32 / 100
三章 侵略者とガーディアン
第32話 草むしり
しおりを挟む
公園の敷地内は暑いせいなのか、一人も子供の姿がいなかった。休日の昼間、いると思ったら、全くいない。そのせいか、仕事はかどりそう。
太陽が真上にあるせいで、日陰がどこにもない。麦わら帽子を被っていてよかった。三匹はそれぞれに別れて草むしり開始。袋の中がいっぱいたまれば集合。
ここに来る前に日焼け止めを塗ったが、汗でじとじとしてきて、溶けてきてると思ったダスクは、るんるんと動いた。スターが塗った日焼け止めは汗で溶けません。
それぞれに別れて三十分足らずで合流した。袋の中はまだ半分以下。それでも集まったのは、暑い日差しに耐えきれなかったこと。
「地球のこの温度はなんなの。異常事態よ」
ダスクが大きなため息ついた。
芝生にごろりと寝転ぶ。
「はぁぁ、もう暑くて死にそう」
スターが汗をタオルで拭き取った。
三匹は固まって小さな日陰に座っている。アスファルトが暑い中、ここだけはひんやりしていて、尻も冷たくて感触がいい。
向こうの景色では、炎天下を示す陽炎がゆらゆらと踊っていた。遠くの景色を惑わしている。頭もだんだんのぼせてきて、陽炎を見ていることしかできない。
「アイス、そうめん、カキ氷、スイカ……」
「やめて。今食べ物の話しないで」
「でもちょっと涼しくなった気がした」
コスモが空を見上げてポツリポツリ言った。どう考えても独り言じゃない音量。コスモが言った夏の食べ物で少しだけ、ひんやりした空気が流れた。
でもそれは一瞬のことで、またジリジリと暑い空気が肌を襲う。またあの涼しさが欲しくて、夏の食べ物を言い合った。
すると、公園の奥の道路からおばさんが声をかけてきた。
「あら、草むしりしているの? 偉いわねぇ。暑かったでしょ。ここにアイスから食べなさい」
おばさんはニコニコしながら、マイバッグからアイス棒を差し出してきた。オレンジ色とピンクのと黄色いやつ。
オレンジは恐らくオレンジで、ピンクはスイカ味、黄色はパイン味だろう。
がっとそれを受け取ったのはコスモ。ピンクのやつを手に取った。袋を開け、アーンと大きく口を開けると根本まで頬張って、たった一口でアイスを食べ終わった。
今度はスターの持っているパイン味のアイス棒に目をつけた。ギラリと光った眼差しで、アイス棒を凝視。
狙いを定めてきていると直感したスターは、くるりと体を背けてみても、追いかけて来る。何度体を背けてみても、何度逃げても追いかけてくる。
「しっつこい! 何なのその無駄な執着は! あぁもうほら、コスモのせいで溶けてきてる」
アイス棒がドロドロに溶けてポタポタとスターの手に落ちた。
「なら舐めればいい」
コスモはゆっくりアイス棒に近づき、ペロペロと舐めた。
「ちょっとそれわたしの! はむ……んっ」
便乗してスターも舐める。一本の棒を互いに舐めあって溶けていく蜜を味わっていく。おばさんは二人が仲睦ましくやっているのを見て、微笑んだ。
「元気だねぇ」
「元気があり過ぎて、逆に暑苦しいです。アイス棒、ありがとう御座いました」
ダスクがペコリと会釈すると、おばさんは高笑いした。しわくちゃな顔がさらにしわくちゃになる。
「はははっ! 礼儀正しい子だねぇ」
おばさんは笑いながら手を振り、踵を返して歩いていった。一人残ったダスクは、クシャリと先端を齧った。冷たいものが口内に入ってきて、熱かった体温が急激に冷えていく。
アイス棒を舐めたおかげか、体が冷えてまた草むしりを開始した。フェンスや遊具の隙間から、あらゆる所から生えてきている。
誰も管理していないかのような、荒れ狂う様。草むしりだけじゃなく、ゴミ拾いまで行った。
この公園は、確か、向かい側に住んでいる人間が管理しているはず。もうすぐ還暦になる老夫婦。動けるときと動けない時がある。
「だからといって、全部老夫婦に任せるのも問題じゃん」
スターがむしった草を袋の中に荒く放り投げた。
「人間の感性はそうよ。特に日本人なんか『他の人がやってくれる。自分は関係ない』て目を逸らす。でもいざ、自分に矛先が向かってきたら、すぐに逃げ腰になる。弱い生き物よね」
ダスクが向かい側の家を切なそうに見つめた。不意に冷たい風がふき、髪の毛が静かになびいた。木の葉がざわざわ揺れる。
「一樹はそんな人間じゃないよ?」
コスモがキョトンとした表情で間に入った。スターとダスクが肩を竦める。
「あの男はそんな人間じゃないでしょ。強いし。叩くし痛いし」
今朝のチョップのことを思い出したのか、スターが頭を抑えて言った。
「地球人でもあんな強いのいるなんてね、ギャラクシーが持たせた銃、不要だったんじゃない?」
ダスクも頭を抑えて、眉間にシワを寄せて言った。塵が地球上で暴れていた頃、ギャラクシーが地球に降りて、持たせたあの銃。特に使うこともなく、未だにあの男の手に。
また何かあったら、とギャラクシーが回収しなかった。
「あの男は不要でしょ。全部拳で解決できそう」
スターが鼻で笑った。
「でも弱いよ?」
コスモが少しだけ、ムッとした表情で言った。コスモの〝弱い〟は自分からみたらの話。実際、宇宙人に守られている。
「そりゃ、コスモから見たら人間なんて米粒でしょうよ」
ダスクが微笑した。コスモは「米粒」と口の中で連呼し、疎らに通る人たちを目で追いながら、米粒と呼ぶ。ダスクはすぐにそれを治した。
人のことを米粒と言っちゃいけませんと。
でもコスモは治らない。壊れた機械みたいに人を「米粒」と指まで指してくるので、スターとダスクはそれを封じた。
そのとき、向かい側の家に車が止まった。郵便局員だ。男性が家のインターホンを鳴らすと奥から住民が顔を出してきた。その顔はついさっき知り合ったばかりで、草むしりしないとねぇ、と最初に言っていたおばさんだ。
「あのアイスおばさん管理者だったの!?」
「なるほどね。そういうことだったのね。なんか、騙された感がすごい」
スターはわなわな震え、ダスクは感心したように切れ長の目をさらに細めた。
老夫婦なりに、若者を使い慣らしている。あっぱれだ。見事に使わされた。
あらかた草はむしった。入り口のほうは完璧だ。奥のほうは雑草がいっぱいでしかも、変な虫までいるせいで手が出せない。
スターは断念した。
コスモはエネルギー不足で休憩。昼飯はちゃんと食べてきた。アイス棒も食べてもなお、エネルギーが足りない。日陰のほうで一人横になって大空を見上げている。
虫を見たダスクは、悲鳴を上げるどころか、すくいとって、別の場所に移す。
「さ、流石慣れてるわね」
少し離れた場所でその後ろ姿を褒め称える。ダスクは日本に来る前、サバンナにいて、当然食べ物はサバンナにいる肉食動物と虫。
朝食はコオロギのは依然変わらない。そんなんでよく、金城家から追い出されないな。割と金城家の家族は、マイペースで穏やか。コオロギを食べる猫なんて珍しくないと考えているに違いない。
さっきダスクが別の場所に移したのは、芋虫だ。緑色した気持ち悪い虫。後ろでドン引きした表情で窺っているスターを見て、ダスクはため息ついた。
「この虫、今は不細工だけどいつかは美しい蝶になるのよ。あたしはこの不細工なころのほうが美味しいけど」
「食べるんかい!」
ダスクはひょいひょいと虫たちを別の場所に移し、スターを手招きした。こちらは完了とした合図だ。でも、スターは入れなかった。虫がいないと分かっていても足が竦む。
あのブニブニした感じの生き物がいた場所、てだけで、もう吐き気がする。
コスモもスターも断念。ダスク一人が動いても、中々綺麗に行けない。真っ昼間からやって、暑さもあって体力が限界だ。ちょうど、お腹も鳴ったし、ここで解散とした。
集めた草は火で燃やすことに。
火で燃やしていると、煙を見た住民が消防署に連絡して、消防車が来て、近隣住民がわらわらと集まってきた。事がだんだんと大きくなっていく。
「何これ意味分かんない!」
「逃げるわよ!」
ダスクはコスモを背負った。
いい事をしたはずなのに、悪いほうにいっている。三匹は戸惑いながら、人がいない場所まで走っていった。
疎らに通る人たちが、消防車が停まっている公園を見て、逃げる宇宙人たちを横目に、興味本位で歩んでく。
公園から遠く離れると、ここは流石に情報が入っておらず穏やかな空気だ。周りは古びたアパート一軒しかない。他は貸家になった家ばかりで人の気配はしない。三匹は、ようやくここで足を止めた。
「ここまで来れば……大丈夫」
肩で息をして、ダスクが言った。コスモは相変わらずぐうすか寝ている。ゆさゆさ揺れても変わらない。
「なんか、失敗した」
悔しそうに顔を歪めるスター。ダスクは確かにと首を頷く。
これは別に侵略ではない。なのに、腹の底からグツグツと湧き上がり、何かしていないと発狂しそうだ。
太陽が真上にあるせいで、日陰がどこにもない。麦わら帽子を被っていてよかった。三匹はそれぞれに別れて草むしり開始。袋の中がいっぱいたまれば集合。
ここに来る前に日焼け止めを塗ったが、汗でじとじとしてきて、溶けてきてると思ったダスクは、るんるんと動いた。スターが塗った日焼け止めは汗で溶けません。
それぞれに別れて三十分足らずで合流した。袋の中はまだ半分以下。それでも集まったのは、暑い日差しに耐えきれなかったこと。
「地球のこの温度はなんなの。異常事態よ」
ダスクが大きなため息ついた。
芝生にごろりと寝転ぶ。
「はぁぁ、もう暑くて死にそう」
スターが汗をタオルで拭き取った。
三匹は固まって小さな日陰に座っている。アスファルトが暑い中、ここだけはひんやりしていて、尻も冷たくて感触がいい。
向こうの景色では、炎天下を示す陽炎がゆらゆらと踊っていた。遠くの景色を惑わしている。頭もだんだんのぼせてきて、陽炎を見ていることしかできない。
「アイス、そうめん、カキ氷、スイカ……」
「やめて。今食べ物の話しないで」
「でもちょっと涼しくなった気がした」
コスモが空を見上げてポツリポツリ言った。どう考えても独り言じゃない音量。コスモが言った夏の食べ物で少しだけ、ひんやりした空気が流れた。
でもそれは一瞬のことで、またジリジリと暑い空気が肌を襲う。またあの涼しさが欲しくて、夏の食べ物を言い合った。
すると、公園の奥の道路からおばさんが声をかけてきた。
「あら、草むしりしているの? 偉いわねぇ。暑かったでしょ。ここにアイスから食べなさい」
おばさんはニコニコしながら、マイバッグからアイス棒を差し出してきた。オレンジ色とピンクのと黄色いやつ。
オレンジは恐らくオレンジで、ピンクはスイカ味、黄色はパイン味だろう。
がっとそれを受け取ったのはコスモ。ピンクのやつを手に取った。袋を開け、アーンと大きく口を開けると根本まで頬張って、たった一口でアイスを食べ終わった。
今度はスターの持っているパイン味のアイス棒に目をつけた。ギラリと光った眼差しで、アイス棒を凝視。
狙いを定めてきていると直感したスターは、くるりと体を背けてみても、追いかけて来る。何度体を背けてみても、何度逃げても追いかけてくる。
「しっつこい! 何なのその無駄な執着は! あぁもうほら、コスモのせいで溶けてきてる」
アイス棒がドロドロに溶けてポタポタとスターの手に落ちた。
「なら舐めればいい」
コスモはゆっくりアイス棒に近づき、ペロペロと舐めた。
「ちょっとそれわたしの! はむ……んっ」
便乗してスターも舐める。一本の棒を互いに舐めあって溶けていく蜜を味わっていく。おばさんは二人が仲睦ましくやっているのを見て、微笑んだ。
「元気だねぇ」
「元気があり過ぎて、逆に暑苦しいです。アイス棒、ありがとう御座いました」
ダスクがペコリと会釈すると、おばさんは高笑いした。しわくちゃな顔がさらにしわくちゃになる。
「はははっ! 礼儀正しい子だねぇ」
おばさんは笑いながら手を振り、踵を返して歩いていった。一人残ったダスクは、クシャリと先端を齧った。冷たいものが口内に入ってきて、熱かった体温が急激に冷えていく。
アイス棒を舐めたおかげか、体が冷えてまた草むしりを開始した。フェンスや遊具の隙間から、あらゆる所から生えてきている。
誰も管理していないかのような、荒れ狂う様。草むしりだけじゃなく、ゴミ拾いまで行った。
この公園は、確か、向かい側に住んでいる人間が管理しているはず。もうすぐ還暦になる老夫婦。動けるときと動けない時がある。
「だからといって、全部老夫婦に任せるのも問題じゃん」
スターがむしった草を袋の中に荒く放り投げた。
「人間の感性はそうよ。特に日本人なんか『他の人がやってくれる。自分は関係ない』て目を逸らす。でもいざ、自分に矛先が向かってきたら、すぐに逃げ腰になる。弱い生き物よね」
ダスクが向かい側の家を切なそうに見つめた。不意に冷たい風がふき、髪の毛が静かになびいた。木の葉がざわざわ揺れる。
「一樹はそんな人間じゃないよ?」
コスモがキョトンとした表情で間に入った。スターとダスクが肩を竦める。
「あの男はそんな人間じゃないでしょ。強いし。叩くし痛いし」
今朝のチョップのことを思い出したのか、スターが頭を抑えて言った。
「地球人でもあんな強いのいるなんてね、ギャラクシーが持たせた銃、不要だったんじゃない?」
ダスクも頭を抑えて、眉間にシワを寄せて言った。塵が地球上で暴れていた頃、ギャラクシーが地球に降りて、持たせたあの銃。特に使うこともなく、未だにあの男の手に。
また何かあったら、とギャラクシーが回収しなかった。
「あの男は不要でしょ。全部拳で解決できそう」
スターが鼻で笑った。
「でも弱いよ?」
コスモが少しだけ、ムッとした表情で言った。コスモの〝弱い〟は自分からみたらの話。実際、宇宙人に守られている。
「そりゃ、コスモから見たら人間なんて米粒でしょうよ」
ダスクが微笑した。コスモは「米粒」と口の中で連呼し、疎らに通る人たちを目で追いながら、米粒と呼ぶ。ダスクはすぐにそれを治した。
人のことを米粒と言っちゃいけませんと。
でもコスモは治らない。壊れた機械みたいに人を「米粒」と指まで指してくるので、スターとダスクはそれを封じた。
そのとき、向かい側の家に車が止まった。郵便局員だ。男性が家のインターホンを鳴らすと奥から住民が顔を出してきた。その顔はついさっき知り合ったばかりで、草むしりしないとねぇ、と最初に言っていたおばさんだ。
「あのアイスおばさん管理者だったの!?」
「なるほどね。そういうことだったのね。なんか、騙された感がすごい」
スターはわなわな震え、ダスクは感心したように切れ長の目をさらに細めた。
老夫婦なりに、若者を使い慣らしている。あっぱれだ。見事に使わされた。
あらかた草はむしった。入り口のほうは完璧だ。奥のほうは雑草がいっぱいでしかも、変な虫までいるせいで手が出せない。
スターは断念した。
コスモはエネルギー不足で休憩。昼飯はちゃんと食べてきた。アイス棒も食べてもなお、エネルギーが足りない。日陰のほうで一人横になって大空を見上げている。
虫を見たダスクは、悲鳴を上げるどころか、すくいとって、別の場所に移す。
「さ、流石慣れてるわね」
少し離れた場所でその後ろ姿を褒め称える。ダスクは日本に来る前、サバンナにいて、当然食べ物はサバンナにいる肉食動物と虫。
朝食はコオロギのは依然変わらない。そんなんでよく、金城家から追い出されないな。割と金城家の家族は、マイペースで穏やか。コオロギを食べる猫なんて珍しくないと考えているに違いない。
さっきダスクが別の場所に移したのは、芋虫だ。緑色した気持ち悪い虫。後ろでドン引きした表情で窺っているスターを見て、ダスクはため息ついた。
「この虫、今は不細工だけどいつかは美しい蝶になるのよ。あたしはこの不細工なころのほうが美味しいけど」
「食べるんかい!」
ダスクはひょいひょいと虫たちを別の場所に移し、スターを手招きした。こちらは完了とした合図だ。でも、スターは入れなかった。虫がいないと分かっていても足が竦む。
あのブニブニした感じの生き物がいた場所、てだけで、もう吐き気がする。
コスモもスターも断念。ダスク一人が動いても、中々綺麗に行けない。真っ昼間からやって、暑さもあって体力が限界だ。ちょうど、お腹も鳴ったし、ここで解散とした。
集めた草は火で燃やすことに。
火で燃やしていると、煙を見た住民が消防署に連絡して、消防車が来て、近隣住民がわらわらと集まってきた。事がだんだんと大きくなっていく。
「何これ意味分かんない!」
「逃げるわよ!」
ダスクはコスモを背負った。
いい事をしたはずなのに、悪いほうにいっている。三匹は戸惑いながら、人がいない場所まで走っていった。
疎らに通る人たちが、消防車が停まっている公園を見て、逃げる宇宙人たちを横目に、興味本位で歩んでく。
公園から遠く離れると、ここは流石に情報が入っておらず穏やかな空気だ。周りは古びたアパート一軒しかない。他は貸家になった家ばかりで人の気配はしない。三匹は、ようやくここで足を止めた。
「ここまで来れば……大丈夫」
肩で息をして、ダスクが言った。コスモは相変わらずぐうすか寝ている。ゆさゆさ揺れても変わらない。
「なんか、失敗した」
悔しそうに顔を歪めるスター。ダスクは確かにと首を頷く。
これは別に侵略ではない。なのに、腹の底からグツグツと湧き上がり、何かしていないと発狂しそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる