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死の大陸編 青年期
第155話 魚釣りのレクチャー
しおりを挟む洞窟に防護壁を張り終えたので、ひとまずこれで安全を確保する
寝場所の準備も終えたので、次にやるべきことは夜ご飯の準備
横でずっとエミリーが何か手伝おうとしているが、次から次と僕が手際よく段取りするので何も手伝う事が出来ず、ただ観ているしか出来ないでいた
エミリーが早く覚えろうとする気持ちが僕にも分かっていたので、まずは観て覚えるように伝えていた為、必死に食らいつくように僕のすることを観ている
なので今からエミリーに1つ協力してもらおうと思い、まずは食の基本である魚釣りのレクチャーを開始する
川がすぐ側にあるので、地魔法を使い川の上から釣れる様に岩を橋みたいに造形して、そこで釣りの準備に取り掛かる
釣る準備が整い、釣り始めるといつもの様に入れ食い状態で次々と魚が釣れる
どうやらエミリーは釣り針に餌をつける事がどうも苦手なようで、難儀していた
釣れた魚を串焼きにして食べてもらったがエミリーは今まで魚を食べた事がなかったようで、あたふたしていた
当然、食べ方も知らないので、僕が食べるのを真似して食べてもらうと、最初は戸惑っていたが食べ始めると、凄く美味しかったようで2匹3匹と次々と食が進んでいた
焼きあがった魚の塩加減が絶妙に良く、アースも食が止まらず、足りなくなると自分から川に飛び込み捕獲している
そこから焼いては食べての無限ループに突入していた
「んっ⁉︎」
下流の方から何かこっちに向かって来る異変に気付き、エミリーもそれに気付き僕の顔をジッと見つめ伺っている
「エミリー」
「はい、何でしょう」
「アースと一緒に洞窟の中に戻ってて」
「えっ?」
僕が出した指示にエミリーはちょっとびっくりした反応をしていたので、みんなで返り討ちでもすると思っていたのだろうか
「此処を片付けてからすぐに僕も洞窟に戻るから」
「はい、分かりました、リン様」
すぐに2人はこの場所から離れ洞窟に向かい、僕は痕跡を残さないように元に戻してから洞窟に向かった
とは言っても焼き場から洞窟迄は20m程しかないので、すぐに洞窟の中に入り防護壁を張り直す
極力、揉め事を起こしたく無いので逃げるように隠れたが、その行動にエミリーが驚き理由を聞いてくる
「リン様、よろしいでしょうか?」
「んっ、どうしたのエミリー」
「なぜ、リン様は隠れられたのですか?」
「隠れた訳じゃないけど、トラブルに巻き込まれるのが嫌だったからだよ」
「トラブルですか?」
「そう」
「リン様ならトラブルになっても大丈夫なのでは?」
「んーーー、まあ、何とかなるけど、何事も起きない方がいいからね」
「そうですか」
「無駄に殺生をしたくないのが本音かな」
この世界において自分達が食する以外の無用な狩りはしない様にしている事を伝える
それを聴いたエミリーは感極まって泣いている
エミリーが僕を観る眼差しがまた一段と突き刺さり、うっとりモード感が増している
ただ、この場所も決して安全ではない
相手が探知に優れた魔物であればこの場所を特定することも出来るだろう
しかし、仮に分かったとしてもこの防護壁を突破する事は無理だろう
外には小さな反応が沢山集まっており、僕達がさっきいた焼き場の所で匂いを嗅ぎウロウロしている
外にいる魔物がどんなタイプか分からないが、狩猟犬みたいなのだろう
諦めて去って行くのを待つしかないので、そのまま洞窟内で寛ぐことにする
エミリーも外にいる魔物の存在を探知しているので、防護壁を隔てたすぐ側の魔物の存在が気になり、ずっとソワソワしている
「大丈夫かい、エミリー!」
「は、はい、リン様」
「ここにいて、まず見つかる事はないから心配しなくていいよ」
「はい、リン様」
「先程ローズヴィック王国で1つだけ強力な反応を確認したので、どんな魔物がいるのか明日確認に向かうよ」
「はい、リン様、承知致しました」
エミリーは僕と共に行動が出来ればそれだけで嬉しいようで、先程までのソワソワ感が消えていた
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