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恋心の行く先 side
恋心の行く先 side:笠
しおりを挟む文恵先輩は何でもこなせる器用な人だ。
頭もいいし、仕事も出来るし、優しい。
欠点は何を考えているのかいまいちよくわからないところ。
香賀先輩と文恵先輩は歳が近いからか、仲良さそうに話している事が多かった。
あたしはそれを見る度、心がチクチクして痛かったけど、香賀先輩を好きな気持ちは変わらなかった。
あたしは自信があった。
香賀先輩はまだ誰も好きにならないし、今のままでいるという自信があったのだ。
帰り道、ヒロ先輩は寄る所があるからと別れて、香賀先輩と二人きりになった。
話す話題について考えていると、ふと先輩が立ち止まった。
「笠、話がある」
「!」
真剣な顔で言う香賀先輩に、胸が高鳴る。
期待が膨らんで思わずあたしは笑顔をつくった。
「なんですか?」
「俺、好きな人出来たから……必要以上にくっついたりすんのはやめてほしい。ごめん」
「っえー! またまた~冗談ですよね?」
浮かれていた気分が急降下した。
ドクドクと心臓が嫌な音を立てる。
「今まで曖昧にしててごめん。笠の気持ちには応えられない」
あたしは好きな人からの初めての拒絶に、頭が真っ白になった。
「っどうして? 理由は?」
「……」
「好きな人でも、出来たんですか……?」
「……うん」
香賀先輩は変わらないと思っていたのに、好きでいさせてくれると思っていたのに、裏切られた気持ちになった。
——いつかあたしの事を見てくれたら、それで良かったのに。
その後の香賀先輩の話はまったく頭に入って来なかった。
香賀先輩はあたしの知らない間に変わってしまっていたのだ。
このまま家に帰るのも嫌で、あたしは文恵先輩の家に走った。
夕樹が前に言っていたアパートを探して二階に上がる。
不審者極まりない行動だったけど、気にする余裕もなかった。
八重野の表札を端から確認して、インターホンを押して名前を呼ぶと、文恵先輩が中から出てきた。
先輩は何も言わずにあたしを部屋の中に招き入れると、座布団を用意してそこに座るよう言った。
今更ながらに夜遅くにいきなり家に来た事を謝る。
すると文恵先輩はティッシュを渡すと、何か飲み物を作ってくるからとキッチンの方に向かった。
鼻をかんでいると文恵先輩が飲み物を持って戻って来て、向かい側に座る。
先輩はいつもの感じであたしにココアかミルクティーどっちがいいか聞くと、あたしが選んだココアを差し出した。
御礼を言うと、文恵先輩は頷いて素知らぬ顔でミルクティーを飲んだ。
涙をティッシュで拭いて、何も聞かないんですねと言うと、話したくないこともあるだろうからと、気を遣ってくれた。
あたしはココアを少し飲むと、さっきあった出来事を文恵先輩に話した。
香賀先輩に言われた事を自分の口から言うのは正直きつくて、あたしは話している途中でまた泣いた。
香賀先輩があたしの好意を今まで受け流していたのは、別にあたしとの関係が曖昧でも何でも良かったからだ。
あたしははっきり断られるのが怖かったし、自分の“好き”を拒否されるのも嫌だった。
いつかあたしに振り向いてくれたらと期待して、あたしは香賀先輩に"好き"を言い続けたのだ。
先輩は今までに好きになった人と全然違った。
優しいし怒らないし、あたしの気持ちを否定しない人だった。
香賀先輩の恋を応援したいと思う気持ちはある。
でもあたしは前みたいに気持ちをすぐに切り替える事が出来なかった。
あまりのひどさに笑ってしまう。
文恵先輩はあたしが気持ちを切り替えられないのは、あたしがそれだけ香賀先輩を本気で好きだったからだと言った。
そこで初めて、今まで彼氏だった人達がそんなに好きじゃなかった事に気付いた。
——本気で好きになった香賀先輩だから、こんなに胸が苦しくて痛いのだ。
「あたし今まで失恋した経験なくて、告白したら大抵いい返事貰えたんです」
「うん」
「振られても自分の事好きじゃないならいいやって、次の新しい彼氏つくれたし」
「うん」
「でもよく考えてみたら“別に俺の事そんなに好きじゃないでしょ”って同じような事言われたかも」
あの時を思い出して、あたしは溜息をついた。
あたしは自分の気持ちを否定されてめちゃくちゃむかついたけど、今思うと元カレの言う通りなんとなくで付き合っていて、本気で好きじゃなかった。
「本気で好きになったの、香賀先輩が初めてだった。先輩にさっき言われて、気付い、た」
つかえる言葉がもどかしい。
そうしてあたしはもう一つの可能性に気付いてしまった。
香賀先輩の好きな人が、文恵先輩である事だ。
香賀先輩の視線の先には文恵先輩がいる事が多かった。
香賀先輩は文恵先輩の前ではいつものポーカーフェイスを崩して笑っていたし、自分から話しかけに行っていた。
今思い返してみると、あれはただのバイト仲間にするような顔じゃなかった。あれは好きな人にだけ見せる顔だ。
そう思ったら、急に目の前の文恵先輩が妬ましくなった。悔しかった。
なんであたしじゃないのって思ったけど、同時にあたしは自分をひどい奴だと思った。
文恵先輩は何も悪くないのに、あたしが先輩を悪者みたいに思ったから。
あたしは性格の悪い嫌な奴だ。
——こんなあたしじゃ、好かれっこない。
あたしは自然と本音がこぼれた。
何でと言う文恵先輩に、あたしは性格が悪くて可愛くないと言うと、文恵先輩はあたしの事を可愛くていい子だと言い切った。
あたしはまさか文恵先輩にそんな事を言われると思っていなかったからビックリした。
所構わず騒ぐあたしは、文恵先輩のような真面目な人には嫌われていると思っていたのだ。
ずっと勘違いしていた事に脱力して、あたしは溜息をつきながらテーブルに突っ伏した。あたしは馬鹿だった。
文恵先輩に、自分を嫌っているかもしれない人の家に来るのは度胸があると言われて胸が痛かった。
あたしら首を振って気を取り直すと、話を切り出した。
香賀先輩の事をどう思っているのか聞くと、文恵先輩はいい人だと当たり障りのない返事をする。
好きですよねとあたしが言っても、先輩は人として好きだと返事をした。
恋愛的な意味で好きじゃないのかと改めて聞いても、先輩はうんと頷く。
文恵先輩は嘘つきだ。
文恵先輩だって、香賀先輩と同じような表情で香賀先輩を見ているのに。
他人のあたしが気付いて、本人である先輩が気付かないなんて馬鹿みたいだ。
勝手に涙がこぼれてきて嫌になる。
あたしは文恵先輩に香賀先輩を好きな事を認めるように言ったけど、先輩は頑固だった。
首を横に振って認めようとしない。
曖昧な返事しかしない先輩にいらついて、あたしは先輩に思いきり言葉をぶつけた。
正直途中で自分が何を言っているのかわからなくなった。
文恵先輩は香賀先輩と似た者同士だ。
好きだった人がいて、その人の存在があるから他の人を好きになれないでいる。
でも香賀先輩は変わってしまった。
泣いていると、文恵先輩があたしにまたティッシュを差し出した。
受け取ったティッシュで目を拭う。
瞼がヒリヒリして痛い。もう一生分泣いた気がする。
文恵先輩はあたしを優しくて可愛い、素敵な女の子だと言った。
いっそ嫌いになりたかったのに、先輩があたしに優しくするから余計無理になった。
そのくせ嫌いになってもいいなんて平気な顔をして言うから腹が立つ。
あたしがテーブルを叩いて怒っても、先輩は笑って取り合ってくれなかった。
「先輩は愛想がない! いつも怒っているみたいだ! あと何を考えているかわからないし、冷たいし、怖いし……!」
悪口を言っても文恵先輩は笑っていて、歳の差を感じてなんだか切なくなった。
むかつくから今度は先輩を褒めてやる。
「たまに笑う顔が可愛い! 仕事でミスしたらフォローしてくれる! 依怙贔屓しないし、普通の人なら怒るのに笑って許してくれるし……!」
指折り数えていくと、悪いところより良いところの方が多くて嫌になった。
……文恵先輩がもっと嫌な奴だったら、こんなに深く考えないで済んだのに。
嫌味を言っても先輩はやっぱり謝るだけで、あたしは惨めになった。
だけどなんとなく、文恵先輩がクズの元カレを嫌いになれない理由がわかった気がした。
あたしは当て付けに香賀先輩のかっこよさを語ると、文恵先輩にきっと香賀先輩を好きになると予言した。
だって香賀先輩はあたしが好きになった素敵な人だ。きっと文恵先輩も香賀先輩を好きになる。
あたしは好きな人の幸せを応援したかった。
笑って言ったあたしの言葉が上手く伝わったかはわからないけど、あたしの心はさっきより少し軽くなっていた。
ぬるくなってしまったココアを飲んでいると、文恵先輩に時間と家族の事を聞かれて、あたしは慌てた。
「れ、連絡するの忘れてました!」
「えっ」
スマホを手に取って通話ボタンを押そうとすると、逆に電話がかかってきた。
「も、もしもし」
『今何時だと思ってるの! 何回電話しても繋がらないし!』
「い、色々合ったんだってばぁ」
『あったとしても連絡入れるくらい出来るでしょ!』
めちゃくちゃ怒っている。
うんうんと返事をしていると、聞いてるのと言われため、聞いてるよと言い返す。
『っとにもー……お母さんは迎えに行かないからね! お姉ちゃんに行って貰うから!』
「はあい」
通話が切れて、我慢していた溜め息をつく。
あたしは床に倒れ込むと、うるさいししつこいとお母さんの愚痴をこぼした。
心配してるんだよと文恵先輩は言ったけど、あたしはあの言い方が嫌なのだ。
怒りを紛らわそうと、クッションに顔を押し付けて思いつく限りの罵詈雑言を言うと少しすっきりした。
残りのココアを飲みながらスマホを操作する。
お姉ちゃんからは茶化すようなメッセージが来ていたけど、三十分後には迎えに来てくれるらしい。
ありがとうとお姉ちゃんに返信して、文恵先輩にその事を伝える。
家に帰ったら真っ先にお母さんに怒られるのを想像してしまって、あたしは泊まっていったら駄目かと文恵先輩に聞いた。
でも先輩は学校にはちゃんと行きなさいと目が言っていた。
無言で威圧するなんてうちのお母さんみたいだ。
そう思ったら可笑しくて吹き出してしまった。
どうしたのと聞かれて文恵先輩がお母さんに似ている事を改めて説明するとなんだか恥ずかしくなって、最後は声が小さくなった。
文恵先輩はあたしが何を考えているかわかっているみたいで、お母さんと仲直りするように言った。
あたしは気まずいやら恥ずかしいやらで、子供みたいな返事しか出来なかった。
もう一杯ココアを飲むか聞かれて、元気よく頷く。
文恵先輩はキッチンの方に行ってすぐに戻って来たけど、手に持っていたのはあたしのマグカップだけだった。
「? 先輩自分の入れなかったんですか?」
「? うん。私は別にいらなかったから」
「えー! あたし文恵先輩も飲むと思ったからついでで頼んだのに!」
「そうなの?」
「そうですよー!」
飲まないのも勿体無いため、あたしはちびちび熱いココアを飲んだ。
先輩はスマホを見ると、結構な速さで文章を打ち始めた。
不意に名前を呼ばれて返事をする。
文恵先輩は長窪さん達に心配かけたから謝ろうねと言うと、眉を下げた。
どうやらあたしの親がバイト先にまで連絡していたらしい。
あたしは慌てて謝ると頭を下げた。
「長窪さんには悩み相談を受けてってちょっとはぐらかしちゃった」
「あ、そうなんですね……」
流石にあたしが振られて泣いたとは伝えなかったらしい。
文恵先輩にデリカシーがあって良かった。
ココアを飲み終わると、あたしは文恵先輩と一緒にアパートの外に出て階段を降りた。
お姉ちゃんが来るのを道の端で待っていると湿った風が吹く。
あたしは大人の女の人だったら香賀先輩に好かれていたかと、もしもの話を文恵先輩にした。
先輩は優しくて、あたしを否定しなかった。
あたしはそれに心の底からホッとすると、ありがとうと口にした。
——未練タラタラで悔しいけど、香賀先輩よりもっといい男捕まえてやる。
これはあたしの復讐だった。
文恵先輩はあたしを見習わないとと言ったけど、違和感があった。
元カレと何かあったかと鎌をかけると、先輩はまあと気になる返事をした。
何で早く教えてくれなかったんですかと訴える。
先輩は聞かれなかったからとしれっと答えて、あたしはずるいと詰め寄った。
「あ、ほらお迎え来たよ」
「タイミング悪っ!」
お姉ちゃんが来たせいで話が途中で終わってしまった。
お姉ちゃんは車から降りると、文恵先輩に挨拶をした。
「いやーうちのが迷惑かけたみたいですみません」
「いえいえそんな! 私こそ連絡が遅くなって申し訳ございませんでした。遅い時間まで沙也香ちゃんを借りてしまって……」
「いえいえ、うちのが全面的に悪いので」
「ちょっとお姉ちゃん! 先輩いじめないでよ」
「あんたが連絡してればこうはならなかったのよ」
お姉ちゃんはあたしを小突きながら文恵先輩と話した。
三者面談みたいで変な感じだ。
「この度はお騒がせしてすみませんでした。御両親にもよろしくお伝えください」
「や~そんな堅くならないで大丈夫ですよ! いつも沙也香がお世話になってますって感じです!」
「も~お姉ちゃんそういうのはいいから!」
「はいはい。じゃあ私達はこれで」
車に乗ると、あたしは文恵先輩に手を振った。
家に帰ると案の定お母さんに怒られて、文句をいっぱい言われたけど、お姉ちゃんのフォローのおかげでお説教は短時間で済んだ。
翌日学校に行くと夕樹から軽く怒られて、夕方バイトに行くと長窪さんから控えめに注意された。
ヒロ先輩にはからかわれるだけだったけど、肝心の香賀先輩には謝られた後、周りをあんまり心配させるなよと優しく注意された。
皆あたしを心配してくれていて、不謹慎だけど嬉しくなった。
ヒロ先輩曰く、香賀先輩が一番心配していたらしい。
あたしはもうちょっとだけ香賀先輩を好きでいてもいいかな、なんて思ってしまった。
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