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ニ 禁忌の乙女
第8話 亀裂
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スサノオの破壊力は想像を絶する。
足踏みしただけで地が割れ、叫んだら天を裂き、拳をおろしたら巨大な穴が誕生した。
「零! スサノオを止めてっ!」
零は見えない透明なバリアなんかで、傷一つついていなかった。この強風に吹き飛ばされることもなく、飄々と立っていた。
零はわたしの声が聞こえないのか、ヒビ割れた空を見上げていた。
「零っ! 零っ‼」
何度呼んでも応えてくれない。
すると、目の前に炎の剣が現れた。カラン、と乾いた音を出して地面に落ちた。この前ぶりの剣だ。早く握れ、といいだけに柄が手元に。
『それを振れ』
ヒノカグの声が。
考える間もない。わたしはそれを掴んであの時みたいに大きく振りかざした。炎の道が開き。裂かれた地面からマグマがドロリと噴出してきた。
斬撃がスサノオに直撃し、スサノオはまた地面にゴロゴロと転がった。再び起き上がったときは、火傷も傷もなく、赤い目でこちらを睨みつる。まだそんな元気あんのかよ。生命体といっても、痛覚はあるのだし暫くは動かないでほしい。
わたしは柄をぎゅ、と握りしめた。
手汗でにじむ。
「止まって」
その一声で荒ぶった世界に、終止符を落とした。声の主は零。スサノオは猛獣のような鋭い目つきながらも、止まっていた。
風がやみ、浮いていた車や建物が大きな音をたてて地面に落ちていく。マグマがトクトク静かに、地面を赤くさせ赤い海へと浸水していく。
「あたしを殺すために二人で共闘したの? でも残念。あたしは殺せない。束になったところで所詮はこんなもんか……」
零は大きなため息ついた。
スサノオに顔を向けて戻れ、と合図する。途端にそこにいた生命体はいなくなり、零は悲しそうに笑った。
「こんな形で裏切られるとは思わなかった……あたしたち、もう友達じゃないね。そう。あたしたちは〝乙女〟なんだから。これからは殺し合いましょ」
零はニコリと笑って立ち去った。
凸凹になった地面をぴょんぴょん飛んで歩いていく。残ったのは、虚無な空気。作戦が失敗したこと、零から突き放されたこと。後者のほうが圧倒的のダメージが大きい。
「おねえさん」
心ちゃんが駆け寄ってきた。
ギュと抱きついてきた。ぶるぶる震えている。スサノオに一番敵意を向けられていたんだ、怖くないはずない。こんな小さな子を巻き込んで、挙げ句の果てには失敗。大きなものは何もつかめなかった。
大学もろとも、この街が立て続けに異常な怪奇にみまわれるとニュースで大きく報じられた。今回のような、空が急に暗くなったりマグマがでたりの、とんでもないコトが起きた。大学は当然休校。というか、校舎全壊で青空教室よ。
大学付近の住宅街はひどい有様で、車が屋根に突っ込んでたり、建物の残骸が道路に降り注いでまともに、車も通れない。
空は相変わらずヒビが入っている。
空に黒い亀裂が入っているのに、ニュースには大きく報じられないし、他の人には見えないのだろうか。あれから、心ちゃんと連絡を取り合っている。あれから二日が過ぎた。
心ちゃんはいつも近くの公衆電話からかけている。話のは内容は淡白的で一言二言で終わる。「今日は誰も乙女は来なかった」という近況報告みたいな。
零の言葉から察するに、零がこの戦争に本気になってきた。仲間だの仲良くしましょう、とふざけてばかり言っていた本人が、今や逆側なんて。
本当はわざとふざけてばかりいたのかもしれない。いざ戦争が過激になれば守ってくれる、と信じてくれるて、自分が優位に立ちたかったのかもしれない。あれから、零のことばかり考えている。
裏切って拒絶されて当たり前なのに、違う、て声を大きくして言っていた。心の中で。何も違わない。裏切ったのは確かだ。
もう一度、あの頃のような輝かしい日々に戻りたい。
大学にも行かず、アパートとスーパーを行ったり来たりの毎日。ふと、視線が痛い。街に出ると妙に視線を感じて振り向けば、みんなこっちを見て怪訝な表情。嘲笑っている者もいる。近場でこんな視線に晒されて何もできない。
乙女以外で何もしていない。おとなしく家に帰ってSNSを開くと原因が分かった。あの出来事が隠し撮りされている。心ちゃんは花に閉じこもっているせいで、そこにいるのはわたしと零だけ。リンク者は他の人には見えない。
当然、あの剣も見えないことで、わたしは何かを掴んで一人変な動きをしている動画だ。しかも【〇〇街の厄災の犯人はこいつ】という、おかしな犯人扱いされ、ネット上で顔や中学の写真、通っていた高校の時まで晒されている。
「そんな……」
わたしは膝から崩れ落ちた。すぐに消してもらえるようにしても、拡散されててどこで尻尾を掴んでも逃げられる。
すると、大きくドアを叩きつけられた。扉越しから大声で怒鳴りつけられる。この案件に死亡した人も、負傷者もいる。もちろんこんな厄災、人が起こせるはずもない。でも、人は何かにつけて悪者を決めつけないと、強くなれないんだ。
入ってきそうなほど、強く叩かれる。声からしてとてつもなく怒っている。殺しに来そう。死の恐怖を覚え窓から身を乗り出した。
宛もなく彷徨う。
行く所なんか何処にもない。
顔や親の住んでいるところもバレて、何処にも帰る場所はない。ひと目が多い場所に行けば、周囲の視線に殺される。
「なんで、わたし、何も悪いことしてないのに」
『乙女に選ばれたらこうなる』
「こんな未来望んでなかった!」
『それじゃあ、君は全員殺して輝かしい未来を掴めばいい』
「なにそれ、ほんとに……」
目頭が熱くなり、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。静かな夜で静かに落ちた雫は誰にも聞かれることもなく、一人で泣いた。公園の狭いドーム型のトンネルで。
『勝てばいい』
ヒノカグはそれだけ。
慰めも突破もかけない。こうなったのは元々、お前に出会ったから、お前にさえ出会わなければ良かった。なんて理不尽な世界。
零はこの世を最も憎んでいる。零が生き残ればたちまち、終焉となる。でも勝敗は誰にも分からない。スサノオでも驚愕していた心ちゃんが生き残れば、これもまた終焉となる。心ちゃんがどうして、終焉を望んでいるか家庭環境を理解すれば納得する。彼女だけ知らない。どうして終焉を望んでいるか。
わたしは、どっちを選べばいいのか。当初は希望と答えていたが、こうなれば、どっちの道に転んでもおかしくない。
お腹が鳴った。そういえば、夜食の前に飛び出したんだ。空腹の音がなり続け、考えることを放棄した。とにかく食べることを。
微弱な体力を持って腰を起こし、コンビニに向かった。人のいない時間帯に行けば、晒される必要もない。
コンビニ客が通り過ぎるのを待って、人がいなくなった時間を見計らって店内に入り、パンと飲料水を買う。すぐに公園に戻ってパンを齧り付く。何だかこんな貧乏くさいこと、初めてだ。逃亡者になった気分。
店内は一人もいなかったが、店員さんの反応が気になった。
あの人もSNSをやっていて、あの動画を見たひとだ。わたしを見るなり、怪訝な表情をした。何も根拠もない動画なのにすぐに信じて決めつけて、何も知らないのに、わたしたちがどれだけ大変な目にあっているか知らないくせして、被害者ヅラして、ほんとに、この世は幸薄だ。
アパートに一回戻ってきてみれば、まだ人がいた。しかも群れを作っている。部屋の中にも入っていて、その周辺にはゴミだらけ。ありゃあ、荒らされてるな。
すると、スマホが鳴った。電話の相手は実家にいる父からだ。珍しい相手だ。上京してきて母とは割と連絡を取り合っているのに、父とはめったにしていない。そんな父からかけてくるなんて。何かあったのだろうか。不安が渦巻きながら、通話ボタンを押すと、父の焦燥しきった声が初めに聞こえた。
実家の家が何者かに放火され、寝室で寝ていた母は死亡。父は難を逃れたと。
お前のせいだ、と父から猛烈な批判を浴びせられ通話を切った。
足踏みしただけで地が割れ、叫んだら天を裂き、拳をおろしたら巨大な穴が誕生した。
「零! スサノオを止めてっ!」
零は見えない透明なバリアなんかで、傷一つついていなかった。この強風に吹き飛ばされることもなく、飄々と立っていた。
零はわたしの声が聞こえないのか、ヒビ割れた空を見上げていた。
「零っ! 零っ‼」
何度呼んでも応えてくれない。
すると、目の前に炎の剣が現れた。カラン、と乾いた音を出して地面に落ちた。この前ぶりの剣だ。早く握れ、といいだけに柄が手元に。
『それを振れ』
ヒノカグの声が。
考える間もない。わたしはそれを掴んであの時みたいに大きく振りかざした。炎の道が開き。裂かれた地面からマグマがドロリと噴出してきた。
斬撃がスサノオに直撃し、スサノオはまた地面にゴロゴロと転がった。再び起き上がったときは、火傷も傷もなく、赤い目でこちらを睨みつる。まだそんな元気あんのかよ。生命体といっても、痛覚はあるのだし暫くは動かないでほしい。
わたしは柄をぎゅ、と握りしめた。
手汗でにじむ。
「止まって」
その一声で荒ぶった世界に、終止符を落とした。声の主は零。スサノオは猛獣のような鋭い目つきながらも、止まっていた。
風がやみ、浮いていた車や建物が大きな音をたてて地面に落ちていく。マグマがトクトク静かに、地面を赤くさせ赤い海へと浸水していく。
「あたしを殺すために二人で共闘したの? でも残念。あたしは殺せない。束になったところで所詮はこんなもんか……」
零は大きなため息ついた。
スサノオに顔を向けて戻れ、と合図する。途端にそこにいた生命体はいなくなり、零は悲しそうに笑った。
「こんな形で裏切られるとは思わなかった……あたしたち、もう友達じゃないね。そう。あたしたちは〝乙女〟なんだから。これからは殺し合いましょ」
零はニコリと笑って立ち去った。
凸凹になった地面をぴょんぴょん飛んで歩いていく。残ったのは、虚無な空気。作戦が失敗したこと、零から突き放されたこと。後者のほうが圧倒的のダメージが大きい。
「おねえさん」
心ちゃんが駆け寄ってきた。
ギュと抱きついてきた。ぶるぶる震えている。スサノオに一番敵意を向けられていたんだ、怖くないはずない。こんな小さな子を巻き込んで、挙げ句の果てには失敗。大きなものは何もつかめなかった。
大学もろとも、この街が立て続けに異常な怪奇にみまわれるとニュースで大きく報じられた。今回のような、空が急に暗くなったりマグマがでたりの、とんでもないコトが起きた。大学は当然休校。というか、校舎全壊で青空教室よ。
大学付近の住宅街はひどい有様で、車が屋根に突っ込んでたり、建物の残骸が道路に降り注いでまともに、車も通れない。
空は相変わらずヒビが入っている。
空に黒い亀裂が入っているのに、ニュースには大きく報じられないし、他の人には見えないのだろうか。あれから、心ちゃんと連絡を取り合っている。あれから二日が過ぎた。
心ちゃんはいつも近くの公衆電話からかけている。話のは内容は淡白的で一言二言で終わる。「今日は誰も乙女は来なかった」という近況報告みたいな。
零の言葉から察するに、零がこの戦争に本気になってきた。仲間だの仲良くしましょう、とふざけてばかり言っていた本人が、今や逆側なんて。
本当はわざとふざけてばかりいたのかもしれない。いざ戦争が過激になれば守ってくれる、と信じてくれるて、自分が優位に立ちたかったのかもしれない。あれから、零のことばかり考えている。
裏切って拒絶されて当たり前なのに、違う、て声を大きくして言っていた。心の中で。何も違わない。裏切ったのは確かだ。
もう一度、あの頃のような輝かしい日々に戻りたい。
大学にも行かず、アパートとスーパーを行ったり来たりの毎日。ふと、視線が痛い。街に出ると妙に視線を感じて振り向けば、みんなこっちを見て怪訝な表情。嘲笑っている者もいる。近場でこんな視線に晒されて何もできない。
乙女以外で何もしていない。おとなしく家に帰ってSNSを開くと原因が分かった。あの出来事が隠し撮りされている。心ちゃんは花に閉じこもっているせいで、そこにいるのはわたしと零だけ。リンク者は他の人には見えない。
当然、あの剣も見えないことで、わたしは何かを掴んで一人変な動きをしている動画だ。しかも【〇〇街の厄災の犯人はこいつ】という、おかしな犯人扱いされ、ネット上で顔や中学の写真、通っていた高校の時まで晒されている。
「そんな……」
わたしは膝から崩れ落ちた。すぐに消してもらえるようにしても、拡散されててどこで尻尾を掴んでも逃げられる。
すると、大きくドアを叩きつけられた。扉越しから大声で怒鳴りつけられる。この案件に死亡した人も、負傷者もいる。もちろんこんな厄災、人が起こせるはずもない。でも、人は何かにつけて悪者を決めつけないと、強くなれないんだ。
入ってきそうなほど、強く叩かれる。声からしてとてつもなく怒っている。殺しに来そう。死の恐怖を覚え窓から身を乗り出した。
宛もなく彷徨う。
行く所なんか何処にもない。
顔や親の住んでいるところもバレて、何処にも帰る場所はない。ひと目が多い場所に行けば、周囲の視線に殺される。
「なんで、わたし、何も悪いことしてないのに」
『乙女に選ばれたらこうなる』
「こんな未来望んでなかった!」
『それじゃあ、君は全員殺して輝かしい未来を掴めばいい』
「なにそれ、ほんとに……」
目頭が熱くなり、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。静かな夜で静かに落ちた雫は誰にも聞かれることもなく、一人で泣いた。公園の狭いドーム型のトンネルで。
『勝てばいい』
ヒノカグはそれだけ。
慰めも突破もかけない。こうなったのは元々、お前に出会ったから、お前にさえ出会わなければ良かった。なんて理不尽な世界。
零はこの世を最も憎んでいる。零が生き残ればたちまち、終焉となる。でも勝敗は誰にも分からない。スサノオでも驚愕していた心ちゃんが生き残れば、これもまた終焉となる。心ちゃんがどうして、終焉を望んでいるか家庭環境を理解すれば納得する。彼女だけ知らない。どうして終焉を望んでいるか。
わたしは、どっちを選べばいいのか。当初は希望と答えていたが、こうなれば、どっちの道に転んでもおかしくない。
お腹が鳴った。そういえば、夜食の前に飛び出したんだ。空腹の音がなり続け、考えることを放棄した。とにかく食べることを。
微弱な体力を持って腰を起こし、コンビニに向かった。人のいない時間帯に行けば、晒される必要もない。
コンビニ客が通り過ぎるのを待って、人がいなくなった時間を見計らって店内に入り、パンと飲料水を買う。すぐに公園に戻ってパンを齧り付く。何だかこんな貧乏くさいこと、初めてだ。逃亡者になった気分。
店内は一人もいなかったが、店員さんの反応が気になった。
あの人もSNSをやっていて、あの動画を見たひとだ。わたしを見るなり、怪訝な表情をした。何も根拠もない動画なのにすぐに信じて決めつけて、何も知らないのに、わたしたちがどれだけ大変な目にあっているか知らないくせして、被害者ヅラして、ほんとに、この世は幸薄だ。
アパートに一回戻ってきてみれば、まだ人がいた。しかも群れを作っている。部屋の中にも入っていて、その周辺にはゴミだらけ。ありゃあ、荒らされてるな。
すると、スマホが鳴った。電話の相手は実家にいる父からだ。珍しい相手だ。上京してきて母とは割と連絡を取り合っているのに、父とはめったにしていない。そんな父からかけてくるなんて。何かあったのだろうか。不安が渦巻きながら、通話ボタンを押すと、父の焦燥しきった声が初めに聞こえた。
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