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委員長side
1 観察対象:自称ヒロイン
しおりを挟むまるで乙女ゲームのヒロインみたいな子だと思った。
ピンク色の髪はサラサラで。同じピンク色の大きくて愛らしい目はキラッキラ。見るからに健康的な肌はきめ細やかで、表情も元気いっぱい。
ああ直接確かめたい。でも、そんな馬鹿みたいなこと聞けない、と思っていたら。
「異世界の聖女候補のリリーです。ヒロインだけど、平民だから、みんなも気軽に話してくれていいからね!」
初めての挨拶で。自分はヒロインなのだと、彼女はしっかり自称してくれた。これはもう間違いないわね!
(流石は乙女ゲームのヒロインだわ……!)
自称ヒロインはクラスのイケメン男子をカッコイイ順に次々と攻略していった。相手に恋人がいようがいまいが関係ない。その手腕は見事としか言いようがなかった。
他の女子はそんな彼女とあっという間に距離を取ったけど、私はむしろ仲良くなりたくて積極的に話しかけた。
だって、私はクラス委員長だもの。
クラスをまとめる責任がある。
私は孤立する自称ヒロインを全力でサポートしつつ、目の前で繰り広げられるリアル乙女ゲームを最前線で楽しんでいた。
そんなことをしていたらいつの間にか私が自称ヒロインのお世話係みたいになっていた。私が秘かに思いを寄せる生徒会長の茂呂君は何故か「委員長は恋愛事に興味がないから」とか思っているみたいだけど(実際言われた)。
そんなことないから!
興味津々だから!
部屋にうず高く積み上げられた埃一つない私の乙女ゲームコレクションを見てもらいたい。いえ、絶対見せられないけどね。
でも自称ヒロインには見せちゃった。てへ☆ そうしたら知らないソフトばかり……! って、感動していたわ。そして、察した。彼女はガチで仲間だと。
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