滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ

文字の大きさ
698 / 744
5:大森林観測村VSガムラン町

698:料理番の本懐、大洪水とロォグ召喚

しおりを挟む
 がたごとん――カチカチチカチ、ピピプー♪
 がたごとん――カチカチチカチ、ピピプー♪
 がたごとん――カチカチチカチ、ピピプー♪
 倉庫そうこほうが、うるせぇな。

「(迅雷ジンライ酢蛸ぉSDKわぁ、ちゃんと二個手にこてはいったんだろぅ?)」
 すぽん――やっとこのような巨大鋏きょだいばさみはさまれ、きずが付いた太刀たち仕舞しまう。

 そして虎型ふく背中辺せなかまわりの毛皮けがわを、ぎゅっと引っ張った。
 ウニョニョ――機械腕式きかいうでしき剣帯そいつ包丁二本ほうちょうにほんを、しっかりと持たせつつ――
 迅雷ジンライを問いただす。

 左右さゆう水平すいへいに持たせ、うしろ手で抜けるようにした。
 これなら間髪入かんぱついれずに、包丁ほうちょうかにとどめを刺せる。
 指輪ゆびわ腕輪うでわ使つかって出し入れも出来できるが、そうしないのは――
 あまりにもはやく手をうごかしたときに、つかみそこなう危険きけんがあるからだ。

「(はい。ですが、いざ組み合わせてみると、SDKエスディーケーとしては使用出来しようできず――岩塩がんえんで有ることが確定かくていしまし)」
 なんだと!?
 最初さいしょひとつ、五百乃大角いおのはらが受け取ったやつもぉ、使つかえねぇのかぁ!?
「(最初さいしょのもぉかじったら、しょっぱかったわよん)」
 馬鹿野郎ばかやろうさまめ、そいつをさきに言えやぁ!

「(粉砕ふんさいされた岩塩がんえんは、現在げんざい37個。おにぎりの収納魔法具しゅうのうまほうぐばこから、あとひとSDKエスディーケー入手にゅうしゅしなければ、女神像めがみぞう建立こんりゅうすることが出来できませ)」
 そんなことを言われたところで、おれに出来できることわぁ――
 変わらぬわけだがぁ――ヴッ♪
 修理しゅうりし、取り出した太刀たちを、もう一度いちど――
 こし機械腕なつげに、ニョキリと持たせた。

「にゃぎゃにゃぁー
 ぼごん――バキャッ!
 かにに向かってたたき付けられた、三角形がんえんが割れた。
 また外れ・・か。
 かに外れしおばかり、れてやりやがって!
 箱の中せなかに詰めたものくらい、ちゃんと選り分けられる・・・・・・・ようにしとけやぁ!

 それにしても本当ほんとうにぃ、岩塩しおばかりだなぁっ!?
 元々もともと表面ひょうめんかわいてしろっぽくて――
 岩塩がんえんと、そう見分みわけが付かん程度ていどにわぁ、風化ふうかしてたが――
 おにぎりにわぁ、岩塩しお酢蛸SDK区別くべつが――
 取り出してみねぇと・・・・・・・・・、わからんらしい。

 ふぉん♪
『>>INTタレットである私と比べるのは、酷かと。強化服自律型おにぎり一号は、まだ生後ひと月半ですので』
 んぅー? おにぎりをつくったのわぁ、祭りフェスタまえだろぉ――?
 まだ、一月半そんなもんかぁ?

「(ウケケケッ♪ あたくしさまにも〝かじってみるまでわからない〟くらいだものっ――無理むりも無いわよ
 なんだと。神を名乗る物がソレで良いのかぁ?
 ふぉん♪
『イオノ>>迅雷が演算単位〝100〟だとしたら、今のおにぎりが〝1・4〟で、あたくしさまが〝30〟の差よねぇん♪』
 ぬ、おれが轟雷ゴウライを着たら〝20〟になる勘定やつだな?

「(そうですね。一度いちどすべてのSDKエスディーケーわたし回収かいしゅうすれば、岩塩がんえん選別せんべつ一瞬いっしゅんで済むとおも)」
 なら最初はなっからぁ、そーうーしーろーやぁー!
 神々こいつらにはみょうに、間の抜けたところがある。

 ガサッ――ガチャカチャカチャ!!
 岩塩はずれの当たりどころが、気に入らなかったのか――
 かにが目にも留まらぬはやさで、岩穴いわあなから飛び出してきた!

 おどろいたおにぎりが、くだかれ散蒔ばらまかれた岩塩がんえんで――ぽぎゅりーん♪
 盛大せいだいに素っころんだ!
 強化服シシガニャンあたまを地に打ちつける、生後間せいごまもない黄緑色きみどりいろ

 ガチャカチャカチャ!!
 ガチャカチャカチャ!!
 岩穴いわあなから一斉いっせいに飛び出てきた、数匹すうひきかにに――
 ガチガチッ、ガッチィィン!
 ガチガチッ、ガッチィィン!

「みゃぎゃにゃにゃぁ――!?
 ついばまれ、ジタバタと藻掻もが黄緑色きみどりいろ
 あのかにの群れのなかに、斬り込むのは、ちとはばかられ――

 どどっどったっ、どどっどったっ!
 どどっどったっ、どどっどったっ!
「くっきゃぉるるるるるぁぁ――――!!!」
 そんな雄叫おたけびが、一瞬いっしゅん耳元みみもとせまった!

「グゲゲゲゲゲゲゲッ――――♪」
 黄緑色おにぎりに突き込まれた蟹鋏かにばさみを、片足かたあしとがった爪先つまさきで――
 ギリギリとつかみ、引き剥がす風神ふうじん

「(あら、やるわねん――さすが、野生やせい恐竜モドキ・・・・・わよっ)」
 ヴュザッ――風神ふうじんかぶとなか女神像台座めがみぞうだいざに乗る、女神像いおのはら御神体ごしんたい
 その丸芋いもだか丸茸きのこだか、わからんかおが、画面がめんすみあらわれた!

「(強化服きょうかふく自律型じりつがたおにぎり一号いちごうを、僚機りょうきとして認識にんしきしたようで)』
 わからん、どーいう?

 ふぉん♪
『ヒント>>僚機/任務中の同僚が操縦する航空機。』
 ふぅん、〝航空機なんたら〟てのわぁ知らんがぁ――
 ようするに……味方みかたってことだな?

 猪蟹屋ししがにや用心棒ようじんぼうとして、ちょう心強こころづよいぜ。
 そして、お前らさまよぉ、折角来せっかくきたんだ。
 おにぎりを背中せなか魔法具箱まほうぐばこごと、持ってけやぁ!

 ドッゴガァァッァアンッ!
 風神ふうじんに蹴り飛ばされたかにが、ひっくりかえった。
 よーく見りゃぁ、そいつぁ――
 ほかかによりひとまわ回り、でかかった。

 色味いろみが真っさおで、甲羅からだよりも巨大きょだいはさみには――
 おおきくするどとげまで、生えてやがる。

「よし、でかした! いまのうちに、仕留しとめちま――」
 じたばたと、あしはさみうごめかせ――
 ガチャガシャッ――ドッシャァンッ!!!
 ひっくりかえったからだを、自分じぶんで起こした!

「ギュギチブクブク、ギュギチブクブク、ギュギチブクブク♪」
 そして一際大ひときわおおきな、鳴きごえを上げた。

   §

ぷはぁっぷはにゃ!? お前ら無事かぁっにゃがぎゃにゃぁ――ニャァ!?」
 青蟹あおがにはなったのは、さまかの大洪水だいこうずい

「みゃぎゃにゃぎゃー
 水面みなもに浮き、ながされる強化服おれたち。

「グゲゲッゲグゲッ、クケケケェー!?」
「(イオノファラーを、紛失ふんしつしました!)」
「ちょっと、ごぼがば!? (はやくたすけなさいわよっ)――ごぼぼ、ぶくぶく
 大水おおみずは直ぐにながれ去り、おれたちは倉庫前そうこまえまで押しもどされた!

   §

「にゃぁ!? かににゃ? いまかにって言ったミャ♪」
 此処ここ倉庫そうこ。濡れた一切合切いっさいがっさいかわいたころ――
 そんなこえに振りかえる。
 すると、女神像めがみぞう背中せなかからかおを出す――
 お猫さまケットーシィ姿すがた

「ふぅ、やっと来たかぁ。お猫さまロォグやぁい」
 待ちに、待ちかねたぞ。

 ふぉん♪
『イオノ>>猫ドアが完成したわよ。プロジェクションBOTを四つ同時に、完全に静止させないといけないから、大変だけど♪』
 ギルドの通路奥つうろおくに、かならずある女神像めがみぞう
 れとおなかたちの、背中せなかはこ

 建てたばかりの女神像そこから、おねこさまの、ひょろながからだ生えていた・・・・・
 元から猫わぁ、体が長げぇがぁ――
 今は転移扉を通り抜けている最中で、より長く見える。
 つまりすこし、気持きもちがわりぃ。

 だがぁ、たしかにぃ、このちいせぇあなでもぉ、猫一匹なら・・・・・――
 余裕よゆうで、くぐり抜けられるな。

 六角形・・・はこ四隅・・に、五百乃大角いおのはら浮かぶプロジェクションBOTが――
 よっならんでて、その隙間すきまから――
 五百乃大角いおのはらの小せぇあしが、飛び出してやがる。

「やぁ、シガミー。無事ぶじなによりだニャ――けど、そんなことより、いまかにって言ったミャ!?」
 しゅるんと女神像めがみぞう背中せなかを、四つ足・・・のぼりきる魔法具の妖精ケットーシィ
 その黒目ひとみが明かりの魔法具まほうぐに照らされ、はりのようにほそくなった。

かにが……好きなのか?」
 のどをゴロゴロと鳴らして、ちょううるせぇ。

「あれ? ねこちゃんってさぁ、かにわぁ駄目・・じゃ無かったっけ
 根菜めがみさまは、まだはこに突き刺さったままだ。

「にゃやー、かに苦手にがてねこなんて……〝ヴァロルフォグル・オルネコー〟くらいだニャーン♪」
 ゴロゴロゴロロロッ――うーるせーぇー、ニャーン!

 〝ねこなかねこ〟って意味いみのその名は、良い意味・・・・じゃ……なかったのか?
 「はーっ、やれやれ、まったく」みたいなかんじに、聞こえたぞ?

「(そういうことならぁ、あの特大蟹・・・たおして来ちゃってよん――もうばんご飯のぉ、時間じかんでぇえぇすぅよぉぅ)」
 うるせぇ、ちいさなあしをジタバタすんな。
 まだまだそとは、あかるい時分じぶんだったろぉが?

「みゃぎゃぎゃぎゃぁー
 まどから岩壁いわかべを見ると、おにぎりが巨大きょだいかにに――
 ばごぉん――ぼっごぉぉん!
 岩塩しおを、投げつけている。

 ふぉん♪
『>>ネコ科における蟹は、食事として与えるには、あまり適していないとされています』
 そうなの?
 ふぉん♪
『ヒント>>猫科における蟹食/加熱し、少量ずつなら可能【地球大百科事典】』
 そうなのか?

「(なら、ビステッカと約束やくそくしてた、アレ・・つくってみても、良いかもなぁ――)」
 あの女神像めがみぞう小窓こまどからでも、料理めしを乗せたさらくらいなら――
 ロコロ村むこうへ、とどけられるだろ。
 だが、そのためには、食材しょくざいをもっと――

僧兵猪蟹そうへいししがに虎鶫隊隊長とらつぐみたいたいちょう、いざまいる!」
 相手あいてにとって、不足ふそくはねぇ――ウカカカッ♪
 あのちょうでけぇかにを、仕留しとめめてやる。

 ヴヴッ――ガララァン♪
 この洞窟どうくつにも、かににも慣れたから――
 虎型とらがたは無しだ。
 鉄下駄てつげた太刀たち使つかう。

「ござるだー♪」
 とおくから、生意気なまいき子供こどもこえが聞こえてきた。
 大方おおかた此方こっち様子ようすロコロ村むこうでも、見られるようにしたんだろぉがぁぁ――
 うーるーせーぇー。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生先はご近所さん?

フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが… そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。 でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。

『悪魔クロとやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は秘密の力で人間の頂点を狙う』

なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。 スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、 ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。 弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、 満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。 そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは―― 拾ってきた野良の黒猫“クロ”。 だが命の灯が消えかけた夜、 その黒猫は正体を現す。 クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在―― しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。 力を失われ、語ることすら封じられたクロは、 復讐を果たすための契約者を探していた。 クロは瀕死のソラと契約し、 彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。 唯一のスキル《アイテムボックス》。 そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、 弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。 だがその裏で、 クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、 復讐の道を静かに歩み始めていた。 これは―― “最弱”と“最凶”が手を取り合い、 未来をやり直す物語

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。

もる
ファンタジー
 剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。

50歳元艦長、スキル【酒保】と指揮能力で異世界を生き抜く。残り物の狂犬と天然エルフを拾ったら、現代物資と戦術で最強部隊ができあがりました

月神世一
ファンタジー
​「命を捨てて勝つな。生きて勝て」 50歳の元イージス艦長が、ブラックコーヒーと海軍カレー、そして『指揮能力』で異世界を席巻する! ​海上自衛隊の艦長だった坂上真一(50歳)は、ある日突然、剣と魔法の異世界へ転移してしまう。 再就職先を求めて人材ギルドへ向かうも、受付嬢に言われた言葉は―― 「50歳ですか? シルバー求人はやってないんですよね」 ​途方に暮れる坂上の前にいたのは、誰からも見放された二人の問題児。 子供の泣き声を聞くと殺戮マシーンと化す「狂犬」龍魔呂。 規格外の魔力を持つが、方向音痴で市場を破壊する「天然」エルフのルナ。 ​「やれやれ。手のかかる部下を持ったもんだ」 ​坂上は彼らを拾い、ユニークスキル【酒保(PX)】を発動する。 呼び出すのは、自衛隊の補給物資。 高品質な食料、衛生用品、そして戦場の士気を高めるコーヒーと甘味。 ​魔法は使えない。だが、現代の戦術と無限の補給があれば負けはない。 これは、熟練の指揮官が「残り物」たちを最強の部隊へと育て上げ、美味しいご飯を食べるだけの、大人の冒険譚。

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

卒業パーティーのその後は

あんど もあ
ファンタジー
乙女ゲームの世界で、ヒロインのサンディに転生してくる人たちをいじめて幸せなエンディングへと導いてきた悪役令嬢のアルテミス。  だが、今回転生してきたサンディには匙を投げた。わがままで身勝手で享楽的、そんな人に私にいじめられる資格は無い。   そんなアルテミスだが、卒業パーティで断罪シーンがやってきて…。

処理中です...