転生して竜人に育てられた俺は最強になっていた (旧題 two of reincarnation )

カグヤ

文字の大きさ
103 / 123
第二章 魔導士学園 編

一体いつから幻覚魔法を使っていないと錯覚していた?

しおりを挟む
 俺は学園に来てからのこれまでの事を考えた。
 そして、気付いてしまったのだ。俺を第三者目線で冷静に分析した結果、自分は落ちこぼれであると・・・
 授業ではいつも寝ていたし、呪術という花形でもない研究をしている。それに、どういうわけか俺が入試で良くない点数を取ったことが筒抜け状態だったのだ。
 そう考えると、シリウスが特待生であるリーンと行動するのが俺である事に心配するのも頷けるし、双子(仮)が俺と組むのを嫌がるのも仕方ないことなのかもしれない。俺はこの機会に信頼を回復することを決意しながら教室へと戻った。

 そこで待ち受けていたのはリーンからの非難だった。
「どういうことよ。なんで、なんで一緒に行かないのよ」

「いや、えっと、あの………」
リーンがあまりにも勢いよくきたので、俺は言葉につまった。双子(仮)の助けになってやろうと思ったというのが理由だったが、どうやら俺はお呼びではなかったらしいのだ。何と言ったらいいか考えて、言葉を続けた。
「シリウスに替わって欲しいと頼まれたんだ。それに、クラスのみんなと知り合ういい機会かなと思って・・・」

「私は、私は………」
 リーンは何かを言おうとした時、マリオンが先に口を開いた。
「僕もその意見には賛成だね。クラスの皆と仲良くなるのは良い事だ。僕は特別クラスの全員に自分の考えを知ってもらいたいからね」
 マリオンが興奮気味に俺の意見に肯定の意を示してくれたおかげで、リーンは何かを言おうとしたのをやめて、しぶしぶ納得してくれた。

「そういうところにゃ。」
 それを聞いていたミネットがため息をついた。
「デスネ」
 ゼロもため息をついた、かどうかはわからない。
「えげつねぇな」
 何が? ねえ、何が? それ流行ってるのか? 言いたいだけだろっ! 勝手に交替してしまい、俺の評価が下がっていくのを感じて、俺は心の中で涙を流した。
 どうやら、俺の評価はS安の様相である。

♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 そして次の休みの日に俺はウルティマとアルティマと学校の前で待ち合わせをしてリストに上がる者の治療に向かう事にした。
 
「それで・・・どこから治療していこうか?」
 俺は尋ねた。

「だから何であなたが仕切ってるのよ!! 何もできないくせに」
 ウルティマは相変わらずオラついていた。しかし、俺は言い返すことはしなかった。結果で示せばいい事なのだ。俺は挽回のチャンスを待つことにした。

「まずはこのマーロウという男の治療に向かう事にしよう。貴族ということだから、それなりに力を持っているだろう」

「いい考えね。特別クラスを廃止させないためにはある程度権力を持ったものを治療していくのが得策ね」
アルティマが提案し、それにウルティマが同意した。

「それじゃあ、行くか」
 俺はリストに示されたマーロウの屋敷へ向かおうとした。

「だから何であなたが先頭に立とうとするのよ!!」
 ウルティマは小走りで俺を追い抜いて先導しようとする。それに続くようにアルティマも小走りで続いた。しかし、俺の一歩と2人の一歩は2倍くらい差があるので気を抜くと一瞬で追い抜いてしまう。俺は気をつけながら2人の後についていく事にした。

 そして30分ほどしてリストに書かれたマーロウの屋敷に辿り着いた。
 呼び鈴をならし、出てきた使用人にアルティマが説明をした。
「魔導士学園の特別クラスから来ました。クラリス先生からこちらのマーロウさんという方の治療を頼まれたのですが」

「まあ、本当に来てくださったのですね。話は伺っております。さあ、こちらです」
 使用人は俺たちを屋敷の中に招き入れ、マーロウのいる部屋へと案内した。

 使用人が案内した部屋のベッドには初老の男性が横たわっていた。たぶんマーロウという男であろう。
「大旦那様、魔導士学園の者が治療にやって来てくれました」

 使用人がベッドで横たわるマーロウに声をかける。それに呼応してマーロウは上半身を起こした。
「そうか・・・わざわざ出向いてもらえるとは有り難い。この年では教会に行くのも一苦労じゃからな。それに教会に行ったとて、こんな老いぼれではもう治療も受け付けてくれんじゃろうし」

 この世界は魔法が発展しているためか、病院の役割を教会が担っている。薬を用いた医者もいるが、魔法の方が優れているので、魔法で治療を行う事を皆は望む。しかし、光属性持ちというのはかなり少ないらしく需要に供給が全く追い付いてないのが現状である。だから、大多数は結局薬を用いた治療という事を選ぶことになるのが一般的らしいのだ。
 教会側もお金だけでなく独自の基準で治療するものを選別しているため、魔法で治してもらうにはかなりの順番待ちとなっているらしい。そこで、俺たちが順番待ちになっているものを治療していくことによって特別クラスの有用性を示すというのがクラリス先生の今回の作戦なのだ。

「では、診察をします」
 アルティマはマーロウの目を観察したり、胸に手を当てたりしながら、いくつかの質問をした。そして、マーロウの症状から病気を診断しているようだった。

「あなたに悪い部分が診断できるかしら?」
 俺と一緒にアルティマの後ろで見ていたウルティマが俺に尋ねた。
「いや。・・・分からないな」
 アルティマが口にする黄疸とか腹水等の医療専門用語からして俺には全く意味が分からなかった。

「でしょうね。っていうか、よくそんなので治療のボランティアに立候補したわね。・・・あっ、冒険者ギルドの方だと危険があるから、こちらにしたってわけね…………本当に足手まといもいいところね」
 相変わらずウルティマはオラついている。
 完全治癒ベルフェクトゥス・ヒールを使う俺としては悪い部分など診断せずとも治すことができるので、むしろ何で診察をしているのかと問いたいところである。
 
「どうやら肝臓に異常がみられるようです。今から魔法で回復させます。
 『 光の精霊よ 聖なる御手で 闇を掬え 局所治癒リージョナル・ヒール』」
 アルティマの手はマーロウの鳩尾付近に当てられて、その周りがボウッと光に包まれた。なるほど、局所治癒リージョナル・ヒールで済ますために患部を特定したという事か。

「おお!! 体が軽い。こんな気分がいいのは何年ぶりじゃ」
 アルティマの魔法は的確にマーロウの悪い部分に作用し治療に成功したようだった。マーロウはベッドから起き上がり、柔軟運動をしたり体を動かした。ひとしきり体の健康を確認した後、マーロウはアルティマに礼を言って握手をした。
 それを見ていたウルティマは「どんなもんよ」と無言で俺の方を見た。

 俺達はひとしきり感謝をされた後、次の場所へ移動すべく玄関を出た。その時屋敷の二階から何かが木の枝を折りながら落下してきた。
 「いったーい」
 それは少女だった。折れた木の枝や葉っぱが少女に降りかかっていた。俺達は何故少女が上からという疑問で一瞬固まっていた。だが、最初に我に返った俺は少女に近づいて魔法をかけた。
 
 『完全治癒ベルフェクトゥス・ヒール

 少女は光に包まれる。

 「あれ、痛みがなくなったわ…………」
 少女は起き上がり、自分の体が無事であることを確認すると、次に俺の存在に気付いたようだった。
 「あなたが治してくださったのですか?」
 「ええ」
 俺は答えた。その時2階から「カーラお嬢様! カーラお嬢様!」という女性の声が聞こえてきた。

 「いけない。ちょっと急ぎの用事がありますの。誰だか知りませんが、ありがとうございましたわ」
 少女はお礼を言った後どこかへと走り去っていった。

 その時フードの中にいたアーサーが顔を出し、俺にささやいた。
「今の少女はどこかで見たことがありますにゃ」
「えっ? どこでだ?」
 俺はさっきの少女に全く見覚えがなかった。
「忘れましたにゃ。つい最近どこかで会った気がしますにゃ」
 アーサーの言う事だ。勘違いの可能性が高いような気がする。俺は気にせず、双子の元へと戻ろうとした。双子の方を見ると2人ともプルプルと震えている。

「今、お前、光魔法を使ったか? それもかなり高位の魔法を…………」
 アルティマは驚きの声を上げた。
 
「そんな筈ないわ。 詠唱をしたのが聞こえなかったもの」
 もしかして、詠唱をしなければ魔法を使ったことが分からないのか………

「少女が怪我をしてそうだったので、完全治癒ベルフェクトゥス・ヒールという魔法を使ったんだけど」
俺は言ってみる。

「嘘をつくな!! なんでそんな神官クラスしか使えない魔法を使う事ができるんだよ」

「そうよ!! そんな詠唱をしたようには聞こえなかったわ。嘘をつくにしてももっとマシな嘘をついてよ!! 怪我してるかどうかも分からないのに、そんな大きな魔力を喰う魔法を使うなんて常識的にありえないわ!」
 2人は全く信じようとしない。

「じゃあ、次のリストの患者は俺が治すから見ておいてくれ」
 ここで言い争っていても始まらない。次の患者を治して、俺が完全治癒ベルフェクトゥス・ヒールを使えることを証明する事にした。

「強がりはよしてよ! どうせ私に頼る事になるわ!」
 ウルティマは相変わらずオラついている。

 次の患者の元に向かっている間2人は何かを話合っているようだったが、俺には全く聞こえない小さな声だった。

 そして、次に選んだのもモーゼスという貴族のところである。今いる場所は貴族の屋敷が密集しているようで、次の場所までは5分とかからずに到着した。

 リビングに通された俺達はモーゼスの向かい側の椅子に腰かけた。
「わざわざ来ていただいてありがとうございます。最近、ゴホッ、咳や痰がひどくて、少し動くだけで息切れがするので、これは何か悪い病にでもかかったのかと思っていまして・・・ゴホッ そんな時にクラリスさんから治療のボランティアの件を伺いまして、ダメ元で応募してみたんですが。まさか、こんなに早く来ていただけるとは・・・ゴホッ、ゴホッ」
 喋ってる最中にも咳込むほど体調は悪そうであった。
「わかりました」
 俺は立ち上がり、モーゼスの傍へと近づく。
「本当にわかったの?」
 ウルティマは俺に聞いたが、俺は答えない。というか答えられない。今のを聞いてどこの場所が悪いのかは俺には分からない。しかし完全治癒ベルフェクトゥス・ヒールには関係ないのだ。
 このまま魔法を使ってもいいのだが、詠唱をしないと使った事を疑われてしまう。問題は完全治癒ベルフェクトゥス・ヒールの詠唱が何だったかよく覚えていないという事だ。先ほどのアルティマの詠唱から 光の精霊よ から始まる何かは確実である。そこで俺は詠唱は何となくでいくことにした。

『 光の精霊よ 聖なる御力で 治し給え 完全治癒ベルフェクトゥス・ヒール
 光の精霊よと完全治癒ベルフェクトゥス・ヒールの部分だけ大きな声で、それ以外の部分はごにょごにょと早口で小さな声で詠唱をした。
 案の定詠唱は間違っているようで魔法は発動しない。なので、自分の力で魔力を合成して完全治癒ベルフェクトゥス・ヒールを再現する。すると、モーゼスは全身が光に包まれた後、その光は彼の体の中心へと収束した。

「「えっ!! なんで?」」
それを見ていた双子の2人はシンクロして驚いた声をあげた。

「のどの痛みがなくなった?! いや、咳もとまったぞ。ありがとう。ありがとう」
 モーゼスは立ち上がり俺に感謝をしたあと、「少し動いてくる」と言って部屋を出た。部屋を出たの確認した後双子の2人は矢継ぎ早に俺を問いただした。

「ズルして特別クラスに入ったんじゃなかったのか?」
「そうよ!! なんであなたが『 完全治癒ベルフェクトゥス・ヒール 』なんて最高上位回復魔法を使えるのよ?」

「冷静に考えてみてくれ。何故、テストで悪い点を取ったのに特別クラスに受かったのか? 実技試験でそれを上回る結果を残したからと考えるのが普通じゃないか? つまり俺の魔法の実力は相当なものだという事だろ」
 俺は何故このように考える事ができないのかが不思議だった。実際は実技試験で詠唱部分の答えを力技で正解に変えたのが大きいとは思うが、2人はそんなことは知らないのである。当然、実技試験が優れていたと考える事ができるのではないだろうか。

「そんな馬鹿な話があるか?!!」
 アルティマは俺の実力をなかなか信じようとはしなかった。実際に『 完全治癒ベルフェクトゥス・ヒール 』を使ったんだから信じてくれてもいいのに、何故か頑なに俺の実力を信じようとしない。

「そうよ!! 筆記試験で17点だったなら、仮に実技試験で満点でも受からない筈よ!!」

 詠唱に関して言うべきだろうか。俺の筆記試験は実は50点くらいはあるという事を………いやっ、それはダメだ。俺は入試の後のミネットとの会話を思い出した。
 それを教えれば俺が中二病であるという事が明るみに出て、またもや違った意味で冷たい視線を送られる気がしたのだ。つまりは言うも中二病という地獄、言わぬも落ちこぼれという地獄、ということである。どちらも選択できない、いつの間にかそんな雁字搦めな状況に陥っていた。
 そして、俺がどうするか逡巡しているとアルティマがウルティマに声を掛けた。

「ウルティマ!! 僕の頬をつねろ!!」

「ッ!! 分かったわ!! そういう事ね!! じゃあ、私の頬もつねって!!」
??? どういうことだってばよ??
二人はお互いの頬を両手でつねりだしたのだ。全力でつねっているのか、お互いにプルプルと体を震わせている。かなり痛そうである………

「いや、何してるんだ?」

「どうやら、僕達はお前の幻覚魔法にかけられてしまったようだからな。正気に戻るためにこうしてるんだ。それにしても一体いつからだ? あの少女が空から落ちてきたときからか?」

「そうよ!! 痛みで覚醒すれば、あなたのちゃちな幻覚魔法に踊らされることはないわ!! 私達を操ろうなんて100年早いわ!!」
 いやいや、そんな事しないって。どんだけ俺は信用がないのだ。

「いや、そんな魔法は使えないから」
俺は必死に弁明した。

「そんな嘘に騙されるか!! さっきの詠唱も何かおかしかったしな!!」
アルティマはウルティマの頬を離そうとしない。そして、俺が詠唱を誤魔化していたのをちゃっかり気付いていたようだった。

「そうよ! 私たちは知ってるのよ。あなたが試験官を操って不正に合格したってことはね」
 この2人は何を言っているのだ。全くの冤罪である。何を根拠に試験官が操られたなんていう馬鹿げた妄想を抱いているのか………
 ここまで妄想を膨らませてしまっているのでは、ちょっとやそっとで俺の話を信じてはくれないのではないだろうか。何をしても全て幻覚だと思われてしまう。
 
「そうだ!! シリウスが言っていたぞ。試験官は操られた痕跡があるってな」
 アルティマが衝撃の新事実を口にした。シリウスが? どういう事だ? 何故シリウスがそんな嘘を? 俺は何か言いようもない不安に襲われた。

「他に何か言ってたか?」
俺は2人に聞いた。

「あなただけじゃないわ。リーンやソロモン、それにゼロとかいうあなたの仲間はみんな不正して特別クラスに入ったに違いないと言ってたわ。みんなお見通しなのよ」
 リーンも? 俺はシリウスと一緒に行動しているリーン達の事が心配になった。

「いや、待ってくれ。シリウスが嘘を言ってる可能性もあるんじゃないか?」

「いや、それは………」
 アルティマは返答に困った様子を見せる。

「今からシリウスの所に聞きに行ってみないか? 今日はどこに行ったか知っているか?」
 なんとなくリーン達の事が心配である。

「患者の多いところで力の差を分からせるって言ってたような・・・」
 何かを感じとったのか、ウルティマは小さな声ではあるが俺の質問に答えてくれた。

 患者が多い場所………病院か? それとも教会? 俺が考えているとモーゼスは部屋へと戻ってきた。

「全然息切れしませんよ。本当にありがとうございます。魔導士学園の特別クラスは本当に素晴らしいですね」
 モーゼスと握手を交わした後、俺達は近くの病院へと向かう事にした。双子の2人は未だに俺の力が信じられないという様子で渋々と俺の後をついてきている。

 そして、病院に向かう最中、俺達の進路はガラの悪い男たち数人に阻まれることになった。

「へっへっへ、ここを通すわけにはいかないな。そこのローブを着たあんちゃん。恨みはないが、ここで死んでもらうぜ」
 どうやら俺の事である。ガラの悪い男たちの一人が俺を脅してきた。

 ますますもってリーン達の身が心配である………
 

しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

処理中です...