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Ⅲ 戦場に咲く可憐な花たち~16歳~
第53話 リゼの苦悩
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三日経ってもカイくんがいない。
何処かで野垂れ死んでいるのか、とアカネちゃんが必死にさがしている。
私はひたすら長い廊下を歩いて考えていると、リゼ先生とすれ違った。
学園ですれ違っても挨拶だけと、堅く言われてたのに、今日は違う。
「ルイちゃん、ちょっといい?」
ちょっとキーを落とした口調で話しかけてきた。ドキリとした。と堅く言われてるのに、リゼ先生から来てくれた。嬉しいような複雑な感情。
リゼ先生は普段、おとなしい表情をしているけど、このときは違った。まるで、洗脳されたように目が虚ろで不自然な雰囲気だ。
「なんですか?」
「ちょっと私欲でルイちゃんの力を借りたいんだ。ここではなんだし、俺の部屋に来てくれないか?」
私欲? リゼ先生って普段から勉強ばっかしている人だと思ってたけど違うんだ。こんなリゼ先生見たの初めて。いつも、お世話になってるし私欲の一つや二つ、協力してもいいかも。
私は承諾すると、リゼ先生は一瞬、ホッとした安堵の顔をした。
それから、リゼ先生についていき学園の先生たちの寮内に入った。林縁中央学園の一番最高階に設置された寮。ほとんど、生徒たちの寮舎と壁も床もデザインも変わらない。
もっと言えば、なんと二人部屋らしい。先生たちなんだから、一人部屋だと昔から思ってた。
ここに行くにも生徒寮を通ったんだけど、どこかおかしいの。そうか、今は昼間。生徒たちは授業に出ている。だから、誰にも見つからず堂々と突っ来ているんだ。
部屋に入ってまず、どこに座るか私はオロオロした。
「どこにでも座っていいよ」
と軽く言われた。
指定してくれた有り難いのだが。仕方なく白いシーツが綺麗に折り畳んだベッドに座った。
今頃だけど、この部屋中、良い匂いがする。リゼ先生の匂いだ。無意識に心臓がドキドキ脈うってる。
小さな台所にたつリゼ先生がいきなり振り返った。ドキリ。もしかして、心臓うるさいのバレてる?
「ココアとカフェラテ、どっちにする?」
リゼ先生は私を落ち着かせようと、優しい声で訊ねて来た。
良かった。バレてない。ほっと胸をなでおろし、ココアと言った。
すると、私がココアを言うのがわかってか、すぐにホカホカのココアが出てきた。なんだが、リゼ先生のことだ。バレてるけど敢えてここで言わないんだな。
少し怖くなり、煎れてくれたココアを一口すすった。まだ熱かったの忘れてた。熱っ、て叫び、コップを放した。
何事、という表情でリゼ先生が見てきた。
対立して、向こうにもベットがある。リゼ先生は、その向かいのベッドの上に座っている。
熱いのを忘れてました、と事情を説明し、微笑する。リゼ先生も微笑した。
二人きりの空間。しかも学園内で。
誰にも邪魔されない空間。
ドキドキ、と心臓の鼓動がうるさい。会話が――できない。声が裏がってしまう。
暫く沈黙だった。
リゼ先生は、大人だから落ち着いている。私がこんなにも胸を踊らせているのに。
私は気を紛れるように、他のことを考えた。辺りをキョロキョロする。同室は誰だろう。
向かいのベットもシーツに皺がなく、私たちの寝床と変わらない。本当にここは、男性寮なのか。
もっと物とか散乱してて室内はいろんな臭いが混ざったイメージだったけど、そうじゃなかったんだ。
すると、だいぶ落ち着いてきた頃合いを見計らってリゼ先生のほうから口を開いた。
「ヴィクトリア・ヒースという生徒知ってるか?」
私は一瞬ドキリとした。みんなで保管庫に行った記憶が蘇る。いいえ、と応えるとリゼ先生は憐れむような目つきになった。そして、静かに語りかける。
「君たちが六学年のとき、急に消えた女子生徒さ。時期を詳しく言えば君たち四人が一回目の脱走した日。その日から一人の女子生徒の存在が消えた」
「その女子生徒がヴィクトリア・ヒース?」
私が訊ねるとリゼ先生は大きく頷く。
彼女につて、こう書かれていた。【生前の記憶を思い出し、暴走。絶海の海に捨てた】と。
それともう一つ。脱走をしようとしたあの日。脱走を企て私たちの前に、全てを破壊尽くす爆発に遭った。
先生たちが駆け寄り、その場は、脱走するにもできない状況になり、脱走をしぶしぶ中断した。それが一回目。
あの爆発は、結局、誰がやったのか謎のまま。その謎がようやく解かされた。
暗い迷路でさまよっていた、パズルのピースが一つ埋められていく。
彼女の仕業だったんだ。
「同じさ。彼女のことを忘れてた。四年前彼女と会えたのに……」
「その子とはどういう関係でしたか?」
そう訊ねると、リゼ先生は表情変えて私の目を覗いた。
「そこでルイちゃんの力が必要なんだよ」
「私の……ですか?」
リゼ先生は私の手をとり、包みように手のひらを合わせてきた。私は驚いて、口をパクパクする。でも、リゼ先生はそんなの気にも留めず真面目な顔で語る。
「ルイちゃんの力で僕の記憶の時間だけを戻してほしい。ルイちゃんには大きな負担だけど、お願いだ。ルイちゃんにしか頼れない」
「わ、分かりました」
真剣な眼差しに私は心を許してしまった。向けられる期待の眼差しに応えたい。そう思って、胸の前に拳を合わせ深く意識を集中させた。
目の前にいるリゼ先生の意識と私の意識を融合し、時間を遡る。
「タン・ルヴニール!!」
瞬間、辺りの景色が一変した。
ベッドと机はない。そこにあったのは、もの一つ置いていない。
白い無機質な、どこまでも続く部屋。白かった壁に彩り豊かな色が広かった。カラフルな水彩画。その色に人が映っている。学生時代のリゼ先生だ。その他にも、人が映っている。
こちらの存在は知らない。過去の映像だ。
私の使える呪怨には二つの技がある。
ル・タン・アレテは時間を止める技。もう一つは、これの技はかなり体力と精神が消費するので、滅多に使わないようにしている。
タン・ルヴニールとは、時間を戻す技。そして、対象一人だけの時間を戻すこともできる。
今回、この大技をだしたのはこれが初めてだ。
初めて出したから、開始早々、グルンと視界が揺れ目眩に襲われた。地に吸い込まれていくように、膝をうつ。
頭がガンガン痛い。金槌で急に殴られた衝撃だ。痛苦に意識が朦朧とする。視界がぼやけ、真っ黒くなる。
最初に目に飛び込んできてのは、白い天井。頭がだるい。石のように体が重い。
視線を左に移した。向かいのベッドで腰をおろしていたリゼ先生と目が合った。こちらに近づいてくる。
滅多にみない心配した表情で。私が横になっているベッドのわきに座る。
「大丈夫?」
「私……あれから」
トントン、と寝てた前の記憶が蘇った。大きな技を使って、気絶したんだ。上体を起こしかけたら、グルンとまたも目眩が襲った。
リゼ先生の胸に顔を埋める。
特有の香りが心を安心させた。暫くその態勢で思考が回復するのを待った。
ポンポンと頭を撫でながら「頑張ったね」と囁いてくれた。優しい手。
側にいてくれるだけで、心が温かくなり、満たされていく。このまま、二人、みんなの知らない場所でずっといたい。願うなら、一生。
もうすっかり冷たくなったココアを飲み干し、部屋を出た。また、ここに来たいそう願って私はルンルンと歩き出した。
だけど、私は知らない。このあと起きる最悪な出来事に、この一連が深く関わっていること、まだ知らなかった。
§
あれから三日経っていたことに驚いた。ほんの数時間と思っていたが、三日の日月が過ぎていたことに、昔話の『うらしま太郎』みたいな時差ボケが生じてる。
三日間、シモン先輩の言うとおり、邪鬼は現れなかった。邪鬼も現れない、少なからず平穏な夜を過ごせる。だが、邪鬼の前に恐ろしい出来事が起きた。
寮に帰ってまず最初に会ったのが、ジン。死んでると思われて、帰ってきた途端死人が蘇ったみたいにびっくりされた。
美樹もだいだいそんな反応。
二人して、俺をそんな簡単にころすなっての。
風呂でさっぱりしたあと、夕食を食べに食堂に向かった。だいだい、この時間帯は混雑しているのに、疎ら疎ら。ほぼ空いてる席がたくさんあった。
いつもの席で先に座り、ジンが来るまでお腹を保つ。三日も摂取したんだ、一週間ぐらいは摂取しなくても生きていけそう。
ボーッと頬杖ついて、刺激的な三日間の摂取を思い浮かべていた。精子をがっぽり絞り取られたのに、ムラムラしてきた。
すると、ジンがやってきた。向かい合う形で席に座る。偶然か、同じ唐揚げの定食だ。
席につきや、ジンはニヤニヤしながら訊いてきた。
「この三日間何してたんだよ」
みんなの憧れのシモン先輩と昼夜問わず摂取していた、と口が裂けても言えない。とりあえず、呪怨の訓練だと嘘をついた。
瞬時に嘘がばれた。後ろの席から、嘘よ、とあたかも見てきたような口調で言われたのだ。
嘘だと見抜かれたことにドキリとした。
恐る恐る振り返りてみると、アカネとルイが後ろの席にいたのだ。
何処かで野垂れ死んでいるのか、とアカネちゃんが必死にさがしている。
私はひたすら長い廊下を歩いて考えていると、リゼ先生とすれ違った。
学園ですれ違っても挨拶だけと、堅く言われてたのに、今日は違う。
「ルイちゃん、ちょっといい?」
ちょっとキーを落とした口調で話しかけてきた。ドキリとした。と堅く言われてるのに、リゼ先生から来てくれた。嬉しいような複雑な感情。
リゼ先生は普段、おとなしい表情をしているけど、このときは違った。まるで、洗脳されたように目が虚ろで不自然な雰囲気だ。
「なんですか?」
「ちょっと私欲でルイちゃんの力を借りたいんだ。ここではなんだし、俺の部屋に来てくれないか?」
私欲? リゼ先生って普段から勉強ばっかしている人だと思ってたけど違うんだ。こんなリゼ先生見たの初めて。いつも、お世話になってるし私欲の一つや二つ、協力してもいいかも。
私は承諾すると、リゼ先生は一瞬、ホッとした安堵の顔をした。
それから、リゼ先生についていき学園の先生たちの寮内に入った。林縁中央学園の一番最高階に設置された寮。ほとんど、生徒たちの寮舎と壁も床もデザインも変わらない。
もっと言えば、なんと二人部屋らしい。先生たちなんだから、一人部屋だと昔から思ってた。
ここに行くにも生徒寮を通ったんだけど、どこかおかしいの。そうか、今は昼間。生徒たちは授業に出ている。だから、誰にも見つからず堂々と突っ来ているんだ。
部屋に入ってまず、どこに座るか私はオロオロした。
「どこにでも座っていいよ」
と軽く言われた。
指定してくれた有り難いのだが。仕方なく白いシーツが綺麗に折り畳んだベッドに座った。
今頃だけど、この部屋中、良い匂いがする。リゼ先生の匂いだ。無意識に心臓がドキドキ脈うってる。
小さな台所にたつリゼ先生がいきなり振り返った。ドキリ。もしかして、心臓うるさいのバレてる?
「ココアとカフェラテ、どっちにする?」
リゼ先生は私を落ち着かせようと、優しい声で訊ねて来た。
良かった。バレてない。ほっと胸をなでおろし、ココアと言った。
すると、私がココアを言うのがわかってか、すぐにホカホカのココアが出てきた。なんだが、リゼ先生のことだ。バレてるけど敢えてここで言わないんだな。
少し怖くなり、煎れてくれたココアを一口すすった。まだ熱かったの忘れてた。熱っ、て叫び、コップを放した。
何事、という表情でリゼ先生が見てきた。
対立して、向こうにもベットがある。リゼ先生は、その向かいのベッドの上に座っている。
熱いのを忘れてました、と事情を説明し、微笑する。リゼ先生も微笑した。
二人きりの空間。しかも学園内で。
誰にも邪魔されない空間。
ドキドキ、と心臓の鼓動がうるさい。会話が――できない。声が裏がってしまう。
暫く沈黙だった。
リゼ先生は、大人だから落ち着いている。私がこんなにも胸を踊らせているのに。
私は気を紛れるように、他のことを考えた。辺りをキョロキョロする。同室は誰だろう。
向かいのベットもシーツに皺がなく、私たちの寝床と変わらない。本当にここは、男性寮なのか。
もっと物とか散乱してて室内はいろんな臭いが混ざったイメージだったけど、そうじゃなかったんだ。
すると、だいぶ落ち着いてきた頃合いを見計らってリゼ先生のほうから口を開いた。
「ヴィクトリア・ヒースという生徒知ってるか?」
私は一瞬ドキリとした。みんなで保管庫に行った記憶が蘇る。いいえ、と応えるとリゼ先生は憐れむような目つきになった。そして、静かに語りかける。
「君たちが六学年のとき、急に消えた女子生徒さ。時期を詳しく言えば君たち四人が一回目の脱走した日。その日から一人の女子生徒の存在が消えた」
「その女子生徒がヴィクトリア・ヒース?」
私が訊ねるとリゼ先生は大きく頷く。
彼女につて、こう書かれていた。【生前の記憶を思い出し、暴走。絶海の海に捨てた】と。
それともう一つ。脱走をしようとしたあの日。脱走を企て私たちの前に、全てを破壊尽くす爆発に遭った。
先生たちが駆け寄り、その場は、脱走するにもできない状況になり、脱走をしぶしぶ中断した。それが一回目。
あの爆発は、結局、誰がやったのか謎のまま。その謎がようやく解かされた。
暗い迷路でさまよっていた、パズルのピースが一つ埋められていく。
彼女の仕業だったんだ。
「同じさ。彼女のことを忘れてた。四年前彼女と会えたのに……」
「その子とはどういう関係でしたか?」
そう訊ねると、リゼ先生は表情変えて私の目を覗いた。
「そこでルイちゃんの力が必要なんだよ」
「私の……ですか?」
リゼ先生は私の手をとり、包みように手のひらを合わせてきた。私は驚いて、口をパクパクする。でも、リゼ先生はそんなの気にも留めず真面目な顔で語る。
「ルイちゃんの力で僕の記憶の時間だけを戻してほしい。ルイちゃんには大きな負担だけど、お願いだ。ルイちゃんにしか頼れない」
「わ、分かりました」
真剣な眼差しに私は心を許してしまった。向けられる期待の眼差しに応えたい。そう思って、胸の前に拳を合わせ深く意識を集中させた。
目の前にいるリゼ先生の意識と私の意識を融合し、時間を遡る。
「タン・ルヴニール!!」
瞬間、辺りの景色が一変した。
ベッドと机はない。そこにあったのは、もの一つ置いていない。
白い無機質な、どこまでも続く部屋。白かった壁に彩り豊かな色が広かった。カラフルな水彩画。その色に人が映っている。学生時代のリゼ先生だ。その他にも、人が映っている。
こちらの存在は知らない。過去の映像だ。
私の使える呪怨には二つの技がある。
ル・タン・アレテは時間を止める技。もう一つは、これの技はかなり体力と精神が消費するので、滅多に使わないようにしている。
タン・ルヴニールとは、時間を戻す技。そして、対象一人だけの時間を戻すこともできる。
今回、この大技をだしたのはこれが初めてだ。
初めて出したから、開始早々、グルンと視界が揺れ目眩に襲われた。地に吸い込まれていくように、膝をうつ。
頭がガンガン痛い。金槌で急に殴られた衝撃だ。痛苦に意識が朦朧とする。視界がぼやけ、真っ黒くなる。
最初に目に飛び込んできてのは、白い天井。頭がだるい。石のように体が重い。
視線を左に移した。向かいのベッドで腰をおろしていたリゼ先生と目が合った。こちらに近づいてくる。
滅多にみない心配した表情で。私が横になっているベッドのわきに座る。
「大丈夫?」
「私……あれから」
トントン、と寝てた前の記憶が蘇った。大きな技を使って、気絶したんだ。上体を起こしかけたら、グルンとまたも目眩が襲った。
リゼ先生の胸に顔を埋める。
特有の香りが心を安心させた。暫くその態勢で思考が回復するのを待った。
ポンポンと頭を撫でながら「頑張ったね」と囁いてくれた。優しい手。
側にいてくれるだけで、心が温かくなり、満たされていく。このまま、二人、みんなの知らない場所でずっといたい。願うなら、一生。
もうすっかり冷たくなったココアを飲み干し、部屋を出た。また、ここに来たいそう願って私はルンルンと歩き出した。
だけど、私は知らない。このあと起きる最悪な出来事に、この一連が深く関わっていること、まだ知らなかった。
§
あれから三日経っていたことに驚いた。ほんの数時間と思っていたが、三日の日月が過ぎていたことに、昔話の『うらしま太郎』みたいな時差ボケが生じてる。
三日間、シモン先輩の言うとおり、邪鬼は現れなかった。邪鬼も現れない、少なからず平穏な夜を過ごせる。だが、邪鬼の前に恐ろしい出来事が起きた。
寮に帰ってまず最初に会ったのが、ジン。死んでると思われて、帰ってきた途端死人が蘇ったみたいにびっくりされた。
美樹もだいだいそんな反応。
二人して、俺をそんな簡単にころすなっての。
風呂でさっぱりしたあと、夕食を食べに食堂に向かった。だいだい、この時間帯は混雑しているのに、疎ら疎ら。ほぼ空いてる席がたくさんあった。
いつもの席で先に座り、ジンが来るまでお腹を保つ。三日も摂取したんだ、一週間ぐらいは摂取しなくても生きていけそう。
ボーッと頬杖ついて、刺激的な三日間の摂取を思い浮かべていた。精子をがっぽり絞り取られたのに、ムラムラしてきた。
すると、ジンがやってきた。向かい合う形で席に座る。偶然か、同じ唐揚げの定食だ。
席につきや、ジンはニヤニヤしながら訊いてきた。
「この三日間何してたんだよ」
みんなの憧れのシモン先輩と昼夜問わず摂取していた、と口が裂けても言えない。とりあえず、呪怨の訓練だと嘘をついた。
瞬時に嘘がばれた。後ろの席から、嘘よ、とあたかも見てきたような口調で言われたのだ。
嘘だと見抜かれたことにドキリとした。
恐る恐る振り返りてみると、アカネとルイが後ろの席にいたのだ。
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