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死の大陸編 幼少期
第6話. ドックタグ
しおりを挟むビクッ!!
えっ⁉︎
不意に発せられた声の主は、すぐ近くから聴こえた。
「どおしたのぉ⁉︎」
「えっ?」
「ひょっとして、僕を追いかけてきたのぉ⁉︎・・・・よくこの場所が分かったねぇ」
その声を聴いた途端、僕の今まで張り詰めていた緊張の糸がプツリと切れ、そのまま意識を無くなり倒れ込んでしまった
・・・・ビックリしたフェンリルが僕に向かって呼びかけるが、その呼びかけも届かず眠りに就いてしまった!
「あれっ、どおしたのぉ⁉︎」
「・・・・・・・・・」
「ねぇ、死んじゃったぁ⁉︎」
「・・・・・・・・」
フェンリルはいきなり倒れ込んでしまった僕に近寄ずき、先程と同様に顔をひと舐めするが、反応がなくすでに僕の意識は無く、そのまま眠っていてその後の事は何も覚えていない
「こんな所で寝ちゃうの⁉︎もぉ仕方ないなぁ!」
静かな寝息を確認したフェンリルは、僕を咥えてフェンリルが寝ていた場所まで運び、ぐったりしている僕を観ながらフェンリルも寝に入った
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
翌朝、僕が寝ている場所に陽の光が差し込み、目が覚めると洞窟の中だったので、昨夜の事が夢でなかったと改めて再認識させられた。
外からの明かりが差し込み、今いる洞窟内を見渡すと、僕が寝ていた所はこの洞窟の奥で行き止まりになっていた
改めて洞窟内を見ると入口からここまで20mほどしかない
フェンリルが今いる場所まで僕を移動してくれたんだろう
そこは絨毯らしきものが何枚も重ねて敷いてあり、その絨毯の上には昨日見たフェンリルの綺麗な銀色の長い毛がたくさん落ちていたので、ここがフェンリルの寝床である事がすぐに分かった
昨日の夜、あれほど神経をすり減らしながらここまでたどり着いた僕が、最後に聴いた声は間違いなくフェンリルだったんだと確信する
昨日はいろいろとあり過ぎて自分自身、訳が分からず考える事を放棄していたが、昨日からの出来事を整理しておく必要があると思い思考を呼び起こす!
まず僕は誰だ⁉︎
今、僕が着てる服から手掛かりになりそうな物を探すが何も出てこない。
ポケットにも何も入っていない。
身体のあちこち触り胸の所に何かの感触があり服の中を見ると、首にネックレスをしておりその先に金色に輝くドッグタグが付いていた。
そのタグを見てみるとAランクの文字が刻まれ、裏返すと「リン=ガーナ」の文字が刻まれている
リン=ガーナ⁉︎………これが僕の名前なのか⁉︎
身につけていたんだから、おそらくこれが僕の名前なんだろう!
実際には違って、これがペットの名前とかだったら笑える!
他にもいろいろ探すが何も出てこなかったので、とりあえず名前だけでも分かって良しとする事にした
さぁて、これからどうしたもんかな。
頭にまだ痛みもあるし、とりあえず頭に付いてる血を洗い流して、顔も洗いたい。
これじゃ全身血まみれで、この状態を誰かに見られたらビックリものだ!
そもそもこんな所に人がいるかどうかも分からないが、とにかくこの血を洗い流したいと思い、この洞窟から外に出ようと移動し始める
洞窟を出て外を見渡すと、まず僕の視界に飛び込んできたのは、空に大きな鳥??がたくさん飛んでいる光景だった
明らかに渡り鳥ではない!
しかもサイズが大きい!
遠目に観てもドラゴン????
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