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しおりを挟むそんな中でも、天音だけが順番だと言って替わらせようとするも、妹の方は遊び足りないとわがままを突き通して動こうとしなかった。
「天音ちゃん、いいよ。あっちで、遊ぼう」
他の子たちは、何を言っても無駄だと思ったのか、天音をそこから離そうとした。
ツーンとして動かない妹に諭すでもなく、何も言わずに他の子供と遊ぶこともせずに傍観している彼女の兄を見て、わがままばかりの妹の方を見て、天音はこう言った。
「ねぇ、みんなで仲良く遊びましょ?」
「……」
「彼は、あなたのお兄さん?」
「……そうだけど」
「なら、お兄さんも、一緒に遊びましょ? みんなで遊ぶと楽しいわよ」
「……」
チラッと兄を見るとそれまで傍観していた兄の方が面倒そうにしながらも動いたことで、妹は嬉しくなったのか、天音の提案にのって遊ぶことになったのは、すぐだった。
「あいつだったら、みんなで仲良くなんて絶対にやらないのに」
「一緒にしないで。私の幼なじみは、言っても聞かないけど、みんな同じなわけないわ。遊びのルールを教えてあげて。あなたが、作った遊びだもの」
「しょうがねーな」
そう言いながらもまんざらではない顔をして、遊びのルールを教えて、みんなが仲良く遊ぶことになった。
わがままを言っていた妹の方も、自分より小さい子供がルールを守る姿に思うところがあったのか、わがままを言って遊びを妨げることも殆どなかった。
それから、その兄妹は何度かやって来ては、みんなで遊んだ。妹の方は、順番を守るようになり、他の子と同じようにルールを守るようになっていて、子供たちが楽しく遊ぶ声が公園に響いていた。
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