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しおりを挟む「リリアーナ」
振り向くとそこには、燃えるような艶やかな赤髪を風になびかせ、エメラルドのように煌めく翠の目を細めて、こちらに笑顔を向ける美女。
少しタレ気味な目の下のホクロに、ボンキュッボンの見事なプロポーションの為、無駄に色気を振りまいている。
「おはようございます、メリアローズ様」
「もう、ローズって呼んでと言っているでしょ?」
「ふふ、2人の時にはそう呼びますわ」
彼女はサーチェス公爵家のご令嬢で、家格が近く歳も同じということもあり、幼なじみとして育った。
私の読みとしては、彼女はいわゆる悪役令嬢ポジションである。
両親に紹介された当初は、典型的な甘やかされてきたご令嬢といった感じで、我儘放題だった。
その頃には前世の記憶を持っていた私は、これはマズイと彼女の性格をさり気なく矯正してきた。
私の精神年齢が大人だったせいか、ものすごく懐かれてしまったため、淑女教育から美容に関してまで、何でも一緒に行った。
そのおかげもあってか、今ではどこに出しても恥ずかしくない、完璧な淑女となった。
性格も見た目通り、おっとりふわふわとした優しい子になり、ここから辛辣な悪役令嬢になる事はまず無いだろう。
ちょっと甘えん坊ではあるが、男性にはきっとその方が喜ばれるだろうから、良しとしよう。
その証拠に、婚約者との仲はかなり良好だ。
と、噂をすれば婚約者様の登場だ。
「ローズ、リリアーナ嬢、おはよう。」
金髪碧眼、スラッとしながらもがっしりとした体躯の美青年。
蕩けるような笑顔を向けながら、さり気なくメリアローズの腰に手を回した彼は、メリアローズの婚約者であり、我が国の第一王子である、クリストフ・セザール殿下。
そう、王子だ。
王子と、本来だったら我儘娘の公爵令嬢。
これまさに鉄板というやつだ。
「クリストフ様、おはようございます」
「おはようございます、殿下。ふふ、今日も仲がよろしいですわね。見ている私まで幸せな気分になりますわ」
「リリアーナ嬢にもいい相手が見つかるように、私も協力するよ」
「まぁ、期待してますわ」
攻略対象は勘弁だけど。って、それはないか。
私はローズベルト侯爵家の一人娘。
つまり、他家へ嫁ぐのではなく婿を取らなくてはいけない。
乙女ゲームや小説のシンデレラストーリーで必須なのは、玉の輿となれる相手。
つまり攻略対象となる彼らは王子や高位貴族の嫡男で、ヒロインの嫁入りが前提。
なので、嫁入りできない私に対して、彼らを紹介することはない、はず。
そしてそれはつまり、私が攻略対象者の婚約者やらで、ヒロインに対峙するという事もない。
はい、私はいわゆるモブというやつだ。
しかも現状を考えると、メインの悪役令嬢の後ろで見切れてる取り巻きだと思う。
その事にはだいぶ前には気付いていたから、全く関わらないように避ける事もできたんだけど、なんだかんだメリアローズ様はかわいいし、万が一悪役令嬢として断罪なんてされたら嫌だから、それなら側で守ろうと自らこの立場をキープしている。
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作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。
中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。
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