21 / 123
第一章 ルード皇国 編
真実
しおりを挟む
ルーラが意識を回復した日、俺は学校を休んで、再び洞窟へと行くことになった。ルーラが回復したことを報告し、お礼を言うためである。加えて、アギリスからは薬の入手の仕方を聞いて来てほしいと頼まれた。
剣は持っていくかと聞かれたが、断った。俺は黒い竜を信用していた。
そして俺は洞窟へと向かい、アギリスは城に呪いについて報告しに行った。
洞窟の先にある空間にたどり着いたがが、前いた場所に黒い竜はいなかった。俺はその空間にある家の玄関を叩いた。
しばらくすると、前に見た人間の姿をした者が出てきた。
「薬のおかげで母さんは助かることができました。ありがとうございました。」
会うなり俺は礼を言った。感謝していたからだ。
それを聞いて、相手も喜んでいるようだった。
「おー、それは良かったな。我にとってもその報告は僥倖じゃ。我も1300年もの研究が成功に近づいていることが分かって嬉しいわ。ガーハッハッハ。」
そう言って豪快に笑っていた。
「呪いを研究しているのですか?何故ですか?1300年も??」
会ったら聞きたいことがいっぱいあったが、話すたびに疑問が増えて、思わず聞き返してしまった。
「我にも呪いがかけられておるからじゃ。だから、1300年くらいずっと、それを治すために研究を続けておる。我の呪いは1400年くらい前に魔王によって直接かけられた強力なものじゃ。研究している薬は、我の呪いを治すには至っていないが、間接的な呪いなら成果がでるやもしれん。そう思ってお主に持たせてみたが。どうやらうまくいったようじゃな。今の方針で薬を作り続ければ、いずれは我の呪いも治すことができようぞ。フハハハハハッ。」
「魔王って誰なんですか?」それよりも大事なことがあったので、答えが来る前にもう一つの質問をした。
「あっ、それも気になるんですが、実は呪いにかかっている竜人は母さん以外にもいるので、もしよかったら薬の作り方など教えてほしいとのことなんですが。」
「薬か。薬なら、まだまだいっぱいあるから、好きなだけ持って行っても構わん。我にとっては効かぬから失敗品と変わらぬ。遠慮なく持っていくがよい。」
そう言って薬の瓶があるところへと連れて行ってくれた。
「呪いに苦しんで、今も死にそうなものがいるかもしれないから、ひとまずこれを持って今日のところは帰ったらよい。聞きたいことがあれば、我はいつでもここにいるから聞きに来るといい。その時魔王の事も教えてやろう。」
俺は、薬の瓶を100本近く手渡された。まだまだ液体の入った瓶はあった。
「………それと、この前言い忘れたのだが、我のことを誰かに話してしまったか?」
「はい。父さんと母さん、それに医者です。もしかしたら、父さんが皇帝に報告していると思います。」
「そうか、我の事をどのように伝えた。」
「黒い竜が、薬をくれたといいましたが。ダメでしたか。」
「人間の姿の特徴は言ったか?」
「それはまだ言ってません。」
「そうか、では我のことは、これからはそれ以上伝えるな。」
「理由も今度教えてやる。」
「わかりました。今度またいろいろと聞きに来ます。」
薬のお礼を言って、洞窟をあとにした。
家に帰るとアギリスはまだ家には帰ってなかった。もうちょっと話をしてから帰ればよかったかと後悔した。しかし、できることをしようと思い、学校に薬を持って行った。俺は事情を説明した。そして、フレイに届けてもらえるように言った。俺はフレイの家を知らないし、俺から届けても飲んでもらえるかわからなった。本当はサムシーにも渡したかったが、学校には来て元気だということだったので、ひとまず渡すのはやめた。
そして家に帰るとアギリスがいたので、アギリスに薬を渡した。足りなければ、また持ってきますと伝えておいた。そして、アギリスは、それを受けとり、もう一度城へと戻っていった。
その後、皇帝から呪いにかかっていたものに薬は届けられ、みんな治すことができたそうだった。
俺は洞窟の中で、いろいろな話を聞くことができた。
「そうじゃな、何から話せばよいか・・・まずは呪いをかけた魔王からにするか・・・魔王と我は4度戦っておる。といっても単独で戦ったのは700年くらい前の時だけじゃがな。呪いをかけられたのは、1400年くらい前の人と竜の連合軍で魔王軍と戦った時のことじゃ。その時の魔王は強大な力をもっておって、世界が滅亡しかかった。現に竜族は、そのほとんどが全滅した。人間も相当な被害が出ていた。
そんな魔王を我は1人の勇者と協力して、打ち取った。が、最後に油断してしもうて、魔王の放った呪いをうけてしもうた。だから、こうして我には呪いがかかっておる。」
よくわからないところの多い話だった。
「700年前にも戦ったということですが、1400年前に死んではいなかったということでしょうか?」
「いや確実に死んでいた。そして、別の姿で蘇っておる。1400年前は鬼族の姿であったが、700年前は人魚族の姿であった。そして、西の大陸にいる魔族を率いておった。魔族は魔王以外の命令を聞くことはありえない種族だからな。その2人は魔王ということじゃ。」
「その2人の魔王は別の魔王ということはありえませんか?」
「いや、姿かたちは違うが、その2人とも同じ同一人物だと思う。後の3人は我に倒されたという恨みを持っておって、どうやら前の記憶があるらしかった。おそらく、死んでも別の肉体に生まれ変わって、前の記憶が継承されているようなのじゃ。」
「では、今も魔王がどこかにいるということでしょうか?」
「それは分からぬ。魔王と戦ったのは、3400年前と2600年前と、先ほど言った1400年前と700年前じゃ。間隔が短くなっているかもしれんが、その規則性はよくわからん。今もう生まれ変わっているかもしれないし、まだ生まれ変わってないかもしれない。我はここで、子孫たちを魔王の襲来から守っておるのよ。魔王は竜族の力を恐れておるから、竜族を滅ぼそうとしておる。いつ来るか分からぬから、この地をあまり離れぬわけにもいかんのじゃ。」
「やっぱりあなたは竜人なんですか、私の知ってる竜人たちと見た目がちょっと違うのですが……」
「どう違う?」
「私の知ってる竜人には尻尾がありますが、あなたにはありません。」
少し考えているようだった。
「我の施した魔法が世代を重ねるごとに、薄れて来ているのかもしれないのぉ。」
「どういう事ですか?」
「我が1300年前に、残った子供達に人化の魔法をかけたのよ。魔力結晶にかけた魔法は子の世代、孫の世代、そしてその先の世代にも受け継がれるようにしたのじゃ。」
魔力結晶に魔法を流して遺伝子操作みたいな事をしたのか?スケールが違いすぎた。
「何故そのような事をしたのですか?」
「その頃、竜族は魔王との戦いで滅亡しそうだったのじゃ。そこで我らは残った子供達を集め人化の魔法をかけた。1つは我らが敗れた場合竜族が根絶やしにされないように見た目を変えるためじゃ。子供らは自分で人化の魔法はかけられんからのぅ。そして、我らは結界も作り、竜族以外は近づけないようにもしたのじゃ。」
さらに続けた。
「もう1つ理由がある。人間の生活を真似てはどうかという案が出て、それを実行したのじゃ。竜は強いが、個体数が少なく。対して人は弱いのにも関わらずその数は竜の数よりもはるかに多かった。当時竜たちは、子を産み落とした後、育てることはせず放置することが多かった。そこで人間のように子育てをするという習慣をつけさせようと、人間の生き方や、子育ての仕方などの書かれた本を大量においておいたのじゃ。子供の世代で根付けばと思ってのぅ。」
頭が追いつかなかったが、納得できる部分もあった。
「なぜ、正体を隠されるのですか。」
「うむ、まー、これは我の我儘なところではあるのじゃが………前の話を聞いて思ったのじゃ。我の存在を知れば。我を恨む竜人も出てくるじゃろうからな。」
「いえ、あなたは呪いを治されたんだから、感謝されこそすれ恨まれることはありません。」
「たしかに今回、幸運にも治すことができた。これには我も喜んでおる。しかし、呪いにかかった原因も我のせいであるようじゃからな。」
「しかし、魔王が呪いをかけなければこんな事にはならなかったのでは。それに、竜人たちは呪いの原因は700年前の戦争にあると言ってますよ。」
「その戦争のとき、竜族は人間を相手に戦っておった。その隙をついて、西の大陸から魔王軍が攻めてきおったのじゃ。魔王は我が竜族を守護してるとは思っておらんかったようじゃ。人魚族であったことと、かなり若かったこともあって、我は魔王を撃退することに成功したのじゃ。しかし、一部の魔獣が人間と竜族が戦っている方へと向かっていたので、我はそれを殲滅しにいってしまった。だが、これがまずかったようじゃ。呪いの範囲に一部の竜族がかかってしまった可能性がある。だから、呪いが、戦争後に出だしたのじゃろう。」
「でも、それだって、あなたが竜族を魔王軍から救ったという事じゃないですか。」
「そうとってもらえれば嬉しいがな。死んだものの身内からしたら、それで納得するとは思えないんじゃ。それに、我は名声も望んでおらん。我の望みは、竜族の子孫たちを守ることと、叶うならば、呪いを治して、息子や娘に会って話してみたいのじゃ。呪いさえ解ければ、ここにいたことを明かさず残りの人生を生きようと思っておる。」
俺にはいまいち理解できない話であった。今呪いにかかってるものは、元凶をたどれば魔王である。それは間違いない。でもうつしたのはこの目の前の竜人、もしくはそのうつったものからさらに感染したものである。この場合誰を恨むだろうか……
俺はもしルーラが死んでたらと考えた……確かに、あの時俺は目の前の竜人に一矢報いるつもりでいた。しかし、それは魔王の話を知らなかったからだ、もし知ってたら復讐の炎は魔王に向かっただろうか、それとも目の前の竜人にむかっただろうか………今となってはわからない事だった。
しかし、理解できる部分もあったので目の前の竜人の考えを尊重することにした。俺にとっては、恩人であることには変わりない事だったからだ。
聞きたいことがありすぎて、何を聞いていいか全然分からなかった。しかし、一番個人的に聞きたいことが閃いた。人間とも協力していたという事だから知っているかもしれない。詠唱の言葉もわかるかもしれない。
「魔力結晶なしの魔法の使い方を教えてもらったりできますか?」
俺は答えに期待した。
「構わんが………お主、それだけ膨大な魔力を垂れ流しているのに、魔法が使えんのか?」
そんな答えが返ってきた。
剣は持っていくかと聞かれたが、断った。俺は黒い竜を信用していた。
そして俺は洞窟へと向かい、アギリスは城に呪いについて報告しに行った。
洞窟の先にある空間にたどり着いたがが、前いた場所に黒い竜はいなかった。俺はその空間にある家の玄関を叩いた。
しばらくすると、前に見た人間の姿をした者が出てきた。
「薬のおかげで母さんは助かることができました。ありがとうございました。」
会うなり俺は礼を言った。感謝していたからだ。
それを聞いて、相手も喜んでいるようだった。
「おー、それは良かったな。我にとってもその報告は僥倖じゃ。我も1300年もの研究が成功に近づいていることが分かって嬉しいわ。ガーハッハッハ。」
そう言って豪快に笑っていた。
「呪いを研究しているのですか?何故ですか?1300年も??」
会ったら聞きたいことがいっぱいあったが、話すたびに疑問が増えて、思わず聞き返してしまった。
「我にも呪いがかけられておるからじゃ。だから、1300年くらいずっと、それを治すために研究を続けておる。我の呪いは1400年くらい前に魔王によって直接かけられた強力なものじゃ。研究している薬は、我の呪いを治すには至っていないが、間接的な呪いなら成果がでるやもしれん。そう思ってお主に持たせてみたが。どうやらうまくいったようじゃな。今の方針で薬を作り続ければ、いずれは我の呪いも治すことができようぞ。フハハハハハッ。」
「魔王って誰なんですか?」それよりも大事なことがあったので、答えが来る前にもう一つの質問をした。
「あっ、それも気になるんですが、実は呪いにかかっている竜人は母さん以外にもいるので、もしよかったら薬の作り方など教えてほしいとのことなんですが。」
「薬か。薬なら、まだまだいっぱいあるから、好きなだけ持って行っても構わん。我にとっては効かぬから失敗品と変わらぬ。遠慮なく持っていくがよい。」
そう言って薬の瓶があるところへと連れて行ってくれた。
「呪いに苦しんで、今も死にそうなものがいるかもしれないから、ひとまずこれを持って今日のところは帰ったらよい。聞きたいことがあれば、我はいつでもここにいるから聞きに来るといい。その時魔王の事も教えてやろう。」
俺は、薬の瓶を100本近く手渡された。まだまだ液体の入った瓶はあった。
「………それと、この前言い忘れたのだが、我のことを誰かに話してしまったか?」
「はい。父さんと母さん、それに医者です。もしかしたら、父さんが皇帝に報告していると思います。」
「そうか、我の事をどのように伝えた。」
「黒い竜が、薬をくれたといいましたが。ダメでしたか。」
「人間の姿の特徴は言ったか?」
「それはまだ言ってません。」
「そうか、では我のことは、これからはそれ以上伝えるな。」
「理由も今度教えてやる。」
「わかりました。今度またいろいろと聞きに来ます。」
薬のお礼を言って、洞窟をあとにした。
家に帰るとアギリスはまだ家には帰ってなかった。もうちょっと話をしてから帰ればよかったかと後悔した。しかし、できることをしようと思い、学校に薬を持って行った。俺は事情を説明した。そして、フレイに届けてもらえるように言った。俺はフレイの家を知らないし、俺から届けても飲んでもらえるかわからなった。本当はサムシーにも渡したかったが、学校には来て元気だということだったので、ひとまず渡すのはやめた。
そして家に帰るとアギリスがいたので、アギリスに薬を渡した。足りなければ、また持ってきますと伝えておいた。そして、アギリスは、それを受けとり、もう一度城へと戻っていった。
その後、皇帝から呪いにかかっていたものに薬は届けられ、みんな治すことができたそうだった。
俺は洞窟の中で、いろいろな話を聞くことができた。
「そうじゃな、何から話せばよいか・・・まずは呪いをかけた魔王からにするか・・・魔王と我は4度戦っておる。といっても単独で戦ったのは700年くらい前の時だけじゃがな。呪いをかけられたのは、1400年くらい前の人と竜の連合軍で魔王軍と戦った時のことじゃ。その時の魔王は強大な力をもっておって、世界が滅亡しかかった。現に竜族は、そのほとんどが全滅した。人間も相当な被害が出ていた。
そんな魔王を我は1人の勇者と協力して、打ち取った。が、最後に油断してしもうて、魔王の放った呪いをうけてしもうた。だから、こうして我には呪いがかかっておる。」
よくわからないところの多い話だった。
「700年前にも戦ったということですが、1400年前に死んではいなかったということでしょうか?」
「いや確実に死んでいた。そして、別の姿で蘇っておる。1400年前は鬼族の姿であったが、700年前は人魚族の姿であった。そして、西の大陸にいる魔族を率いておった。魔族は魔王以外の命令を聞くことはありえない種族だからな。その2人は魔王ということじゃ。」
「その2人の魔王は別の魔王ということはありえませんか?」
「いや、姿かたちは違うが、その2人とも同じ同一人物だと思う。後の3人は我に倒されたという恨みを持っておって、どうやら前の記憶があるらしかった。おそらく、死んでも別の肉体に生まれ変わって、前の記憶が継承されているようなのじゃ。」
「では、今も魔王がどこかにいるということでしょうか?」
「それは分からぬ。魔王と戦ったのは、3400年前と2600年前と、先ほど言った1400年前と700年前じゃ。間隔が短くなっているかもしれんが、その規則性はよくわからん。今もう生まれ変わっているかもしれないし、まだ生まれ変わってないかもしれない。我はここで、子孫たちを魔王の襲来から守っておるのよ。魔王は竜族の力を恐れておるから、竜族を滅ぼそうとしておる。いつ来るか分からぬから、この地をあまり離れぬわけにもいかんのじゃ。」
「やっぱりあなたは竜人なんですか、私の知ってる竜人たちと見た目がちょっと違うのですが……」
「どう違う?」
「私の知ってる竜人には尻尾がありますが、あなたにはありません。」
少し考えているようだった。
「我の施した魔法が世代を重ねるごとに、薄れて来ているのかもしれないのぉ。」
「どういう事ですか?」
「我が1300年前に、残った子供達に人化の魔法をかけたのよ。魔力結晶にかけた魔法は子の世代、孫の世代、そしてその先の世代にも受け継がれるようにしたのじゃ。」
魔力結晶に魔法を流して遺伝子操作みたいな事をしたのか?スケールが違いすぎた。
「何故そのような事をしたのですか?」
「その頃、竜族は魔王との戦いで滅亡しそうだったのじゃ。そこで我らは残った子供達を集め人化の魔法をかけた。1つは我らが敗れた場合竜族が根絶やしにされないように見た目を変えるためじゃ。子供らは自分で人化の魔法はかけられんからのぅ。そして、我らは結界も作り、竜族以外は近づけないようにもしたのじゃ。」
さらに続けた。
「もう1つ理由がある。人間の生活を真似てはどうかという案が出て、それを実行したのじゃ。竜は強いが、個体数が少なく。対して人は弱いのにも関わらずその数は竜の数よりもはるかに多かった。当時竜たちは、子を産み落とした後、育てることはせず放置することが多かった。そこで人間のように子育てをするという習慣をつけさせようと、人間の生き方や、子育ての仕方などの書かれた本を大量においておいたのじゃ。子供の世代で根付けばと思ってのぅ。」
頭が追いつかなかったが、納得できる部分もあった。
「なぜ、正体を隠されるのですか。」
「うむ、まー、これは我の我儘なところではあるのじゃが………前の話を聞いて思ったのじゃ。我の存在を知れば。我を恨む竜人も出てくるじゃろうからな。」
「いえ、あなたは呪いを治されたんだから、感謝されこそすれ恨まれることはありません。」
「たしかに今回、幸運にも治すことができた。これには我も喜んでおる。しかし、呪いにかかった原因も我のせいであるようじゃからな。」
「しかし、魔王が呪いをかけなければこんな事にはならなかったのでは。それに、竜人たちは呪いの原因は700年前の戦争にあると言ってますよ。」
「その戦争のとき、竜族は人間を相手に戦っておった。その隙をついて、西の大陸から魔王軍が攻めてきおったのじゃ。魔王は我が竜族を守護してるとは思っておらんかったようじゃ。人魚族であったことと、かなり若かったこともあって、我は魔王を撃退することに成功したのじゃ。しかし、一部の魔獣が人間と竜族が戦っている方へと向かっていたので、我はそれを殲滅しにいってしまった。だが、これがまずかったようじゃ。呪いの範囲に一部の竜族がかかってしまった可能性がある。だから、呪いが、戦争後に出だしたのじゃろう。」
「でも、それだって、あなたが竜族を魔王軍から救ったという事じゃないですか。」
「そうとってもらえれば嬉しいがな。死んだものの身内からしたら、それで納得するとは思えないんじゃ。それに、我は名声も望んでおらん。我の望みは、竜族の子孫たちを守ることと、叶うならば、呪いを治して、息子や娘に会って話してみたいのじゃ。呪いさえ解ければ、ここにいたことを明かさず残りの人生を生きようと思っておる。」
俺にはいまいち理解できない話であった。今呪いにかかってるものは、元凶をたどれば魔王である。それは間違いない。でもうつしたのはこの目の前の竜人、もしくはそのうつったものからさらに感染したものである。この場合誰を恨むだろうか……
俺はもしルーラが死んでたらと考えた……確かに、あの時俺は目の前の竜人に一矢報いるつもりでいた。しかし、それは魔王の話を知らなかったからだ、もし知ってたら復讐の炎は魔王に向かっただろうか、それとも目の前の竜人にむかっただろうか………今となってはわからない事だった。
しかし、理解できる部分もあったので目の前の竜人の考えを尊重することにした。俺にとっては、恩人であることには変わりない事だったからだ。
聞きたいことがありすぎて、何を聞いていいか全然分からなかった。しかし、一番個人的に聞きたいことが閃いた。人間とも協力していたという事だから知っているかもしれない。詠唱の言葉もわかるかもしれない。
「魔力結晶なしの魔法の使い方を教えてもらったりできますか?」
俺は答えに期待した。
「構わんが………お主、それだけ膨大な魔力を垂れ流しているのに、魔法が使えんのか?」
そんな答えが返ってきた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる