◆君と一緒にいられたら…〜青海透の恋愛事情

青海

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水野家でお泊まり★

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 「泉ったら本当に透クンの事好きなのねっ★」

 お母さんが楽しそうに笑う。

 順番にお風呂に入ることになり、泉と浅川さんが一緒にお風呂に入っていた時のことだった。

 泉のお母さんが片付けをしている横で食器を洗う。

 真実も隣で透が洗った食器を拭いて片付けていた。

 「…。」

 照れ臭くなって何も言えなかった。

 「透クン、泉の事これからもよろしくねっ★」

 泉のお母さんに頭を撫でられる。

 「…はいっ。一生…大事にします。」

 「って結婚の挨拶かよっ!」

 隣で真実が微笑んだ。

 「真実ったら揶揄わないのっ!真実こそ唯ちゃんとどうなのよっ?あんな可愛い子そばに置いて!」

 「…浅川は…。…俺は自分で責任取れる様になるまでは誰かと付き合ったりする気はないぜ。」

 泉のお母さんがため息をつく。

 「責任って…言ってることは立派だけどそんなこと言ってたらあんな良い子…逃げられちゃうわよ?」

 真実がふっと笑った。

 「その時はその時だろ?タイミングが合わなかったんだよ。」

 …タイミングか…。

 

 そんな話をしていたら泉と浅川さんがお風呂から出てくる。

 浅川さんと楽しそうに話している泉は可愛かった。

 「透…変わるからお風呂入ってきて?」

 泉がそばにくる。

 ふわっとシャンプーの良い匂い。

 ドキドキした。

 「うん。これで終わるから。泉はいいよ?せっかくお風呂に入ったのに…手荒れるから。ちゃんとクリーム塗った?」

 「…これから塗る。」

 洗い物を終わらせて手を拭く。

 「泉、塗ってあげるからこっちおいでっ。」

 泉を座らせてハンドクリームの缶を取った。

 「なあに透クン随分水野さんに優しいのね?」

 浅川さんが楽しそうにそばにくる。

 「浅川さんは真実に塗って貰ったら?」

 「…そんなの自分でやれよ?透、先風呂に入るぞ?」

 「うん。どうぞっ。」

 
 ハンドクリームの蓋を開けて泉の手を取る。

 少し多めにクリームを取って丹念に、優しく泉の手に塗り込む。

 手首のあたりまでしっかり塗る。

 最後に指の付け根のあたりのマッサージもして…。

 きゅっと泉が手を握った。

 「透…ありがとうっ。」

 泉と手を繋ぐ。

 

 そうこうしているうちに真実がシャワーを終えて出てきた。

 「透…風呂…ゆっくり入れよ?」

 「あ、うん。ありがとう。」

 離し難かったが泉の手をそっと離す。

 
 
 「シンジっ…私もっ★」

 クリームの缶を持った浅川さんが少し赤い顔で真実のそばに座る。

 「…なんだよめんどくさい。」

 そう言いながらも真実は缶を受け取る。

 …真実もなんだかんだ言いながらも優しいんだよな…。

 そう思いながらお風呂に向かう。



 ★



 真実の部屋で寝ようとしたら泉が嫌がり、かと言って泉の部屋で寝るわけにもいかず…。

 結局四人でリビングで寝た。

 

 朝起きると泉が幸せそうな顔で透に抱きつきながら眠っていた。

 …これは…泉の両親に見られたらまずい気がする…。

 慌てて周りを見渡すと、あれまっ!?

 浅川さんを抱く様に真実が眠っている。

 …しかも浅川さん起きているのか…赤くなってるし…。

 …見なかった事にしよう…。

 目を逸らそうとしたら、赤い顔の浅川さんがそっと真実に顔を近づけて…。

 …真実にキスしてた。

 それは一瞬の事だったし、真実は当然寝ている様で気づいていない。

 浅川さんはものすごく幸せそうな顔で笑って、真実に抱きついていた。

 浅川さん…真実のこと好きなんだな…。


 
 そっと寝ている泉を抱きしめた。

 …好きな人のそばにいられるのって本当…幸せだ。


 

 ★



 
 「…幸せそうだね。」

 …この声は…真実のお父さんの声だ…。

 ぼんやり目を覚ます。

 「ごめんね。起こしちゃったかな。もう少し寝てなさい。」

 スーツ姿の真実のお父さんに頭を撫でられる。

 …それはすごく気持ち良くって…。

 再び目を閉じる。

 「おやすみ、透くん。」

 


 泉のお父さんとお母さんの声がしばらく聞こえていて、やがて再び静かになった。

 
 

 

 
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