◆君と一緒にいられたら…〜青海透の恋愛事情

青海

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年始に…

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 朝起きると大変な事になっていた…。

 …真実って隣で誰か寝ていると抱きつく癖でもあるのかもしれない。

 背中を真実に抱かれ、前からは泉が抱きついている…何やらサンドイッチ状態で眠っていた。

 …。

 どっちも美人さんなせいでなんだかドキドキする。

 …身動きが取れずにもう一度寝てしまおうか迷っていると先に真実が起き出した。

 「…ああ…透の家か…。」

 確認するように真実は呟く。

 …咄嗟に寝たふりをした。

 …真実に抱きしめられているなんて、どんな顔したらいいのか分からなかったし…。

 真実は起き上がると透の頭を撫で始める。

 …真実…どうしたんだろう…。

 そうこうしているうちに真実はそっと部屋を出て行った。

 …トイレだろうか?

 ホッとしながら眠っている泉を見つめる。

 …すやすやと良く眠っている泉…今年もかわいい。

 一人でニヤついていると真実が戻ってきた。

 「おはよう真実…今年もよろしくねっ!」

 「…ああ。よろしく。悪いな、起こしたか?」

 真実が微笑む。

 「ううん。ちょうど起きたところ。真実は今日どうするの?」

 「ん?とりあえず家に帰るわ。着替えもないし、泉がこっちに居るならお前も寂しくないだろ?」

 「…一緒に初参り行かない?」

 真実は寝癖を直し始める。

 「…オレは…今年は…。」

 …そうか、浅川さんの事を気にかけてるんだ。

 「お前らは気にせず行ってこいよ。あと初参り終わったら泉と一緒にうちに寄れよ。じいさんもお前に会いたがってたしさ。」

 「…うん。分かった。」

 「まあゆっくり寝てろよ。じゃあオレそろそろ帰るわ。」

 真実はそう言うと帰って行った。

 真実を見送って部屋に戻ると泉が起きている。

 「泉おはよう。今年もよろしくね。」

 「透…今年もよろしくお願いします。」

 泉がにっこり笑った。

 「真実…家に帰ったの?」

 「うん。さっき帰って行ったよ。初参り終わったらじいちゃん達に挨拶したいし泉の家行こうか。」

 「…うん。」







 「泉…寒いねえ。」

 「…そうだねっ。でも嬉しいっ。去年は…こんなことできなかったし…。」

 泉が微笑む。

 …去年は…事故直後で多分病院で…それどころじゃじゃなかったはずだ。

 「…ごめんね。心配させちゃって。」

 泉に申し訳ない気分になる。

 「…そうじゃないよ。今年は透が元気で居てくれるから…嬉しいのっ!」

 泉が腕に抱きついてくる。

 「…しかしもうあれから一年経ったのか…早いね。時間が経つのは…。」

 泉と近くの神社まで歩く。

 

 まだ朝早かったからか神社はそこまで人は多くなく、泉と一緒にお参りをする。

 ー今年も泉と一緒にいれますように。

 それだけ願って隣にいる泉を見つめる。

 …泉は今なにを願ってるんだろう…。

 泉が顔を上げたので慌てて視線を逸らす。

 
 「…そろそろ行こうか。」

 泉と手を繋いで水野家に向かう。

 

 ★



 「透くんっ!泉もっ!!今年もよろしくねっ!!」 

 泉のじいちゃんが大喜びでお年玉をくれた。

 「えっ…オレもっ!?…いいんですか?」

 「もちろんだよ!透くんだってもう孫みたいなものだしねえ。いや~よくきてくれたねっ!嬉しいよ~!!」

 泉のじいちゃんは泉の顔を見るなりニコニコし始める。

 「…お帰り。寒くなかったか?」

 真実も出迎えてくれた。

 


 泉の両親にも挨拶を済ませてソファーに座る。

 泉のじいちゃんは上機嫌で泉のお父さんと呑んでいるし、泉も泉のお母さんと何やら楽しそうにお話をしている。

 「透…餅食べるか?」

 真実がお餅をくれた。

 「俺は大根おろしで食べるのが好きだけど…透はそうだな…きな粉でもつけるか?」

 「うん。ありがとう。」

 真実とお餅を食べる。
 
 …コレはウマイっ!

 真実とテレビを見ながらおせちやら惣菜やらを食べていると泉もそばに来た。

 「透ちゃんと食べてる?」

 泉が温かい甘酒をくれた。

 「うん。食べてるよ。」

 泉がくれた甘酒を飲む。

 「…ああ…あったまるねえ。生姜が効いてて美味しい。」

 身体がぽかぽかしてくる。

 気のせいかフラフラするような…。

 でも凄い…幸せっ。

 

 
 

 


 
 
 
 
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