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真実と家出
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「…真実…なにやってるの?」
真実が旅行用のでかいバッグを持って透の部屋の前に立っていた。
声を掛けると真実はにやりと笑う。
「何って家出するんだろ?お前の家に。」
「?!は?!何言って…。」
…。
もしかしてついて来ようとしているのだろうか。
「…ダメだよ!真実いなくなったらこの家泉と海くんじゃ不用心すぎるだろっ!泉だけの時に泥棒でも入ったら!?」
「大丈夫だろ?この家セキュリティーはしっかりしてるし。いいから行こうぜ?」
真実が透の手を引く。
真実に引っ張られながら部屋を出ると泉が立っていた。
「透は俺が貰うからな!」
真実は泉に声を掛ける。
泉は困った様な、泣き出しそうな顔をした。
「…ごめん…。また…学校でね。」
泉に何とか声を掛けて通り過ぎた。
玄関に向かう廊下で海くんとすれ違う。
「もう来るなよ!」
「…。」
海くんを無視して靴を履く。
「お前こそ追いかけてくるなよ!」
真実は海くんに言った。
★
「ここがお前の家なんだな…。」
真実は荷物を置き家を見渡す。
「真実の家みたいに大きくはないけど…。」
…しばらく離れていたせいか、誰も住んでいなかったせいか分からなかったが酷く広く感じる…。
…もうここに帰ってきても義両親に会えることは無い。
…なのに部屋の中は義両親と住んでいた時のままだった。
義両親の部屋を覗く…。
…。
中々義両親の物を片付けられずにそのままになっていたのでふっと帰ってきそうなほど生活感が残っている…。
…。
…もしも願いが叶うなら…。
…もう一度逢いたい…。
そっとドアを閉める。
まだまだこの部屋を片付けられそうになかった…。
胸の痛みをこらえながら真実を透の部屋に入れる。
「…とりあえず真実俺の部屋に泊まってよ。ここならとりあえず物がそろってるし。」
「透は?」
「…う~ん。義両親の部屋にはまだ泊まれそうもないし…。リビングのソファーにでも…。」
そう言いかけると真実は笑った。
「お前の部屋なんだから透が使えよ。っていうか部屋一緒でいいぜ?俺が勝手に押し掛けたんだし。…どうせ短い間だしな。」
「?」
意味深なことを言う真実。
透が真実達の家に帰りたいと言い出すと思っているのだろうか?
聞いたが真実はただ笑うだけだった。
★
今日は土曜日だったので真実と家でゴロゴロしていた。
部活もバイトもない日…。
真実が相変わらず参考書を開き始めたので隣で本を読むことにした。
「…その作家、ホラーも面白いがファンタジーも面白いぞ。」
読んでいた本を見た真実がそう言った。
「真実も読んだことあるの?」
「ああ。昔な。そういえば最近シリーズ物が完結したって聞いたけど…。」
携帯で検索し始める真実。
「ああ、売ってるな…。」
携帯を弄り購入したようだ。
「その作家の本泉の部屋に全巻揃ってるぞ?今最新刊も買ったからそのうち届くだろう。」
「えっ…泉も読んでたんだね!」
…滅多に泉の部屋に入らなかったから知らなかった…。
「もともと俺が持ってたんだ。中学の時ハマってたんだけど、 受験の時に泉に持っていかせたら泉がハマったんだよ。」
…もう少し早く知ってたら、泉と話せたのに…。
少し残念だった。
でもまあ学校では変わらず会えるだろうし…。
その時々はまだそう思っていた。
★
夕飯は真実とピザを食べる。
「宅配のピザってすごいねえ…!」
…ピザを家で食べるのは初めてだった。
とろとろのチーズが伸びて…。
「美味しいねえっ!」
「ああ。うまいなっ…。」
真実と二人きりだったが久々の気兼ねない食事だった。
「泉達今日のごはん何だろう…。」
…泉と一緒に食べたかったなあ…。
自分で家を出たくせにそう思ってしまう。
「何か適当に食ってるだろ。気にするなよ。いいから食えっ!冷めたら旨くなくなるぞっ!」
二人でエルサイズはやはり多かったがそこは食べ盛り。
お腹いっぱい食べて尚且つさっぱりとしたレモンシャーベットをデザートに食べる。
「…い…」
泉にも食べさせたいと言おうとしたら真実に先を越される。
「お前さっきから泉泉って…バカか。アイツに透が側にいる大切さを教えるために家出たんじゃ無いのかよ?」
「は?…そんなわけないでしょ!俺はただ海くんと泉が一緒にいるのを見たくなくて…。」
ため息を吐く真実。
「まあ何でも良いけどさ…お前から帰るなんて言うなよ?
「…。」
それは流石に…もう少し経ってからじゃないと…多分無い。
「多分二、三日もしたら泉が泣きついてくるからそれまで耐えろよ。」
…。
「海くんいるんだから流石にそれは無いでしょ。泉も海くん来てから楽しそうだったし。」
そう言うと真実は鼻で笑った。
真実が旅行用のでかいバッグを持って透の部屋の前に立っていた。
声を掛けると真実はにやりと笑う。
「何って家出するんだろ?お前の家に。」
「?!は?!何言って…。」
…。
もしかしてついて来ようとしているのだろうか。
「…ダメだよ!真実いなくなったらこの家泉と海くんじゃ不用心すぎるだろっ!泉だけの時に泥棒でも入ったら!?」
「大丈夫だろ?この家セキュリティーはしっかりしてるし。いいから行こうぜ?」
真実が透の手を引く。
真実に引っ張られながら部屋を出ると泉が立っていた。
「透は俺が貰うからな!」
真実は泉に声を掛ける。
泉は困った様な、泣き出しそうな顔をした。
「…ごめん…。また…学校でね。」
泉に何とか声を掛けて通り過ぎた。
玄関に向かう廊下で海くんとすれ違う。
「もう来るなよ!」
「…。」
海くんを無視して靴を履く。
「お前こそ追いかけてくるなよ!」
真実は海くんに言った。
★
「ここがお前の家なんだな…。」
真実は荷物を置き家を見渡す。
「真実の家みたいに大きくはないけど…。」
…しばらく離れていたせいか、誰も住んでいなかったせいか分からなかったが酷く広く感じる…。
…もうここに帰ってきても義両親に会えることは無い。
…なのに部屋の中は義両親と住んでいた時のままだった。
義両親の部屋を覗く…。
…。
中々義両親の物を片付けられずにそのままになっていたのでふっと帰ってきそうなほど生活感が残っている…。
…。
…もしも願いが叶うなら…。
…もう一度逢いたい…。
そっとドアを閉める。
まだまだこの部屋を片付けられそうになかった…。
胸の痛みをこらえながら真実を透の部屋に入れる。
「…とりあえず真実俺の部屋に泊まってよ。ここならとりあえず物がそろってるし。」
「透は?」
「…う~ん。義両親の部屋にはまだ泊まれそうもないし…。リビングのソファーにでも…。」
そう言いかけると真実は笑った。
「お前の部屋なんだから透が使えよ。っていうか部屋一緒でいいぜ?俺が勝手に押し掛けたんだし。…どうせ短い間だしな。」
「?」
意味深なことを言う真実。
透が真実達の家に帰りたいと言い出すと思っているのだろうか?
聞いたが真実はただ笑うだけだった。
★
今日は土曜日だったので真実と家でゴロゴロしていた。
部活もバイトもない日…。
真実が相変わらず参考書を開き始めたので隣で本を読むことにした。
「…その作家、ホラーも面白いがファンタジーも面白いぞ。」
読んでいた本を見た真実がそう言った。
「真実も読んだことあるの?」
「ああ。昔な。そういえば最近シリーズ物が完結したって聞いたけど…。」
携帯で検索し始める真実。
「ああ、売ってるな…。」
携帯を弄り購入したようだ。
「その作家の本泉の部屋に全巻揃ってるぞ?今最新刊も買ったからそのうち届くだろう。」
「えっ…泉も読んでたんだね!」
…滅多に泉の部屋に入らなかったから知らなかった…。
「もともと俺が持ってたんだ。中学の時ハマってたんだけど、 受験の時に泉に持っていかせたら泉がハマったんだよ。」
…もう少し早く知ってたら、泉と話せたのに…。
少し残念だった。
でもまあ学校では変わらず会えるだろうし…。
その時々はまだそう思っていた。
★
夕飯は真実とピザを食べる。
「宅配のピザってすごいねえ…!」
…ピザを家で食べるのは初めてだった。
とろとろのチーズが伸びて…。
「美味しいねえっ!」
「ああ。うまいなっ…。」
真実と二人きりだったが久々の気兼ねない食事だった。
「泉達今日のごはん何だろう…。」
…泉と一緒に食べたかったなあ…。
自分で家を出たくせにそう思ってしまう。
「何か適当に食ってるだろ。気にするなよ。いいから食えっ!冷めたら旨くなくなるぞっ!」
二人でエルサイズはやはり多かったがそこは食べ盛り。
お腹いっぱい食べて尚且つさっぱりとしたレモンシャーベットをデザートに食べる。
「…い…」
泉にも食べさせたいと言おうとしたら真実に先を越される。
「お前さっきから泉泉って…バカか。アイツに透が側にいる大切さを教えるために家出たんじゃ無いのかよ?」
「は?…そんなわけないでしょ!俺はただ海くんと泉が一緒にいるのを見たくなくて…。」
ため息を吐く真実。
「まあ何でも良いけどさ…お前から帰るなんて言うなよ?
「…。」
それは流石に…もう少し経ってからじゃないと…多分無い。
「多分二、三日もしたら泉が泣きついてくるからそれまで耐えろよ。」
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「海くんいるんだから流石にそれは無いでしょ。泉も海くん来てから楽しそうだったし。」
そう言うと真実は鼻で笑った。
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