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Ⅴ 救済の魔女
第75話 ビフレスト
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ダイキは、シノと同じ道を選んだ。後悔はしていない。リュウはどうなんだろうな。
「そういえば、ダイキてシノのこと好きだよね?」
ダイキハは固まった。信じられなものをみる眼差し。わたしは話を続けた。
「昔はそうじゃなかったけど、最近かな? ダイキがシノを見る目が変わってきてる」
わたしはダイキの顔色をうかがった。顔をタコみたいに真っ赤にしている。図星だ。
「どうして分かったの?」
ダイキがおもむろに口を開いた。
耳まで真っ赤だ。頓珍漢なわたしでも分かるよ。ダイキがシノのことを見る目が、だんだん熱くなっているの。
そういう視線を注がれたから、分かったのかもしれない。その熱は、離れられないほど熱い。
「視線かな。熱を帯びているの」
「シノちゃんは?」
「多分知らないと思うよ?」
シノも少し天然なところがあって、ダイキの想いに気づいていない。シノにも、好きな人がいる。このことは、ダイキには教えないでおこう。
そうしているうちに、片付けが終わった。マナミ先輩たちがゴミを片付けてくれたおかげで、まる一日かかる仕事量を、半日で済ませた。
「みんな、ありがとう」
シノが言った。
まる一日かかる仕事を、半日で済ませたのだから、みんなクタクタ。多分普段の仕事よりも疲れている。
年長者たちが作ってくれた、ご飯を子供たちと一緒に食べた。
「そういえば、彼来なかったね」
ナズナ先輩が食べながら訊いてきた。彼とは、ナズナ先輩が言ってる彼とは「ハルト」のことだろう。
ハルトの名前を聞いて、体が反応した。自分でも分かるほど、動揺している。ハルトが来たら、一体どんなに動揺してただろう。
今日ハルトが来ていなくて、少し安心してる自分がいる。
「そういえば、初めてお目にかかったとき、私妙に不思議に思ったのですけど、皆さん、なかったですか?」
マドカ先輩が不思議に首をかしげて訊ねた。水を飲んでいたマナミ先輩とナズナ先輩がぶっと、口から吐き出して、わっと叫んだ。
「そそそそれって」
「もしかして、もしかしなくても、恋!?」
「いえ、そういう色恋沙汰ではなく、人間的に、です」
マドカ先輩の珍しい色恋に、勝手に盛り上がったナズナ先輩たちは、急速に冷めていく。マドカ先輩は美人で聡明な方。そんな人なのに、男の一人二人噂がしないのは、変な話だ。
でも、そんなマドカ先輩にもついに、春が。と思いきや、ハルトのことを人間的に何か気にかけている。
マナミ先輩は、小さなため息をついた。マドカ先輩の色恋沙汰を聞きたかったのだろう。
「知らない。どこにでもいる普通の男じゃないの? 少しかっこいいけど」
呆れた口調。
その横に座っているナズナ先輩も、うんうんと頷く。
「わたしも、ずっとハルトと同じ職場だけど、そんな感じは」
わたしも首を振って言った。
「そうですか……私の勘違いでしたね。すみません」
マドカ先輩は少し考えて、にこっと笑った。マドカ先輩が感じた〝不思議なところ〟とは、一体何なのかこのとき聞けば良かった。
ハルトがいないことに、子供たちが騒いだ。
「えぇー!! ハルトお兄ちゃん来ないの!?」
「会いたかったのに!」
子供たちの甲高い声が、食堂中に。
ハルトに会いたいのが、どれだけか、物語っている。ハルトはあんなんでも、子供たちには人気のよう。
ハルトが来なくて良かったと思う反面、子供たちのためには来てほしかったと、思っている。矛盾している考え。
それから、子供たちを宥めるのが必死で気がつくと、黄昏時になっていた。辺りが赤く染まっている。朝の爽やかな空気が何処かに消えて、少し冷たくなってきている。
ダイキもシノも、昨日はずっと勤務してたから今日は、早めに帰させてもらった。子供たちには「またね」と言ってお別れ。
また子供たちに「また」と言ってもらえた。これは、また出会えることを信じている。答えないといけない。
孤児院を出て、少し経ったあるときに
「皆さん、このあと、時間よろしいですか?」
マドカ先輩がにこりと笑っていた。胸の前に手を合わせている。
「みんなと一緒なら、わたしは何処でも」
「それじゃあ、皆さんとビフレストまで行きましょう!」
マドカ先輩は、ふふふと笑った。
その横で、マナミ先輩は嫌な顔をした。
「えぇー、この面子で行くことないでしょ。だいだいビフレストて、まだまだじゃん」
「確かにまだまだですけど、一度行ってみたくないですか?」
マドカ先輩が穏やかに言った。
そういえば、一度橋を見に行ったのは、橋が建てる前だったから、今どうなっているのか分からない。
遠くからでも、橋が天井のほうに差し掛かっていないのは分かるから、まだまだなんだなって分かる。
真近で見たことないけど。
マドカ先輩から言い出したから、どうもみんな、それに流されていく。
橋が建っててあるのは、王様のいる王家。一般人は入ることはできないけど、橋を見に来たという、観光用チケットを出せば、王家に入れる。なんとまぁ、セキュリティが甘いこと。
まぁ安心して、その王家には、王様はいない。王様に仕える執事たちや親戚たちが住んでいる。
王様は、そこより別の新たに大きなお城で住んでいる。本の中の童話で見たことあるお城が、建っている。凄くデカイの。ユグドラシルの樹と比べると、そうでもないのだけど、ユグドラシルの樹と重なるほどデカイ。
一年中キラキラ輝いて、動物園がまるまるできそうだから、一度行ってみたいな、と心の底から思っていた。
その大きなお城に、王様と王妃だけが住んでいる。歳を重ねても二人きりって、素敵なことだと思う。
ダイキは今頃になって、リュウがいないことに気がつく。昨日も今日も誘ってないのに、来るわけないでしょ。
ダイキは、少しびっくりしていた。ダイキも、わたしたちがセットで動いていると勘違いしている。どうしてみんな、そう思っているのか分からない。
まぁ、確かにずっと一緒にいたいけど、それじゃあリュウには迷惑だよね。
「アタックするなら、今じゃない?」
わたしには聞こえない声量で、シノがダイキに耳打ちした。ダイキは、少し黙り込んで苦笑した。
「もうしねぇよ。俺、本当に好きな人ができたんだ」
そう言ったダイキが視線を向けたのは、シノ。シノはびっくりして、固まっている。ダイキの熱の帯びた視線を注がれて、シノはハッとした。
「それってまさか――」
そんないいときに、ナズナ先輩たちが遅れて歩いているシノたちに声をかけてきた。多分、心配して気遣ったのだろう。
「行こう」
「え、えぇ」
二人は、顔を真っ赤にさせながらわたしたちの元へ。走ったわけでもないのに、顔が猿みたいに真っ赤だ。
わたしが「どうしたの?」と聞いても、シノは顔を赤くしながら「何でもない」と言い張る。これは、間違いなく何かあったな。
まさか告白。
いやいや、シノがおっぱい揉まれてる横で、鼻血出していたダイキが、告白だなんて、しかも、シノを好きだと発言した側から。男気魅せるやつじゃない。
でも、二人が実らせたら。もしかしたら、実らせたら。嬉しいような、悲しいような。
ビフレストは、ここより遠くてバスを四回乗り継ぎしなきゃならなかった。でも、そんな苦労してまで見に行かなきゃならない理由がわたしたちにはある。
正確には、契を結んだわたしとシノと、マドカ先輩には見る権利がある。ビフレスト、それは神と人間を再び繋げる橋。
何百年も憎まれ、殺し合い、それでも平和的解決を求めて結果橋が生まれた。この橋が完成したら、どんな時代が来るのだろう。予想がつかない。だって、それは遥か未来なのだから。
わたしたち一行はビフレストにたどり着いた。チケットを買って、それを見せるとボディ検査やたくさんの検査をされ、ようやく中へ。セキュリティが甘いて言ったのは誰だ、わたしだ。
ようやく中に入れたころには、辺りが真っ黒になっていた。当然だ。ゆっくり歩いてきたのだから。真っ黒だけど、王家ではライトが照らされてて、商店街の光よりも眩しい。
ここの光も一年中ピカピカしてて迷っても、絶対これが目印になるな。王家の管理職についているマドカ先輩が、ここを案内してくれた。
王家に入ったのは、初めて。
新鮮でドキドキしてる。
門から宮殿まで、ずっとコンクリートの道がある。コンクリートの道から外れると、小石が詰まったもの。
道から外れると、ワニに食べられると特殊な遊びを思い出した。まさにこれが、再現出来てる。道から外れると、小石があるよ。
水田があり、小さな木々があり、昔ながらの場所。懐かしいような、寂しいような。そうして、わたしたちは、ビフレストを目にした。やっぱりまだまだ建設中。
ビフレストとは、七色の虹。神様からの関与がなければ、七色の虹なんてできない。けど、人間は七色の虹を諦めなかった。
赤や黄、緑、茶、様々な色のレンガを積んで七色の虹を表現している。まだまだ先っぽしか建ててなかったけど、何故だか満足できる出来上がりだ。
「そういえば、ダイキてシノのこと好きだよね?」
ダイキハは固まった。信じられなものをみる眼差し。わたしは話を続けた。
「昔はそうじゃなかったけど、最近かな? ダイキがシノを見る目が変わってきてる」
わたしはダイキの顔色をうかがった。顔をタコみたいに真っ赤にしている。図星だ。
「どうして分かったの?」
ダイキがおもむろに口を開いた。
耳まで真っ赤だ。頓珍漢なわたしでも分かるよ。ダイキがシノのことを見る目が、だんだん熱くなっているの。
そういう視線を注がれたから、分かったのかもしれない。その熱は、離れられないほど熱い。
「視線かな。熱を帯びているの」
「シノちゃんは?」
「多分知らないと思うよ?」
シノも少し天然なところがあって、ダイキの想いに気づいていない。シノにも、好きな人がいる。このことは、ダイキには教えないでおこう。
そうしているうちに、片付けが終わった。マナミ先輩たちがゴミを片付けてくれたおかげで、まる一日かかる仕事量を、半日で済ませた。
「みんな、ありがとう」
シノが言った。
まる一日かかる仕事を、半日で済ませたのだから、みんなクタクタ。多分普段の仕事よりも疲れている。
年長者たちが作ってくれた、ご飯を子供たちと一緒に食べた。
「そういえば、彼来なかったね」
ナズナ先輩が食べながら訊いてきた。彼とは、ナズナ先輩が言ってる彼とは「ハルト」のことだろう。
ハルトの名前を聞いて、体が反応した。自分でも分かるほど、動揺している。ハルトが来たら、一体どんなに動揺してただろう。
今日ハルトが来ていなくて、少し安心してる自分がいる。
「そういえば、初めてお目にかかったとき、私妙に不思議に思ったのですけど、皆さん、なかったですか?」
マドカ先輩が不思議に首をかしげて訊ねた。水を飲んでいたマナミ先輩とナズナ先輩がぶっと、口から吐き出して、わっと叫んだ。
「そそそそれって」
「もしかして、もしかしなくても、恋!?」
「いえ、そういう色恋沙汰ではなく、人間的に、です」
マドカ先輩の珍しい色恋に、勝手に盛り上がったナズナ先輩たちは、急速に冷めていく。マドカ先輩は美人で聡明な方。そんな人なのに、男の一人二人噂がしないのは、変な話だ。
でも、そんなマドカ先輩にもついに、春が。と思いきや、ハルトのことを人間的に何か気にかけている。
マナミ先輩は、小さなため息をついた。マドカ先輩の色恋沙汰を聞きたかったのだろう。
「知らない。どこにでもいる普通の男じゃないの? 少しかっこいいけど」
呆れた口調。
その横に座っているナズナ先輩も、うんうんと頷く。
「わたしも、ずっとハルトと同じ職場だけど、そんな感じは」
わたしも首を振って言った。
「そうですか……私の勘違いでしたね。すみません」
マドカ先輩は少し考えて、にこっと笑った。マドカ先輩が感じた〝不思議なところ〟とは、一体何なのかこのとき聞けば良かった。
ハルトがいないことに、子供たちが騒いだ。
「えぇー!! ハルトお兄ちゃん来ないの!?」
「会いたかったのに!」
子供たちの甲高い声が、食堂中に。
ハルトに会いたいのが、どれだけか、物語っている。ハルトはあんなんでも、子供たちには人気のよう。
ハルトが来なくて良かったと思う反面、子供たちのためには来てほしかったと、思っている。矛盾している考え。
それから、子供たちを宥めるのが必死で気がつくと、黄昏時になっていた。辺りが赤く染まっている。朝の爽やかな空気が何処かに消えて、少し冷たくなってきている。
ダイキもシノも、昨日はずっと勤務してたから今日は、早めに帰させてもらった。子供たちには「またね」と言ってお別れ。
また子供たちに「また」と言ってもらえた。これは、また出会えることを信じている。答えないといけない。
孤児院を出て、少し経ったあるときに
「皆さん、このあと、時間よろしいですか?」
マドカ先輩がにこりと笑っていた。胸の前に手を合わせている。
「みんなと一緒なら、わたしは何処でも」
「それじゃあ、皆さんとビフレストまで行きましょう!」
マドカ先輩は、ふふふと笑った。
その横で、マナミ先輩は嫌な顔をした。
「えぇー、この面子で行くことないでしょ。だいだいビフレストて、まだまだじゃん」
「確かにまだまだですけど、一度行ってみたくないですか?」
マドカ先輩が穏やかに言った。
そういえば、一度橋を見に行ったのは、橋が建てる前だったから、今どうなっているのか分からない。
遠くからでも、橋が天井のほうに差し掛かっていないのは分かるから、まだまだなんだなって分かる。
真近で見たことないけど。
マドカ先輩から言い出したから、どうもみんな、それに流されていく。
橋が建っててあるのは、王様のいる王家。一般人は入ることはできないけど、橋を見に来たという、観光用チケットを出せば、王家に入れる。なんとまぁ、セキュリティが甘いこと。
まぁ安心して、その王家には、王様はいない。王様に仕える執事たちや親戚たちが住んでいる。
王様は、そこより別の新たに大きなお城で住んでいる。本の中の童話で見たことあるお城が、建っている。凄くデカイの。ユグドラシルの樹と比べると、そうでもないのだけど、ユグドラシルの樹と重なるほどデカイ。
一年中キラキラ輝いて、動物園がまるまるできそうだから、一度行ってみたいな、と心の底から思っていた。
その大きなお城に、王様と王妃だけが住んでいる。歳を重ねても二人きりって、素敵なことだと思う。
ダイキは今頃になって、リュウがいないことに気がつく。昨日も今日も誘ってないのに、来るわけないでしょ。
ダイキは、少しびっくりしていた。ダイキも、わたしたちがセットで動いていると勘違いしている。どうしてみんな、そう思っているのか分からない。
まぁ、確かにずっと一緒にいたいけど、それじゃあリュウには迷惑だよね。
「アタックするなら、今じゃない?」
わたしには聞こえない声量で、シノがダイキに耳打ちした。ダイキは、少し黙り込んで苦笑した。
「もうしねぇよ。俺、本当に好きな人ができたんだ」
そう言ったダイキが視線を向けたのは、シノ。シノはびっくりして、固まっている。ダイキの熱の帯びた視線を注がれて、シノはハッとした。
「それってまさか――」
そんないいときに、ナズナ先輩たちが遅れて歩いているシノたちに声をかけてきた。多分、心配して気遣ったのだろう。
「行こう」
「え、えぇ」
二人は、顔を真っ赤にさせながらわたしたちの元へ。走ったわけでもないのに、顔が猿みたいに真っ赤だ。
わたしが「どうしたの?」と聞いても、シノは顔を赤くしながら「何でもない」と言い張る。これは、間違いなく何かあったな。
まさか告白。
いやいや、シノがおっぱい揉まれてる横で、鼻血出していたダイキが、告白だなんて、しかも、シノを好きだと発言した側から。男気魅せるやつじゃない。
でも、二人が実らせたら。もしかしたら、実らせたら。嬉しいような、悲しいような。
ビフレストは、ここより遠くてバスを四回乗り継ぎしなきゃならなかった。でも、そんな苦労してまで見に行かなきゃならない理由がわたしたちにはある。
正確には、契を結んだわたしとシノと、マドカ先輩には見る権利がある。ビフレスト、それは神と人間を再び繋げる橋。
何百年も憎まれ、殺し合い、それでも平和的解決を求めて結果橋が生まれた。この橋が完成したら、どんな時代が来るのだろう。予想がつかない。だって、それは遥か未来なのだから。
わたしたち一行はビフレストにたどり着いた。チケットを買って、それを見せるとボディ検査やたくさんの検査をされ、ようやく中へ。セキュリティが甘いて言ったのは誰だ、わたしだ。
ようやく中に入れたころには、辺りが真っ黒になっていた。当然だ。ゆっくり歩いてきたのだから。真っ黒だけど、王家ではライトが照らされてて、商店街の光よりも眩しい。
ここの光も一年中ピカピカしてて迷っても、絶対これが目印になるな。王家の管理職についているマドカ先輩が、ここを案内してくれた。
王家に入ったのは、初めて。
新鮮でドキドキしてる。
門から宮殿まで、ずっとコンクリートの道がある。コンクリートの道から外れると、小石が詰まったもの。
道から外れると、ワニに食べられると特殊な遊びを思い出した。まさにこれが、再現出来てる。道から外れると、小石があるよ。
水田があり、小さな木々があり、昔ながらの場所。懐かしいような、寂しいような。そうして、わたしたちは、ビフレストを目にした。やっぱりまだまだ建設中。
ビフレストとは、七色の虹。神様からの関与がなければ、七色の虹なんてできない。けど、人間は七色の虹を諦めなかった。
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