2 / 3
中編
しおりを挟む「え…ふたりとも宿題終わってるの…?」
テーブルに夏休みの課題を広げ励む空の両隣の夏都と冬都はしれっと言う。
「当たり前じゃん」
「なつくんとふゆくんの高校ってもしかして宿題ない感じ?」
「まさか。たぶん兄さんの倍は出てる」
「課題が発表された時点で全休憩を使って終わらせてる」
「すごっ…」
「だってせっかくの夏休み、兄さんとの時間を大切にしたいからねえ」
「そうそう。俺たちが早く課題終わらせれば、こうやって兄さんの隣でゲームできるし」
「兄さんゲーム好きだもんねえ」
「あー楽し」
「あーサイコー。必死で課題やってる兄さんの隣でするゲームは楽しいなあ」
「うわああああん! ずるいずるいっ! 僕もゲームするっ!」
「あと三十分はがんばりましょう」
「ほらほら、がんばらないと夏休みの最終週が大変なことになるぞお」
「うわああああん!」
双子が設定したノルマをなんとか終わらせた空は、ようやく嬉々としてコントローラーを手にする。
「遊ぶぞー! …あれ? もしかして僕のアカウントで…」
ちまちま素材を集めて楽しんでいたゲームだが、最後に見た画面ではなく全く知らない画面である。え…なにこれ。
双子が親指を立てた。
「進めといてあげたよ!」
「うわああああん!」
仕方ないので泣きながら続きからスタートした。
「うぅ…知らない素材がある……うっ、集めた素材全部使われてる…」
「兄さん泣きすぎー。つかさっきからピコンピコンすげーうるさい」
「兄さんのスマホずっと動いてる」
「あ、ごめん。うるさかったら音消しといて」
冬都が空のスマホを手に取る。
「クラスのグループトーク? え、兄さんクラスのグループトーク入ってんの? キモっ」
「兄さん引くわー」
「え? なんで? 普通入らないの?」
「俺入ってない」
「俺も。つか家族以外登録してない」
「俺も」
「えー!? なんで!? 友達は!?」
「冬がいるし」
「夏がいるし」
「なるほど、双子はお互いが友達なのね…」
思わずゲームの手を止めて双子を見入ってしまった。
見れば見るほど同じ顔である。背が高くガッシリとした体つきもほぼ同じで、まさにコピーのようである。
「なつくんもふゆくんも仲いいよねえ。ケンカしてるの見たことないし」
「これでも小学校まですげーいがみ合ってたけどね」
「そうなの? 初耳だよ」
「何すんのもお互いすげー競争し合ってた。でも気づいたんだよ」
「考えることも行動もぜーんぶ同じ。自分が目の前にいるって考えたらなんかすげーアホらしくて」
「へー」
ゲームをしながら生返事をしていたのが悪かったのか、コントローラーを取り上げられた。
「僕のゲームっ」
「今ここでゲームをストップさせるのがいいか。それとも」
「クラスのグループトークを退会するか。兄さんに選ばせてあげる」
「悪魔ぁあああ」
泣きながらゲームを終えた。
しくしく泣いているとアイスを差し出された。大好きなクッキークリームだ。
「はい、兄さんの好きなやつ」
「わざわざ取っておいたんだよ。俺ら優しいでしょ」
「別方面で優しかったらもっといいんだけどなぁ」
夏都と冬都はそれぞれバニラとチョコレートだ。
「つかまだアイスある?」
「もうない。また買わねーと」
「また夜スーパーか? 毎日行ってね?」
「食べ盛り三人だもん。食材は恐ろしいスピードで消えるよ」
「ネットスーパーでもいいけど高え。いつものスーパーが最強だ」
「金銭感覚ちゃんとしてて偉いねぇ」
「兄さんも偉い」
「俺ら三人偉いってことで。はい、かんぱーい」
「かんぱーい!」
三人でアイスを掲げてから食べた。
「そういえばそろそろ夏祭りが始まるね。毎週のようにどこかでやってるけど、行ってみる?」
もぐもぐとアイスを食べながら空が提案すると双子は嫌そうな顔をした。
「やだ」
「なんでわざわざ人混みに自ら突っ込むかねえ」
「ですよねぇ…」
聞くだけ無駄だったと空が唇を尖らせていると、両隣からぎゅむぎゅむと押しつぶされた。
「ちょ、いたいっ」
「夏祭り行きたかった?」
「まあそりゃあね…。でもひとりで行ってもつまんないし」
「そんな兄さんに朗報です」
「明日は我が家で夏祭りが開催されます」
「え!? どういうこと!?」
空が期待に満ちた顔で聞く。
「少しでもお祭り気分を味わせようと、明日の晩ごはんは焼きそばや唐揚げ、ポテトやりんごあめを用意する予定です」
「浴衣も三人分注文しました。打ち上げ花火の動画を流しながら我が家で夏祭りを堪能しましょう」
「わーい!! なつくんもふゆくんも大好きーっ!!」
ふたりに抱きつくと左右からキスをされた。
空も舌を出して自分から絡めにいき、ちゅぱちゅぱと音をさせて楽しんだ。
そのまま三人でベッドに移動しかけるも「あっつい!」と三人同時にエアコンを見た。
「なんか暑くないか!?」
「フィルターか!? フィルターの掃除しろってか!?」
「あー…最近全然フィルター掃除してないね…。お掃除機能にお任せしちゃってる…」
「しゃーねえ。俺が掃除する」
「僕シャワー浴びてくる。あっつい」
「俺も俺もー」
冬都がエアコン掃除をしてくれる間に、空は夏都とシャワーを浴びることにした。
「水でいい?」
「僕やだ。冷たすぎてひいいってなる」
「んじゃあぬるま湯で」
頭の上からふたりでシャワーを浴びて「ふあああ~」と声にならない声を上げる。
「兄さーん、兄さーん、兄さーん」
背後から抱きしめられ、空は笑いながらその頭を撫でてやった。
「甘えん坊のふゆくんだね」
「だって兄さん独り占めできる機会ってすげー少ねえもん。ま、そりゃあふたりで兄さんを共有してるわけだから仕方ないっちゃあ仕方ないけど。でもたまにこうやって独り占めできる。兄さんいい匂い」
そう言いながら腰に硬いものが当たる。
「…あの、硬いものが」
「当ててんの。兄さん触ってたら勃っちゃった。あーでもゴムない。今日は素股にするか」
そう言って空の太ももの間から冬都の勃起した性器がにゅるんと現れる。
「んっ」
「兄さん、ちゅーしたい」
「んうぅっ、ん…っ」
背後から顎を掴まれ唇を塞がれる。すぐに舌が入ってくるので空も舌を出して絡め、貪った。
「兄さんも勃ったねー。気持ちい?」
「気持ちい…うら、が、擦れ、る…っ」
ぱちゅんぱちゅんと腰がぶつかり、その度に太ももを擦っては空の性器の裏側も擦れた。
シャワーのせいもあるけれど、すでに空自身がトロトロにとろけるように蜜を溢れさせているので動きはスムーズだ。
「兄さん我慢汁出し過ぎ。エッロ。かわいっ」
「んっ、はうっ、ぅう…あ…」
「ほら見て兄さん。俺と兄さんのちんこ重なってる」
小ぶりな空の性器を太く長い冬都の性器が下から支えるような形に見える。
「兄さんのちんこかわいい」
「ふゆくんの、ちんちん、…でっかい」
「言い方かわいっ」
「ああぁっ、あっ、あっ」
途端に抱きしめられ今までよりも早いテンポで打ち付け擦られる。同じタイミングでふたりは吐き出した。
ふたり分の白い精液が流れてゆく。冬都は前髪をかき上げた。
「あっちー。水にしよ」
そう言ってシャワーから水を出すものの、水シャワーが苦手な空から「ひいいっ」と悲鳴が上がった。
火照る体をタオルで拭かれ、タンクトップを着させられた。当たり前(?)だが空用のパンツはなかった。
冷蔵庫から麦茶を取り出してベッドに腰掛けると、すでにベッドの住人となっていた夏都から匂いを嗅がれた。
「冬、風呂場で何した?」
「素股」
「お、いいな。俺もする」
夏都はそう言いながら空が飲んでいる麦茶を取り上げた。
「僕のお茶っ」
「もう十分飲んだろ。なんだ? そんなに飲んでおしっこするとこ見てほしいのか?」
「そんなわけないでしょっ」
「あーでも兄さんのおしっこ姿見た…」
「わーわーわー! これ以上変なことしないでよーっ!」
「じゃあとりあえず素股する」
そう言って素早く夏都に四つん這いにされてしまった。
腰を抱え上げられ、ずし、とのし掛かられる。ブカブカのタンクトップの脇から両手が入ってきた。
「うわー、やっぱこのタンクトップにして正解。ここの隙間に手ぇ入れんのサイコー」
「あうっ、はぁん…んっ」
「乳首触んのにすげーちょうどいい。あー兄さんの乳首かわい」
「これからおむすび握るけど中身何がいい?」
「俺こんぶとおかかー」
「兄さんは?」
四つん這いにされて乳首弄られてる今それを聞く!? とキッチンに立つ冬都を睨みつけるけれどどこ吹く風。
「何も言わねえなら梅だけど」
「うめは、んんっ、すっぱいから…ぁあ、ぁっ、やだ…っん」
「なに兄さん。俺に乳首弄られんのやなの?」
「ちが、ううぅっ」
「で? おむすびの中身何がいい?」
「で? 兄さん俺に乳首弄られるの好き?」
同じ顔同じ声同じトーンで違うことを聞かないでほしい。風呂上がりの火照った体と頭で考えるには難しい。
「兄さんゆでだこになってる。まあ適当に握るわ」
そう言って冬都がキッチンへと帰っていく。
くすくす笑いながら背後の夏都に抱きしめられた。
「悪かったって。兄さんホントかわいいなあ。ね、素股の続きしてい?」
「…だめって言ったらやめるの?」
「まさか」
べろりと背中を舐められ「はああっ」と背中がしなると、太ももに性器を挟まれた。
すでに夏都の性器からは蜜が溢れ、にゅるんとこちらもスムーズに太ももの間から出入りされる。
「太もも気持ちいいわー。兄さんの肌スベスベ」
「んっ、んっ、んっ…」
「ヤバ、もう出る。兄さんも一緒に出そうね」
そう言って軽く性器を扱かれ、空と夏都は同時に吐き出した。
ベッドに沈んでいるとタンクトップを剥ぎ取られた。
「あー、精液べったり付いてら。これって洗濯したら取れるか?」
「どうだろ。後で手洗いするか」
「…ご迷惑おかけします」
赤い顔で小さくなっていると「できた」と冬都が大量におむすびを乗せた皿を持って来た。
それを見た途端、ぐううぅ、と空の腹が鳴る。
「お、ナイスタイミング」
そして三人で手を合わせ「いただきます」。
空は怖かった。結局冬都は、おむすびの具材を何にしたのだろうか。
梅じゃありませんようにとドキドキしながら一口食べると「んっ!」と空の目が光り輝く。
「ミートボール入ってる!」
「兄さん当たり引いたね」
「やるじゃん」
「おいしい!」
「ここで問題です。この大量のおむすびの中にひとつだけ梅が混じってます。誰が当てるでしょうか」
そう言った冬都とそれを聞いた夏都のふたりが空を指差す。
空が「まさか~」と言ってふたつ目のおむすびを口に入れた瞬間、涙を流した。
「なんで焼きそばをパックに詰めたらお祭り感が出るんだろ。あと唐揚げ。これもジュースの紙の入れ物に入れるとお祭り感が出る。うーん、雰囲気って大事…」
テーブルに並べられた本日の夜ごはんを見て空が言った。
焼きそばに唐揚げ、ポテトにりんごあめ、ラムネジュースにフランクフルトにたこ焼き。
買ってきたものや冷凍食品も使った上に三人で作ると意外とすぐに出来上がった。
「で、最後に動画で打ち上げ花火を流して、と」
大画面テレビに映し出された映像は、まさに夏だった。
「あとは浴衣だな。俺と夏は黒いやつで、兄さんはこっちの生成」
「着方わかる? 僕わかんないけど」
「なんとなくでいいだろ。どうせ家ん中だし」
そう言って三人でわちゃわちゃしながら着替えた。
「…僕のパンツは?」
「だからサイズ統一しねえと着るの手間取るって何回も言ってるだろ」
「……浴衣の下にパンツなしって変態じゃん」
「何を今更」
ぷっ、と双子に笑われて「誰のせいだよっ」と叫ぶと大笑いされた。
帯の結び方がわからないし着方も適当な割には、着てみると意外とサマになっていて三人は驚いた。
「おー、なんかいいな」
「ふたりともすっごい似合ってる! かっこいい!」
手放しで褒めたからだろうか、めずらしく夏都と冬都が照れたように笑う。
「兄さんに褒められるのが一番嬉しい」
「ヤバい。もう俺勃つ」
「ね、僕は僕は? かっこいい?」
「兄さんはかわいい。何着てもかわいい」
「兄さんは生成が正解だな。淡い色が似合う」
「…僕だけかっこいじゃないのね」
「しょうがないじゃん」
「兄さんはかわいい」
慰めるようにぎゅっと抱きしめられた。
キングサイズのベッドを背もたれに、浴衣姿の三人がごはんを食べる。
「たこ焼き久しぶりだな。冷食うますぎてビビるわ」
「僕フランクフルト食べるー。ちょっ、なつくん! マスタードかけないでって言ったじゃん!」
「なんでも食べないと大きくなりませんぜ」
「マスタードは成長に関係な、んぐっ」
「一目散にフランクフルト食べるとか兄さん何期待してんの」
「しょうがねえから後で俺らのも咥えさせてあげるわー」
「……もう黙ってごはん食べてください。ていうかほら! 花火! 花火見よう!」
大画面が打ち上げ花火を映すものの、なんだか虚しい。だって双子は空をガン見している。
「なんだよぅ」
「いやー、兄さんの浴衣姿って初めて見たから」
「マジでかわいいわ。つか最近の兄さん体付きがめっちゃエロくなってんだけど」
「俺も思った。くびれがすごいことになってる。腰のラインがエロい」
「尻もムチムチだったけど最近は太もももヤバい。昨日素股で気づいた」
「それ俺も思った。しかも肌がすげー吸い付いてくる。太ももに顔挟んで寝たい」
「うわーそれ最高」
ずるずると焼きそばを食べながらの会話がそれか。
「…ていうかそれ、ただ僕が太ったって言いたいんじゃ…」
「兄さんは細すぎる」
「もう少し食べましょう」
そう言って左右からフランクフルトを口に突っ込まれた。
「ヤバいその絵面はヤバい」
「もうダメだ俺は限界だ」
空は自分の体が浮いたと思った時にはすでにベッドに押し倒されていた。せっかく着た浴衣がすでに乱れている。
「ねえ兄さん」
「こっちも食べられるよなあ」
ずる、と取り出されたのは二本の性器。そんなところまでコピーみたいにそっくりなのね、とぼんやり思っていると、空の小さな口に先端を押し付けてきた。
「ちょっ、んむうううっ」
「あー、さすがに二本同時は無理か。兄さん口ちっちゃいもんなあ」
「でもまあなんとかして気持ちよくしてくれ」
一本は口内にずぶりと押し込まれ、もう一本は頬をぐりぐり押される。仕方ないので前者は舌でねろねろとなぶってやり、後者は手で上下に擦ってやった。
「んぐっ、ぐっ、…れ……ぇ…んっんっ」
これでは公平じゃないと途中で入れ替え、片方を手で擦り、片方の先端を舌先で突いた。
頬にはねっとりとした汁が付着し、口には苦いものが広がる。
「あーもう出そう」
「兄さん口開けて」
一旦口と手を離すと、二本揃えた性器の先端が空の顔へと向けられる。
口を開けるより早く、びゅるるる、と出てきたふたり分の白い精液を顔面で受け止めてしまった。
三人が「あ」という顔をする。
そして最初に動いたのは夏都で、素早くスマホを掲げて空を連写した。それを見た冬都も自身のスマホで空を連写。ただひとり現実をよくわかっていない空がぽかんとする。
「待ち受けにしたい…」
「決定的瞬間ってこういうことだよな…」
ふたりはスマホを空へ見せた。
そこには二本の立派な性器を前にして小さく口を開け、顔を赤くしながら半開きの目をうるうるさせて気持ち良さそうにうっとりと恍惚としながら白い液体を顔中に受け止めた空の姿。
それに加え乱れた浴衣姿とぼんやり映るピンク色の乳首が彩りを添えた。
空は一言だけ言った。
「…消してください…」
「あ、ヤバ。ゴムもうない」
「なくなるの早くね?」
「一箱十二個入りとして…ひとり六個か」
「え、一瞬じゃん。まとめ買いしとこうぜ」
「あとでいつものスーパー行くしついでに買っとこう」
「…ちょっと待て。あのスーパーにゴムって売ってたか?」
「スーパーってごはんのことしか考えてないからゴムがあったとか全然覚えてないよ僕…。ていうか十二個入りが一瞬でなくなるって怖いんですけど…」
「一番近いコンビニはいつものスーパーの反対側だな」
「先にコンビニ寄ってからスーパーだな」
「…ごはんよりゴム優先ってなんかヤダなぁ」
「え、兄さんゴム無しでしたいの?」
「あとでお腹痛くなるよー。それでもいいなら俺らはいいけど」
「先にコンビニ行きましょう!」
51
あなたにおすすめの小説
学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医
ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。
筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。
冴えないおじさんが雌になっちゃうお話。
丸井まー(旧:まー)
BL
馴染みの居酒屋で冴えないおじさんが雌オチしちゃうお話。
イケメン青年×オッサン。
リクエストをくださった棗様に捧げます!
【リクエスト】冴えないおじさんリーマンの雌オチ。
楽しいリクエストをありがとうございました!
※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる