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いずみ
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「……透起きてっ!」
その声で目を覚ますと目の前には泉がいた。
「いずみ……あれっ?」
目の前にいる泉を見つめる。
髪が短く、まだ幼さの残る姿……の泉だった。
「どうしたの?勉強しすぎて疲れちゃった?」
そう言いながら泉がオレを見つめて微笑む。
「えっ……?」
ハッとしながら手元を見るとペンと教科書、ノートが開かれている。
「……ちょっと休憩しようか?何か飲み物持ってくるね?」
泉はニコニコしながら立ち上がって部屋を出て行った。
……どうなっているんだろう?
周りを見渡すと水野家にある泉の部屋だった。
……高校の時、泉と真実と3人で暮らしていた時のままである。
……じゃあさっきの泉はまだ16、17位の時の泉だ。
……うわあ……懐かしいなあ……
ぼんやりと泉の部屋を眺める。
そうしていたら泉が飲み物を持って戻ってきた。
「あんまり見ないでね、部屋綺麗じゃないから……」
泉は恥ずかしそうに笑う。
「全然綺麗だよ、女の子らしい可愛い部屋だね」
オレはそう言いながら泉に微笑みかける。
泉はテーブルにオレの分の飲み物を置くとオレの手に触れた。
「勉強ばっかりじゃ疲れちゃうから気晴らし……しようか?」
そう言いながらオレの手を引く。
「へっ?気晴らしって?」
されるがままに立ち上がるとベッドに座らせられた。
「抱きしめさせてっ?」
そう言いながら泉は唐突にオレをベッドに押し倒してくる。
「は?っていずみっ!?」
あっという間にベッドに倒され、泉がオレに抱きついてきた。
……ナニコレ?!可愛すぎるんだけど……!!
あまりにも唐突だったので驚いてしまったが、でもやっぱり泉のことは大好きだったので受け入れ、抱きしめる。
「んっ……大好きだよっ、透っ」
泉は嬉しそうにオレの胸に顔を押し付けていた。
「うん、オレも泉が好きだよ」
泉に好きだと言われ、嬉しくてたまらなくなった。
そのまましばらくベッドで抱き合っていると自然とそんな雰囲気になってくる。
ドキドキしながら、泉の背中を撫でる。
「とおる……」
少し掠れたような声を聞き、目を開けると泉に優しくキスをされた。
……超気持ちいい……
押し当てられている泉のおっぱいの感触と唇……
こんな事をされて、我慢なんてできるわけなかった。
「泉……」
キスをしていると不意に部屋のドアが開く。
「透っ!!」
!?
部屋に入って来たのは……泉だった。
「ど、どういうこと!?」
驚いてドアのそばに立つ泉を見つめる。
……こっちは大学時代の……長く髪を伸ばしていた頃の泉だった。
……!?
今オレの上になっている泉と見比べる。
……どっちも紛れもなく泉である。
「透っ!!」
今入って来たばかりの泉はオレの上にいる泉を気にする様子もなく抱きついて来た。
「ええっ?!どういうことっ!?」
驚いて変な声をあげてしまうがどっちの泉も気にする様子はなかった。
「透……大好きだよっ」
少し大人びた、なんとも色っぽい泉と幼さの残る泉……両方に抱きしめられる。
……ナニコレ…っ……幸せすぎるっ!!
2人の泉に交互にキスされて、段々何も考えられなくなっていた。
……思えばこの年代の泉……どっちの泉ともエッチなんてしていなかった。
……自分に自信も持てず、泉はもっとちゃんとした男と結婚させるべきだ……そう思っていたから手なんて出せなかった。
ちゃんと責任が取れるようになってから……ずっとそう思っていて、大学卒業前まで何もできなかった。
……今なら……泉を一生大事にしていく自信はある。
気づけば2人の泉に服を脱がされ、全裸になっていた。
いつの間にかに衣服を脱いだのか2人とも何も身につけていなかった。
「……綺麗だよ……泉……」
心臓が破裂しそうなほど興奮していた。
気を抜けば破裂してしまいそうなほどになっている。
2人の泉は嬉しそうに微笑んでいる。
っとその時微かな啜り泣くような声が耳に入ってきた。
……?
どこからだろう?
見渡すと部屋の隅に小さな子がしゃがみ込んでいるのが目に入った。
2人の泉を制して起きあがろうとする。
「あの子は大丈夫だから……このまま……」
大学時代の泉がそう言いながら跨ろうとしている。
しかし……この声を聞いていると酷く心が痛む……
一人ぼっちになる怖さや寂しさ……そんな気持ちを掻き乱されるような……
「透……私よりあの子をとるの?」
高校時代の泉がそう言いながらオレの背におっぱいを押し付けてくる。
あったかくて柔らかくて、大好きなおっぱいだったが何も感じられなくなっていた。
……ひとりで生きるのはつらい……
オレは優しく2人の泉の腕を解きベッドから立ち上がった。
「みんな……だいっきらい!!」
そう言いながら啜り泣く小さな子供のそばにしゃがみ込む。
この子は……確か……
確か泉のじいちゃんが昔見せてくれた……幼少期の泉だった。
「どうしたの?」
怖がらせないようにできる限り優しく声をかける。
オレの声に驚いたのかビクリとしながら泉が顔を上げた。
「男の子は怖いっ、嫌なことばかりして、だいっきらいっ!!」
泉はそう言いながらオレから離れようとする。
泣いている泉を放って置けるはずもなく、持っていたハンカチで泉の目元を優しく拭く。
そっとその頭を撫でて、微笑みかけた。
「ホント怖いことやツライ事ばっかで嫌になるよな……」
……胸が痛んだ。
その痛みに顔を歪めると小さな泉が不思議そうな顔をした。
「……ツライの?」
「……そうだね。オレは……泉と真実に会うまでは……ずっとツラかったよ」
なんとか微笑んで、泉の頭を撫で続ける。
小さな泉はいつの間にかに泣き止んでいた。
「今は?もうツラくないの?」
そう言いながら泉はオレの顔を覗き込んでくる。
小さな泉が泣き止んでくれたことにホッとし、笑いかける。
「今は泉がいるからツライよりも幸せって思えてるよ」
小さな泉を抱き上げる。
泉はにっこり笑って、オレに抱きついた。
「じゃあずっと一緒にいようねっ!!」
「……そうだね」
オレは小さな泉を抱きしめた。
その声で目を覚ますと目の前には泉がいた。
「いずみ……あれっ?」
目の前にいる泉を見つめる。
髪が短く、まだ幼さの残る姿……の泉だった。
「どうしたの?勉強しすぎて疲れちゃった?」
そう言いながら泉がオレを見つめて微笑む。
「えっ……?」
ハッとしながら手元を見るとペンと教科書、ノートが開かれている。
「……ちょっと休憩しようか?何か飲み物持ってくるね?」
泉はニコニコしながら立ち上がって部屋を出て行った。
……どうなっているんだろう?
周りを見渡すと水野家にある泉の部屋だった。
……高校の時、泉と真実と3人で暮らしていた時のままである。
……じゃあさっきの泉はまだ16、17位の時の泉だ。
……うわあ……懐かしいなあ……
ぼんやりと泉の部屋を眺める。
そうしていたら泉が飲み物を持って戻ってきた。
「あんまり見ないでね、部屋綺麗じゃないから……」
泉は恥ずかしそうに笑う。
「全然綺麗だよ、女の子らしい可愛い部屋だね」
オレはそう言いながら泉に微笑みかける。
泉はテーブルにオレの分の飲み物を置くとオレの手に触れた。
「勉強ばっかりじゃ疲れちゃうから気晴らし……しようか?」
そう言いながらオレの手を引く。
「へっ?気晴らしって?」
されるがままに立ち上がるとベッドに座らせられた。
「抱きしめさせてっ?」
そう言いながら泉は唐突にオレをベッドに押し倒してくる。
「は?っていずみっ!?」
あっという間にベッドに倒され、泉がオレに抱きついてきた。
……ナニコレ?!可愛すぎるんだけど……!!
あまりにも唐突だったので驚いてしまったが、でもやっぱり泉のことは大好きだったので受け入れ、抱きしめる。
「んっ……大好きだよっ、透っ」
泉は嬉しそうにオレの胸に顔を押し付けていた。
「うん、オレも泉が好きだよ」
泉に好きだと言われ、嬉しくてたまらなくなった。
そのまましばらくベッドで抱き合っていると自然とそんな雰囲気になってくる。
ドキドキしながら、泉の背中を撫でる。
「とおる……」
少し掠れたような声を聞き、目を開けると泉に優しくキスをされた。
……超気持ちいい……
押し当てられている泉のおっぱいの感触と唇……
こんな事をされて、我慢なんてできるわけなかった。
「泉……」
キスをしていると不意に部屋のドアが開く。
「透っ!!」
!?
部屋に入って来たのは……泉だった。
「ど、どういうこと!?」
驚いてドアのそばに立つ泉を見つめる。
……こっちは大学時代の……長く髪を伸ばしていた頃の泉だった。
……!?
今オレの上になっている泉と見比べる。
……どっちも紛れもなく泉である。
「透っ!!」
今入って来たばかりの泉はオレの上にいる泉を気にする様子もなく抱きついて来た。
「ええっ?!どういうことっ!?」
驚いて変な声をあげてしまうがどっちの泉も気にする様子はなかった。
「透……大好きだよっ」
少し大人びた、なんとも色っぽい泉と幼さの残る泉……両方に抱きしめられる。
……ナニコレ…っ……幸せすぎるっ!!
2人の泉に交互にキスされて、段々何も考えられなくなっていた。
……思えばこの年代の泉……どっちの泉ともエッチなんてしていなかった。
……自分に自信も持てず、泉はもっとちゃんとした男と結婚させるべきだ……そう思っていたから手なんて出せなかった。
ちゃんと責任が取れるようになってから……ずっとそう思っていて、大学卒業前まで何もできなかった。
……今なら……泉を一生大事にしていく自信はある。
気づけば2人の泉に服を脱がされ、全裸になっていた。
いつの間にかに衣服を脱いだのか2人とも何も身につけていなかった。
「……綺麗だよ……泉……」
心臓が破裂しそうなほど興奮していた。
気を抜けば破裂してしまいそうなほどになっている。
2人の泉は嬉しそうに微笑んでいる。
っとその時微かな啜り泣くような声が耳に入ってきた。
……?
どこからだろう?
見渡すと部屋の隅に小さな子がしゃがみ込んでいるのが目に入った。
2人の泉を制して起きあがろうとする。
「あの子は大丈夫だから……このまま……」
大学時代の泉がそう言いながら跨ろうとしている。
しかし……この声を聞いていると酷く心が痛む……
一人ぼっちになる怖さや寂しさ……そんな気持ちを掻き乱されるような……
「透……私よりあの子をとるの?」
高校時代の泉がそう言いながらオレの背におっぱいを押し付けてくる。
あったかくて柔らかくて、大好きなおっぱいだったが何も感じられなくなっていた。
……ひとりで生きるのはつらい……
オレは優しく2人の泉の腕を解きベッドから立ち上がった。
「みんな……だいっきらい!!」
そう言いながら啜り泣く小さな子供のそばにしゃがみ込む。
この子は……確か……
確か泉のじいちゃんが昔見せてくれた……幼少期の泉だった。
「どうしたの?」
怖がらせないようにできる限り優しく声をかける。
オレの声に驚いたのかビクリとしながら泉が顔を上げた。
「男の子は怖いっ、嫌なことばかりして、だいっきらいっ!!」
泉はそう言いながらオレから離れようとする。
泣いている泉を放って置けるはずもなく、持っていたハンカチで泉の目元を優しく拭く。
そっとその頭を撫でて、微笑みかけた。
「ホント怖いことやツライ事ばっかで嫌になるよな……」
……胸が痛んだ。
その痛みに顔を歪めると小さな泉が不思議そうな顔をした。
「……ツライの?」
「……そうだね。オレは……泉と真実に会うまでは……ずっとツラかったよ」
なんとか微笑んで、泉の頭を撫で続ける。
小さな泉はいつの間にかに泣き止んでいた。
「今は?もうツラくないの?」
そう言いながら泉はオレの顔を覗き込んでくる。
小さな泉が泣き止んでくれたことにホッとし、笑いかける。
「今は泉がいるからツライよりも幸せって思えてるよ」
小さな泉を抱き上げる。
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「……そうだね」
オレは小さな泉を抱きしめた。
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