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十八話 こちらからも
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無事付き合うことになった俺たちではあるが、相変わらず学校ではあくまで知り合いという体だ。
だから変わらず繭奈は冷たい態度に鋭い目で睨むようにしてきている。
たまに学校で二人きりで会っても物言いは以前のまま、いつか周囲に俺たちの関係を知られたりするんだろうか。
まぁ学校が終わって二人きりになれば抱き合ったりキスしたり、俺の家に入って夜まで一緒などと かなりベッタリだけどね。幸せだよ、もちろん本人には伝えているし、その度に彼女はニマニマとしている。
そんなある日、またもや学校にて二人きりでバッタリ会ってしまった。険しい表情をしているように見えるが目元は笑っている。
「あら、相変わらず女の子を誑かしている蔵真くんじゃない。こんなところで会うなんて奇遇ね」
誑かしているというより春波も山襞もただの友達なのでそんなつもりはないのだが、まぁ言っているだけだろう。
しかし、やっぱ可愛いなコイツ。
「教室でベタベタしてて、やっぱり見てて気持ち悪いわね。女遊びはいいけれど程々にしてほしいのと、TPOは弁えて欲しいよのね。もっと周りのことを考えて──」
なんか繭奈があれやこれや言っているが、白雪モードの彼女を少しだけ可愛がることにした。
ペラペラと喋っている彼女をギュッと抱き締め、頬にキスをしてみる。
彼女は ぴゃぁっ!と声を上げてビックリしている。お顔真っ赤。
しかし、繭奈は俺の肩に顔を埋め、背に腕を回してそのまま動かない。さっきまでの勢いはどーしたんだよ。
彼女の背中と頭を撫でながら好きと呟くと、段々モジモジとし始めてくる。息も荒くなってきてハァハァと聞こえてくる。
普段あれだけ積極的にアプローチしてくる割に意外と打たれ弱いようだ。
彼女はおもむろに埋めていた顔をこちらに向け、潤んだ瞳でこちらを見る。ゆっくりと繭奈の顔が近付いてきたことで彼女が何をしたいのかが分かった。
ソレに応えようと目を閉じたところで足音が聞こえてくる。ビックリした俺たちはすぐに体を離し、気まずい空気で見つめ合う。
「お?蔵真くんここにいたんだ♪……あれ、白雪さん?二人で何してたの、こんなとこで」
足音の主は山襞だったようで、彼女はこちらに近付きながら訝しむように繭奈を見ている。そのまま俺の腕を取り、手を握った
「もしかして、白雪さんがまた蔵真くんに変なこと言ってたんじゃないの?大丈夫、蔵真くん?」
「ちょっと喋ってただけだよ、世間話。だから大丈夫だよ、ありがとう」
目を逸らして何も言わない……というか言えなくなっている繭奈に代わり俺が山襞にそう言うと彼女は嬉しそうに笑う。
そのまま俺の手を引き教室に向かおうとするので、繭奈に手を振りそのあとについていった。
そのあと暫くして繭奈から連絡があり、内容を見てみると 学校が終わったらウチに行きたいというものだった。
しかし今日は両親揃って早く帰ってきてしまうので、残念だが 無理だと返しておいた。
だからか今日の繭奈は帰りの時、随分としょぼくれていて可愛かった。明日埋め合わせしよ。
夜の帳が辺りを包んだ時間、夕飯を食べ終え風呂にも入ったので彼女に電話をかける。
いきなりなので時間がかかるかと思ったが二回目のコールで出たので驚いた。
『もしもし龍彦くん!電話をくれて嬉しいわ、大好きよ♪』
いきなり熱烈なラブコールを頂いてとても嬉しい気分になる。口角が上がりニヤニヤしてしまうが誰も見ていないので気にすることは無い。
「あははっそれならよかった、大好きだよ繭奈」
『うふふ♪……それで、どうしたの?』
「いや、今日ウチに来たいって言ってたのに無理だったから、せめて電話だけでもしたいなって」
あくまでウチに来れないだけだからね、せめてお喋りくらいはしたいじゃないかと。
それで喜んでくれるのなら嬉しいよ。
『もう、そうやって私を喜ばせてくれるなんて素敵よ♪』
そう言った繭奈としばらくお喋りの時間を楽しんだ。ちょくちょく下ネタをぶちかましてくるのは流石に笑ってしまう。
まぁ電話なので誰に聞かれる訳じゃないからいいか。
そんな楽しい夜を過ごした翌日、またもや学校にて繭奈と二人きりでバッタリ会ってしまった。
まぁそういうタイミングもあるか。
「龍彦くん♪」
彼女は周囲を確認し誰もいないことが分かると俺の胸に飛び込んで深く息を吸った。吐き出すときの表情はすごく扇情的でヤバいです。
意図せず元気になってしまうぞ……ナニとは言わないが。
「あ♪」
「はなれろぉ!」
ソレに嬉しそうな反応をした繭奈を引き剥がす。普通にヤバいって勘弁してよ。
しかし彼女は俺を壁までグイグイと押して、右手を壁についた。所謂壁ドンというヤツだ。
やっているのは彼女だが。
「ふふっ、反応してくれるなんて嬉しいわ♪ねぇ……ここでエッチなことして、バレたら大変ね?」
「そりゃ困っちゃって……ちょっどこ触って……!」
空いた方の手であちらこちらをスリスリしている繭奈の表情はとても恍惚としている。
ぺろりと舌なめずりをして、そのまま唇を重ねてきた。
だから変わらず繭奈は冷たい態度に鋭い目で睨むようにしてきている。
たまに学校で二人きりで会っても物言いは以前のまま、いつか周囲に俺たちの関係を知られたりするんだろうか。
まぁ学校が終わって二人きりになれば抱き合ったりキスしたり、俺の家に入って夜まで一緒などと かなりベッタリだけどね。幸せだよ、もちろん本人には伝えているし、その度に彼女はニマニマとしている。
そんなある日、またもや学校にて二人きりでバッタリ会ってしまった。険しい表情をしているように見えるが目元は笑っている。
「あら、相変わらず女の子を誑かしている蔵真くんじゃない。こんなところで会うなんて奇遇ね」
誑かしているというより春波も山襞もただの友達なのでそんなつもりはないのだが、まぁ言っているだけだろう。
しかし、やっぱ可愛いなコイツ。
「教室でベタベタしてて、やっぱり見てて気持ち悪いわね。女遊びはいいけれど程々にしてほしいのと、TPOは弁えて欲しいよのね。もっと周りのことを考えて──」
なんか繭奈があれやこれや言っているが、白雪モードの彼女を少しだけ可愛がることにした。
ペラペラと喋っている彼女をギュッと抱き締め、頬にキスをしてみる。
彼女は ぴゃぁっ!と声を上げてビックリしている。お顔真っ赤。
しかし、繭奈は俺の肩に顔を埋め、背に腕を回してそのまま動かない。さっきまでの勢いはどーしたんだよ。
彼女の背中と頭を撫でながら好きと呟くと、段々モジモジとし始めてくる。息も荒くなってきてハァハァと聞こえてくる。
普段あれだけ積極的にアプローチしてくる割に意外と打たれ弱いようだ。
彼女はおもむろに埋めていた顔をこちらに向け、潤んだ瞳でこちらを見る。ゆっくりと繭奈の顔が近付いてきたことで彼女が何をしたいのかが分かった。
ソレに応えようと目を閉じたところで足音が聞こえてくる。ビックリした俺たちはすぐに体を離し、気まずい空気で見つめ合う。
「お?蔵真くんここにいたんだ♪……あれ、白雪さん?二人で何してたの、こんなとこで」
足音の主は山襞だったようで、彼女はこちらに近付きながら訝しむように繭奈を見ている。そのまま俺の腕を取り、手を握った
「もしかして、白雪さんがまた蔵真くんに変なこと言ってたんじゃないの?大丈夫、蔵真くん?」
「ちょっと喋ってただけだよ、世間話。だから大丈夫だよ、ありがとう」
目を逸らして何も言わない……というか言えなくなっている繭奈に代わり俺が山襞にそう言うと彼女は嬉しそうに笑う。
そのまま俺の手を引き教室に向かおうとするので、繭奈に手を振りそのあとについていった。
そのあと暫くして繭奈から連絡があり、内容を見てみると 学校が終わったらウチに行きたいというものだった。
しかし今日は両親揃って早く帰ってきてしまうので、残念だが 無理だと返しておいた。
だからか今日の繭奈は帰りの時、随分としょぼくれていて可愛かった。明日埋め合わせしよ。
夜の帳が辺りを包んだ時間、夕飯を食べ終え風呂にも入ったので彼女に電話をかける。
いきなりなので時間がかかるかと思ったが二回目のコールで出たので驚いた。
『もしもし龍彦くん!電話をくれて嬉しいわ、大好きよ♪』
いきなり熱烈なラブコールを頂いてとても嬉しい気分になる。口角が上がりニヤニヤしてしまうが誰も見ていないので気にすることは無い。
「あははっそれならよかった、大好きだよ繭奈」
『うふふ♪……それで、どうしたの?』
「いや、今日ウチに来たいって言ってたのに無理だったから、せめて電話だけでもしたいなって」
あくまでウチに来れないだけだからね、せめてお喋りくらいはしたいじゃないかと。
それで喜んでくれるのなら嬉しいよ。
『もう、そうやって私を喜ばせてくれるなんて素敵よ♪』
そう言った繭奈としばらくお喋りの時間を楽しんだ。ちょくちょく下ネタをぶちかましてくるのは流石に笑ってしまう。
まぁ電話なので誰に聞かれる訳じゃないからいいか。
そんな楽しい夜を過ごした翌日、またもや学校にて繭奈と二人きりでバッタリ会ってしまった。
まぁそういうタイミングもあるか。
「龍彦くん♪」
彼女は周囲を確認し誰もいないことが分かると俺の胸に飛び込んで深く息を吸った。吐き出すときの表情はすごく扇情的でヤバいです。
意図せず元気になってしまうぞ……ナニとは言わないが。
「あ♪」
「はなれろぉ!」
ソレに嬉しそうな反応をした繭奈を引き剥がす。普通にヤバいって勘弁してよ。
しかし彼女は俺を壁までグイグイと押して、右手を壁についた。所謂壁ドンというヤツだ。
やっているのは彼女だが。
「ふふっ、反応してくれるなんて嬉しいわ♪ねぇ……ここでエッチなことして、バレたら大変ね?」
「そりゃ困っちゃって……ちょっどこ触って……!」
空いた方の手であちらこちらをスリスリしている繭奈の表情はとても恍惚としている。
ぺろりと舌なめずりをして、そのまま唇を重ねてきた。
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