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Ex-6 花澄の胸中
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私…鞘本 花澄の両親は、私が高校三年の時に交通事故で亡くなった。
弟はただでさえヤンチャだったのがそれによって悪化し、私は精神的に参ってしまって立ち直れずにいた。
なんとか力を振り絞って大学に進学できたはいいものの、できたのはそれだけでどうしても人間関係を築くことができず陰鬱とした日々を送っていた。
両親の残したがあって生活はできたものの、継続した収入がなくなったので私はバイトを始めた。
けれど大学で人間関係が上手くいっていないのならもちろんバイトも同じで、どうにも思うようにできず自分を責め続ける日々が続いた。
弟は変な人たちとツルんでいて、その関係なのか立ち振る舞いや外見もどんどん悪くなる。
似合わない服装やアクセサリーを付けていて一体どうしたのかと心配になったけど、あの子はアレコレ言われると怒るので放置することしかできなかった。
家に帰ってこないことも少なくないあの子は、気が付けばとんでもないことをしてしまったようで、ある日 晴政くんがウチに来て私をどこかに連れ出した。それが彼との出会い。
決して良い出会いとは言えなかったけど彼は私の悩みを引き出してそれを聞いてくれた。
愚痴ばかりでつまらないはずなのに彼は気にしないとばかりに上手に相槌を打ったり、私の上手く纏まらない言葉を上手に言語化してくれたり…気付けば私はすっかり晴政くんに心を許し、彼を信頼していた。
私の弟が犯した罪も許すと言ってくれたし相談に乗るとも言ってくれたしで、晴政くんは私にとっての恩人に近い存在だった。
心から私に寄り添ってくれる人…それが彼に抱いた印象。
程なくして彼の友達経由で希ちゃんからコンタクトがあり直接会って色々話した。
彼女は私が晴政くんを想っていることをすぐに看破してある提案をしてきた。
"せっかくなら二人で彼を愛そう''
二人で一人の男の子を…だなんてはしたないと思ったけど、希ちゃんは他の子に晴政くんを取られないように、そして下手に取り合うよりも共有した方が良いとそう考えたらしい。
確かに彼が完全に他の人の恋人になっちゃったらそういうこともできないもんね…と納得した私は希ちゃんの提案に乗り、あの日…晴政くんに初めてを捧げた。
その頃にはすっかり彼を大好きになっていて、私は晴政くんの恋人なんだ!と舞い上がっていた。
しかも彼と同棲するようになって尚更嬉しかった。たくさんイチャイチャできるからと私の頭の中は完全に桃色だった。思い出すと恥ずかしい。
しかし数日後、弟が彼を襲い警察に捕まったことで、どうして弟が彼をあそこまで恨んでいるのか…その理由を晴政くんが話してくれた。
その内容を聞いた時はもちろんショックだった、でも同時に納得もしていた。
どうして一度も会った事がない人にそこまで優しくできたのか、腑に落ちたんだ。
だからこそ悲しかった、彼が見ていたのは私じゃなくて弟だったんだと。
でも彼は私のことを好きだと、私の目を見てハッキリ言ってくれた、だから信じることができた。
透き通るような綺麗な瞳が強く私を貫いた時、胸の中から不安が消えた
もしここで少しでも言い淀むことがあれば身を引こうと思っていたんだけどその必要もなく、改めて信じることができた。
でも私を利用したのはちょっと怒ったのであえて落ち込んでるふうを装ってたくさん甘えてやった。それももちろん晴政くんは受け入れてたくさんイチャイチャしてくれた。
今では二人でいる時…といっても一緒に住んでるから殆どの時間だけど、それはそれはもうベッタリ。
絶対に離さないとばかりに抱きついたりキスしたり、時には押し倒したりと晴政くんを堪能している。幸せすぎる。
弟は今 少年院にいるけど、もし出てきたら私たちの仲を見せて何も心配ないことをちゃんと教えてあげよう。
…もしかしたら嫌がるかな?そんなことを思ったけど…まぁいいか。
弟はただでさえヤンチャだったのがそれによって悪化し、私は精神的に参ってしまって立ち直れずにいた。
なんとか力を振り絞って大学に進学できたはいいものの、できたのはそれだけでどうしても人間関係を築くことができず陰鬱とした日々を送っていた。
両親の残したがあって生活はできたものの、継続した収入がなくなったので私はバイトを始めた。
けれど大学で人間関係が上手くいっていないのならもちろんバイトも同じで、どうにも思うようにできず自分を責め続ける日々が続いた。
弟は変な人たちとツルんでいて、その関係なのか立ち振る舞いや外見もどんどん悪くなる。
似合わない服装やアクセサリーを付けていて一体どうしたのかと心配になったけど、あの子はアレコレ言われると怒るので放置することしかできなかった。
家に帰ってこないことも少なくないあの子は、気が付けばとんでもないことをしてしまったようで、ある日 晴政くんがウチに来て私をどこかに連れ出した。それが彼との出会い。
決して良い出会いとは言えなかったけど彼は私の悩みを引き出してそれを聞いてくれた。
愚痴ばかりでつまらないはずなのに彼は気にしないとばかりに上手に相槌を打ったり、私の上手く纏まらない言葉を上手に言語化してくれたり…気付けば私はすっかり晴政くんに心を許し、彼を信頼していた。
私の弟が犯した罪も許すと言ってくれたし相談に乗るとも言ってくれたしで、晴政くんは私にとっての恩人に近い存在だった。
心から私に寄り添ってくれる人…それが彼に抱いた印象。
程なくして彼の友達経由で希ちゃんからコンタクトがあり直接会って色々話した。
彼女は私が晴政くんを想っていることをすぐに看破してある提案をしてきた。
"せっかくなら二人で彼を愛そう''
二人で一人の男の子を…だなんてはしたないと思ったけど、希ちゃんは他の子に晴政くんを取られないように、そして下手に取り合うよりも共有した方が良いとそう考えたらしい。
確かに彼が完全に他の人の恋人になっちゃったらそういうこともできないもんね…と納得した私は希ちゃんの提案に乗り、あの日…晴政くんに初めてを捧げた。
その頃にはすっかり彼を大好きになっていて、私は晴政くんの恋人なんだ!と舞い上がっていた。
しかも彼と同棲するようになって尚更嬉しかった。たくさんイチャイチャできるからと私の頭の中は完全に桃色だった。思い出すと恥ずかしい。
しかし数日後、弟が彼を襲い警察に捕まったことで、どうして弟が彼をあそこまで恨んでいるのか…その理由を晴政くんが話してくれた。
その内容を聞いた時はもちろんショックだった、でも同時に納得もしていた。
どうして一度も会った事がない人にそこまで優しくできたのか、腑に落ちたんだ。
だからこそ悲しかった、彼が見ていたのは私じゃなくて弟だったんだと。
でも彼は私のことを好きだと、私の目を見てハッキリ言ってくれた、だから信じることができた。
透き通るような綺麗な瞳が強く私を貫いた時、胸の中から不安が消えた
もしここで少しでも言い淀むことがあれば身を引こうと思っていたんだけどその必要もなく、改めて信じることができた。
でも私を利用したのはちょっと怒ったのであえて落ち込んでるふうを装ってたくさん甘えてやった。それももちろん晴政くんは受け入れてたくさんイチャイチャしてくれた。
今では二人でいる時…といっても一緒に住んでるから殆どの時間だけど、それはそれはもうベッタリ。
絶対に離さないとばかりに抱きついたりキスしたり、時には押し倒したりと晴政くんを堪能している。幸せすぎる。
弟は今 少年院にいるけど、もし出てきたら私たちの仲を見せて何も心配ないことをちゃんと教えてあげよう。
…もしかしたら嫌がるかな?そんなことを思ったけど…まぁいいか。
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