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二十九話 終業式
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期末テストが終わり、なんとなく中間テストの時より手応えを感じている。これも勉強の成果か。
あれから三回ほど、春波たちを含めた四人で勉強をした。その度に繭奈のスキンシップが炸裂し、春波たちで鎮めている。
隣に座れば触ってくるし、隣じゃなければ向かいだし、そうなれば足でやってくるしでやりたい放題だ。
しかも三回目の勉強会はかなりやばかった。
その日は俺の家で勉強したのだが、なんと春波たち二人がリビングにいて、俺がトイレに行くと繭奈もついてきてなんと……本番ではないがスッキリさせられたのだ。口で。
当然妙に時間がかかったことで二人には怪しまれたが、特に追及されることはなくバレることは無かった。
『ちょっ、繭奈それはマズいって』
『大丈夫よ♪』
困っている俺の前でしゃがんだ彼女は、スルッと俺のズボンを下ろして事を始めた。
気持ちよかったけど心臓に悪い、バレたらどうする。
『二人とも何してたの?随分ゆっくりだったけど』
『いや、ちょっと飲み物をね』
『ふーん?案外イチャイチャしてたりして』
訝しむ春波と鋭い山襞。なんとか素知らぬフリをする俺だが、繭奈は一切動じていなかった。
『まさか、勘弁してくれないかしら』
『そうだよね。蔵真くんと白雪さんってそんなに仲良くないもんね』
多分繭奈の "勘弁して" というのは "当たってるから勘弁して" ということだろう。精一杯の虚勢かは分からないが随分と様になっていた。
そんなハプニングもあったがなんとか無事テストを終え、今日は終業式の日だ。もう式は終わったけど。
「ねぇねぇ蔵真くん!夏休みどこか遊びにいこうよ!」
そうはしゃぎながら言ったのは春波である。
ちなみに繭奈とはとっくに海に遊びに行こうという約束をしている。当たり前だよなぁ?
「別にいいけど、どこにいく?」
「やっぱり夏といえば海でしょ!私 山とか苦手だし」
「虫とかいるもんね」
まぁ虫いるとか言った俺としては山でもいいんだけどな?というか実は興味あんねんキャンプ。春波には悪いが一度は行ってみたいのよね、今年は行こうかな?
それなら繭奈も誘わないとな。
「告美ってば虫嫌いだものね、私より。ねぇ蔵真くん、私たちは山にキャンプに行ってみない?」
「ちょっと抜け駆け!?やめてよね!」
しれっとキャンプの提案をしてくる山襞に春波は食ってかかるが、山襞は知らぬ顔だ。
とはいえ、別に山襞と二人きりで行くつもりもないし、でも繭奈も含めて三人でもその気はない。
「いやぁ、実は俺も虫はちょっと……」
せっかくの繭奈と二人きりでいられるチャンスなのだ、それを邪魔されたくない。
山襞と二人っていうのも勘弁して欲しい。
そういうわけで情けないことを言っておく。実際本当に虫ムリ!って人もいるだろうしね。
「そうなの?まぁそれなら仕方ないわね」
そう言った山襞を見て春波が フゥ…と胸をなで下ろしている。焦ったり落ち着いたり、妙に忙しいな今日の春波は。
「そういえば、私たちってまた連絡先交換してなくない?」
「そうだった!蔵真くん、いいかな?」
山襞の言う通り、確かに二人の連絡先は知らないな。別に友達といつでも連絡できるようにしておくのはおかしい話じゃない。
断る必要はないか。
「良いよ」
スマホを出して、普段使っているメッセージアプリの連絡先を二人に教え、また二人からもその連絡先を教えてもらう。
「ありがと!えへへ、蔵真くんの……♪」
「ありがとう蔵真くん♪」
ただメッセージアプリのアカウントを教えただけだというのに、なぜか過剰に喜んでいる二人に思わず笑ってしまう。まぁ嫌がられるよりは良いかな。
「こちらこそありがとう、またタイミングがあったら連絡するから、二人も もし良い日があったら教えて欲しいな」
「「うんっ!」」
素晴らしいくらいのハモりを披露しつつ、満面の笑みで返事をした二人。
いや可愛すぎだろ、もし俺に繭奈がいなかったら惚れちゃうね。
「さっ、もう帰ろうよ。せっかく早く終わったんだし」
「そうだね。せっかくならお昼ご飯食べ行こーよ!」
席を立った俺に春波が昼食のお誘いをしてきた。でも今日は、繭奈が家に昼食を食べに来る約束があるので、申し訳ないが断っておく。
「誘いは嬉しいんだけど、今日はちょっと先約があって……ごめんね」
「そっかぁ……もしまた機会があったら、ご飯行こうね」
「分かったよ」
無理だと知って しゅんとした春波に山襞が苦笑している。
そんな二人と別れ、今日は一人で帰路に着く。
家に着いてシャワーを浴びたあと、今日は少し頑張って昼食を作り始めた。
ハンバーグにミートソーススパゲティにサラダと、基本手作りだ。完全手作りというわけでは無いが。
いつもはもっと簡略化して作っているが、繭奈に喜んで欲しいあまり気合いを入れてしまった。
スマホを見ると、もう少しで繭奈が到着するようだ。会えるのが楽しみなので、いつも通り外に出て彼女を待った。
あれから三回ほど、春波たちを含めた四人で勉強をした。その度に繭奈のスキンシップが炸裂し、春波たちで鎮めている。
隣に座れば触ってくるし、隣じゃなければ向かいだし、そうなれば足でやってくるしでやりたい放題だ。
しかも三回目の勉強会はかなりやばかった。
その日は俺の家で勉強したのだが、なんと春波たち二人がリビングにいて、俺がトイレに行くと繭奈もついてきてなんと……本番ではないがスッキリさせられたのだ。口で。
当然妙に時間がかかったことで二人には怪しまれたが、特に追及されることはなくバレることは無かった。
『ちょっ、繭奈それはマズいって』
『大丈夫よ♪』
困っている俺の前でしゃがんだ彼女は、スルッと俺のズボンを下ろして事を始めた。
気持ちよかったけど心臓に悪い、バレたらどうする。
『二人とも何してたの?随分ゆっくりだったけど』
『いや、ちょっと飲み物をね』
『ふーん?案外イチャイチャしてたりして』
訝しむ春波と鋭い山襞。なんとか素知らぬフリをする俺だが、繭奈は一切動じていなかった。
『まさか、勘弁してくれないかしら』
『そうだよね。蔵真くんと白雪さんってそんなに仲良くないもんね』
多分繭奈の "勘弁して" というのは "当たってるから勘弁して" ということだろう。精一杯の虚勢かは分からないが随分と様になっていた。
そんなハプニングもあったがなんとか無事テストを終え、今日は終業式の日だ。もう式は終わったけど。
「ねぇねぇ蔵真くん!夏休みどこか遊びにいこうよ!」
そうはしゃぎながら言ったのは春波である。
ちなみに繭奈とはとっくに海に遊びに行こうという約束をしている。当たり前だよなぁ?
「別にいいけど、どこにいく?」
「やっぱり夏といえば海でしょ!私 山とか苦手だし」
「虫とかいるもんね」
まぁ虫いるとか言った俺としては山でもいいんだけどな?というか実は興味あんねんキャンプ。春波には悪いが一度は行ってみたいのよね、今年は行こうかな?
それなら繭奈も誘わないとな。
「告美ってば虫嫌いだものね、私より。ねぇ蔵真くん、私たちは山にキャンプに行ってみない?」
「ちょっと抜け駆け!?やめてよね!」
しれっとキャンプの提案をしてくる山襞に春波は食ってかかるが、山襞は知らぬ顔だ。
とはいえ、別に山襞と二人きりで行くつもりもないし、でも繭奈も含めて三人でもその気はない。
「いやぁ、実は俺も虫はちょっと……」
せっかくの繭奈と二人きりでいられるチャンスなのだ、それを邪魔されたくない。
山襞と二人っていうのも勘弁して欲しい。
そういうわけで情けないことを言っておく。実際本当に虫ムリ!って人もいるだろうしね。
「そうなの?まぁそれなら仕方ないわね」
そう言った山襞を見て春波が フゥ…と胸をなで下ろしている。焦ったり落ち着いたり、妙に忙しいな今日の春波は。
「そういえば、私たちってまた連絡先交換してなくない?」
「そうだった!蔵真くん、いいかな?」
山襞の言う通り、確かに二人の連絡先は知らないな。別に友達といつでも連絡できるようにしておくのはおかしい話じゃない。
断る必要はないか。
「良いよ」
スマホを出して、普段使っているメッセージアプリの連絡先を二人に教え、また二人からもその連絡先を教えてもらう。
「ありがと!えへへ、蔵真くんの……♪」
「ありがとう蔵真くん♪」
ただメッセージアプリのアカウントを教えただけだというのに、なぜか過剰に喜んでいる二人に思わず笑ってしまう。まぁ嫌がられるよりは良いかな。
「こちらこそありがとう、またタイミングがあったら連絡するから、二人も もし良い日があったら教えて欲しいな」
「「うんっ!」」
素晴らしいくらいのハモりを披露しつつ、満面の笑みで返事をした二人。
いや可愛すぎだろ、もし俺に繭奈がいなかったら惚れちゃうね。
「さっ、もう帰ろうよ。せっかく早く終わったんだし」
「そうだね。せっかくならお昼ご飯食べ行こーよ!」
席を立った俺に春波が昼食のお誘いをしてきた。でも今日は、繭奈が家に昼食を食べに来る約束があるので、申し訳ないが断っておく。
「誘いは嬉しいんだけど、今日はちょっと先約があって……ごめんね」
「そっかぁ……もしまた機会があったら、ご飯行こうね」
「分かったよ」
無理だと知って しゅんとした春波に山襞が苦笑している。
そんな二人と別れ、今日は一人で帰路に着く。
家に着いてシャワーを浴びたあと、今日は少し頑張って昼食を作り始めた。
ハンバーグにミートソーススパゲティにサラダと、基本手作りだ。完全手作りというわけでは無いが。
いつもはもっと簡略化して作っているが、繭奈に喜んで欲しいあまり気合いを入れてしまった。
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