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1 婚約破棄と前世の私①
私には一つ年上の婚約者がいた。
母親同士が親友で、幼い頃から仲睦まじかった私と彼──ユージン。
恋のような激しい感情はなかったけれど、彼とは長い人生を共に歩んでいくのだと思っていた。
彼女が現れるまでは──
「ティア、残念ながら先方から婚約破棄の申し入れがあった……」
ガンと頭を殴られたような衝撃と共に、突然押し寄せる大きな記憶の奔流。今の私のものではない、これは──
私は震える手を握り、目を瞑って眩暈のような苦しさに耐えた。
「ティア、リーティア……大丈夫か?」
次に瞳を開いた時、これまでのリーティア・ロジェは死んだ。
「ええ、私は大丈夫よお父様」
痛ましげな瞳を向ける父に、私はにこりと微笑んだ。
私とユージンの婚約破棄は、既に学園でも噂になっているようだった。
これまでのリーティアならきっと、暫く学園へなど足も運べなかったはず。
「ティア、婚約破棄は本当なの?」
腫れ物扱いの私に、遠慮もなく声をかけてきたのは親友のミシアだ。
「ええ、心配かけてごめんなさいね」
私が苦笑すると、ミシアはそっと私の手を握った。
「ユージン様……今にきっと後悔するわ」
「ふふ、そうさせてやりたいわね」
「それにしてもティア、なんだか雰囲気が変わった……わね?」
さすがミシアは勘が鋭い。
「ええ、過去を振り返ってる暇なんてないもの。これから素敵な恋を見つけなきゃ、ね」
私が片目を瞑ってみせると、ミシアは大きな瞳を見開いて、「そうね」と笑った。
ユージンと婚約破棄をして数日も経たない内に、私は一部の男子生徒達から熱心に付きまとわれるようになった。
デート、求愛求婚からあからさまな閨の誘いまで……角を立てないようにやんわり拒絶しても、増長するだけで効果がない。
婚約破棄をしたばかりだというのに更に不名誉な噂をたてられるのか……そう思うと気が滅入る。
やはりこの世界でも私は『私』なのだ。
前世と思われる世界での『私』は、魔性の女と呼ばれていた。そこに居るだけで男を掻き立てる「何か」があるのだという。
異性トラブルは日常茶飯事。
ストーカーや付きまとい、誘拐未遂や強姦未遂も一度や二度どころではない。
特別男好きではなかった。寧ろ面倒ごとばかりで疎んでいるのに、淫乱と同性からは忌み嫌われた。
いつしか開き直って、『私』は世間のイメージ通りの魔性の女になった。
同性の敵とも言うべき存在となった『私』は、結局不倫相手の妻によって殺害された。
鋭い刃物で腹部を刺し貫かれた時、激しい嫉妬と憎しみを湛えた女の瞳を見て『私』は気付いたのだ。『私』の人生にはいつだって「愛」だけがなかった。本当はずっと焦がれるように求め続けていたのだと──
容姿に関しては恐らく今生のリーティアの方が遥かに美しい。
そんな容姿に前世の魔性が加わるなど……考えただけで背筋が凍る。
このままではいけない。これまではユージンという婚約者の存在が防波堤になっていたのだ。早急に身の振り方を考えなければこの身は危うい。私の危機感は日に日に募っていた。
その日も鬱陶しく纏わりつく男子生徒達から逃げまわり、人気のない裏庭へ駆け込んだ時だった。不意に物陰から現れた何者かにぶつかった。
衝撃で後ろへ吹き飛ぶ!と覚悟したけれど、ぐいと腕を引かれて抱き留められた。
ほっと安堵の息をつく。そして見知らぬ人に抱かれている現状に気付いて、慌てて目の前の胸板を両手で押した。
「あの、私の不注意で申し訳ありません。手を……離してください」
「ああ、すまない」
あっさりと解放された。
一歩下がって見上げると、がっしりとした体躯の大柄な男性だった。カッチリとした騎士服を纏っていることから王宮の騎士だろうか。何故こんなところに?
不思議に思っていると、男性が切れ長な瞳を大きく見開いた。
「君は……リーティアか?」
「え?」
騎士の顔を探るように凝視する。
燃える様な赤毛に鋭く切れ長なアイスブルーの瞳。整った精悍な面立ちが記憶の誰かに重なる。
「あ!シグルド……様!?」
「ああ、久しぶりだな」
大きな手でくしゃりと頭を撫でられる。
「あの、もう小さな子どもではないのですが……」
苦笑しながら見上げると、「ああ、すまない」とちっともすまなくなさそうにシグルドは笑った。
シグルド・ロジーヌ――全く似たところのないユージンの兄だ。
7つも歳上だったので滅多に顔を合わせることもなく、彼との記憶はほんの僅かだったけれど。
「ユージンとのことは……すまなかったな」
「いえ、仕方のないことですから」
にっこり笑って見せると、シグルドは僅かに目を瞠った。
ユージンを慕っていた心はチクリと痛んだけれど、今の私にはもう終わったことだ。
「それより学園へはなにか所用で?」
「ああ、ちょっとした資料を持ってきて欲しいと頼まれてな」
そういって手にした書類を掲げてみせる。
「そうでしたか、お引止めして申し訳ありません」
「急ぎではないので問題ない。君こそ何故こんなところへ?」
ぐっと言い淀むと、まるで狙いすましたかのように男子生徒の一人が姿を現した。
「こちらでしたかリーティア嬢!」
私は咄嗟にシグルドを見上げ、その逞しい胸にしがみついた。そうして彼の胸に頬を当てたまま、男子生徒に向かってうっとりと微笑む。
ああ、あの頃の『私』の感覚が蘇る。魔性と呼ばれた過去の『私』の──
「愛しい方との逢瀬をどうか邪魔しないで頂けますか」
男子生徒の視線が私に釘付けになるのが分かる。するとシグルドは私を隠すようすっぽりと抱きすくめた。私の視界は彼の腕によって閉ざされる。
「ティアに焦がれるあまり仕事を抜けてきたんだ。君も無粋な真似は控えてもらえるかな」
シグルドは私の髪を優しく撫で梳き、見せ付けるように額に口付けると冷ややかに告げた。
やがて男子生徒の立ち去る気配を感じて、ほっと肩の力が抜ける。
「助かりましたシグルド様」
彼の機転に感謝しつつ腕から逃れようと身を捩ったけれど、びくともしない。
「あの、シグルド様?手を……」
「愛しい男との逢瀬中なんだろ?ティア」
耳元で囁かれる声は妙に熱っぽい。もう演技は必要ないというのに……揶揄われているのだろうか。
「いつも男達に追い回されてるのか?」
「……はい……婚約破棄してからはずっとこんな感じで……」
私は逃れるのを諦めてふぅとため息をつく。
「君を守る婚約者が必要なら、俺はどうだ?」
見上げると、鼻先が触れるほどの距離で瞳がかち合った。すっと細められたアイスブルーの瞳には状況を楽しむ不謹慎さが窺える。
確かに今私は早急に婚約者を必要としていた。シグルドにはその切実さが分かっているはずだ。なのに──
こんな女心を弄ぶ悪い男には悪い女で応えるのがマナーだろう。
私は唇に弧を描いて、シグルドの頬に手を添えた。
「あなたが私の愛しい方になってくださるのですか?」
シグルドはその手に口付けて、更に楽しげに口の端を吊り上げた。
「望みのままにリーティア嬢。約束の証に口付けても?」
私は悪い女だ。
シグルドと正式に婚約しないまでも、そういった噂が流れることによって受けるユージンの精神的ダメージを思って、この申し出に昏い楽しみを見出した。
「この不埒な唇は……否など許さないのでしょう?」
微笑みながら人差し指でシグルドの下唇をゆっくりとなぞり、少し開かれた唇に指先を差し込む。
シグルドは私をじっと見据えたまま、見せつけるようにその指を舌先で淫らに舐る。情事の入り口のようなこの甘ったるい空気に、不意に心が高鳴った。
「ティア、どこでこんな駆け引きを覚えたんだ?」
悪い子だ、と獣の様な獰猛な瞳に射抜かれて、一瞬怯んだ私の唇をシグルドは荒々しく塞ぐ。
戸惑いに小さく開かれた唇を、強引にこじ開けて熱い舌が割り入ってくる。
口付けなど前世で数えきれない程したというのに、このシグルドの口付けは奪いつくすような激しさで私を翻弄する。
瞳は潤み、砕けた腰をシグルドの逞しい腕が支えた。
口付けでわかる、シグルドは見た目通り情熱的で苛烈な男だ。
こんな猛々しい激しさで抱かれたらどんな心地がするのだろう――想像しただけで体の奥が熱く疼くのを感じた。
色香に中てられるとはこういうことなのだろうか。この凶悪なまでに立ち上る雄の気配に、私は本能的に惹きつけられる感覚を生まれて初めて味わうのだった。
母親同士が親友で、幼い頃から仲睦まじかった私と彼──ユージン。
恋のような激しい感情はなかったけれど、彼とは長い人生を共に歩んでいくのだと思っていた。
彼女が現れるまでは──
「ティア、残念ながら先方から婚約破棄の申し入れがあった……」
ガンと頭を殴られたような衝撃と共に、突然押し寄せる大きな記憶の奔流。今の私のものではない、これは──
私は震える手を握り、目を瞑って眩暈のような苦しさに耐えた。
「ティア、リーティア……大丈夫か?」
次に瞳を開いた時、これまでのリーティア・ロジェは死んだ。
「ええ、私は大丈夫よお父様」
痛ましげな瞳を向ける父に、私はにこりと微笑んだ。
私とユージンの婚約破棄は、既に学園でも噂になっているようだった。
これまでのリーティアならきっと、暫く学園へなど足も運べなかったはず。
「ティア、婚約破棄は本当なの?」
腫れ物扱いの私に、遠慮もなく声をかけてきたのは親友のミシアだ。
「ええ、心配かけてごめんなさいね」
私が苦笑すると、ミシアはそっと私の手を握った。
「ユージン様……今にきっと後悔するわ」
「ふふ、そうさせてやりたいわね」
「それにしてもティア、なんだか雰囲気が変わった……わね?」
さすがミシアは勘が鋭い。
「ええ、過去を振り返ってる暇なんてないもの。これから素敵な恋を見つけなきゃ、ね」
私が片目を瞑ってみせると、ミシアは大きな瞳を見開いて、「そうね」と笑った。
ユージンと婚約破棄をして数日も経たない内に、私は一部の男子生徒達から熱心に付きまとわれるようになった。
デート、求愛求婚からあからさまな閨の誘いまで……角を立てないようにやんわり拒絶しても、増長するだけで効果がない。
婚約破棄をしたばかりだというのに更に不名誉な噂をたてられるのか……そう思うと気が滅入る。
やはりこの世界でも私は『私』なのだ。
前世と思われる世界での『私』は、魔性の女と呼ばれていた。そこに居るだけで男を掻き立てる「何か」があるのだという。
異性トラブルは日常茶飯事。
ストーカーや付きまとい、誘拐未遂や強姦未遂も一度や二度どころではない。
特別男好きではなかった。寧ろ面倒ごとばかりで疎んでいるのに、淫乱と同性からは忌み嫌われた。
いつしか開き直って、『私』は世間のイメージ通りの魔性の女になった。
同性の敵とも言うべき存在となった『私』は、結局不倫相手の妻によって殺害された。
鋭い刃物で腹部を刺し貫かれた時、激しい嫉妬と憎しみを湛えた女の瞳を見て『私』は気付いたのだ。『私』の人生にはいつだって「愛」だけがなかった。本当はずっと焦がれるように求め続けていたのだと──
容姿に関しては恐らく今生のリーティアの方が遥かに美しい。
そんな容姿に前世の魔性が加わるなど……考えただけで背筋が凍る。
このままではいけない。これまではユージンという婚約者の存在が防波堤になっていたのだ。早急に身の振り方を考えなければこの身は危うい。私の危機感は日に日に募っていた。
その日も鬱陶しく纏わりつく男子生徒達から逃げまわり、人気のない裏庭へ駆け込んだ時だった。不意に物陰から現れた何者かにぶつかった。
衝撃で後ろへ吹き飛ぶ!と覚悟したけれど、ぐいと腕を引かれて抱き留められた。
ほっと安堵の息をつく。そして見知らぬ人に抱かれている現状に気付いて、慌てて目の前の胸板を両手で押した。
「あの、私の不注意で申し訳ありません。手を……離してください」
「ああ、すまない」
あっさりと解放された。
一歩下がって見上げると、がっしりとした体躯の大柄な男性だった。カッチリとした騎士服を纏っていることから王宮の騎士だろうか。何故こんなところに?
不思議に思っていると、男性が切れ長な瞳を大きく見開いた。
「君は……リーティアか?」
「え?」
騎士の顔を探るように凝視する。
燃える様な赤毛に鋭く切れ長なアイスブルーの瞳。整った精悍な面立ちが記憶の誰かに重なる。
「あ!シグルド……様!?」
「ああ、久しぶりだな」
大きな手でくしゃりと頭を撫でられる。
「あの、もう小さな子どもではないのですが……」
苦笑しながら見上げると、「ああ、すまない」とちっともすまなくなさそうにシグルドは笑った。
シグルド・ロジーヌ――全く似たところのないユージンの兄だ。
7つも歳上だったので滅多に顔を合わせることもなく、彼との記憶はほんの僅かだったけれど。
「ユージンとのことは……すまなかったな」
「いえ、仕方のないことですから」
にっこり笑って見せると、シグルドは僅かに目を瞠った。
ユージンを慕っていた心はチクリと痛んだけれど、今の私にはもう終わったことだ。
「それより学園へはなにか所用で?」
「ああ、ちょっとした資料を持ってきて欲しいと頼まれてな」
そういって手にした書類を掲げてみせる。
「そうでしたか、お引止めして申し訳ありません」
「急ぎではないので問題ない。君こそ何故こんなところへ?」
ぐっと言い淀むと、まるで狙いすましたかのように男子生徒の一人が姿を現した。
「こちらでしたかリーティア嬢!」
私は咄嗟にシグルドを見上げ、その逞しい胸にしがみついた。そうして彼の胸に頬を当てたまま、男子生徒に向かってうっとりと微笑む。
ああ、あの頃の『私』の感覚が蘇る。魔性と呼ばれた過去の『私』の──
「愛しい方との逢瀬をどうか邪魔しないで頂けますか」
男子生徒の視線が私に釘付けになるのが分かる。するとシグルドは私を隠すようすっぽりと抱きすくめた。私の視界は彼の腕によって閉ざされる。
「ティアに焦がれるあまり仕事を抜けてきたんだ。君も無粋な真似は控えてもらえるかな」
シグルドは私の髪を優しく撫で梳き、見せ付けるように額に口付けると冷ややかに告げた。
やがて男子生徒の立ち去る気配を感じて、ほっと肩の力が抜ける。
「助かりましたシグルド様」
彼の機転に感謝しつつ腕から逃れようと身を捩ったけれど、びくともしない。
「あの、シグルド様?手を……」
「愛しい男との逢瀬中なんだろ?ティア」
耳元で囁かれる声は妙に熱っぽい。もう演技は必要ないというのに……揶揄われているのだろうか。
「いつも男達に追い回されてるのか?」
「……はい……婚約破棄してからはずっとこんな感じで……」
私は逃れるのを諦めてふぅとため息をつく。
「君を守る婚約者が必要なら、俺はどうだ?」
見上げると、鼻先が触れるほどの距離で瞳がかち合った。すっと細められたアイスブルーの瞳には状況を楽しむ不謹慎さが窺える。
確かに今私は早急に婚約者を必要としていた。シグルドにはその切実さが分かっているはずだ。なのに──
こんな女心を弄ぶ悪い男には悪い女で応えるのがマナーだろう。
私は唇に弧を描いて、シグルドの頬に手を添えた。
「あなたが私の愛しい方になってくださるのですか?」
シグルドはその手に口付けて、更に楽しげに口の端を吊り上げた。
「望みのままにリーティア嬢。約束の証に口付けても?」
私は悪い女だ。
シグルドと正式に婚約しないまでも、そういった噂が流れることによって受けるユージンの精神的ダメージを思って、この申し出に昏い楽しみを見出した。
「この不埒な唇は……否など許さないのでしょう?」
微笑みながら人差し指でシグルドの下唇をゆっくりとなぞり、少し開かれた唇に指先を差し込む。
シグルドは私をじっと見据えたまま、見せつけるようにその指を舌先で淫らに舐る。情事の入り口のようなこの甘ったるい空気に、不意に心が高鳴った。
「ティア、どこでこんな駆け引きを覚えたんだ?」
悪い子だ、と獣の様な獰猛な瞳に射抜かれて、一瞬怯んだ私の唇をシグルドは荒々しく塞ぐ。
戸惑いに小さく開かれた唇を、強引にこじ開けて熱い舌が割り入ってくる。
口付けなど前世で数えきれない程したというのに、このシグルドの口付けは奪いつくすような激しさで私を翻弄する。
瞳は潤み、砕けた腰をシグルドの逞しい腕が支えた。
口付けでわかる、シグルドは見た目通り情熱的で苛烈な男だ。
こんな猛々しい激しさで抱かれたらどんな心地がするのだろう――想像しただけで体の奥が熱く疼くのを感じた。
色香に中てられるとはこういうことなのだろうか。この凶悪なまでに立ち上る雄の気配に、私は本能的に惹きつけられる感覚を生まれて初めて味わうのだった。
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