折々再々

ハコニワ

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創造Ⅰ

第6話 怒り

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 流した雫は海となり、なんだかしょっぱい。ソレは失敗作だと思ってすぐに、海を消した。海がなくなってヤミとヒカリは落ち込んでいる。満たされていた心が急に冷たくなる。

『何故消したんだ』

 カオスが聞いた。 
「あれは失敗作」

『ヤミとヒカリは喜んでいたぞ。君も分かっていたじゃないか』

 やれやれとため息をついた。ソレはむっとした。初めての感情に胸の中がざわつく。お腹辺りがムカムカしてきて、煮え滾っている。カオスが言っていることは正しい。でもソレもソレでやる事が多い。創造して失敗して創造して誕生する。失敗作をつくると、カオスやヤミとヒカリも残念がるのではないか。もしかしたら見捨てられるかもしれない。

『焦ってはいけない。時間は無限にある。一つ、私が欲しいものを創造してくれるか?』

 カオスは穏やかに言った。カオスからの初めての依頼だ。答えたい。

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