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第3話「幸せと嫌な予感」
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孔雀は非常にドキドキしていた。
「ヤッバ、マジで緊張してきた…」
今から家に帰るだけである、それなのに心臓が痛いほど高鳴っている。
「インターホン押すべきか、でも自分家だし…いや、でも兄さんびっくりするかもしんねぇし」
かれこれ玄関ドアの前で五分は悩んでいる。
このドアを開けたら柘榴が出迎えてくれるのだ、興奮しないわけがない。反射的に鼻を押さえた。
よかった、鼻血は出ていない。
ーー共に住み始めて一日目。孔雀は今朝の出来事から反芻した。
(朝は兄さんが起こしてくれた。すげーかわいかった。すげーかわいい声で俺の名前呼んでくれた)
孔雀の朝は弱い。アラームをかけても二度寝三度寝を繰り返し、よく遅刻する。
そんな孔雀に寄り添うようにベッドに腰掛け、優しく何度も名前を呼んでくれた。頭も撫でてくれた。
目を開けると天使がいた。俺の部屋はいつの間に天国になったんだと本気で思った。
ずっとこのままでいたいと寝たフリを続けると、困ったなあと、どんどん柘榴の声が弱くなってきたのもかわいかった。
(朝ごはんもめっちゃうまかった。兄さんのごはんは世界一だ)
卵焼きにウインナー、お味噌汁にきゅうりの浅漬けを作ってくれた。自分のためだけに作ってくれたのが嬉しくて嬉しくて、朝から丼大盛り三杯食べてしまった。
(弁当も最高だった。朝から兄さんが俺のためだけに作ってくれたなんて…)
大好きな鶏の唐揚げを入れてくれた。しかも冷凍食品ではなく手作りだった。朝から揚げてくれたと思うと愛しくてしょうがない。
おにぎりも作ってくれた。中には昆布とおかかが入っており、あの小さな手で熱い白飯を握ってくれたと思うと抱きしめたくてしょうがない。
(メッセージもかわいかった。俺の兄さんは文字までかわいい)
仕事中、ちゃんと家にいるのか不安になり何度かメッセージアプリで送ってみると、即座に既読となりすぐに返信してくれた。
絵文字や顔文字は一切ないが、なぜかかわいらしく見えるというマジック。
(…いい加減中に入るか)
時間の経過とは早いものだ、かれこれ二十分は玄関ドアの前にいる。
すーはーと深呼吸。そして鼻血が出ていないかもう一度確認し鍵を開けてようやく室内へ。
「ただいま」
ぼそりと呟いただけなのにすぐさまリビングのドアが開き、ぱたぱたとかわいらしい足音をさせて柘榴が走ってきた。
「おかえりくうくん。お仕事お疲れさま」
しかも笑顔でエプロン付きである。
「心臓が痛い。かわいすぎて心臓が痛い」
「え…? 病院行く…?」
「だからマジにすんな。なんでもねえよ。それよりなに作ってくれたんだ?」
「コロッケ作ったよ。くうくん食べたいって言ってたから。熱々食べさせたいから今から揚げるんだあ」
にしし、と笑ってまたぱたぱたと戻っていくその後ろ姿を見ながら、孔雀は幸せを噛み締めた。
急いでシャワーを浴びてキッチンへ行くと、柘榴が鼻歌を口ずさみながらコロッケを大量に揚げていた。
「相変わらずヘタクソな鼻歌」
「くうくんもヘタじゃん」
「…遺伝か」
柘榴が小皿に揚げたての小さなコロッケを乗せてくれた。
「はい、味見用。食べるでしょ?」
「食う。あーんしてくれ」
「さすがに揚げ物は危険かなぁ」
「……」
「はいはい、そんな顔しないの。こっちでいいかな? はい、あーん」
サラダ用のレタスをちぎって口に入れてくれる。指も食べてやろうと思ったのに避けられた。
小さなコロッケも口に放り込むと、ヤケドしそうなほど熱々でびっくりした。
「あっつ!」
「ね、熱いでしょ?」
「でもうまい! やっぱ兄さんが作ってくれるコロッケは世界一だ!」
「ふふ、ありがとう。ちょっと、こらっ、揚げ物してるから危ないって」
小さな背中を抱きしめると注意が入る。
「じっとしとくから。ダメか?」
「んもー、甘えんぼさんだなぁ」
「兄さんに甘えたい年頃なんですぅ」
ぐりぐりと擦り寄り、髪の毛を嗅ぐ。油の匂いもあるはずなのに、なんでコイツはいつも甘い匂いがするんだろう。
すんすんすんすんと何度も匂いを嗅いでいるとさすがにストップが入り、テーブルに案内されてしまった。
「はい、出来たよー」
「いただきます!」
熱々のコロッケを頬張り、すぐさま白飯をかっ込む。柘榴が作るコロッケはソースをかけなくてもそのままで十分おいしい。大盛りのサラダも柘榴特製ドレッシングをかけて食べると頬がとろけ落ちてしまいそうだ。
「このドレッシングどうなってんの。うますぎる」
「僕の長年の研究の結果です」
「さすが元肉屋」
「えへへ~」
まあもう潰れちゃったけど…と小さな声はスルーして、味噌汁をすする。
「うっま」
「出汁から取ったんだよ。くうくん、昆布出汁が好きだもんね」
「俺の好み把握しすぎ」
「そりゃあ弟のことですから。…懐かしいね。父さんも母さんも忙しかったら、こうやって僕が作ったごはん、くうくんは昔から食べてたんだよね」
柘榴が遠い目をして懐かしむのを、孔雀はじっと見つめた。
肉屋を営む両親は忙しく、十歳離れた兄である柘榴が昔から食事を用意してくれていた。
「僕の作ったごはん、おいしい?」
「世界一」
「くうくんはいつもそう言ってくれるね。ありがとう」
柘榴が嬉しそうに笑った。
ーー兄さんが俺だけのために作ってくれたごはんがまずいわけないだろ。
ようやく手に入れられたと思った。肉屋を潰したことにより、不特定多数が柘榴の作った店の惣菜を食べることはなくなった。
(俺のために俺だけに作ってくれたごはんだ)
「ねえ、くうくん」
「あ?」
「くうくんってなんで学校行かなかったの?」
孔雀は小学校六年生からずっと不登校である。それまで普通に登校していたが、ある日を境に行かなくなった。
「今だったら聞いてもいいかなって思ったんだけど…やっぱりダメかな」
「話したくない」
「…そっか。ごめんね、嫌なこと聞いて」
「別に。これあげる」
話題を変えるためにあるものを渡した。
「俺の名刺。緊急の用事とかこっちにかけてくれ。忙しかったらスマホ取れねえかもだから」
「えっと、魔法省行方不明者捜索課…」
柘榴が顔を上げた。
「もしかして、行方不明になった人とか探せる?」
「…探せるけど」
嫌な予感がする。
「五年前なんだけど、僕の、その…知り合いが急に行方不明になってて…」
「警察は捜査した?」
「したけど、事件性なしの失踪って言われて…」
「警察が捜査終了したんだったら魔法省はそれ以上は何も出来ない」
「…そっか」
しゅん、と小さくなる様子を、孔雀は睨みつけた。
(まだあの男のこと考えてんの?)
「どうしたのくうくん、ごはんおいしくなかった?」
「ごはんはうまかった。ただ俺の機嫌が悪いだけ。兄さん、俺の機嫌取って」
「自分の機嫌は自分で取らなきゃだよ?」
「取れねぇから言ってんだよ。さっさとこっち来い」
「いたい、痛いよ、くうくん」
「黙れ。兄さん、あんたはずっとここにいればいい。あんたは俺のそばにいればいいんだ」
「くうくん?」
「なんで俺のものにならねぇの? ねえ、なんで、こんなに兄さんのこと好きなのに。兄さん、兄さんーーお願いだから俺のことだけ見て」
「ヤッバ、マジで緊張してきた…」
今から家に帰るだけである、それなのに心臓が痛いほど高鳴っている。
「インターホン押すべきか、でも自分家だし…いや、でも兄さんびっくりするかもしんねぇし」
かれこれ玄関ドアの前で五分は悩んでいる。
このドアを開けたら柘榴が出迎えてくれるのだ、興奮しないわけがない。反射的に鼻を押さえた。
よかった、鼻血は出ていない。
ーー共に住み始めて一日目。孔雀は今朝の出来事から反芻した。
(朝は兄さんが起こしてくれた。すげーかわいかった。すげーかわいい声で俺の名前呼んでくれた)
孔雀の朝は弱い。アラームをかけても二度寝三度寝を繰り返し、よく遅刻する。
そんな孔雀に寄り添うようにベッドに腰掛け、優しく何度も名前を呼んでくれた。頭も撫でてくれた。
目を開けると天使がいた。俺の部屋はいつの間に天国になったんだと本気で思った。
ずっとこのままでいたいと寝たフリを続けると、困ったなあと、どんどん柘榴の声が弱くなってきたのもかわいかった。
(朝ごはんもめっちゃうまかった。兄さんのごはんは世界一だ)
卵焼きにウインナー、お味噌汁にきゅうりの浅漬けを作ってくれた。自分のためだけに作ってくれたのが嬉しくて嬉しくて、朝から丼大盛り三杯食べてしまった。
(弁当も最高だった。朝から兄さんが俺のためだけに作ってくれたなんて…)
大好きな鶏の唐揚げを入れてくれた。しかも冷凍食品ではなく手作りだった。朝から揚げてくれたと思うと愛しくてしょうがない。
おにぎりも作ってくれた。中には昆布とおかかが入っており、あの小さな手で熱い白飯を握ってくれたと思うと抱きしめたくてしょうがない。
(メッセージもかわいかった。俺の兄さんは文字までかわいい)
仕事中、ちゃんと家にいるのか不安になり何度かメッセージアプリで送ってみると、即座に既読となりすぐに返信してくれた。
絵文字や顔文字は一切ないが、なぜかかわいらしく見えるというマジック。
(…いい加減中に入るか)
時間の経過とは早いものだ、かれこれ二十分は玄関ドアの前にいる。
すーはーと深呼吸。そして鼻血が出ていないかもう一度確認し鍵を開けてようやく室内へ。
「ただいま」
ぼそりと呟いただけなのにすぐさまリビングのドアが開き、ぱたぱたとかわいらしい足音をさせて柘榴が走ってきた。
「おかえりくうくん。お仕事お疲れさま」
しかも笑顔でエプロン付きである。
「心臓が痛い。かわいすぎて心臓が痛い」
「え…? 病院行く…?」
「だからマジにすんな。なんでもねえよ。それよりなに作ってくれたんだ?」
「コロッケ作ったよ。くうくん食べたいって言ってたから。熱々食べさせたいから今から揚げるんだあ」
にしし、と笑ってまたぱたぱたと戻っていくその後ろ姿を見ながら、孔雀は幸せを噛み締めた。
急いでシャワーを浴びてキッチンへ行くと、柘榴が鼻歌を口ずさみながらコロッケを大量に揚げていた。
「相変わらずヘタクソな鼻歌」
「くうくんもヘタじゃん」
「…遺伝か」
柘榴が小皿に揚げたての小さなコロッケを乗せてくれた。
「はい、味見用。食べるでしょ?」
「食う。あーんしてくれ」
「さすがに揚げ物は危険かなぁ」
「……」
「はいはい、そんな顔しないの。こっちでいいかな? はい、あーん」
サラダ用のレタスをちぎって口に入れてくれる。指も食べてやろうと思ったのに避けられた。
小さなコロッケも口に放り込むと、ヤケドしそうなほど熱々でびっくりした。
「あっつ!」
「ね、熱いでしょ?」
「でもうまい! やっぱ兄さんが作ってくれるコロッケは世界一だ!」
「ふふ、ありがとう。ちょっと、こらっ、揚げ物してるから危ないって」
小さな背中を抱きしめると注意が入る。
「じっとしとくから。ダメか?」
「んもー、甘えんぼさんだなぁ」
「兄さんに甘えたい年頃なんですぅ」
ぐりぐりと擦り寄り、髪の毛を嗅ぐ。油の匂いもあるはずなのに、なんでコイツはいつも甘い匂いがするんだろう。
すんすんすんすんと何度も匂いを嗅いでいるとさすがにストップが入り、テーブルに案内されてしまった。
「はい、出来たよー」
「いただきます!」
熱々のコロッケを頬張り、すぐさま白飯をかっ込む。柘榴が作るコロッケはソースをかけなくてもそのままで十分おいしい。大盛りのサラダも柘榴特製ドレッシングをかけて食べると頬がとろけ落ちてしまいそうだ。
「このドレッシングどうなってんの。うますぎる」
「僕の長年の研究の結果です」
「さすが元肉屋」
「えへへ~」
まあもう潰れちゃったけど…と小さな声はスルーして、味噌汁をすする。
「うっま」
「出汁から取ったんだよ。くうくん、昆布出汁が好きだもんね」
「俺の好み把握しすぎ」
「そりゃあ弟のことですから。…懐かしいね。父さんも母さんも忙しかったら、こうやって僕が作ったごはん、くうくんは昔から食べてたんだよね」
柘榴が遠い目をして懐かしむのを、孔雀はじっと見つめた。
肉屋を営む両親は忙しく、十歳離れた兄である柘榴が昔から食事を用意してくれていた。
「僕の作ったごはん、おいしい?」
「世界一」
「くうくんはいつもそう言ってくれるね。ありがとう」
柘榴が嬉しそうに笑った。
ーー兄さんが俺だけのために作ってくれたごはんがまずいわけないだろ。
ようやく手に入れられたと思った。肉屋を潰したことにより、不特定多数が柘榴の作った店の惣菜を食べることはなくなった。
(俺のために俺だけに作ってくれたごはんだ)
「ねえ、くうくん」
「あ?」
「くうくんってなんで学校行かなかったの?」
孔雀は小学校六年生からずっと不登校である。それまで普通に登校していたが、ある日を境に行かなくなった。
「今だったら聞いてもいいかなって思ったんだけど…やっぱりダメかな」
「話したくない」
「…そっか。ごめんね、嫌なこと聞いて」
「別に。これあげる」
話題を変えるためにあるものを渡した。
「俺の名刺。緊急の用事とかこっちにかけてくれ。忙しかったらスマホ取れねえかもだから」
「えっと、魔法省行方不明者捜索課…」
柘榴が顔を上げた。
「もしかして、行方不明になった人とか探せる?」
「…探せるけど」
嫌な予感がする。
「五年前なんだけど、僕の、その…知り合いが急に行方不明になってて…」
「警察は捜査した?」
「したけど、事件性なしの失踪って言われて…」
「警察が捜査終了したんだったら魔法省はそれ以上は何も出来ない」
「…そっか」
しゅん、と小さくなる様子を、孔雀は睨みつけた。
(まだあの男のこと考えてんの?)
「どうしたのくうくん、ごはんおいしくなかった?」
「ごはんはうまかった。ただ俺の機嫌が悪いだけ。兄さん、俺の機嫌取って」
「自分の機嫌は自分で取らなきゃだよ?」
「取れねぇから言ってんだよ。さっさとこっち来い」
「いたい、痛いよ、くうくん」
「黙れ。兄さん、あんたはずっとここにいればいい。あんたは俺のそばにいればいいんだ」
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