儚き願い

I&Rin

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第9話 就職活動

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 夏休みも終わると3年生のほとんどの生徒は部活も引退していた


 これからは進学するか就職するかを決めないといけない時期だった

 私もひろちゃんも就職組としての就職活動を行う


 と言っても自分から企業を探して回るような事はなく、学校側が企業にお願いしたり、企業側が学校に求人募集をかけてくるので、それらを学校がまとめあげた一覧があり

 
 就職希望の生徒は第1志望から第3志望まで記入するようになっているが、良い企業で競争率が高いと優秀で学力ある者が第一志望として優先的に企業に推薦されて行く

 10月に入り私もひろちゃんも第一志望の会社で内定を貰う事が出来ていた

 私は日本運送の支店で事務員としての内定が決まった

 ひろちゃんはユニゾンの倉庫勤務で内定が決まっており私達2人、何事も無く学校を卒業出来ればそのまま就職できる

 無事就職出来たとしたら、私達にとって凄く都合の良い事があった
 
 それはお互いの会社の場所が近くにある事だ!

 と言う事は、仕事が終わってからも一緒に会えると思い……私達2人が選んだ理由でもある

 本音を言えば、私はひろちゃんと同じ会社が良かったんだけど、そう言った理由で学校側が絶対に阻止してくる事を聞いていたのであえて近所作戦にしていたのだ

 誰と誰が付き合ってるとかそんなん、なぜ学校側が把握しとんかぁーい・・・・とか思いもした


 高校3年のこの時期から内定が決まる生徒は卒業まで、特に勉強をする必要もないので自由気ままの学校生活を過ごす


 テストはあっても形だけであり、就職組で内定をもらってる生徒達には単に1日1日を消化する為に学校に来てるようなもんだった

 
 最近では学校が終わると私はひろちゃんのチャリに乗っけてもらい、そのままひろちゃん家に遊びに行っている

 今ではひろちゃん家の親とも顔見知りになり、顔を合わせれば挨拶して快く迎えてくれる

 私がひろちゃん家から自分の家に帰る際は、近くにあるバス停から帰るんだが、いつもひろちゃんがバス停まで付き添って送ってくれる

 そこから1人バスに乗り込み、私の自宅近くのバス停で降りて帰路に着く


 休みの日は2人でいろんな所に遊びに行ってエンジョイしている

 遊ぶ為にバイトして、お金が入ると遊びに行ってと毎日が楽しくて仕方がなかった

 学校を卒業するまでに、ひろちゃんは車の免許を取得する為、教習所に通い始める

 お互いのバイトが重ならない日は常に会っていた

 会う度に、お互いが好きだという事をひしひしと感じていた……この時の私は身も心もひろちゃん一筋になっていて、会えば肌の温もりを互いが求めあい、体を重ね合わせる事で安心感を求める様になっていた
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