穏やかな表情をした。
「ここで待っとく?」
「いや! 一緒に行く!」
一足先に学校の敷地に入っている礼子のもとに駆け寄った。窓から侵入するため、しまってない窓を探す。保健室の窓が不用心に開いていた。
保健室にはなかなか来たことなかったので、少し緊張もしました。窓をゆっくり開け、枠に乗りかかると礼子が服の袖を引っ張った。
「な、何?」
振り向く。
「着地、気おつけなさい。そこ、小さい花が備えてあるの」
「え?」
ジャンプして飛び跳ねようとした着地点に植木鉢が何鉢か置かれていた。土と花をねこそぎ取った空鉢。夏休み中、誰も管理していないせいで鉢の中は蜘蛛の巣がはっていた。小指ほどの小さな蜘蛛が小さな糸を辿っている。
「わぁほんとだ! 保健室ってあんまり来たことないから分かんなかった。礼子、詳しいね」
「図書館が開いてないとき来るからね」
鉢が置いてある場所を避けてジャンプした。勢いいって床が抜けたら、というネガティブな発想が脳裏に浮かんだが、実際はそうならなかった。わたしのあとに続いて礼子が飛び込む。
「暫くは誰も来ないよね?」
「さぁ? どうでしょうね」
消毒薬や包帯が配列よく置いてある棚を探っている。なにを探っているのかと思い、顔を覗くと負傷した箇所に新たな包帯を巻いていた。
とても初めてとは思えない手つきでさっさと作業をこなす。このとき、喋ってはいけないと思い口を謹んでたが礼子が軽く口を開いた。
「さっき、どうして笑ってたの?」
あれは、確かに思い出すとわたしも若干引いてしまう行動だ。どう言えばいいのかわたしは戸惑い、黙ってしまうと礼子の短いため息がこぼれた。
「まぁ良いわ。それより、麻耶はおばあちゃん家行かないの? 心配なんじゃないの?」
心臓がいきなり脈うった。顔をあげると巻く作業を終えた片目の礼子と目が合った。落ち着いた風貌に優しい目。
わたしがずっとおばあちゃんのこと心配していたのを全て見切ってたみたい。孫じゃない、あの日言われた一言で離れ離れになってしまっても、それでも、片時もおばあちゃんを考えない日なんてなかった。庭のお花の水やりを欠かさずするおばあちゃんを毎朝、こっそり眺めてた。
わたしにとっておばあちゃんは親でもあり、一番、大切な存在なのだ。それは礼子も同じ。おばあちゃんの様子も見たいけど礼子の状態も安心できない。そばにいたい。わたしはようやく大切なものに気づいたんだ。
目頭からツウと透明の粒が頬に流れた。無意識にそれはポロポロとこみ上げてくる。
礼子は目を押し上げ、珍住民を見ている珍しい表情をした。口元に手を持ってき、フフと苦笑する。
「なんで泣いてるの?」
「だって……」
「涙腺緩いわね」
礼子が近づいてきた。わたしの顔に手を添える。ポロポロと意味もなく溢れる涙を指先ですくった。
透明な粒が触れば水状に変わり、礼子の指先が濡れていた。静かに語りだした。その声に温度は感じられなかった。
「ヤミヨミサマは実在しなかった。矢田家が信仰しない村人を一年に一回決めて殺傷し、あえて村人は無関心になることでヤミヨミサマ神隠しは完全となる」
遠くから、大勢の村人の声が聞こえた。こっちに向かってくる。洋介が言ったんだ。あいつしかいない。
きっと、外に出たわたしたちを人柱に。こうしちゃいられない。早くこの場を去らないと。でも、礼子は話しを続ける。村人たちの声ははっきりと遠くからでも聞こえる。逃げなければ、と彼女でも分かっているはずだ。なのに、動かない。
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