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㉒北の魔女王国
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北の魔女王国は、魔女王国最大のギルドがある。
ここには、超巨大なダンジョンが存在するのである。
そして、このダンジョンを攻略するべく、冒険者達が続々と集まる。
宿、食事処、屋台、夜の街、道具売り場、薬売り場、ありとあらゆる必要なものは、全て揃っているのである。
ダンジョンの中は、一年中同じ温度である。暑くもなく寒くもない。
しかし、北の魔女王国は、冬が他に比べると長い。
なので、ダンジョンの中でも、特に安全な場所に、屋台や宿を建てて、そこで、過ごす人たちも沢山いる。
酒作りをする場所も、酒を寝かせておく場所もある。
北のダンジョン酒は、名物の一つでもある。
ダンジョンの中には、鉱山もあり、子供たちも小遣いかせぎに掘りにきて、換金してもらうこともできるのだ。
長い歴史の中で、北の魔女王が殺され、自分こそが魔女王だと勝手に名乗りでて、北の魔女王になってしまった女がいた。
コンパスを無視しての行動だった。
スタンピートと呼ばれる魔物たちの大発生が起こり、北の魔女王国は、壊滅寸前まで追い込まれたことがあったらしい。
4人の魔女王たちが、全力を出し切り、スタンピートを収めたのだが、これを教訓にコンパスに必ず従うことの大切さを学んだのであった。
そして、ここの北の魔女王に就任したのが、この娘、レモネードである。
北の王国の人間は、このレモネードを一目見て、心から喜んでいるようだった。
なんといっても美しい娘である。
今の髪の色と目の色は、薄い緑色である。(毎日変わる)
この若さで、こんなに落ち着いている。
賢く、優しく、穏やかで、親切で、そばにいるだけで、幸せな気持ちになるのだ。
ここには、宰相はまだいない。
大至急探さなくてはいけないのだが、あまりの忙しさに探せていない。
北のダンジョンは、今だかつてない大盛況だ。
それもこれも、一目、彼女を見ようという冒険者たちが集まってきているからだ。
実は、朝、教会に人が入りきらずに外に長い列が出来ている。
生れたばかりの赤ん坊に魔法で、祝福をさずける儀式があるのだが、それを見に毎朝すごい列が出来ている。
仕方ないので、儀式が終了しだい、レモネードは、外にでて、みんなに声をかけている。
レモネードは、魔女の洋服を着ている。紫色の服だ。
他の魔女王たちと違って、いつでもどこでも、その服を着ている。
杖と水晶は、歴代の魔女王たちが使っていたものを使っているそうだ。
食事もメイドたちと同じものを食べている。
特別なメニューは、作らなくてよいと言い、特別な客が来ない限り、質素な食事をしている。
10時と3時は、お茶の時間で、ちょこっとだけ、甘いものを食べているのも、かわいい。
そう、俺、どうしちゃったんだろうっていうくらい、レモネードのことで、目が離せなくなってしまっているのだ。
もう、西の宰相を辞めて、ここに移住したい。。。
俺が、北の宰相になりたい。。。
許されない夢物語を見てしまっている。。。
西の魔女王が、そんなこと許してくれる訳ないよなぁ。
無理だろうなぁ。。。
ここには、超巨大なダンジョンが存在するのである。
そして、このダンジョンを攻略するべく、冒険者達が続々と集まる。
宿、食事処、屋台、夜の街、道具売り場、薬売り場、ありとあらゆる必要なものは、全て揃っているのである。
ダンジョンの中は、一年中同じ温度である。暑くもなく寒くもない。
しかし、北の魔女王国は、冬が他に比べると長い。
なので、ダンジョンの中でも、特に安全な場所に、屋台や宿を建てて、そこで、過ごす人たちも沢山いる。
酒作りをする場所も、酒を寝かせておく場所もある。
北のダンジョン酒は、名物の一つでもある。
ダンジョンの中には、鉱山もあり、子供たちも小遣いかせぎに掘りにきて、換金してもらうこともできるのだ。
長い歴史の中で、北の魔女王が殺され、自分こそが魔女王だと勝手に名乗りでて、北の魔女王になってしまった女がいた。
コンパスを無視しての行動だった。
スタンピートと呼ばれる魔物たちの大発生が起こり、北の魔女王国は、壊滅寸前まで追い込まれたことがあったらしい。
4人の魔女王たちが、全力を出し切り、スタンピートを収めたのだが、これを教訓にコンパスに必ず従うことの大切さを学んだのであった。
そして、ここの北の魔女王に就任したのが、この娘、レモネードである。
北の王国の人間は、このレモネードを一目見て、心から喜んでいるようだった。
なんといっても美しい娘である。
今の髪の色と目の色は、薄い緑色である。(毎日変わる)
この若さで、こんなに落ち着いている。
賢く、優しく、穏やかで、親切で、そばにいるだけで、幸せな気持ちになるのだ。
ここには、宰相はまだいない。
大至急探さなくてはいけないのだが、あまりの忙しさに探せていない。
北のダンジョンは、今だかつてない大盛況だ。
それもこれも、一目、彼女を見ようという冒険者たちが集まってきているからだ。
実は、朝、教会に人が入りきらずに外に長い列が出来ている。
生れたばかりの赤ん坊に魔法で、祝福をさずける儀式があるのだが、それを見に毎朝すごい列が出来ている。
仕方ないので、儀式が終了しだい、レモネードは、外にでて、みんなに声をかけている。
レモネードは、魔女の洋服を着ている。紫色の服だ。
他の魔女王たちと違って、いつでもどこでも、その服を着ている。
杖と水晶は、歴代の魔女王たちが使っていたものを使っているそうだ。
食事もメイドたちと同じものを食べている。
特別なメニューは、作らなくてよいと言い、特別な客が来ない限り、質素な食事をしている。
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そう、俺、どうしちゃったんだろうっていうくらい、レモネードのことで、目が離せなくなってしまっているのだ。
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