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第二章
暴露!?
しおりを挟む「……」
「……」
「……」
「……」
な、なんでしょうかこの沈黙は
あの後、なんとなく流れでとりあえず座ろうってなったけど
「ねえユーリ、ものすごく動き辛いんだけど」
「別に動く必要なくない?」
「あっ…そっすか」
なぜかいきなり甘えん坊になったユーリには横から抱きつかれたままだし
「クロス殿はセツの幼馴染だと聞いたが、幼いセツはきっともっとかわいかったですよね?もちろん今もかわいすぎるくらいかわいいと思っていますが」
「はあ…そうですね。……あの殿下、私に敬語はやめてください。名もクロスでいいです、いえ、クロスとお呼びください」
「?そうか、じゃあクロスも僕のことをソフィールと」
「いえ!俺は…私は殿下と呼ばせていただきます」
「なぜ?僕はセツの幼馴染であるクロスと友になりたいと思っている。友人同士で殿下呼びは変だろう」
「そんな恐れ多いこと」
「ダメ、なのか?」
「ダメでございます」
「どうしても?」
「どうしてもです」
「………」
「……………………ここの皆といる時だけですよ」
「それで充分だよ!ありがとうクロス」
「はあ……」
クロスは純粋すぎるソフィにまんまと絆された様子だ
疲れきった顔でため息をつくクロスを見て気の毒に思う反面、あんなクロスを見たのは初めてだ!と新鮮に思う気持ちが入り混じった
一人称だって俺から私に直されてたし、珍しく困惑していた
でも…普通はそうだよね。一国の王子が自分の隣に、しかも友達だと言ってタメで話そうっていきなり言われたら私だって固まる
出会い方が特殊だったから私は今更取り乱すも何もないけど…クロスはミリアーナさんの子供だし、人一倍ちゃんとしなければいけないっていう気持ちが強かったはずだ
まあ、その強い責任感も、子犬のような顔で見上げられては、あっけなく白旗を揚げてしまったが
クロスよ…あんたってやっぱり甘すぎるし優しすぎるよ
「ねえ、ほのぼのするのはいいけどさ、いい加減その王子様はうちのセツ姉とどういう関係なのかはっきりしてくれないかな?」
見るからに棘のある言い方をするユーリについに我慢の限界が来た
「ユーリ!!そんな失礼な口の利き方しちゃだめでしょ!!どうして機嫌が悪いのかは知らないけどそれをソフィにぶつけないの!」
キマッた…!と内心でほくそ笑んでいたのもつかの間
「い、痛い…痛い痛い痛い!ちょっ、し、締まってる!超締まってるよー!?」
「へえ、知らない…はっ、まあ知ってたけどね、ていうか最初から期待してないしセツ姉の脳みそのポンコツさは熟知してるからいいけどね?別に」
「え!?何そのマジギレモード!!わ、分かった!分かったからとりあえず落ち着こう!ね!?いい子だから一回離れようか!うん!…お願いですから許してくださいぃー」
低く小さく呟いた声は私の耳に届き、ギュウーッとキツく抱き締められて数秒前とは打って変わって情けない声が出てしまった
くっ!これでまた威厳がー!!
解放された後に悔しそうに呻く私に目もくれずユーリはただ正面に座っているソフィを睨みつけた
「ねえ、ユーリ、さっきも言ったけどソフィは」
「セツ姉は黙って。それに、さっきのはセツ姉がこいつをどう思ってるかの答えでしょ?…こいつ自身の答えが聞きたいんだよ僕は」
王子に向かってこいつ呼ばわりとかうちの子ちょっと度胸ありすぎじゃない?…あっ、睨みつけた時点でそうか
って、納得してる場合じゃない!!
これ以上変な誤解とソフィにユーリの悪印象を与えない為にもここは私がしっかりしなきゃ!
「ユー」
「僕はセツのことが好きだよ、一人の女の子として」
弁解する暇すら与えられないまま、私とユーリ、そしてクロスはソフィの言葉に固まった
そしてさらに
「それで、セツの婚約者候補でもあるよ」
「「はあ!!?」」
止めを刺しに来た
ていうか
普通そんなあっさり機密事項言うかああああああああああああ!!!??
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