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13 メーアメーア *
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それからどれくらいの時間が経ったのか、時の感覚のないその部屋の中ではわからなかった。ただ、抱き合って眠りに落ちて、目が覚めて、触れあって繋がって、また眠って。その繰り返しだった。食事も摂っていなかったが、不思議と空腹は感じなかった。
ふう、とアウゲはため息をついて、湯の中でうつ伏せになると、浴槽の縁に両腕を乗せてそれを枕に顔を乗せる。ここにも離宮と同様に、いや、離宮よりももっと立派な浴室があって、アウゲは満足だった。床に掘り込まれた浴槽は、離宮と同じ方式だ。うっとりと目を閉じていると、ヴォルフがアウゲを追って浴槽に入ってきた。彼の不埒な手が、するりと腰を撫でる。アウゲは目を開いた。
「起きたの?」
「腕の中から姫さまがいなくなってたから、寂しくて」
「すぐ隣の部屋にいるじゃない」
「だめです」
ヴォルフはアウゲの頬にくちづけを落とす。アウゲは目を閉じてそれを受けた。
「さっき母から、いつまで閉じこもってるんだ、早く姫さまを紹介しろ、って伝令が来てました。そろそろ行かなくちゃいけないみたいです」
「そうなのね」
アウゲ自身、いつまでここでこうしていて良いものなのだろうかと疑問に思っていたが、魔界の作法はわからなかったし、全面的にヴォルフに任せていた。
(やっぱり、長すぎるわよね……)
「じゃあ、すぐに支度をしないと」
アウゲは浴槽の縁に手をついて身体を起こそうとしたが、そこを素早くヴォルフに捉えられる。
「ちょっと、何やって……魔王陛下のお召しがあったんでしょう?」
「うん……でも、もうちょっとだけ。あと1回だけ」
ヴォルフはアウゲを浴槽の縁に座らせると、甘えてアウゲの胸に顔を擦り寄せて、音を立てて先端にくちづけ、口に含む。こうされると、アウゲは力が抜けてしまって何もできない。
「あ、んっ、だから……っ、支度、しないと……」
「うん、わかってます。でもあとで」
じゅる、と音を立てて唾液と一緒に吸いあげられると身体が震える。
「ん……っ、は……」
甘えてくるヴォルフの髪の中に指を差し入れてまさぐる。力が抜けて後ろに倒れてしまいそうになるのを、ヴォルフの腕が支えてくれている。ヴォルフは湯の中からアウゲの左足を浴槽の縁に上げさせると、その甲に唇と舌を這わせる。
「あ……」
ぞくぞくした感覚。背徳的で官能的な光景。
「ここにこうしてキスされるの、好きでしょ。知ってるんですよ」
ヴォルフが足の指の間に舌を這わせながら、目だけでアウゲを見る。アウゲが大好きな彼の深い青の目が、いつもと違う官能の色香をまとっていて、背筋がぞくりとなる。しかし嫌な感覚では全くない。
「それから、ここも……」
ヴォルフはアウゲの右足も縁に上げさせると、膝を開かせてあらわになった場所に唇を這わせる。
「だめ、見えちゃう、だめ、待って、あああああっ」
まっすぐ座っていられなくなって、アウゲは後ろ手をつく。ヴォルフの濃いピンク色の舌が、アウゲの秘められた割れ目をなぞりあげるのが見える。
「はあっ、ああっ、ああ……っ」
柔らかく弾力を持ったものが、アウゲの敏感な場所を這い回ると、切なくて気持ちよくて、背中がしなる。はしたないとわかっていながら、腰を彼の舌に押しつけるように揺らしてしまう。
「お願い、ヴォルフ、ここは嫌。ベッドで……」
ヴォルフはようやく唇を離してくれた。伸ばされたままの舌先から、一瞬つうっと糸が引く。
「いいですよ」
ヴォルフはアウゲの頬にくちづけると、自分の首に腕を回させて、膝裏に手を入れると子どものように縦に抱きあげた。
浴室の扉を潜るとさっと涼しい風が吹いて、髪や身体についていた水分がほとんどなくなっている。魔界の素晴らしい装置にはいつも感心する。ヴォルフによると、魔力を使った、魔界では一般的な装置だそうだ。
「ようやく『お願い』できるようになってきましたね」
アウゲを寝台に横たえながらヴォルフが笑って言う。
「もっと『お願い』してください。ここをこういうふうに触ってとか舐めてとか、こういう姿勢で、こういう風に動かした方が気持ちいいとか」
「馬鹿じゃないの!?」
ただでさえ火照っていたのに、アウゲは羞恥に真っ赤になる。
「ひどい。真剣なのに。だって、姫さまも、気持ちよくなってほしい。好きなんだ、アウゲ……」
ヴォルフに名前を呼ばれると、頭の中心がジンと痺れた。
(私は多分、自分が思っている以上に、彼を愛しているんだわ……)
ヴォルフがアウゲの中に入ってくる。その時の、彼の切ない表情を見るのが好きだ。ヴォルフはアウゲの中に入ると、性急に腰を揺らし始める。
「こんなにしても、まだ足りない。気持ちいい……。好きだ、愛してる、アウゲ、アウゲ……」
アウゲは、うわごとのように名前を呼ぶヴォルフの顔を両手で包みこんで引き寄せ、くちづける。
「好きよ、ヴォルフ」
「ああ、ああ、姫さま、姫さま、姫さま……っ、くっ!」
ヴォルフが身体を震わせてアウゲの中に精を吐く。
「大丈夫ですか? 緊張してませんか?」
あの後もなんやかんやとヴォルフが渋ったせいで、すっかり時間がかかってしまった。
「してないわ」
というより、魔界の王を待たせていることの方が気がかりだった。ヴォルフはのんびりしているが、アウゲは気が気でない。
ヴォルフはドアを開けようとして、もう一度アウゲを抱き寄せた。
「本当は、ずっとここにいたい。姫さまをおれだけのものにして、誰にも見せずにいたい」
「そんなわけにいかないでしょう」アウゲは首筋に顔をうずめてくるヴォルフの背中を、あやすように撫でる。「あなたは、魔王陛下の息子で、つまりは魔界の王太子というわけなんでしょう? 役割は、果たさなきゃ」
「うう、でも、姫さま……」
ヴォルフはいやいやと首を振って、ますます強く顔を押しつけてくる。
「私は、役割を果たして、ここまで来たわ。次はあなたの番よ。あと……」
アウゲは何かを言おうとして口ごもる。
「なんです?」
ヴォルフは顔を上げて、アウゲを覗きこむ。アウゲは顔を逸らした。
「『姫さま』は、変よ……。だって、あなたは……私の、夫、に、なったのだし……」
むくれた表情の横顔が、耳まで赤くなる。
「え、おれ、姫さまって言ってます?」
「ええ。結構な頻度でね」
「ちゃんと名前呼んでたつもりだったんだけどな。けど、仕方ないです。だって姫さまはおれにとって、世界一意地っ張りで世界一かわいいお姫さまだから」
「……」
アウゲは真っ赤な顔でヴォルフを睨みつける。
「こればっかりは仕方ないので、姫さまの方で慣れてください……あ、本当だ、姫さまって言ってる」
「何が仕方ないのか全くわからないわ」
言い合っていると、外から遠慮がちに声がかけられた。
「あの……ヴォルフ様? そろそろ扉を開けてもらえませんか」
子どもの声とも少し違う甲高い声だ。
「……ほら、呼ばれてるわよ」
「……嫌だ、まだここにいたい」
ヴォルフはアウゲを腕の中に閉じこめて、何度も頬にくちづけてくる。
「もう、しっかりして。勝負する前から負けてどうするのよ」
ヴォルフが動こうとしないので、アウゲが代わりにドアを押してみると、それは何の力も要らずすっと開いた。ドアの外にいるのは、お伽話に出てくるような、エメラルドグリーンの蜥蜴だった。ただし後ろ足で立ち上がっており、背丈はアウゲと変わらなかった。アウゲが王宮で見るような、執事の服を着ている。縦長の瞳孔をした黄色い目に、アウゲの姿が映っている。
「ああ、良かった。無視なさらないでください、心労で鱗が剥げ落ちてしまうところでしたよ。わたくしが哀れなムキ蜥蜴になってしまったらどうなさるのですか。それにこんなにのんびりしていらっしゃるなら、あんなに急かさなくとも……」蜥蜴はヴォルフに向かってひととおり文句を言うと、アウゲに向き直った。「魔界へようこそ、お美しいアウゲ姫。わたくしは執事頭のメーアメーアと、申します」
蜥蜴は芝居がかった仕草で腰を折る。
「アウゲ・ギュンターローゲです。よろしくお願いします、メーアメーア」
正直に言ってメーアメーアの姿はアウゲをぎょっとさせたが、それを悟らせることをアウゲは良しとしなかった。何事もないかのように、笑って挨拶する。
「魔王陛下がお待ちかねです。ささ、こちらへ」
ふう、とアウゲはため息をついて、湯の中でうつ伏せになると、浴槽の縁に両腕を乗せてそれを枕に顔を乗せる。ここにも離宮と同様に、いや、離宮よりももっと立派な浴室があって、アウゲは満足だった。床に掘り込まれた浴槽は、離宮と同じ方式だ。うっとりと目を閉じていると、ヴォルフがアウゲを追って浴槽に入ってきた。彼の不埒な手が、するりと腰を撫でる。アウゲは目を開いた。
「起きたの?」
「腕の中から姫さまがいなくなってたから、寂しくて」
「すぐ隣の部屋にいるじゃない」
「だめです」
ヴォルフはアウゲの頬にくちづけを落とす。アウゲは目を閉じてそれを受けた。
「さっき母から、いつまで閉じこもってるんだ、早く姫さまを紹介しろ、って伝令が来てました。そろそろ行かなくちゃいけないみたいです」
「そうなのね」
アウゲ自身、いつまでここでこうしていて良いものなのだろうかと疑問に思っていたが、魔界の作法はわからなかったし、全面的にヴォルフに任せていた。
(やっぱり、長すぎるわよね……)
「じゃあ、すぐに支度をしないと」
アウゲは浴槽の縁に手をついて身体を起こそうとしたが、そこを素早くヴォルフに捉えられる。
「ちょっと、何やって……魔王陛下のお召しがあったんでしょう?」
「うん……でも、もうちょっとだけ。あと1回だけ」
ヴォルフはアウゲを浴槽の縁に座らせると、甘えてアウゲの胸に顔を擦り寄せて、音を立てて先端にくちづけ、口に含む。こうされると、アウゲは力が抜けてしまって何もできない。
「あ、んっ、だから……っ、支度、しないと……」
「うん、わかってます。でもあとで」
じゅる、と音を立てて唾液と一緒に吸いあげられると身体が震える。
「ん……っ、は……」
甘えてくるヴォルフの髪の中に指を差し入れてまさぐる。力が抜けて後ろに倒れてしまいそうになるのを、ヴォルフの腕が支えてくれている。ヴォルフは湯の中からアウゲの左足を浴槽の縁に上げさせると、その甲に唇と舌を這わせる。
「あ……」
ぞくぞくした感覚。背徳的で官能的な光景。
「ここにこうしてキスされるの、好きでしょ。知ってるんですよ」
ヴォルフが足の指の間に舌を這わせながら、目だけでアウゲを見る。アウゲが大好きな彼の深い青の目が、いつもと違う官能の色香をまとっていて、背筋がぞくりとなる。しかし嫌な感覚では全くない。
「それから、ここも……」
ヴォルフはアウゲの右足も縁に上げさせると、膝を開かせてあらわになった場所に唇を這わせる。
「だめ、見えちゃう、だめ、待って、あああああっ」
まっすぐ座っていられなくなって、アウゲは後ろ手をつく。ヴォルフの濃いピンク色の舌が、アウゲの秘められた割れ目をなぞりあげるのが見える。
「はあっ、ああっ、ああ……っ」
柔らかく弾力を持ったものが、アウゲの敏感な場所を這い回ると、切なくて気持ちよくて、背中がしなる。はしたないとわかっていながら、腰を彼の舌に押しつけるように揺らしてしまう。
「お願い、ヴォルフ、ここは嫌。ベッドで……」
ヴォルフはようやく唇を離してくれた。伸ばされたままの舌先から、一瞬つうっと糸が引く。
「いいですよ」
ヴォルフはアウゲの頬にくちづけると、自分の首に腕を回させて、膝裏に手を入れると子どものように縦に抱きあげた。
浴室の扉を潜るとさっと涼しい風が吹いて、髪や身体についていた水分がほとんどなくなっている。魔界の素晴らしい装置にはいつも感心する。ヴォルフによると、魔力を使った、魔界では一般的な装置だそうだ。
「ようやく『お願い』できるようになってきましたね」
アウゲを寝台に横たえながらヴォルフが笑って言う。
「もっと『お願い』してください。ここをこういうふうに触ってとか舐めてとか、こういう姿勢で、こういう風に動かした方が気持ちいいとか」
「馬鹿じゃないの!?」
ただでさえ火照っていたのに、アウゲは羞恥に真っ赤になる。
「ひどい。真剣なのに。だって、姫さまも、気持ちよくなってほしい。好きなんだ、アウゲ……」
ヴォルフに名前を呼ばれると、頭の中心がジンと痺れた。
(私は多分、自分が思っている以上に、彼を愛しているんだわ……)
ヴォルフがアウゲの中に入ってくる。その時の、彼の切ない表情を見るのが好きだ。ヴォルフはアウゲの中に入ると、性急に腰を揺らし始める。
「こんなにしても、まだ足りない。気持ちいい……。好きだ、愛してる、アウゲ、アウゲ……」
アウゲは、うわごとのように名前を呼ぶヴォルフの顔を両手で包みこんで引き寄せ、くちづける。
「好きよ、ヴォルフ」
「ああ、ああ、姫さま、姫さま、姫さま……っ、くっ!」
ヴォルフが身体を震わせてアウゲの中に精を吐く。
「大丈夫ですか? 緊張してませんか?」
あの後もなんやかんやとヴォルフが渋ったせいで、すっかり時間がかかってしまった。
「してないわ」
というより、魔界の王を待たせていることの方が気がかりだった。ヴォルフはのんびりしているが、アウゲは気が気でない。
ヴォルフはドアを開けようとして、もう一度アウゲを抱き寄せた。
「本当は、ずっとここにいたい。姫さまをおれだけのものにして、誰にも見せずにいたい」
「そんなわけにいかないでしょう」アウゲは首筋に顔をうずめてくるヴォルフの背中を、あやすように撫でる。「あなたは、魔王陛下の息子で、つまりは魔界の王太子というわけなんでしょう? 役割は、果たさなきゃ」
「うう、でも、姫さま……」
ヴォルフはいやいやと首を振って、ますます強く顔を押しつけてくる。
「私は、役割を果たして、ここまで来たわ。次はあなたの番よ。あと……」
アウゲは何かを言おうとして口ごもる。
「なんです?」
ヴォルフは顔を上げて、アウゲを覗きこむ。アウゲは顔を逸らした。
「『姫さま』は、変よ……。だって、あなたは……私の、夫、に、なったのだし……」
むくれた表情の横顔が、耳まで赤くなる。
「え、おれ、姫さまって言ってます?」
「ええ。結構な頻度でね」
「ちゃんと名前呼んでたつもりだったんだけどな。けど、仕方ないです。だって姫さまはおれにとって、世界一意地っ張りで世界一かわいいお姫さまだから」
「……」
アウゲは真っ赤な顔でヴォルフを睨みつける。
「こればっかりは仕方ないので、姫さまの方で慣れてください……あ、本当だ、姫さまって言ってる」
「何が仕方ないのか全くわからないわ」
言い合っていると、外から遠慮がちに声がかけられた。
「あの……ヴォルフ様? そろそろ扉を開けてもらえませんか」
子どもの声とも少し違う甲高い声だ。
「……ほら、呼ばれてるわよ」
「……嫌だ、まだここにいたい」
ヴォルフはアウゲを腕の中に閉じこめて、何度も頬にくちづけてくる。
「もう、しっかりして。勝負する前から負けてどうするのよ」
ヴォルフが動こうとしないので、アウゲが代わりにドアを押してみると、それは何の力も要らずすっと開いた。ドアの外にいるのは、お伽話に出てくるような、エメラルドグリーンの蜥蜴だった。ただし後ろ足で立ち上がっており、背丈はアウゲと変わらなかった。アウゲが王宮で見るような、執事の服を着ている。縦長の瞳孔をした黄色い目に、アウゲの姿が映っている。
「ああ、良かった。無視なさらないでください、心労で鱗が剥げ落ちてしまうところでしたよ。わたくしが哀れなムキ蜥蜴になってしまったらどうなさるのですか。それにこんなにのんびりしていらっしゃるなら、あんなに急かさなくとも……」蜥蜴はヴォルフに向かってひととおり文句を言うと、アウゲに向き直った。「魔界へようこそ、お美しいアウゲ姫。わたくしは執事頭のメーアメーアと、申します」
蜥蜴は芝居がかった仕草で腰を折る。
「アウゲ・ギュンターローゲです。よろしくお願いします、メーアメーア」
正直に言ってメーアメーアの姿はアウゲをぎょっとさせたが、それを悟らせることをアウゲは良しとしなかった。何事もないかのように、笑って挨拶する。
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