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第26話 夢の話
しおりを挟む仕事を終え、カフェでひろちゃんが来るのをいつもの窓側の席で待っていた
ひろちゃんからのメールが来た!
「今カフェの駐車場に着いたからすぐ行くね!」
『OK』
すぐにひろちゃんが店内に入って来て、私の隣に座る
「おお~っす、美里」
『おお~っす、ひろちゃん』
コーヒー2杯を注文した後、ひろちゃんが朝の件を聴いてくる
「美里!今日は大丈夫やった?」
『うん、朝からひろちゃんの声が聴けたから大丈夫だったよ』
「そっか、良かった良かった!……それで、何があっん?」
『凄くリアルで嫌な夢を観たんよ』
「夢?」
『うん、変な夢の話しなんやけど、この前の日曜日と火曜と昨日含めて3回とも同じ内容の夢やったんよ』
「どんな夢ば観たん⁉︎」
『ひろちゃんが運転していた車が事故に遭うの』
「俺が事故?」
『うん、でもね、隣には私が乗ってるんだけどひろちゃんの車じゃなくて黒い車だったの』
「えっ!!まじっ」
『うん、その事故でひろちゃんが私を庇って、庇って………グスン……庇って、グスン、死んじゃうの』
落ち着いていた私は、話し始めると感情が抑えられず思い出しただけで涙が次から次へと溢れてきた
「大丈夫、大丈夫!大丈夫だよ、美里」
『グスン、嫌だよぉー』
「その話しを聴いて俺も先に美里に言っておくけど、実は俺の車が今日から車検でディーラーに預けとうけんが、今は黒色の代車に乗ってる」
『・・・・・・』
「・・・・・・・」
『嫌だよおーひろちゃん……グスン…グスン』
「でも美里が夢で観たのは虫の知らせかも知れんやん!」
『どおしよぉー、ひろちゃん、グスン』
「事故に遭う遭わんにしろ、美里のお陰で分かったんだから今からでも対策が取れるやんか」
『対策?』
「そう!だから大丈夫だよ」
『うん……グスン』
「じゃあ早くここを出て、暗くなる前にとっとと終わらせようぜ!!」
『うん』
飲みかけのコーヒーを全部飲み干してから、店を出て駐車場に向かう
代車を観た私はまた、泣きそうになったがすぐにひろちゃんが私を抱きしめてくれた
『ありがとう、ひろちゃん!もう大丈夫!』
それからすぐに不動産屋へと向かう
不動産屋に着いて担当の人から私達の希望する、新しい物件の内容を説明してもらう
場所も良く、希望通りメゾットタイプで、その他の条件も良かった
ただ1つ家賃が予算より上回っている
理由はもっともだった
最近、建築工事に取りかかったばかりの新築だそうだ
3ヶ月後には完成して入居も可能
まだネットに載せる前で、入居者募集もかけてない状況で先に私達に優先して教えてくれた
まだ家自体は立ってないが、工事には取り掛かっているのでそれで良ければ観てもいいと許可をもらえた
住所を教えてもらい明日ひろちゃんと2人で実際に確認しに行く事を伝え不動産屋を後にしてひろちゃん家に向かった
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