滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ

文字の大きさ
696 / 744
5:大森林観測村VSガムラン町

696:料理番の本懐、洞窟蟹は超素敵

しおりを挟む
「ぅぎゃっ!? 洞窟どうくつかべを掘って、あなだらけにしてるわよん!?
 がさがさ、カチャカチャカチャ――ゴゴゴゴンボゴゴゴン、グワラララッ♪
 岩壁いわかべまでは、すこはなれているが。
 ヴュパァァァァ――――カッ!
 またた画面モニタ
 ヴォヴォォゥゥン♪
 暗視ナイトビジョンのおかげかにどもの姿すがたは、はっきりと見えた。

 五百乃大角いおのはらが手にした、一本箸いっぽんばしにもなるさじかたち
 その割れたさき辿たどるのは、さらどんぶりではなく――
 岩壁いわかべに開いたあなが、かに輪郭ふちどりかさなるあたり。

 ――ふすふすふす、ふすん♪
 なにも無いように見えるが、たしかにそこには――
 なにかが居て、蠢いている・・・・・

 ふぉん♪
『>>耐熱仕様の使い捨てシシガニャンは、蒸着された耐熱塗料が周囲の景色を映し込むので、視認しづらい傾向があります。音響定位による輪郭検出を、最大にしますか?』
 うむ、また経文きょうを読むのか?
 ふぉん♪
『>>いいえ、妨害されていない今は、その必要は有りません』
 じゃぁ、やってくれや。

 ヴュザザッ――――ヴォヴォヴォヴォヴォッ!
 画面がめんが揺れ、いろを無くしていく。
 かに洞穴ほらあなや、〝耐熱おもちつかいすて〟たちのまるっこいからだが、はっきりと見えるようになった。

 ――ふすふすふす、ふすん♪
 薄暗うすぐら岩壁近いわかべちかくへ、おとも無く駆けていく――化け猫・・・たち。
 洞窟けしきからだ映し・・くらがりに溶け込む刺客しかく

 ボッフォッ!!
 ボッフォッ!!
 数珠じゅずのようにつらなる〝おもち〟たちの一番槍いちばんやり
 そのからだ左右さゆうから突き込まれる、かにはさみ

 ヒュボボォ――ン♪
 呆気あっけなく破裂はれつした紙製かみせいからだが、虚空こくうへ消える。
 ひらひら。
 のこされたのは、舞うかみぺら一枚いちまい
 ありゃ?

「ウケケケッ――お祭りフェスタのときの引換券チケットが、入れっぱなしだったみたいわねん
 ガラクタ……希少きしょうなアーティファクトが当たる、半券はんけんだ。

 ふすふすふすふすすっ――♪
 足音あしおと一つ立てず次々つぎつぎと、飛び込んでいく――
 ギラギラとやみうつす、猫の魔物風シシガニャンどもが――

 ボッフォッ、ボッフォッ!!
 ボッフォッ、ボッフォッ!!
 はさみを突き込まれ――ヒュボボボボボッフゥン!
 まるでかみのように、消えていく。

 ひらひらぁ、ひらひらひららぁ。
 五百乃大角いおのはらはなった、無音の兵卒つかいすては――
 かみぺら5まいに、成り果てた。

なんだぜ? 鉄餅あいつらにゃぁおもて迅雷鋼ジンライこうと、裏側うらがわ紫色むらさきいろ迅雷鋼ジンライこう塗ってある・・・・ってのに、紙くず同然・・・・・だぜっ!――ニャァ♪」
 虎型おれの出るまくがぁねぇとおもったんだが……まる駄目だめじゃぁねぇかぁ。

「〝超耐熱仕様ちょうたいねつしヨう使つかイ捨て汎用強化服シシガニャン〟ハ劣悪れつアく環境下かんキょうにオいて最大さいダい耐久度たいきゅウせいほコりまスが――代替だいタいネオジムーモリブデン合金ゴうきんト、電解鉄でんかいてツ塗布とフしただけですノで、おにぎりヤ虎型とラがたのよウな強度きょうドノぞめマせ
 火やみずどくつよくても、はさみ一振ひとふりで破けちまう・・・・・んじゃなぁ。

しかたがねぇみゃぎゃぁ矢張り虎型で出るふぎゃみゃぎゃしか有るまいにゃにゃごぉ――ニャァ!」
 今見いまみえてるのは二匹にひきだが、おくにも何匹なんびきか居やがるぜ。
 正直しょうじき相手あいてはしたくねぇが。

 ふぉん♪
『特選洞窟蟹【大】/
 鋏脚と甲羅を持つ、十足。食用甲殻類としては、大型種。
 甲羅は硬く、物理・魔法共に弾く。
 身だけでなく内蔵も美味で、濃厚な天然のスープとなる。
 鋏脚と甲羅は、耐物・耐魔法素材として重宝される。』
 迅雷ジンライ表示うつしたのは、そんな食材・・情報じょうほう

 ふぉん♪
『イオノ>>素敵わね。超素敵わね?』
 ねんを押さんでも、甲羅こうら穴を空けなきゃ・・・・・・・良いんだろぉう!?

 おれぁ、美の女神こいつさまのぉ、料理番りょうりばんだ。
 献立こんだて催促さいそくを聞いてやるのも、やぶさかではない。

 絵で板エディタを立ち上げ、記録ブクマしておいた日本刀にほんとうの〝拵え・・〟をえらぶ。
 ただ今度こんどのは、大蟹おおがにを斬れるくらい長大ちょうだい打ち物・・・だ。
 
 おれの小柄こがらわらしからだに合わせた小太刀こだちだけじゃ心許こころもとねぇから、まっとうなかたな一振ひとふ位有くらいあっても良いだろ。

 はいをまぶし折り重ねる・・・・・むかしながらの刀作かたなづくり。
 ソレに必要ひつようぶん使つかふるしの避雷針かみなりよけと、つくり置きの木炭もくたん
 それが絵で板エディタの〝仮説もののつくり〟や〝なちたち〟をあらわ板ぺらノードとやらに――ヴュパパパッ――♪
 勝手かってに投げ込まれる。

 小太刀こだちこしらえをつくったとき同様どうようつらなるちいさないた
 そのあいだが、ぐんにゃりしたえにしむすばれていく。|

 すべての材料ざいりょううごめいて、ひどく曲がった、長大ちょうだいかたなになった。

 柄糸つかいとが巻かれ――しゅるるうるりゅぎゅちっ!
 一番端いちばんはし小窓こまど回転かいてんするかたな姿すがたが、うつし出されるまで――
 矢張やはまばたきを3かいするしか、掛からない。

 ふぉふぉん♪
『解析指南>一般的な太刀を作成しますか Y/N?』
 おう、やってくれ。

 おれの鍛冶周かじまわりのスキル、そして伝説でんせつ職人しょくにんスキルを総動員そうどういんされ――
 迅雷鋼製ジンライこうせい魔剣・・が、即座そくざ完成かんせいした。
 強度つよさ使つか勝手かってちがうから、工房長ノヴァド手直し・・・たのみてえところだが――
 おれが使つかぶんには、コレで事足ことたりるしな。

 かおを向けたさきひかり升目ますめがみえ、それが消えると――――ガチャン♪
 日本刀かたなが、おれの手のなかに落ちてきた。
 ジャキッ――鯉口こいくちを切ってみる。

 ススゥゥ――ギラリ。
 良ぉし、かてあしはさみ斬れる・・・かはわからんが――
 こいつぁ、上出来じょうできだ!

 スゥゥゥッ――ガチィンッ♪
 開けた業物かたなを、直ぐ閉じた――ウケケッ♪
 立ち会うのがぁたのしみだぜ。

 ふぉん♪
『シガミー>>あとは、おにぎり。お前、いい加減、SDKを出』
 合わせて2個・・ねぇと、頓知とんちやくに立たねぇだろ。
 おにぎりを振りかえったら――風神ふうじんと目が合った!

「くっきゃぉるるるるるぁぁ――――!!!」
 どどっどったっ、どどっどったっ!
 風神ふうじん一鳴ひとなきして、倉庫そうこから飛び出していく!
あぶねっえっ――――!?」
 おれは根菜こんさいさまを引っつかみ、よこっ飛びに避けた!

 ゴドッガァン!!
 あたまを下げてりゃ、屋根やねにはぶつからんが、なんせ轟雷並ごうらいなみの図体ずうたいだ。
 当然とうぜん鴨居かもいにゃあ、ぶつかる――バキバキッ!!

「みゃぎゃにゃぁ
 落ちてきたはしらを、がしりと受け止め――
 粉砕ふんさいされた倉庫そうこ出口でぐち……大穴おおあなから、飛び出していく黄緑色きみどりいろ

 ゴトリ――カチャカシャッ♪
 おにぎりが落としていったSDKおにぎりを、ひろい上げる迅雷ジンライ

「こレは、廃棄はイきさレた女神像めがミぞうかラ取レた発掘魔法具アーティファクトにまちがいありマせ
 ふぉん♪
『ヒント>酢蛸/SDK、エスディーケー、ソフトウェア開発キット。神々が使う術具』

 ふぉん♪
『イオノ>>じゃぁ、あたくしさまは作業に入りたいんだけど――』
 先割さきわれスプーンが、とおざかる巨体きょたいを指ししめした。
 ちっ、作業それには風神ふうじんかぶと――女神像めがみぞう台座・・が要る。

仕方がねぇみゃぎゃにゃー――ニャァ♪」
 おれもあわてて、風神ふうじんあとを追った!

   §

やいみゃ風神戻ってこいみゃぎゃにゃぎゃ――ニャァ!」
 真っこうからぶつかり合い、洞窟蟹どうくつがに頭突き・・・を喰らわせた、風神ふうじんが――
 「クケケケェー♪」と満足まんぞくげに鳴いて、もどって来た。

 ふぉん♪
『シガミー>>まさかの、言うことを聞きやがったな』
 ふぉん♪
『>>なまじ人の言葉を介さなかったため、各種の言語系スキルが効率よく発揮出来ているように思われ』
 そのへん追々おいおいやっていく、いまはなしつうじだけで超助ちょうたすかるぜ。

じゃぁ風神は向こうでみにゃにゃにゃー五百乃大角たちをみゃぎゃごーにゃ守ってやってくれにゃんにゃにゃやー――ニャァ!」
 わからん猫語ねこごで、言ってみれば――
「クケケケケェー♪」
 わからん恐竜きょうりゅうモドキ語が、かえってきた。

「みゃにゃぎゃにゃぁー
 はしらを振りまわし、のこりのかにを追いかけまわ黄緑色おにぎり
 風神ふうじん頭突ずつきを喰らって、ひっくりかえったかに甲羅こうらが割れて、中身が・・・出ちまってる。

 ふぉん♪
『シガミー>>おにぎりが甲羅を割っちまったら大変だから、行ってくらぁ!』
 女神像そっちわぁ、まかせたからなぁ!

 こしあたりの夏毛なつげを引っ張って、太刀かたなを持たせた。
 太刀緒たちお代わりの夏毛それは引っ張り出すと、迅雷ジンライ機械腕かいなみたいに使つかえる。
 ちからつよく、おももの平気へいきだ。
 いつだかは、あばれるガムランの姫さんリカルル背中せなかに貼り付けておけて超便利ちょうべんりだった。

「ウカカカカッ♪――ニャァ♪」
 太刀たち居合いあいをはなつのわぁ、前世ぜんせぶりだぜっ!

   §

 ギュギギギギギギッ――――ギャッギィィィン♪
 かに中身スープこぼさんよう、甲羅こうらを避けてあしねらったら――
 透かさずはさみで、はじかれた!

「(シガミー、ロットリンデの言葉通ことばどおりに、惑星わくせいヒースの甲殻類こうかくるいは、とても強敵きょうてき)」
 倉庫そうこから迅雷ジンライが、念話ねんわおくってきた。
「(そうだな、厨房ちゅうぼうダンジョンでは、まんまと逃げられちまったからなぁ!)」
 目のまえおおきなはさみが、ゆっくりととおり過ぎていく。

 ふぉん♪
『シガミー>>例の鋏わぁ、ちゃんと持ってるか?』
 あの村長箱そんちょうばこわぁ、絵空事えそらごとではあったが、たしかにおれぁ――
 〝めつモード〟でかにどもと、引き分けた・・・・・はずだ。

 ふぉん♪
『>>もちろんです、シガミー。封鎖空間内部で遭遇した生物は、擬似的に生成された紛い物ではありましたが、素材や食材として収得済みの物は、たとえ封鎖空間が解除されても残るようです』
 はさみのアイコンが画面モニタ最前面・・・に、ポコンとあらわれた。

 絵空事えそらごとかにはさみ
 そいつ・・・ぁ、夢現ゆめうつつさかいを――越えてきた。
 間違まちがいなく――うつつに有っては、いけねぇ物・・・・・だ。

「(ちょっと! せっかくつかまえたぁ、おっきなはさみわぁ、美の女神あたくしさまの名にかけてぇ――絶対ぜったいにぃー、ぇーしぃーまぁーせぇーんーかぁーらぁーねぇ――!?)」
 根菜いも必死ひっしに、念話ねんわ寄越よこした。

「(わかってらぁ! この食材しょくざい使い道・・・は、もう決まってる!)」
 そもそも〝返す・・〟って、何処どこにだぜ――ウカカカッ♪
 すべては「くう」だ、なやいわれはひとつもねぇ!

「みゃぎゃにゃやー
 ぽぎゅごむん――――バキィン!
「ギュギギチ、ぶくぶく!」
 やべぇな。
 おにぎりの強烈きょうれつな〝はしら〟を喰らって、ひっくりかえかに

 かに甲羅こうらが、また割れちまった!
 全部ぜんぶ、割られちまうまえに、頑張がんばって――
 一匹いっぴきだけでも、つかまえねぇと。

 がさがさがさがさっ、カチャカチャカチャチャッ――ガチリッ♪
 かに脚音あしおとで、間合まあいをはかり――いきをととのえた。

七天抜刀根術にゃんにゃぎゃぁー零の太刀みゃにゃぎゃー――ニャァ。」
 本来ほんらいわざの名は無ぇ手習てならいの居合いあい。
 しちある根術こんじゅつかたで言うなら、ぜろかまえ
 その切れあじで言うなら、さしずめ〝めつ〟の太刀たちか。

チィエェェェェエィッふっみゃぁあぁごぉ――――ニャァ!」
 虎型からだごとぶつかるように、切先きっさきをふりぬいた!

 ぽぎゅぎゅむっ――シュッカァァァァン♪
 小太刀こだちほどみじかくなく、錫杖しゃくじょうほどにはながくない。
 太刀たちながさは、虎型とらがた使つかうのに丁度良ちょうどよかった。

 ぼとぼとっぼとん――ドズン!
 ウカカカカッ――――見たか、蟹太郎かにたろうめっ!
 片側かたがわあし全部・・、落としてやったぞ!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生先はご近所さん?

フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが… そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。 でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

『悪魔クロとやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は秘密の力で人間の頂点を狙う』

なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。 スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、 ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。 弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、 満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。 そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは―― 拾ってきた野良の黒猫“クロ”。 だが命の灯が消えかけた夜、 その黒猫は正体を現す。 クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在―― しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。 力を失われ、語ることすら封じられたクロは、 復讐を果たすための契約者を探していた。 クロは瀕死のソラと契約し、 彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。 唯一のスキル《アイテムボックス》。 そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、 弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。 だがその裏で、 クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、 復讐の道を静かに歩み始めていた。 これは―― “最弱”と“最凶”が手を取り合い、 未来をやり直す物語

50歳元艦長、スキル【酒保】と指揮能力で異世界を生き抜く。残り物の狂犬と天然エルフを拾ったら、現代物資と戦術で最強部隊ができあがりました

月神世一
ファンタジー
​「命を捨てて勝つな。生きて勝て」 50歳の元イージス艦長が、ブラックコーヒーと海軍カレー、そして『指揮能力』で異世界を席巻する! ​海上自衛隊の艦長だった坂上真一(50歳)は、ある日突然、剣と魔法の異世界へ転移してしまう。 再就職先を求めて人材ギルドへ向かうも、受付嬢に言われた言葉は―― 「50歳ですか? シルバー求人はやってないんですよね」 ​途方に暮れる坂上の前にいたのは、誰からも見放された二人の問題児。 子供の泣き声を聞くと殺戮マシーンと化す「狂犬」龍魔呂。 規格外の魔力を持つが、方向音痴で市場を破壊する「天然」エルフのルナ。 ​「やれやれ。手のかかる部下を持ったもんだ」 ​坂上は彼らを拾い、ユニークスキル【酒保(PX)】を発動する。 呼び出すのは、自衛隊の補給物資。 高品質な食料、衛生用品、そして戦場の士気を高めるコーヒーと甘味。 ​魔法は使えない。だが、現代の戦術と無限の補給があれば負けはない。 これは、熟練の指揮官が「残り物」たちを最強の部隊へと育て上げ、美味しいご飯を食べるだけの、大人の冒険譚。

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。

もる
ファンタジー
 剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...