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おまけ
3 その後の王太子と影の人
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そうして十年以上の年月が立った。あれから結婚はしていない。後継にはレイワーや側妃が産んだ子供達がいるから問題ない。流石に正式に王位を継いだらこんな自由は許されないだろうが、私は予定が合うときは相変わらず商業地区の修道院のイベントへと通っていた。
ステージを見たいというよりは、撤収作業後の撤収仲間との思い出語りを楽しみに来ている気がする。鉄板ネタは伝説の引退コンサートだ。何度聞いても羨ましいから、どうしても話をせがんでしまう。
彼らがどこか過去のように割り切って話をしているのは、きっと直接コンサートを見たからだ。見ていない私は二度と彼女の姿を見られないことが今も信じられないでいる。思い出の中のモモリーは、思い出そうとすればするほどおぼろげになっていくのに。
そんなときだった。
「そういえば、モモリンの……お、王子睨むなよ。いいだろみんなそう呼んでるんだから!! いい加減慣れろよ、話が進まないだろ。その、引退もそうだけど、最初のデビューイベントにも伝説があってさあ」
なんでも。修道院に入って初めてのイベントのチラシをモモリ―自ら配ったらしい。それが、当時は珍しいカラー印刷で……。
「シャシン?」
「そう。手広く商売してる公爵家の支援の下、他国の『シャシン』って技術が使われているらしいんだ。しかも、カラーで。まるで、現実をそのまま写し取ったかのような姿が見られるらしいぞ」
「見たい」
「それが、流石にチラシ用にあまり良い紙を使ってなかったらしくて、あまり数が残っていないんだ。千枚近く配られたらしいが、当時まだ無名だろ? 捨てられてしまった数のが多くて」
「見たい」
「俺も一度だけ見たことあるが、状態はあまりよくなかった。それでも、まるで舞台上のモモリンそのままで――」
「見たい! 欲しい! どうすれば手に入る!?」
私の必死の形相に男たちは目を見合わせて。
「まあ、モモリーグッズはコレクターも多いからな。なかなか難しいとは思うが、ギルドに依頼を出せばもしかしたら――」
そうしてギルドに依頼を張り出してもらって数カ月。問い合わせがあったらしい。指定された商業地区の飲食店に行ってみれば、特に印象に残らないような普通の男が何故か緊張したように固まっていた。
「君が連絡をくれた持ち主か。例の物、見せてもらっても?」
「え……あ、ええ。ええと、コレ」
そうして無造作にカバンから出されたモノを見て驚いた。確かに紙質はよくないが。チラシは色あせることなく――破れることもなく、まるで配られたときの状態そのままに美しい姿を保っていた。そして、そこに写るのは――。
「モモリー……」
婚約破棄して一カ月後に開催されたイベントのチラシ。あのときの、輝くような美しいままの姿がそこにはあった。既に私の記憶は薄れかけていたが――チラシを見て当時が、彼女の姿が鮮明に蘇る。その姿に、あの頃の思いまでが蘇ってくるようで。
「あの、ええと……」
特に印象に残らない影の薄い男がためらいがちに声をかけてきた。どうやら私は衝撃のあまり固まってしまっていたようだ。いけない、こんな美品二度とお目にかかれないだろう。相手の気が変わる前に売買成立させなくては。カバンから金の入った封筒を出し、ふと――聞いてみたくなった。
「そういえば、この報酬を何に使うつもりだ?」
「えっ!? あーその、えっと。妻と子供が……畑仕事を頑張ってくれているので、温泉旅行でも、と思ってその……」
思ったより普通の理由だった。こんなに大切に保存しているくらいだから、何か特別な事でもあるのかと思ったが。しかし、そういうことならば、と封筒ごと渡した。そして、その場で確かめさせる。
「えっ。依頼では25万エルでしたよね。30万エル入ってるんですけど」
「品質に対する上乗せ分だ。よっぽど保管状態が良かったんだろう。まるで時間を止めたような、空気にも太陽にもほとんど触れたことがないような完全な状態で驚いた」
「あ……それはまあ」
「大切にさせてもらう。御家族との温泉旅行、楽しんでくれたまえ」
店を出る前に――買い取ったチラシをもう一度見た。ああ、そうだ。彼女だ。初めてお茶会で会ってから、私の心をとらえて離さない、私だけの永遠のアイドル。これでもう忘れない。変わらぬものを手に入れた。彼女は永遠にこのままだ。
それにしても――。
このシャシンという技術――すごいな。白黒なら見たことあったが、カラーもあるのか。当時これがあれば、もっといろいろ彼女の姿を残せたに違いない。そういえば他の国にはこのシャシンとは別に、映像を残す技術なんかもあるらしい。もっともっと他国との平和的な交流を深め、技術を取り入れていこう。そうすればあの伝説の引退コンサートすら、その場に居なくとも見られたかもしれないのだから。
変わらぬ彼女の姿にそう誓い、私は店を後にした。
その後――
結果的に三人の女性を修道院に送った王太子は、修道女のスカウトマンだの、キャッチアンドリリース王子だの呼ばれていたが、最終的にドルオタ王子と呼ばれ、心配する周囲の予想に反し即位後は善政を敷いた。彼の治世は戦争もなく、大衆文化、芸術が大いに華やいだ。
とりわけ映像技術の進歩は目を見張るものがあったという。
※※※
驚いた。日頃農作業を頑張ってくれている妻に温泉旅行でも――と思い、何か割のいい仕事はないかと冒険者ギルドに依頼を見に行ったら――例のイベントチラシが高額で取引されていた。正直迷った。しかし、この頃。俺はある悩みを抱えていた。
あのチラシは俺の宝物だ。モモリー様は……妻は多分知らない。チラシは大事にマジックバッグにしまっていたが、目に入ったときに、例の記憶の混乱を引き起こすようになってしまっていた。不思議だった。あのチラシは休暇中に手に入れたものだ。影の仕事とは関係ない。そのはずなのに。もしかして、仕事中しょっちゅう眺めでもしていたのだろうか。
……そんなことを考えるだけでも、もやりとしてしまう。
そんなときにギルドであの張り紙を見つけた。一石二鳥だと思った。愛らしく美しく若々しいモモリー様をいつでも見られるのは幸せだけど、大切なのは今だ。年を重ねても、相変わらず愛らしく美しく俺を魅了する笑顔は変わらない。この幸せを壊す可能性のあるものは少しでも減らしたい。
そう思った。だからいいと思った。なのに。
「君が持ち主か。例の物、見せてもらっても?」
「え……あ、ええ。ええと、コレ」
取引の現場に現れたのはモモリー様の元婚約者の王太子だった。ああ、しまった。認識阻害の補助魔道具をつけてくれば良かった……そう思ったが、王太子には確実に影がついている筈だ。そう考えるとつけてなくてよかった。ヒヤリとした。
とにかく一刻も早く帰りたい。そんな気持ちで落ち着かなかった。受け答えもつい挙動不審になってしまう。とにかくとっとと取引を終わらせて帰ろう。そう思ってチラシを渡すと、王太子が切なげに妻の名を呼んだ。
「モモリー……」
正直……ちょっと面白くなかった。やっぱりやめようかな。そう思い、思い切って話しかけてみれば。
「あの、ええと……」
「そういえば、この報酬を何に使うつもりだ?」
こちらの様子など気にすることもなく王太子が質問してきた。つい正直に家族を温泉に連れて行きたいと答えたら、なんか多めに報酬を払ってくれた。イベントチラシの、保存状態に対する報酬らしい。まあ、そうだよな。基本、マジックバッグに入れっぱなしだったし劣化はしていないはずだ。周囲に人が居るときは見られないだろうから、もし影の仕事中見るとするなら夜中にこっそりと月明かりの下で――と考えて、とんでもなくもやりとしたのでやっぱりチラシはここで手放すことにした。
今、だから。
大切なのは、守りたいのはいつだって今だから。
店を出る前に。王太子がふと見せた目は忘れられない。買い取ったチラシを少し取り出して――ほんの少し寂し気に。
見ているのは過去だろうか。現在だろうか。
……どちらにしてもひどく穏やかだった。
今日、チラシを手放したのが良かったのか悪かったのかは分からない。けれど、貰ってきた旅行のパンフレットを見た妻が。
「キャン☆ 嬉しい……え、これ、温泉!? しかも、水着で入れるの!? すごいわ! コレ……あれだわ。ついに、伝説のあれを試すチャンスが……!?」
そんな風に興奮気味に喜んでくれたからそれでいいと思った。それと、耳元で言われた言葉に何故だか心を奪われたから。
――『ポロリもあるよ☆』
ステージを見たいというよりは、撤収作業後の撤収仲間との思い出語りを楽しみに来ている気がする。鉄板ネタは伝説の引退コンサートだ。何度聞いても羨ましいから、どうしても話をせがんでしまう。
彼らがどこか過去のように割り切って話をしているのは、きっと直接コンサートを見たからだ。見ていない私は二度と彼女の姿を見られないことが今も信じられないでいる。思い出の中のモモリーは、思い出そうとすればするほどおぼろげになっていくのに。
そんなときだった。
「そういえば、モモリンの……お、王子睨むなよ。いいだろみんなそう呼んでるんだから!! いい加減慣れろよ、話が進まないだろ。その、引退もそうだけど、最初のデビューイベントにも伝説があってさあ」
なんでも。修道院に入って初めてのイベントのチラシをモモリ―自ら配ったらしい。それが、当時は珍しいカラー印刷で……。
「シャシン?」
「そう。手広く商売してる公爵家の支援の下、他国の『シャシン』って技術が使われているらしいんだ。しかも、カラーで。まるで、現実をそのまま写し取ったかのような姿が見られるらしいぞ」
「見たい」
「それが、流石にチラシ用にあまり良い紙を使ってなかったらしくて、あまり数が残っていないんだ。千枚近く配られたらしいが、当時まだ無名だろ? 捨てられてしまった数のが多くて」
「見たい」
「俺も一度だけ見たことあるが、状態はあまりよくなかった。それでも、まるで舞台上のモモリンそのままで――」
「見たい! 欲しい! どうすれば手に入る!?」
私の必死の形相に男たちは目を見合わせて。
「まあ、モモリーグッズはコレクターも多いからな。なかなか難しいとは思うが、ギルドに依頼を出せばもしかしたら――」
そうしてギルドに依頼を張り出してもらって数カ月。問い合わせがあったらしい。指定された商業地区の飲食店に行ってみれば、特に印象に残らないような普通の男が何故か緊張したように固まっていた。
「君が連絡をくれた持ち主か。例の物、見せてもらっても?」
「え……あ、ええ。ええと、コレ」
そうして無造作にカバンから出されたモノを見て驚いた。確かに紙質はよくないが。チラシは色あせることなく――破れることもなく、まるで配られたときの状態そのままに美しい姿を保っていた。そして、そこに写るのは――。
「モモリー……」
婚約破棄して一カ月後に開催されたイベントのチラシ。あのときの、輝くような美しいままの姿がそこにはあった。既に私の記憶は薄れかけていたが――チラシを見て当時が、彼女の姿が鮮明に蘇る。その姿に、あの頃の思いまでが蘇ってくるようで。
「あの、ええと……」
特に印象に残らない影の薄い男がためらいがちに声をかけてきた。どうやら私は衝撃のあまり固まってしまっていたようだ。いけない、こんな美品二度とお目にかかれないだろう。相手の気が変わる前に売買成立させなくては。カバンから金の入った封筒を出し、ふと――聞いてみたくなった。
「そういえば、この報酬を何に使うつもりだ?」
「えっ!? あーその、えっと。妻と子供が……畑仕事を頑張ってくれているので、温泉旅行でも、と思ってその……」
思ったより普通の理由だった。こんなに大切に保存しているくらいだから、何か特別な事でもあるのかと思ったが。しかし、そういうことならば、と封筒ごと渡した。そして、その場で確かめさせる。
「えっ。依頼では25万エルでしたよね。30万エル入ってるんですけど」
「品質に対する上乗せ分だ。よっぽど保管状態が良かったんだろう。まるで時間を止めたような、空気にも太陽にもほとんど触れたことがないような完全な状態で驚いた」
「あ……それはまあ」
「大切にさせてもらう。御家族との温泉旅行、楽しんでくれたまえ」
店を出る前に――買い取ったチラシをもう一度見た。ああ、そうだ。彼女だ。初めてお茶会で会ってから、私の心をとらえて離さない、私だけの永遠のアイドル。これでもう忘れない。変わらぬものを手に入れた。彼女は永遠にこのままだ。
それにしても――。
このシャシンという技術――すごいな。白黒なら見たことあったが、カラーもあるのか。当時これがあれば、もっといろいろ彼女の姿を残せたに違いない。そういえば他の国にはこのシャシンとは別に、映像を残す技術なんかもあるらしい。もっともっと他国との平和的な交流を深め、技術を取り入れていこう。そうすればあの伝説の引退コンサートすら、その場に居なくとも見られたかもしれないのだから。
変わらぬ彼女の姿にそう誓い、私は店を後にした。
その後――
結果的に三人の女性を修道院に送った王太子は、修道女のスカウトマンだの、キャッチアンドリリース王子だの呼ばれていたが、最終的にドルオタ王子と呼ばれ、心配する周囲の予想に反し即位後は善政を敷いた。彼の治世は戦争もなく、大衆文化、芸術が大いに華やいだ。
とりわけ映像技術の進歩は目を見張るものがあったという。
※※※
驚いた。日頃農作業を頑張ってくれている妻に温泉旅行でも――と思い、何か割のいい仕事はないかと冒険者ギルドに依頼を見に行ったら――例のイベントチラシが高額で取引されていた。正直迷った。しかし、この頃。俺はある悩みを抱えていた。
あのチラシは俺の宝物だ。モモリー様は……妻は多分知らない。チラシは大事にマジックバッグにしまっていたが、目に入ったときに、例の記憶の混乱を引き起こすようになってしまっていた。不思議だった。あのチラシは休暇中に手に入れたものだ。影の仕事とは関係ない。そのはずなのに。もしかして、仕事中しょっちゅう眺めでもしていたのだろうか。
……そんなことを考えるだけでも、もやりとしてしまう。
そんなときにギルドであの張り紙を見つけた。一石二鳥だと思った。愛らしく美しく若々しいモモリー様をいつでも見られるのは幸せだけど、大切なのは今だ。年を重ねても、相変わらず愛らしく美しく俺を魅了する笑顔は変わらない。この幸せを壊す可能性のあるものは少しでも減らしたい。
そう思った。だからいいと思った。なのに。
「君が持ち主か。例の物、見せてもらっても?」
「え……あ、ええ。ええと、コレ」
取引の現場に現れたのはモモリー様の元婚約者の王太子だった。ああ、しまった。認識阻害の補助魔道具をつけてくれば良かった……そう思ったが、王太子には確実に影がついている筈だ。そう考えるとつけてなくてよかった。ヒヤリとした。
とにかく一刻も早く帰りたい。そんな気持ちで落ち着かなかった。受け答えもつい挙動不審になってしまう。とにかくとっとと取引を終わらせて帰ろう。そう思ってチラシを渡すと、王太子が切なげに妻の名を呼んだ。
「モモリー……」
正直……ちょっと面白くなかった。やっぱりやめようかな。そう思い、思い切って話しかけてみれば。
「あの、ええと……」
「そういえば、この報酬を何に使うつもりだ?」
こちらの様子など気にすることもなく王太子が質問してきた。つい正直に家族を温泉に連れて行きたいと答えたら、なんか多めに報酬を払ってくれた。イベントチラシの、保存状態に対する報酬らしい。まあ、そうだよな。基本、マジックバッグに入れっぱなしだったし劣化はしていないはずだ。周囲に人が居るときは見られないだろうから、もし影の仕事中見るとするなら夜中にこっそりと月明かりの下で――と考えて、とんでもなくもやりとしたのでやっぱりチラシはここで手放すことにした。
今、だから。
大切なのは、守りたいのはいつだって今だから。
店を出る前に。王太子がふと見せた目は忘れられない。買い取ったチラシを少し取り出して――ほんの少し寂し気に。
見ているのは過去だろうか。現在だろうか。
……どちらにしてもひどく穏やかだった。
今日、チラシを手放したのが良かったのか悪かったのかは分からない。けれど、貰ってきた旅行のパンフレットを見た妻が。
「キャン☆ 嬉しい……え、これ、温泉!? しかも、水着で入れるの!? すごいわ! コレ……あれだわ。ついに、伝説のあれを試すチャンスが……!?」
そんな風に興奮気味に喜んでくれたからそれでいいと思った。それと、耳元で言われた言葉に何故だか心を奪われたから。
――『ポロリもあるよ☆』
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