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落花 四
「やぁっ……」
自由なのは口だけだ。だが、今にも泣きそうなそのか細い悲鳴も怯えのためにどこか途切れがちになる。
姉が動くたび、京都から取り寄せ、常に身につけている愛用の匂い袋の桜の香りが辺りに広がり、その香気に酔ってしまいそうになる。
俺の下でベッドに沈み込んでいる姉の体は華奢なのに確かな存在感を主張していて、服を通して感じるその温かさと柔らかさに、体内を満たしていた熱が下半身の一箇所に集中し始めるのが分かる。
二人の間で少し押し潰されたようになっている二つの膨らみは息づくたびに俺の胸に押し当てられたり遠ざかったりを繰り返し、まるで誘われているような気分になった。
「ずっと姉さんを抱きたかった……」
つぶやくように告げてわざと音をたてて何度か頬骨の辺りにキスを落としたあと、耳元から首筋へと俺はまっすぐに舌先を這わせた。
そこで初めて姉の体がビクンと震える。快感のためか嫌悪感のためか。
その様子を見て、我慢できずに自分の唇を姉のそれに重ねた。
紅べになど刷はかなくても赤く色づくその小さな唇は極上の果実にも似て、無性に貪りたくなる。
反応することなど知らないその唇を自分勝手に啄ばんでは吸い上げ、舌を差し込もうとしたが姉の歯は俺を拒絶するように固く食いしばられていて、俺の舌は歯列をなぞることができただけだった。
まるで天の岩戸だ。
すかさずシャツの裾から手を忍び込ませると、ほどよい温もりを保つ柔肌に直に手を置き腹の辺りを撫で擦った。
「あっ……!」
再び姉の体が小さく震え、声が漏れる。
その隙に僅かに開いた歯の間から、俺は姉の口中に強引に舌をねじ込んだ。
姉にとっては、他人の舌を受けて入れるなどおそらく初めての経験だろう。
慣れない感触に細い眉を寄せ、俺の唇をはずすために首を振りたかったらしいが、頭は俺の左手に抑えられ、逃げ場を失った舌は俺に絡め取られる。
「……んっ……んんっ、んふっ……」
唇を塞がれたまま姉は何か言おうとしたらしいが、それを聞いてやる気は毛頭ない。
姉の反論を封じるようにさらに深く舌を差し入れ、歯列の裏も舌の裏も左右の頬の内側も満遍なく舐め上げてやる。
逃れることも応えることも知らない姉はただ口を開けているしかないらしく、きつく閉じられたままの目尻からは涙が滲み、飲み込まれることのない二人の唾液が口角から溢れてつっと姉の頬を伝った。
俺はそれでも彼女に息をつく暇も与えず角度を変えてもう一度舌を押し込み、口蓋やざらつく舌の上で自分の舌先を何度も往復させる。
半ば酸欠状態に陥ってるらしい姉は、もう抗うことを忘れたようになすがままになっていた。
口中を蹂躙しつくしてようやく唇を離すと、姉は酸素を取り入れようと大きく息をつく。
潤んだ半眼が至近距離で何かを懇願するように俺を見つめていて、唾液で濡れた半開きの唇と、浅く繰り返される呼吸によりいっそう情欲を掻きたてられた。
抵抗が弱まったのをいいことに、俺は体の位置をずらすと左手で姉のシャツを捲り上げ、ずっと彼女の肌の上で温められていた右手も使い白いレースのブラジャーをはずすように上に押し上げた。
「やめっ……」
行為を拒否する短い言葉と共に、ぷるんと弾みながら大きめの乳房が転がり出てくる。
細い四肢や腰に対して姉の胸は意外に大きい。
カップでいえばCか……Dというところだろう。俺の手にやや余る。
控えめな彼女の性格に反比例するかのようなその大きさが、逆に淫らでいやらしくすらある。
ふと視線を移すと、机の上にある窓から臨む外の景色は、徐々に光を失いつつあった。
明かりをつけていない夕方の室内は薄暗く、こんな秘め事には最適かもしれない。
心地よい春の晴天を演出していた空は今は低い位置だけが橙色に染まり、残照のみが室内へ僅かに投げかけられている。
その明かりに照らされた姉の胸から腹部にかけての白い肌がうっすらとオレンジに映え、見たこともないほどにきれいだ。
「和くん、待って……! 何で……」
制止と疑問の言葉になど一切構わず両の乳房の下に手を添え、内側から外側へ円を描くようにしてゆっくりと揉みしだくと姉の肌がほのかに粟立った。
気持ちよく感じる余裕もないんだろう。
俺の方は久しく待ち望んでいた温かく滑らかな餅肌と、ふるふるとした二つの膨らみの感触にやたら興奮していた。
水風船のような張りを持つ乳房に五本の指を埋めるように少し力をこめ、潰すようにしたり下から持ち上げたりと自由に形を変えてやる。
すると、意志に反して胸の先端はしだいに硬さを持ち始めた。
誘惑に負けて、俺は手の動きを止めずその先端に舌を伸ばす。
硬く尖った頂きの周囲に軽く触れた舌先を何度も巡らせたあと、舌の腹で先端を舐め上げると、姉の全身が一度だけ大きくひきつる。
声を上げることすらできず固く唇を引き結び、姉はいやいやと首を振りながら両手で俺の頭を押しのけようとしたらしいが、長いこと一定の状態で頭上に拘束されていた両手はおそらく麻痺して思うように力が入らないのだろう。
姉の手は俺の頭に当てられただけで、その繊細な指先は頭の位置を変えるたびに髪に絡まり、まさぐられるような感触に昂ぶりはさらに増す。
片方の乳房を口いっぱいに含み、口の中で舌を使って硬い頂きを翻弄し、そのまま強く吸い上げる。
それを何度か繰り返したあと、小さな蕾をさらに上下の唇でコリコリと刺激し、歯が触れるか触れないかの状態で甘噛みしてやる。
口の中にあるその乳房の感触は指で触れるのとはまた違って、かじりつきたくなるくらい柔らかい。
姉の肌から放たれる馥郁とした香りは終始鼻腔をくすぐり、脳髄を直接刺激されるような感覚に一つの快楽も逃すまいと俺の全身がひどく敏感になっていた。
胸への愛撫の最中、姉の口が空気を取り込むように数回開け閉めされた。
何か言いたかったのかもしれないが、声は出ていない。
俺はもう一方の乳房も同じように好きなだけ弄んだ。
同時に唾液にまみれた先端を指で擦り上げながら。
もっと時間をかけたいが、俺自身、もうそう余裕ぶってはいられない。
制服のズボンの中で張り詰めたモノが出口を求めていきり立ちつつある。
早く解放してやりたいのはやまやまだが、初めての姉の体をもっとゆっくりと味わわなければもったいない。
我慢の限界までグッと堪えることにして、俺は胸から離れると体をさらに下へとずらしていき姉のスカートを勢いよく捲り上げた。
「いやっ……!」
そこで初めて姉はハッキリとした拒絶の言葉を吐き、肘をついて自由になった上半身を起こそうとする。
だが両手を縛られているためかなかなかうまくいかず、それを尻目に俺は露わになった下半身をまず目で楽しんだ。
オフホワイトの靴下に包まれた足首とふくらはぎは、俺の腕と同じくらいの太さしかないんじゃないかと思うほど頼りなく、ぴったりと合わされた太腿は視線を感じているのか小刻みに震えていて、プルプルと揺れるその様子が細いのに却ってしっかりとした肉質を感じさせる。
秘所を包む白いショーツはブラジャーとワンセットのようだ。薄い生地の向こうに黒い茂みが透けて見える。
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