86 / 102
水野家でお泊まり★
しおりを挟む
「泉ったら本当に透クンの事好きなのねっ★」
お母さんが楽しそうに笑う。
順番にお風呂に入ることになり、泉と浅川さんが一緒にお風呂に入っていた時のことだった。
泉のお母さんが片付けをしている横で食器を洗う。
真実も隣で透が洗った食器を拭いて片付けていた。
「…。」
照れ臭くなって何も言えなかった。
「透クン、泉の事これからもよろしくねっ★」
泉のお母さんに頭を撫でられる。
「…はいっ。一生…大事にします。」
「って結婚の挨拶かよっ!」
隣で真実が微笑んだ。
「真実ったら揶揄わないのっ!真実こそ唯ちゃんとどうなのよっ?あんな可愛い子そばに置いて!」
「…浅川は…。…俺は自分で責任取れる様になるまでは誰かと付き合ったりする気はないぜ。」
泉のお母さんがため息をつく。
「責任って…言ってることは立派だけどそんなこと言ってたらあんな良い子…逃げられちゃうわよ?」
真実がふっと笑った。
「その時はその時だろ?タイミングが合わなかったんだよ。」
…タイミングか…。
そんな話をしていたら泉と浅川さんがお風呂から出てくる。
浅川さんと楽しそうに話している泉は可愛かった。
「透…変わるからお風呂入ってきて?」
泉がそばにくる。
ふわっとシャンプーの良い匂い。
ドキドキした。
「うん。これで終わるから。泉はいいよ?せっかくお風呂に入ったのに…手荒れるから。ちゃんとクリーム塗った?」
「…これから塗る。」
洗い物を終わらせて手を拭く。
「泉、塗ってあげるからこっちおいでっ。」
泉を座らせてハンドクリームの缶を取った。
「なあに透クン随分水野さんに優しいのね?」
浅川さんが楽しそうにそばにくる。
「浅川さんは真実に塗って貰ったら?」
「…そんなの自分でやれよ?透、先風呂に入るぞ?」
「うん。どうぞっ。」
ハンドクリームの蓋を開けて泉の手を取る。
少し多めにクリームを取って丹念に、優しく泉の手に塗り込む。
手首のあたりまでしっかり塗る。
最後に指の付け根のあたりのマッサージもして…。
きゅっと泉が手を握った。
「透…ありがとうっ。」
泉と手を繋ぐ。
そうこうしているうちに真実がシャワーを終えて出てきた。
「透…風呂…ゆっくり入れよ?」
「あ、うん。ありがとう。」
離し難かったが泉の手をそっと離す。
「シンジっ…私もっ★」
クリームの缶を持った浅川さんが少し赤い顔で真実のそばに座る。
「…なんだよめんどくさい。」
そう言いながらも真実は缶を受け取る。
…真実もなんだかんだ言いながらも優しいんだよな…。
そう思いながらお風呂に向かう。
★
真実の部屋で寝ようとしたら泉が嫌がり、かと言って泉の部屋で寝るわけにもいかず…。
結局四人でリビングで寝た。
朝起きると泉が幸せそうな顔で透に抱きつきながら眠っていた。
…これは…泉の両親に見られたらまずい気がする…。
慌てて周りを見渡すと、あれまっ!?
浅川さんを抱く様に真実が眠っている。
…しかも浅川さん起きているのか…赤くなってるし…。
…見なかった事にしよう…。
目を逸らそうとしたら、赤い顔の浅川さんがそっと真実に顔を近づけて…。
…真実にキスしてた。
それは一瞬の事だったし、真実は当然寝ている様で気づいていない。
浅川さんはものすごく幸せそうな顔で笑って、真実に抱きついていた。
浅川さん…真実のこと好きなんだな…。
そっと寝ている泉を抱きしめた。
…好きな人のそばにいられるのって本当…幸せだ。
★
「…幸せそうだね。」
…この声は…真実のお父さんの声だ…。
ぼんやり目を覚ます。
「ごめんね。起こしちゃったかな。もう少し寝てなさい。」
スーツ姿の真実のお父さんに頭を撫でられる。
…それはすごく気持ち良くって…。
再び目を閉じる。
「おやすみ、透くん。」
泉のお父さんとお母さんの声がしばらく聞こえていて、やがて再び静かになった。
お母さんが楽しそうに笑う。
順番にお風呂に入ることになり、泉と浅川さんが一緒にお風呂に入っていた時のことだった。
泉のお母さんが片付けをしている横で食器を洗う。
真実も隣で透が洗った食器を拭いて片付けていた。
「…。」
照れ臭くなって何も言えなかった。
「透クン、泉の事これからもよろしくねっ★」
泉のお母さんに頭を撫でられる。
「…はいっ。一生…大事にします。」
「って結婚の挨拶かよっ!」
隣で真実が微笑んだ。
「真実ったら揶揄わないのっ!真実こそ唯ちゃんとどうなのよっ?あんな可愛い子そばに置いて!」
「…浅川は…。…俺は自分で責任取れる様になるまでは誰かと付き合ったりする気はないぜ。」
泉のお母さんがため息をつく。
「責任って…言ってることは立派だけどそんなこと言ってたらあんな良い子…逃げられちゃうわよ?」
真実がふっと笑った。
「その時はその時だろ?タイミングが合わなかったんだよ。」
…タイミングか…。
そんな話をしていたら泉と浅川さんがお風呂から出てくる。
浅川さんと楽しそうに話している泉は可愛かった。
「透…変わるからお風呂入ってきて?」
泉がそばにくる。
ふわっとシャンプーの良い匂い。
ドキドキした。
「うん。これで終わるから。泉はいいよ?せっかくお風呂に入ったのに…手荒れるから。ちゃんとクリーム塗った?」
「…これから塗る。」
洗い物を終わらせて手を拭く。
「泉、塗ってあげるからこっちおいでっ。」
泉を座らせてハンドクリームの缶を取った。
「なあに透クン随分水野さんに優しいのね?」
浅川さんが楽しそうにそばにくる。
「浅川さんは真実に塗って貰ったら?」
「…そんなの自分でやれよ?透、先風呂に入るぞ?」
「うん。どうぞっ。」
ハンドクリームの蓋を開けて泉の手を取る。
少し多めにクリームを取って丹念に、優しく泉の手に塗り込む。
手首のあたりまでしっかり塗る。
最後に指の付け根のあたりのマッサージもして…。
きゅっと泉が手を握った。
「透…ありがとうっ。」
泉と手を繋ぐ。
そうこうしているうちに真実がシャワーを終えて出てきた。
「透…風呂…ゆっくり入れよ?」
「あ、うん。ありがとう。」
離し難かったが泉の手をそっと離す。
「シンジっ…私もっ★」
クリームの缶を持った浅川さんが少し赤い顔で真実のそばに座る。
「…なんだよめんどくさい。」
そう言いながらも真実は缶を受け取る。
…真実もなんだかんだ言いながらも優しいんだよな…。
そう思いながらお風呂に向かう。
★
真実の部屋で寝ようとしたら泉が嫌がり、かと言って泉の部屋で寝るわけにもいかず…。
結局四人でリビングで寝た。
朝起きると泉が幸せそうな顔で透に抱きつきながら眠っていた。
…これは…泉の両親に見られたらまずい気がする…。
慌てて周りを見渡すと、あれまっ!?
浅川さんを抱く様に真実が眠っている。
…しかも浅川さん起きているのか…赤くなってるし…。
…見なかった事にしよう…。
目を逸らそうとしたら、赤い顔の浅川さんがそっと真実に顔を近づけて…。
…真実にキスしてた。
それは一瞬の事だったし、真実は当然寝ている様で気づいていない。
浅川さんはものすごく幸せそうな顔で笑って、真実に抱きついていた。
浅川さん…真実のこと好きなんだな…。
そっと寝ている泉を抱きしめた。
…好きな人のそばにいられるのって本当…幸せだ。
★
「…幸せそうだね。」
…この声は…真実のお父さんの声だ…。
ぼんやり目を覚ます。
「ごめんね。起こしちゃったかな。もう少し寝てなさい。」
スーツ姿の真実のお父さんに頭を撫でられる。
…それはすごく気持ち良くって…。
再び目を閉じる。
「おやすみ、透くん。」
泉のお父さんとお母さんの声がしばらく聞こえていて、やがて再び静かになった。
0
あなたにおすすめの小説
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長(吉本)
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
雄一郎 ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師(川木えみ)
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
その出会い、運命につき。
あさの紅茶
恋愛
背が高いことがコンプレックスの平野つばさが働く薬局に、つばさよりも背の高い胡桃洋平がやってきた。かっこよかったなと思っていたところ、雨の日にまさかの再会。そしてご飯を食べに行くことに。知れば知るほど彼を好きになってしまうつばさ。そんなある日、洋平と背の低い可愛らしい女性が歩いているところを偶然目撃。しかもその女性の名字も“胡桃”だった。つばさの恋はまさか不倫?!悩むつばさに洋平から次のお誘いが……。
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる