◆君と一緒にいられたら…〜青海透の恋愛事情

青海

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カメラが増えた…。

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 「透…父さんがこれ、お前にって。」

 突然真実に渡されたのは、泉が持っているのと同じ機種の…カメラだった。

 「は?なに?!」
 
 カメラってそんなに安いものでもないはずだ。

 何で突然そんなものを泉のお父さんが!?

 …意味がわからなかった。

 「この前泉のカメラでお前が撮った写真見た親父がさ…泉がよく撮れてるって…。喜んでたぞ。それでこれお前にって…。」

 「あ、いやでも…。」

 こんな高価な物をもらう理由にはならないはずだ。

 「…代わりに時々でいいから泉の写真…送って欲しいって。送り先はこっちに…。」

 真実が携帯をいじり出す。

 すぐに透の携帯電話が鳴って真実からお父さんの連絡先が送られてきた。

 …。

 「気楽に送ってくれって、父さんが言ってたぞ?あと本当いつでも家に来いってさ。」

 「まあようは泉のカメラマンってわけだ。」

 真実が面白そうに笑った。

 「透…あとこれ…。」

 真実が照れた様に紙袋を渡してくる。

 「んっ?何?」

 「今日誕生日だろう?これ着て、今年は風邪引くなよ?試験とかあるしさ。」

 紙袋の中には暖かそうなパーカーが入っている。

 「お前いつも薄着だし、ちゃんとあったかくしろよ?」

 「…うん、ありがとう。」

 真実にお礼を言うと照れた様に笑って帰って行った。

 


 ★


 
 真実が教えてくれた連絡先に、カメラのお礼と色々お世話になったお礼の文章、夏休みに伊豆に行った時の写真データを送った。

 …真実が教えてくれた連絡先…どうやらグループになっている様だ。

 すぐに2件既読が付く。

 すぐに写真のお礼と泉を宜しくという返事と、泉達にはナイショだよっ?

 と真実と泉の小さい頃の写真が送られてきた。

 泉と真実のアイコン…これって泉のお父さんだよね。

 「…っていうかやっぱり二人とも可愛すぎる!!」

 泉は当然可愛かったが、真実も…。

 
 
 更にもう一つの見たことのある猫のアイコンからも返事がくる。

 …しかも長い。

 このアイコン、登録名が総一郎となっている…。

 これってもしかしなくても泉のじいちゃんだ。

 
 泉の可愛さやら真実が大きくなって日に焼けてイケメンに磨きが掛かったなど色々孫好きに拍車がかかっている様だが、沢山のお礼と泉と真実の写真が送られてきた。

 …これって泉達と会ったばかりの頃の写真…。

 夏休み中にじいちゃんが泉達と過ごした時の写真か!?
 
 楽しそうに川で遊んでいる写真等が沢山送られてきた。

 …何コレ!?

 幸せ過ぎる!!

 
 真実が教えてくれたグループ内はしばらく泉と真実の写真で溢れる。

 


 ★


 
 「透…最近ずっと携帯見てるね?…それとカメラ…お揃いのなんだね?」

 泉が不思議そうにそう言ってくる。

 「…あのっ…うん。そうなんだ。」

 しどろもどろな返事をしてしまう。

 「泉、しばらく放っておけよ。な?親父と爺さんが透と仲良くしてるんだからお前にとっては良いことだろ?」

 事情を知る真実が泉に耳打ちするが内容が少し聞こえてしまう。

 …将来の旦那が嫁の親と仲良くしてるんなら結婚する時安泰だろ?反対される理由がなくなるんだし…。

 …泉は真っ赤になって黙る。

 
 赤い顔の泉と、少しワルイ事を考えているような顔の真実を写真に撮る。

 そのまま泉のお父さん達に画像を送ってあげるとやっぱりすぐに返信がくる。

 …二人とも喜んでくれている。



 「…でもお父さん…透とこんなに頻繁に連絡取り合ってて何かずるいよ…。」

 泉がぼそっと呟いた。

 「相手は女じゃないんだしその辺は許してやれって。」

 真実が泉を宥める。

 真実がふっと透の携帯を覗き込んだ。

 「あっ!!コレオレかよっ!?」

 真実が慌て出す。

 「うん。泉のじいちゃん二人のこと好きなんだね。泉も真実も本当可愛くて…。」

 「えっ!?何それっ透クン私にも見せてっ?!」

 浅川さんも食いついてきた。





 「ターゲットは泉だけだと思ってたのに…。」

 脱力した真実…。

 「透が喜んでくれるならまあいいか。」

 嬉しそうな泉。

 「透クン、私にも画像送って?」

 喜んでいる浅川さん。


 カメラをタイマーにして四人で写真を撮る。

 四人で撮った写真をそのグループ内に送る。

 相変わらずすぐに既読になって、すぐに返事が来る。

 ーこの可愛い子って真実の彼女!?!?

 大人たちの関心はそっちに行った様だった。



 …そうなるといいなあ。

 そう思いながらそっと泉と手を繋いだ。

 

 

 

 
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