滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ

文字の大きさ
41 / 752
1:輪廻転生、おいでませガムラン町

41:魔剣イヤーイ使い(幼女)、姫さんのお付きの白いの

しおりを挟む
「でも、シガミーはまだ生活せいかつ魔法まほう、ぜんぶは使えないよね?」
 なんて言って楽しげに、まあたらしい風呂桶ふろおけにすわり込む子供レイダ

「なにいってる? あかりと、ほのおのがつかえりゃ十分じゅうぶんだろうが」
 ひっぱり込まれたおれも風呂桶ふろおけにすわり込む。
 まだ余裕よゆうがあって、おとなでもあと一人ひとりは入れそうだ。

「これからのあつ季節きせつ部屋へややせないと、またたおれるよ。それにトイレだって、お風呂ふろだって水魔法みずまほう必要ひつようでしょ?」
 おい、なんだその残念ざんねんそうで深刻しんこくつらは。

かわや……トイレは、迅雷ジンライの〝仕舞しま魔法まほう〟じゃ駄目だめか?」

「(風呂ふろの水も、おまえが川からんでこれるよな?)」
「(いいえ、液体えきたい量子りょうし記述的きじゅつてき再配置リアレンジメントすることは不可能ふかのう……わたくし量子りょうし回路かいろ……頓知とんちをもってしてもむずかしいのです。よって格納かくのうすることはできません)」

駄目だめに決まってるでしょ! ちゃんと水魔法みずまほうながして、乾燥かんそうさせる魔法まほうかわかさないとだめ! なんでかはわからないけど、とにかく駄目だめって決まってるの!」

「ちっ、だめかぁー」
「ご期待きたいにそエずもウしわケありません」

かわかす魔法まほうか……じゃあ、レイダが毎日まいにちあそびに来るついでに、やってもらえりゃぁ……」

「あそびには来るけど、乾燥かんそう魔法まほうわたしもまだ……つかえないわ――よいしょっと!」

 レイダが風呂桶ふろおけから飛びだした。
 テーブルに用意よういされた、おれたちの茶菓子ちゃがしに、どたどた――かけていく。


「(生活魔法せいかつまほうてのはだれにでも、つかえるはずじゃなかったのか?)」
「(乾燥かんそう魔法まほうは、対象たいしょうを燃やさないための加減かげんがむずかしく、収得しゅうとくには時間じかんようするようです)」

「(レイダもまだ、子供ガキだしな。それに手が燃えねえよう・・・・・・・・にすんのは・・・・・、たしかに簡単かんたんじゃねえからなあ)」

「どっこらせっと!」
 椅子いすがわりの木箱きばここしかけた。
 もー、シガミーはほんと、おじさんみたい。
 レイダがいつもの小言こごとをいう。

 茶菓子ちゃがしをかじりながら――もぐもぐもぐ。
 包帯ほうたいかれた、じぶんのうでをみる。
 ようするに〝やすもの〟と〝やさねえもの〟の〝区別くべつ〟がむずかしいわけだな。


「うーん。魔法まほう練習中れんしゅうちゅうにまた暴発ぼうはつさせて、手が燃えちゃってもこまるし、ちゃんとした講師せんせいが……ぱりぱり、もぐもぐ……ひふほうかひはへ?」
 ほんとおにとはいえ、よく食うよな鬼娘オルコトリアは。

 いや、冒険者・・・ってのは、みんなよく食うか。
 でも、こいつ受付うけつけ仕事しごとだろ……このあいだのうごきを見りゃ、鍛錬たんれんをおこたってねえのはわかるが。

「うふふのふ♪ おふたりさん、そのおはなし相談そうだんってあげても、よくってよ?」
 このえらそうな態度たいどが良い――とか抜かしてたなニゲルは。
 おれには、さっぱりわからんが。

「でもひとおしえるのって、結構けっこう……いえ、かなーりむずかしいわよ……わすれたわけじゃないでしょうね?」
 おに端正たんせいかおが、かすかにゆがむ。その冷ややかな眼差まなざしは――ひめさんが、ひとにものをおしえるのになんがあることを物語ものがたっていた。

「も、もも、もちろんよ。おしえるのに適任てきにんがいるわ――ぱちん♪」
 ゆびをならす、狐耳きつねみみ藩主の娘ひめさん

「こちらに」
 さっきまで、おっさんたちに紅茶ちゃをいれてた白装束しろしょうぞくが、ひめさんのとなりにたってた。

「「わっ!?」」
 おどろいたおれとレイダが、ちゃをこぼす。
「おどろかせてしまいましたね。ごめんなさい」
 ――と、こぼれたのを、そつがなくきとってくれる白装束しろしょうぞく

 ちかくでみれば、それはえらく仕立したての給仕服きゅうじふく
 しゃらあしゃらした物腰ものごし、すずやかな口元くちもと
 ひめさんきのなかでも、よけいなうごきがまったくないやつ。

 コレだけの器量良きりょうよしをニゲルたち、男衆おとこしゅうほうっておくはずはねえ、とおもうんだが――――
 やっぱりあの〝めん〟が、こえええのか?

 はなをおおう、まっしろい鳥の顔・・・しためん
 紅茶ちゃうつわに似たような光沢こうたくはなち、くさのつるの模様もようがあしらわれている。

「(おい、よくみりゃ、目のあながあいてねえぞ?)」
「(……ぎゃくに〝る〟ことに特化とっかしたアーティファクトと思われます)」
「(みる? ……ギルド長の眼鏡めがねみてえなのか?)」
「(おそらくは)」

   §

ほのお魔法まほうつめたい魔法まほうを、同時どうじにつかうと〝乾燥かんそう魔法まほう〟になるんだけど――」
 オルコトリアの声がとおい。

 物置小屋おれのいえのよこ。
 城壁じょうへきとちいさな草地くさちのあいだ。

 通路みちいっぱいに距離きょりをあけた、オルコ白いの・・・
 おにの手には大きめな、ほのお魔法まほう

 がやがやがや、いいぞー、やれやれ!
 おっさん連中れんちゅうは、もちこんださけみはじめている。

「リオレイニア、これつかって・・・・・・!」
 ひめさんがほうりなげたのは、さっきまでくわえてた三つ叉の一本箸フォーク

うけたまわりました。リカルルさま」
 白いの・・・が、片足かたあしをひいてこしをおとした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった

ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。 学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。 だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。 暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。 よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!? ……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい! そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。 赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。 「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」 そう、他人事のように見送った俺だったが……。 直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。 「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」 ――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

処理中です...