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生徒会だよ皆集合!

天界高校生徒会3

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「結さんがいる!相変わらず美人だなぁ~~~~あ、密さん乙です!撮影長引いちゃって遅れました!」

  
先ほど入ってきた2人のうち、金髪のいかにもチャラそうな男の名は天城太陽あまぎたいよう。天界高校芸能科1年。生徒会副会長。勉強が全く出来なかったが顔と愛嬌が良かったため、親がとりあえず入れた芸能界で瞬く間に才能を開花。今やその人気は日本を代表するアイドルの一人と言っても過言ではないほどだ。


「太陽兄さんはもう少し敬意を払ってください。密先輩、遅れてしまって申し訳ない。部活が長引いてしまって…」


全く同じ顔をしているのになぜこうも違うのだろう。太陽の双子の妹である黒髪の女の子、天城由美あまぎゆみは僕に向かって深く頭を下げている。彼女は太陽と違った意味で有名だ。兄とは違い勉強はもちろんのこと運動神経も抜群の彼女は芸能界には進まず、幼少期より習っていた弓道を極めるために天界高校の体育科に進んだのだ。入試は主席合格していたので特進科に来ないかと先生たちが熱心に説得していたのが懐かしい…


「大丈夫だよ、僕たちが早く来すぎただけだから。2人ともお疲れ様」


「そ~~~ら~~~~!」


「ほら2人来たからもう許して!ね?ね?」


「結さんもっとやっちゃえ~~~」


「兄さん、だから敬意をっ」



ー賑やかでイラっとすることも多いけど、やっぱり一緒にいるととても楽しい。
これが僕たちの日常だ。これがずっと続くと思っていた、そう。思っていたのに…





「なんで僕たちはこんな場所にいるんだーーーーーーー!!!!」




今僕は一人大草原で遭難しそうです。

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