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#005 「線の手紙、絵の鏡」
しおりを挟む「さくちゃんはどうして線が大事なのですか?」
さくちやんの答え
あくまでも 私の場合です
線のお話は 絵のお話とも言えます
絵の構成は 水彩画の場合
紙 鉛筆 絵の具 になります
この物質を使い 私の心を
伝えようとしています
手紙の場合は 字そのものに 意味が
あるので 読んだ人に伝わります
例/私は友達に嘘を着きました
伝わりますよねー
絵の場合は絵そのものには 意味がありません 色 形 線 などで
絵の作者の意図を読み解きます
そんな深い読み解きでは無くて
嬉しそう、笑ってる、怒ってる、
色が綺麗、そんな簡単な読み解きです
しかし、その人がその絵を見た時
その人の心とリンクします
絵に感動すると涙が出る人も居ます
もちろん 絵に何も感じなく その絵を
なんとも 思わない人も居ます
絵は描いている作者では無く
絵を見ているあなたが 絵の判断を
します
絵とは見る側優先の手紙です
でも 何処かの誰かが私の絵を見て
感動してくれる様に自分の感情を
線に託して 絵を描いています。
たましいの 手紙は線に 色になり
あなたのもとへ 鏡となりて
詠み人こげ
【解説】
さくちやんは、描きたい衝動を
線で表現するとのこと。
色は雰囲気などのを表すための、線の補足でしかなく。
もちろん色や筆使いで感情を表す画家もいるでしょう。
絵は作者から見る人への手紙です。
絵を人に見せること。
しかし、それは。
こめた感情とのお別れでもあり。
見て何を想うかは、
もう、観る人に委ねられ。
そして。
感想は、得てして見る人の心を表しています。
作者が手紙として描いた絵は、
鑑賞者の心をうつす鏡となります。
画家が手紙に込めた思いが、見る人に伝わった時の喜びはそれはひとしおです。
が。
それ以上に、「そんな見方があつたのか」という発見は何事にもかえがたい歓喜です。
クリエイターは欲張りです。
絵画がわからないという人は、「作者の思いとは何か」にこだわりすぎなのです。
鑑賞に正解はありません。
有名だから、人が褒めるから、良いと思わなくてはいけない。
そんな考えは捨てて。
絵を楽しんでいただければ幸い。
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