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5:大森林観測村VSガムラン町
649:厨房ダンジョン、つののはえたまもの
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「くっそっ――――リオレイニア!」
ふぉん♪
『シガミー>五百乃大角の野郎が、ミノ太郎をもう一回、顕現させようとしてやがる』
おれは全力で、告げ口をした。
ふぉん♪
『リオレイニア>ミノタウロースを!? イオノファラーさま本当ですか!?』
ことの成り行きを見守りつつ、仕える家の奥方さまをどうにかして――
鉄鍋から引っ張り出そうと頑張っていた、給仕服がこっちを向いた。
ふぉん♪
『イオノ>ウケケケッ? そ、そんな訳無いじゃんかよー、シガミーは何言っちゃってんのおー、ウケケッケッ、お、おかしいわよん?』
例の下手くそな口笛が、微かに聞こえてきた。
ふぉん♪
『>イオノファラーに、嘘をつく才能はありません』
ふぉん♪
『イオノ>うるっさいわよ! 迅雷だって嘘をつく機能なんて付いてない癖にっ!』
当たらない丸を撃つのは諦めたのか、最後に残った美の女神|(映像)が――
『(*`Д´)』
女神にあるまじき狭量さ、美の名を冠するに値しない膨れっ面。
嘘が付けないというのなら、それはこの幼さが残る神さんの――
〝美〟点ではなかろうか。
ふぉん♪
『>>リカルルとルリーロは、ミノタ、ミノ太郎と戦いたいと言い出すと思われ
>>EEGG内訳<ミノ太郎:2/その他:16>』
一行表示に、妙な行が追加された。
いや、ルリーロは何でかしらんが卵の中身を警戒してるから、一先ずは心配要らんだろう。
ふぉん♪
『>>ロットリンデ嬢とジューク氏はファロコと同じく、二股角の子供を顕現させると思われ
>>EEGG内訳<ミノ太郎:1/ファローモの子供:3/その他:14>』
そして五百乃大角も、食材の確保に目がくらんでいる。
ふぉん♪
『>>EEGG内訳<ミノ太郎:2/ファローモの子供:3/その他:13>』
なるほど、卵の中身をもう一度、きっちりと推し量ろうってんだな。
おれとリオレイニアと迅雷は、ミノ太郎を回避したい。
ふぉん♪
『>>EEGG内訳<ミノ太郎:2/ファローモの子供:3/その他:13>』
一先ず<その他>のままにしておく。
あとは子供ら二人。
大食らいのはミノ太郎で、大人しいのは……まるで読めん。
ふぉん♪
『>>EEGG内訳<ミノ太郎:3/ファローモの子供:3/その他:12>』
やはり一先ず<その他>のままにしておく。
あの『つののはえたまもの』の詩を、ちゃんと覚えときゃ良かったか?
ふぉん♪
『>>フルコーラスで歌いましょうか?』
ふぉん♪
『ヒント>フルコーラス/略さず最初から最後まで、全部を歌いきること』
ふぅーん――ふぉん♪
『シガミー>>絶対に止めろや! ミノ太郎周りは、考えるだけで怖気が走らぁ!』
ふぉん♪
『>>わかりました。残りは、ミギアーフ氏と天ぷら号と、村人たちです』
くっ、そいつらも、考えがまるで読めん。
ふぉん♪
『>>村人たちは、全員ファローモの子供へ投票して良いのでは?
>>EEGG内訳<ミノ太郎:3/ファローモの子供:10/その他:5>』
大分、すっきりしたな。
もう一度木箱を、じっと見る。
ヴォオォゥンッ♪
『ファロコ・ファローモ・ジオサイト/累計
■■■■■■□□□□61%』
枠は、じわじわと満ちて……イオノファラーの方と同じ、『累計』てのがくっついたぞ?
ふぉん♪
『>>ファローモの子供を望む者が増えてきたと、言うことではないかと』
ふむ、じゃぁ五百乃大角の方は――
女神の姿に隠れちまって、よく見えん。
ヴォヴォヴォゥゥン♪
迅雷が飛んでいく。
ふぉふぉん♪
『イオノファラー/累計
■■■■■□□□□□56%』
迅雷が見て、映し出してくれたソレは――
「ちょっと待て!! 五百乃大角枠が、凄ぇ勢いで追いついちまったぞ!?」
くそっ、何でだ!? 駄目だ駄目だぜ、ミノ太郎だけはよぉ!
体の震えが止まらん。おれぁ何時の間に、こんなに耄碌しちまったのか!
ふぉん♪
『解析指南>>その可能性もあります。イースターエッグというアイテム名称は、可能性に制限がないことを、示唆しています』
何だぜ、其奴ぁさっき見ただろぅが!
ふぉん♪
『解析指南>>イースターエッグには〝いたずら〟を表すイメージが顕著に含まれています。当て推量100%換算の場合、約17%の確率でミノタ☆ウロースが生成されます』
だから其奴も、さっき見ただ――17%……一割七分だとぉぅ!?
ふぉん♪
『>>シガミー、イオノファラーの頭上のゲージが消失しました』
もーどうなってんだよ!
ふぉん♪
『イオノ>シガミー、ウケケッケッ♪ その頭の上の奴、一体どうしたのさ。戦わないんじゃなかったの?』
何言ってんだ、五百乃大角の奴ぁ――――!?
はぁ? 又天井に、ニゲルでも張り付いてんのかと――
自分の頭の上を、見上げた。
ヴォオォゥンッ♪
『シガミー・ガムラン/累計
■■■■■□□□□□59%』
枠は、じわじわと満ちていく。
「ぅわっ!? どうしたことだぜ、こいつぁ――――!?」
おれの名前の枠が、現れやがったぜっ!
何でおれの名の枠が!? それに見えたり見えなかったりしてるぜ!
ふぉん♪
『イオノ>>えっ、何これ面白いんですけど?』
五百乃大角が背伸びをして、大きな卵に触ったり、手を放したりを――
繰り返してやがる。
ふぉん♪
『>>どうやら卵に接触しているグループごとに、その中で最大値を記録した人物の頭上に、あの枠が出現しているようです』
おれが最も――――ミノ太郎を望んでるだぁとぉぅ!?
「ウケケケケケケケケケケケケケケッ――――♪」
畜生、何だ『(͠≖ ͜ʖ͠≖)』!
まるで上手い商売を思いついたときの、茅野姫さまじゃぁねぇかっ!
ふぉふぉん♪
『イオノ>>嫌よ嫌よも好きのうち
>>ミイラ取りがミイラに
>>幽霊の正体見たり枯れ尾花』
その言葉の意味はわからんが、何を言わんとしてるかは、わかるからな!
覚えてやがれ惡神めっ!
ふぉん♪
『シガミー>五百乃大角の野郎が、ミノ太郎をもう一回、顕現させようとしてやがる』
おれは全力で、告げ口をした。
ふぉん♪
『リオレイニア>ミノタウロースを!? イオノファラーさま本当ですか!?』
ことの成り行きを見守りつつ、仕える家の奥方さまをどうにかして――
鉄鍋から引っ張り出そうと頑張っていた、給仕服がこっちを向いた。
ふぉん♪
『イオノ>ウケケケッ? そ、そんな訳無いじゃんかよー、シガミーは何言っちゃってんのおー、ウケケッケッ、お、おかしいわよん?』
例の下手くそな口笛が、微かに聞こえてきた。
ふぉん♪
『>イオノファラーに、嘘をつく才能はありません』
ふぉん♪
『イオノ>うるっさいわよ! 迅雷だって嘘をつく機能なんて付いてない癖にっ!』
当たらない丸を撃つのは諦めたのか、最後に残った美の女神|(映像)が――
『(*`Д´)』
女神にあるまじき狭量さ、美の名を冠するに値しない膨れっ面。
嘘が付けないというのなら、それはこの幼さが残る神さんの――
〝美〟点ではなかろうか。
ふぉん♪
『>>リカルルとルリーロは、ミノタ、ミノ太郎と戦いたいと言い出すと思われ
>>EEGG内訳<ミノ太郎:2/その他:16>』
一行表示に、妙な行が追加された。
いや、ルリーロは何でかしらんが卵の中身を警戒してるから、一先ずは心配要らんだろう。
ふぉん♪
『>>ロットリンデ嬢とジューク氏はファロコと同じく、二股角の子供を顕現させると思われ
>>EEGG内訳<ミノ太郎:1/ファローモの子供:3/その他:14>』
そして五百乃大角も、食材の確保に目がくらんでいる。
ふぉん♪
『>>EEGG内訳<ミノ太郎:2/ファローモの子供:3/その他:13>』
なるほど、卵の中身をもう一度、きっちりと推し量ろうってんだな。
おれとリオレイニアと迅雷は、ミノ太郎を回避したい。
ふぉん♪
『>>EEGG内訳<ミノ太郎:2/ファローモの子供:3/その他:13>』
一先ず<その他>のままにしておく。
あとは子供ら二人。
大食らいのはミノ太郎で、大人しいのは……まるで読めん。
ふぉん♪
『>>EEGG内訳<ミノ太郎:3/ファローモの子供:3/その他:12>』
やはり一先ず<その他>のままにしておく。
あの『つののはえたまもの』の詩を、ちゃんと覚えときゃ良かったか?
ふぉん♪
『>>フルコーラスで歌いましょうか?』
ふぉん♪
『ヒント>フルコーラス/略さず最初から最後まで、全部を歌いきること』
ふぅーん――ふぉん♪
『シガミー>>絶対に止めろや! ミノ太郎周りは、考えるだけで怖気が走らぁ!』
ふぉん♪
『>>わかりました。残りは、ミギアーフ氏と天ぷら号と、村人たちです』
くっ、そいつらも、考えがまるで読めん。
ふぉん♪
『>>村人たちは、全員ファローモの子供へ投票して良いのでは?
>>EEGG内訳<ミノ太郎:3/ファローモの子供:10/その他:5>』
大分、すっきりしたな。
もう一度木箱を、じっと見る。
ヴォオォゥンッ♪
『ファロコ・ファローモ・ジオサイト/累計
■■■■■■□□□□61%』
枠は、じわじわと満ちて……イオノファラーの方と同じ、『累計』てのがくっついたぞ?
ふぉん♪
『>>ファローモの子供を望む者が増えてきたと、言うことではないかと』
ふむ、じゃぁ五百乃大角の方は――
女神の姿に隠れちまって、よく見えん。
ヴォヴォヴォゥゥン♪
迅雷が飛んでいく。
ふぉふぉん♪
『イオノファラー/累計
■■■■■□□□□□56%』
迅雷が見て、映し出してくれたソレは――
「ちょっと待て!! 五百乃大角枠が、凄ぇ勢いで追いついちまったぞ!?」
くそっ、何でだ!? 駄目だ駄目だぜ、ミノ太郎だけはよぉ!
体の震えが止まらん。おれぁ何時の間に、こんなに耄碌しちまったのか!
ふぉん♪
『解析指南>>その可能性もあります。イースターエッグというアイテム名称は、可能性に制限がないことを、示唆しています』
何だぜ、其奴ぁさっき見ただろぅが!
ふぉん♪
『解析指南>>イースターエッグには〝いたずら〟を表すイメージが顕著に含まれています。当て推量100%換算の場合、約17%の確率でミノタ☆ウロースが生成されます』
だから其奴も、さっき見ただ――17%……一割七分だとぉぅ!?
ふぉん♪
『>>シガミー、イオノファラーの頭上のゲージが消失しました』
もーどうなってんだよ!
ふぉん♪
『イオノ>シガミー、ウケケッケッ♪ その頭の上の奴、一体どうしたのさ。戦わないんじゃなかったの?』
何言ってんだ、五百乃大角の奴ぁ――――!?
はぁ? 又天井に、ニゲルでも張り付いてんのかと――
自分の頭の上を、見上げた。
ヴォオォゥンッ♪
『シガミー・ガムラン/累計
■■■■■□□□□□59%』
枠は、じわじわと満ちていく。
「ぅわっ!? どうしたことだぜ、こいつぁ――――!?」
おれの名前の枠が、現れやがったぜっ!
何でおれの名の枠が!? それに見えたり見えなかったりしてるぜ!
ふぉん♪
『イオノ>>えっ、何これ面白いんですけど?』
五百乃大角が背伸びをして、大きな卵に触ったり、手を放したりを――
繰り返してやがる。
ふぉん♪
『>>どうやら卵に接触しているグループごとに、その中で最大値を記録した人物の頭上に、あの枠が出現しているようです』
おれが最も――――ミノ太郎を望んでるだぁとぉぅ!?
「ウケケケケケケケケケケケケケケッ――――♪」
畜生、何だ『(͠≖ ͜ʖ͠≖)』!
まるで上手い商売を思いついたときの、茅野姫さまじゃぁねぇかっ!
ふぉふぉん♪
『イオノ>>嫌よ嫌よも好きのうち
>>ミイラ取りがミイラに
>>幽霊の正体見たり枯れ尾花』
その言葉の意味はわからんが、何を言わんとしてるかは、わかるからな!
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