双子のスパダリ旦那が今日も甘い

ユーリ

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第三話「有名人?」

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「いいか柚月。今日は日曜だから人が多い」
「だから俺か希のどっちかにしっかりくっついときなさい」
「はぐれんじゃねえよ?」
そう言われたので、柚月は歩と希の腕にしっかりと自分の腕を巻きつけて参戦していた。
日曜日の路面店のアパレルショップ。双子たちに連れられて柚月の冬服を買いに来ていた。
「さて、今年の柚月にはどういう格好させっかなー」
「まずは機能性インナーだろ? それとセーター欲しいな。柚月には暖色系だ」
「僕もふたりみたいにかっこよく全身真っ黒がいい」
「お前は白が似合うからダメだ」
「えー、かっこいいのがいいよー」
「しょうがねえだろ、お前はかわいい。ほら、このコート柚月に合いそう」
「お、いいな。このマフラーもかわいいな。うん、柚月にぴったりだ」
そう言ってどんどん溜まっていくので一旦レジに置かれる。
「あっち側見てくるから、柚月。はぐれねえようにしっかり歩にくっついときなさい」
「はーい」
頭を撫でられた柚月はぴったりと歩にくっつく。
ちらりと見上げると微笑まれながら頭にキスされ「もー」と唇を尖らせた。
「外ではやめてくださいー」
「誰も見てねえよ。お、この手袋かわいいな。柚月に合いそう」
希はどこにいるんだろうときょろきょろしていると、通路の先に希がいた。誰か知り合いにでも会ったのだろうか、男性と話し込んでいる。しかも握手まで交わしていた。
誰だろう? と首を傾いでいると、
「あ、あの、住田さんですよね?」
「ええそうですけど」
「本読んでます! 前に雑誌出てたのも買いました!」
今度は女性が歩に話しかけていた。なんだかここにいてはいけない気がしてそっと離れようとするのに話し込む歩に腰を抱かれているので逃げられない。
(?? 何の話してるんだろう?)
頭上で繰り広げられる謎の会話にひたすら柚月の頭にはてなマーク。
しばらくして女性が離れ、男性との会話も終わったのだろう希が帰ってきた。
しかしふたりは何事もなかったかのようにレジへ向かおうとするので「ま、待ってよ!」とストップをかけた。
「どうした、柚月」
「腹でも減ったか?」
そう言ってお腹を撫でられ、ぐううう、とタイミングよく鳴ってしまう。
「お腹空いた…じゃなくて! えっと、えっと…」
話しかけてきたふたりが気になる。しかしそれは聞いていいものかわからないのでむくれながらついそっぽを向くと、くすくすと二人に笑われた。
「俺たちのかわいい柚月が嫉妬してんな」
「かわいいなー、柚月。ほら、会計終わったらちゃんと説明してやるから」
「車ん中で話そうぜ。柚月、何飲みたい?」
「……ストロベリーミルクティー」
車の後部座席に三人で腰掛け、柚月の手にはストロベリーミルクティーが握られている。
ずずず、と飲んでいるものの、左右ふたりから優しい眼差しを向けられなんだか恥ずかしい。
左右から頬を撫でられ「むう」と変な声が上がった。
「なーにをむくれてんだ?」
「…のんちゃんは握手してた。あゆちゃんは楽しそうに話してた」
そう言うと希が手を差し出してきたので、にぎにぎといつもより強く握りしめてやった。
「……あの人たち、誰?」
「知らん」
「へ?」
「たぶんだが俺たちのファンのようなもんだろ。前にいくつか本書いたし」
「たまに雑誌にも出てるもんな」
初めて聞く事実に柚月の目が点になる。
「あゆちゃんものんちゃんももしかして有名人…?」
「そういうわけでもねえよ。仕事の延長上で本書いてたっつーか」
「依頼があったから顔出しで取材受けただけだし。ま、同じ顔が起業してたらおもしろいんだろうな」
双子は大学時代に起業し、今も在宅で仕事をしている。
「ふたりとも何の仕事をしてるの?」
あまり詳しく聞いたことないなあと思って聞いてみるも、やっぱりよくわからなかった。
「??」
「お前はなあ、俺らがどんな仕事してんのか知らなくていいんだよ」
「そうやってうまそうにジュース飲んどけ。昼は何か買って帰るか。柚月は何がいい?」
「…あゆちゃんとのんちゃんが食べたいもの。だっていっつも僕に聞いてばっかだもん」
そう言うとふたりが笑う。
「いいのか? 俺らに聞いて」
「一択しかねえけど?」
そしてふたりは声を揃えて言った。
「柚月が食いたい」
甘くてとろけそうなストロベリーミルクティーを飲みながら、こくこく、と柚月は赤い顔で頷いた。
ーー寝室へ着くと即座に服を脱がされ、ころんとベッドに転がされる。双子も上半身裸となった。
「ん…ふたりともお仕事大丈夫?」
「俺らの心配よりも自分の心配しとけ」
「これから二人を相手にするんだぞ?」
歩に抱っこされ、両足を開かれる。ぷるんと性器が小さく揺れた。
希が自身の長い指を舐めて唾液をたっぷり纏わせ、柚月の穴につぷりと挿れた。
「んっ…ん…」
「まずは解さねえとなあ…て言っても毎晩してるからなあ」
「どれ。ああもう挿れていいんじゃねえの?」
歩にも指を入れられ、ぐちぐちとふたり分の指が好き勝手に動く。
「あっ、あっ…んんっ! そこやあ…っ、やっ、やっ」
「んー? ここか? 柚月はここ好きだもんなあ」
コリコリと当たる部分を執拗に迫られ、ゾクゾクしたものが這い上がってくる。
片方の指はそこを押し続けるし、もう片方の指は奥へ奥へ入ってくる。
「や、やっ、出ちゃう…もらしちゃう、よ…ぁあっ、ゃあっ」
「じゃあ俺のちんこ挿れながら漏らすか?」
ふたり分の指を引き抜かれたと思ったら、すぐさま希の性器をあてがわれ息をする暇もなく挿入されてしまった。
「あああっ!」
気持ちいい部分まで擦り上げられ、堪えきれず柚月は噴き出す。
ぷしゃっ、と勢いよく漏れ出たそれが柚月の腹周りを濡らした。
「おーおー、かわいい漏らし方」
「気持ち良すぎて漏らすってかわいいなあ柚月」
「は、あ、んんっ、んうぅっ」
背後の歩から口の中に指を突っ込まれて舌で遊ばれる。唇の端からたくさんの涎が垂れた。
「あー…柚月ん中気持ちい…ヤベ、すぐ出るわこれ」
歩に両足を綺麗に割られるために、希の性器が奥まで届く。何度も腰を押し付けられ、内側で希自身が果てたのを知った。
けれど。
「…?」
腹の中に熱さを感じない。不思議に思っていると希が性器を抜き出し、コンドームを付けていることを知った。
「いつの間に…」
荒い呼吸を整えていると、するりと頬を撫でられた。
「柚月が腹痛くなったらいけねえからな」
「中出しは特別な日に取っておこうな」
「特別な日って…いつ?」
「そうだな…クリスマスとか?」
「正月とか? 姫初め」
なるほど、と思っていると「今度は俺だな」と体勢を入れ替えられる。
今度は希に抱き抱えられ、同じくコンドームを纏った歩に性器を挿れられた。
「んっんっんっ、…ぁ…あ、あ、…んっ」
素早く出したり入れたりを繰り返し、トントントンと奥を何度も突かれる。そのたびに柚月から甘い声が漏れ出た。
「マジ気持ちいいわ…柚月ん中。何回もしたいけどさあ、やっぱ無理だよな」
「柚月にとっては一度にふたり相手だもんなあ。こんなちっちゃい体に」
「無理はさせたくねえけど、そこそこに無理はしてほしい。な、柚月」
「ぅ、あ…なに…?」
突かれるたびに目の前がチカチカしてふたりの会話が聞き取れない。
「なんでもねえよ。それより柚月、気持ちいいか?」
「んっ、きもち、い…んっんっ」
「どんな風に気持ちいいんだ? 俺らに教えろ」
「あゆちゃんの、んっ…おちんちんが…ぼく、の、ぁっ、中に入ってきて…んんっ、なか、が、いっぱい擦れて…」
伸びてきた希の指先で乳首を捕らえられ、ちろちろと弄ばれ始めた。
「んっ、ぁんっ、んっ」
「柚月、こっちも気持ちいいか?」
「きもちいい…のんちゃんのおっきな手、で…ぼくのおっぱい、さわられて…んっ、僕、もっ、イきそう…、ゃ、だめ、イっちゃうよ…ん、んんっ」
目元に涙がじんわりと溜まる中、柚月自身も先端からとろとろと溢れ出て限界が近かった。
「じゃあ一緒にイこうな、柚月」
「あ、あ…んっ! んんん…っ!」
奥を突かれた瞬間に一際強く乳首を捻られ、柚月は吐き出す。同じく歩も中で果てた。
ずるりと性器を引き抜かれ、ベッドにそっと横にされる。
薄い胸を上下にさせ呼吸を繰り返す柚月とは正反対ににんまり笑う余裕の双子に見下ろされた。
「かわいいなあ柚月」
「俺らのかわいい柚月。絶対離してやんねえから」
「ずっと一緒にいような」
ちゅ、と両頬にキスをされ、柚月はそっと目を閉じた。



「ほら柚月、気持ち悪いところないか?」
「ん、大丈夫。…ふたりともいつもえっちなことしたらちゃんと体拭いてくれて優しいね。しかもホットタオルの用意までしてくれてる…」
「当たり前だろ? 柚月を大切にしたいんだから」
「でもさっきの嫉妬する柚月はめちゃくちゃ可愛かった」
「ああ確かに。たまにはメディアに顔を出すべきだな。柚月の嫉妬を増長させよう」
「む…お仕事だったら仕方ないけど、でも…ちょっとヤダ。……だってあゆちゃんものんちゃんも僕のだもん」
「あ、ヤバい、ムラムラしてきた」
「同じく」
「ちょ、ちょっと! 押し倒されないでよ! さっき言ったじゃん! 僕に無理させたくないって!」
「俺らそんなこと言ったか?」
「言うわけねえだろ。よく考えろ柚月。俺らがそんなこと言うはずがないんだ。わかるか? お前にもわかるように丁寧に説明してやろう。俺らは俺らの欲望に忠実だ」
「そうだぞ、柚月。お前が学校さえ辞めればすぐにでも解決する問題なんだ。わかるか? お前にもわかるように丁寧に説明している。さあ今すぐ学校を辞めて俺らを邪魔する仕事をしろ」
「?? な、なんか話がよくわかんないことになってる…」
「ほら、ここにダウンロードした退学届がある」
「さあ柚月、サインしような。お前の手は小さくてかわいいなあ。ほら、ペンを持て」
「だから僕は学校辞めないってば!」
「ははは」
「ははは」
「もー! 僕はちゃんと高校は卒業したいのーっ!」
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