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序章
【6】雨の夜2
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「夏姉、ちょっと話すよ?宅配来たんだけど、受け取っていい?」
手だけ隙間からヒラヒラさせて尊が言った。背中を向けてドアを開けたのだろう。浴室側から磨りガラス越しにそれを見て、思わず身体を自分で抱きしめる。
「うん、お願い、サインでいいから」
「了解、閉める、上がったらちゃんと鍵閉めて?」
言ってドアを閉めた。普段は誰もいないから、うっかり鍵を閉め忘れた。
ドキドキしながらため息をつく。
(知られたら、ドン引きされるよね)
夏乃は、実は異性交渉の未経験だ。付き合っていた相手とは何故かいつもすれ違い、事に至らないまま別れるを繰り返してきている。それは今、夏乃のコンプレックスのひとつでもある。年齢的に周りにはそれなりに経験がある振りをしているが、知識のみで実戦が伴わない未経験者の過剰意識なのか、弟のような尊ですら、やはり男性であると意識してしまうと、夜半同室に居ることにやはり緊張する。
風呂から上がると、さっさと身なりを整えて、浴室のドアを開けた。尊はソファに座ってテレビを観ているようだ。ふう、と呼吸を整えると、思い切ってドアを開けた。
夏乃は、緊張を和らげるために、棚を開けて取り出したグラスに氷を幾つか放り込むと、ウィスキーのシングルをサーバーの水で割った。その音で振り返った尊と目が合う。
「尊も飲む?チューハイ?ビール?」
「ああ、でも…」
尊は躊躇した。
「お酒弱い?少しぐらい、いいじゃない。服は浴室乾燥にかけたけど、まだまだ乾かないし、今夜は泊まって行きなさいよ」
夏乃が言うと、尊はようやく口角を上げた。
「じゃあビール」
「はい」
冷蔵庫からビールの缶を取り出して渡す。尊がプシュっと缶を開けた隣に棚から出した背の高いグラスを渡した。
そして、寝室のクローゼットを開けて、上の棚に置いてある布団を引っ張りだそうとした。
ふと、照明が陰って暗くなったと思ったら、夏乃の後ろから、尊がそれを下ろそうと腕を伸ばしていた。背中に感じた尊の体温にドキリとする。
「言ってくれたら自分で下ろすって」
耳のすぐそばで笑い混じりに聞こえた声は、どこか伯父に似ていて、少しかすれる。もう少し若い声だった高校生の頃はそんなふうに思わなかったのに。幾分か乾いた髪はまだ濡れている。自分と同じ石鹸の匂いがする。妙に落ち着かない気持ちになって、顔を背けてリビングのテーブルの前に座ると、先程のウィスキーの水割りを1口飲んだ。
「夏姉、シーツ入ってない」
リビングに布団を敷いていた尊が、布団セットの不織布のケースをもう一度覗いて言う。
「ああ、パットのやつ出すわ」
クローゼットに戻って、引き出しから換えの敷パットを出す。
馬鹿だな、弟のような尊相手に、なに緊張してるんだろう。夏乃は尊に気が付かれない程度にため息をついた。
テーブルを避けて布団を敷いた尊と、テーブルの角を挟むように座って、残ったウィスキーに口をつけた。
「おばちゃんに、走るとこ見てもらいたかったな」
ほんのり酔ったのか、微かに潤んだ目をして、尊はつまみに出した野菜スティックを見つめた。そばにはマヨ味噌ゴマダレが添えてある。
母が野菜嫌いだった尊によく出してやった物だ。そうすると不思議と嫌いだった野菜を食べられた。それを母が褒めると、尊は頬を紅潮させてはち切れそうに笑うのだった。
「ああ、そうだったね、高校のとき、あなたのレギュラー入りが決まった後だったよね、お母さん死んじゃったの」
高校の頃から駅伝チームで走っていた尊が、高校2年の時だ。母が平日の夜、珍しく電話をかけてきたのだ。
─尊ちゃんがね、今度アンカーで大会に出るんだって!─
秋に差し掛かった夜で、電話の向こうからかすかに鈴虫の声がしたのを思い出す。母の少し興奮気味の声に、子育てが生き甲斐な母親のような、そんな熱を感じて、微笑ましく思った。
「伯母さんから話を聞いて興奮して電話してきたのよ?母さん」
「すげえ可愛がってくれたよね。自分の子みたいに」
思い出して嬉しそうに微笑む尊にとっても、叔母である母の突然の死は辛かっただろう。
両親には、夏乃の後に男の子を流産して以来、結局、子には恵まれなかった。そのあと伯父が沙都子と結婚して尊が生まれた。
近くに住んでいた事もあったので、母は、自分を本当の姉のように頼ってくる沙都子に手を貸した。尊の妹が立て続けに生まれた事もあり、幼稚園に上がる頃には、尊はよく夏乃の家に預けられて、それを寂しがることも無く、早苗や陽太に可愛がられていた。
兄弟のいなかった夏乃にとっても、弟のように可愛くて、二人は仲良く育った。
(だから、こんなに身構えることなんてないんだよ)
今、何となく二人の間にある空気にバリアを張っている夏乃である。生娘独特の、加減が分からないがゆえの緊張感だ。
そんな夏乃に、何となく尊が気がついてる気がする。昔から妙に勘が良くて鼻が利くのだ。おつまみを取ろうと手を伸ばした時、尊の手とぶつかった。
「ごめん」
目が合った。沈黙が数秒。
「なに?」
顔が熱を持った。それを尊に見られたことが恥ずかしい。
「夏姉……」
それ以上、何も言わないで欲しい。夏乃が目を伏せた。
「酔ってるだろぉ?もう寝ようか」
尊の声から緊張が抜けた。ほっとした反面、少し残念な気持ちになる自分に呆れた。
「うん、そうだね」
「あ、歯磨き……」
「うん、それも買い置きあるから、出すね」
二人は並んで洗面所で歯磨きしていると、尊がふっと笑った。こういうの懐かしいなぁ、なんて、泡だらけの口でもごもご言うので、夏乃も笑ってしまった。
気がついていたのか、そうじゃないのか、それは分からない。だけだもし気がついていたとしても、それをいちいち言葉にせず気を遣ったのなら、それだけ尊が大人になったということだ。
隣にいる尊の肩が自分の目線だと気が付き、随分伸びたんだなと思う。もう尊は子供じゃないのだ。その事をつい意識してしまって、また、息をするのもぎごちなくなる。
未経験の夏乃としては、従弟相手にいけない事を考えてるような気持ちになってしまって、普段通り振る舞う事がむつかしくなる。
尊をそういう目で一瞬でも見てしまった事に対して。そして実体験に対する純真な興味を持っていることに対して、だ。
(大丈夫、自然だよ。尊がちょっと素敵男子に育って現れたからだ、それだけだよ)
自分の中で茶化してみた。だけど、不自然なぎごちなさは解消してくれなくて、「じゃ、おやすみ」そういうのだけが精一杯だった。
夜半、結局眠れなくてスマホをいじってやり過ごしていた。外の雨音が聞こえなくなって、しばらくした頃、夏乃の寝室の戸を叩く音がした。ドキリと心臓が跳ねた。
「夏姉、起きてる?」
時計を見れば二時半。普通起きてるはずない。返事しようか悩んで、
「うん?何?」
言いながら、ベッドから降りて戸を開けた。尊は元の服を着ていた。夏乃は驚いた。
「雨、止んだから、帰るよ。服も乾いたし」
「危ないよ、夜中に」
「はははっ。夏姉、俺もう大の大人だからね」
尊は、笑った。そしてふと真顔になると、
「なんか、従姉だとはいえ、付き合ってない女の人の部屋に泊まり込むのって、やっぱり緊張して上手く寝れないからさ」
「尊は、付き合ってる人いたんだよね?」
「いや、居たけど…部の後輩と浮気されちゃってさ」
夏乃はハッとして顔を上げた。尊の目が悲しそうだった。
「ごめん」
傷ついた目をした尊を何とか元気づけたくて、夏乃は笑った。
「尊はカッコイイからさ。すぐまた素敵な彼女ができるよ」
尊は黙って夏乃を見下ろした。なにか言おうともう一度口を開いたとき、何かが視界を横切って、気がつくと尊の腕の中にいた。
「慰めてくれてんの?」
心臓がバクバクと大きな音を立てた。自分の背丈は尊の首のところまでしかなく、目の前には尊の鎖骨がある。仄かな肌の匂いにドキドキして、どうしていいか分からず、身を固くするしか無かった。
「……そりゃあ、尊は弟みたいなもんだし?」
そう言葉にすることで、自分と尊の間に血の繋がりという、壁を張り巡らせる。
尊の腕に、少しだけ力が篭った。夏乃の胸がぎゅう、と痛んだ。
「帰るよ」
尊は耳元でそれだけ言うと、肩を押しやられた。身体の向きを変えて玄関へと向かう。夏乃も恐る恐る後ろから玄関へと向かう。靴を履いて、こちらに向いた尊は弱く笑った。
「夏姉、ありがとね。また連絡する」
そう言ってドアを開けて出ていった。
カチャリ。ドアの閉まる音がして、部屋が妙にガランとした気がした。夏乃は自分の身体ををかき抱いた。
熱い。
触れられた背中や、ふと尊の吐いた息を感じた耳。そこにいた尊が既に居ないことが切なかった。
一人暮らしが長いと人肌恋しくなるんだろうな、と自分に言い聞かせた。
そうじゃないと、困る。
(すごく、困る)
手だけ隙間からヒラヒラさせて尊が言った。背中を向けてドアを開けたのだろう。浴室側から磨りガラス越しにそれを見て、思わず身体を自分で抱きしめる。
「うん、お願い、サインでいいから」
「了解、閉める、上がったらちゃんと鍵閉めて?」
言ってドアを閉めた。普段は誰もいないから、うっかり鍵を閉め忘れた。
ドキドキしながらため息をつく。
(知られたら、ドン引きされるよね)
夏乃は、実は異性交渉の未経験だ。付き合っていた相手とは何故かいつもすれ違い、事に至らないまま別れるを繰り返してきている。それは今、夏乃のコンプレックスのひとつでもある。年齢的に周りにはそれなりに経験がある振りをしているが、知識のみで実戦が伴わない未経験者の過剰意識なのか、弟のような尊ですら、やはり男性であると意識してしまうと、夜半同室に居ることにやはり緊張する。
風呂から上がると、さっさと身なりを整えて、浴室のドアを開けた。尊はソファに座ってテレビを観ているようだ。ふう、と呼吸を整えると、思い切ってドアを開けた。
夏乃は、緊張を和らげるために、棚を開けて取り出したグラスに氷を幾つか放り込むと、ウィスキーのシングルをサーバーの水で割った。その音で振り返った尊と目が合う。
「尊も飲む?チューハイ?ビール?」
「ああ、でも…」
尊は躊躇した。
「お酒弱い?少しぐらい、いいじゃない。服は浴室乾燥にかけたけど、まだまだ乾かないし、今夜は泊まって行きなさいよ」
夏乃が言うと、尊はようやく口角を上げた。
「じゃあビール」
「はい」
冷蔵庫からビールの缶を取り出して渡す。尊がプシュっと缶を開けた隣に棚から出した背の高いグラスを渡した。
そして、寝室のクローゼットを開けて、上の棚に置いてある布団を引っ張りだそうとした。
ふと、照明が陰って暗くなったと思ったら、夏乃の後ろから、尊がそれを下ろそうと腕を伸ばしていた。背中に感じた尊の体温にドキリとする。
「言ってくれたら自分で下ろすって」
耳のすぐそばで笑い混じりに聞こえた声は、どこか伯父に似ていて、少しかすれる。もう少し若い声だった高校生の頃はそんなふうに思わなかったのに。幾分か乾いた髪はまだ濡れている。自分と同じ石鹸の匂いがする。妙に落ち着かない気持ちになって、顔を背けてリビングのテーブルの前に座ると、先程のウィスキーの水割りを1口飲んだ。
「夏姉、シーツ入ってない」
リビングに布団を敷いていた尊が、布団セットの不織布のケースをもう一度覗いて言う。
「ああ、パットのやつ出すわ」
クローゼットに戻って、引き出しから換えの敷パットを出す。
馬鹿だな、弟のような尊相手に、なに緊張してるんだろう。夏乃は尊に気が付かれない程度にため息をついた。
テーブルを避けて布団を敷いた尊と、テーブルの角を挟むように座って、残ったウィスキーに口をつけた。
「おばちゃんに、走るとこ見てもらいたかったな」
ほんのり酔ったのか、微かに潤んだ目をして、尊はつまみに出した野菜スティックを見つめた。そばにはマヨ味噌ゴマダレが添えてある。
母が野菜嫌いだった尊によく出してやった物だ。そうすると不思議と嫌いだった野菜を食べられた。それを母が褒めると、尊は頬を紅潮させてはち切れそうに笑うのだった。
「ああ、そうだったね、高校のとき、あなたのレギュラー入りが決まった後だったよね、お母さん死んじゃったの」
高校の頃から駅伝チームで走っていた尊が、高校2年の時だ。母が平日の夜、珍しく電話をかけてきたのだ。
─尊ちゃんがね、今度アンカーで大会に出るんだって!─
秋に差し掛かった夜で、電話の向こうからかすかに鈴虫の声がしたのを思い出す。母の少し興奮気味の声に、子育てが生き甲斐な母親のような、そんな熱を感じて、微笑ましく思った。
「伯母さんから話を聞いて興奮して電話してきたのよ?母さん」
「すげえ可愛がってくれたよね。自分の子みたいに」
思い出して嬉しそうに微笑む尊にとっても、叔母である母の突然の死は辛かっただろう。
両親には、夏乃の後に男の子を流産して以来、結局、子には恵まれなかった。そのあと伯父が沙都子と結婚して尊が生まれた。
近くに住んでいた事もあったので、母は、自分を本当の姉のように頼ってくる沙都子に手を貸した。尊の妹が立て続けに生まれた事もあり、幼稚園に上がる頃には、尊はよく夏乃の家に預けられて、それを寂しがることも無く、早苗や陽太に可愛がられていた。
兄弟のいなかった夏乃にとっても、弟のように可愛くて、二人は仲良く育った。
(だから、こんなに身構えることなんてないんだよ)
今、何となく二人の間にある空気にバリアを張っている夏乃である。生娘独特の、加減が分からないがゆえの緊張感だ。
そんな夏乃に、何となく尊が気がついてる気がする。昔から妙に勘が良くて鼻が利くのだ。おつまみを取ろうと手を伸ばした時、尊の手とぶつかった。
「ごめん」
目が合った。沈黙が数秒。
「なに?」
顔が熱を持った。それを尊に見られたことが恥ずかしい。
「夏姉……」
それ以上、何も言わないで欲しい。夏乃が目を伏せた。
「酔ってるだろぉ?もう寝ようか」
尊の声から緊張が抜けた。ほっとした反面、少し残念な気持ちになる自分に呆れた。
「うん、そうだね」
「あ、歯磨き……」
「うん、それも買い置きあるから、出すね」
二人は並んで洗面所で歯磨きしていると、尊がふっと笑った。こういうの懐かしいなぁ、なんて、泡だらけの口でもごもご言うので、夏乃も笑ってしまった。
気がついていたのか、そうじゃないのか、それは分からない。だけだもし気がついていたとしても、それをいちいち言葉にせず気を遣ったのなら、それだけ尊が大人になったということだ。
隣にいる尊の肩が自分の目線だと気が付き、随分伸びたんだなと思う。もう尊は子供じゃないのだ。その事をつい意識してしまって、また、息をするのもぎごちなくなる。
未経験の夏乃としては、従弟相手にいけない事を考えてるような気持ちになってしまって、普段通り振る舞う事がむつかしくなる。
尊をそういう目で一瞬でも見てしまった事に対して。そして実体験に対する純真な興味を持っていることに対して、だ。
(大丈夫、自然だよ。尊がちょっと素敵男子に育って現れたからだ、それだけだよ)
自分の中で茶化してみた。だけど、不自然なぎごちなさは解消してくれなくて、「じゃ、おやすみ」そういうのだけが精一杯だった。
夜半、結局眠れなくてスマホをいじってやり過ごしていた。外の雨音が聞こえなくなって、しばらくした頃、夏乃の寝室の戸を叩く音がした。ドキリと心臓が跳ねた。
「夏姉、起きてる?」
時計を見れば二時半。普通起きてるはずない。返事しようか悩んで、
「うん?何?」
言いながら、ベッドから降りて戸を開けた。尊は元の服を着ていた。夏乃は驚いた。
「雨、止んだから、帰るよ。服も乾いたし」
「危ないよ、夜中に」
「はははっ。夏姉、俺もう大の大人だからね」
尊は、笑った。そしてふと真顔になると、
「なんか、従姉だとはいえ、付き合ってない女の人の部屋に泊まり込むのって、やっぱり緊張して上手く寝れないからさ」
「尊は、付き合ってる人いたんだよね?」
「いや、居たけど…部の後輩と浮気されちゃってさ」
夏乃はハッとして顔を上げた。尊の目が悲しそうだった。
「ごめん」
傷ついた目をした尊を何とか元気づけたくて、夏乃は笑った。
「尊はカッコイイからさ。すぐまた素敵な彼女ができるよ」
尊は黙って夏乃を見下ろした。なにか言おうともう一度口を開いたとき、何かが視界を横切って、気がつくと尊の腕の中にいた。
「慰めてくれてんの?」
心臓がバクバクと大きな音を立てた。自分の背丈は尊の首のところまでしかなく、目の前には尊の鎖骨がある。仄かな肌の匂いにドキドキして、どうしていいか分からず、身を固くするしか無かった。
「……そりゃあ、尊は弟みたいなもんだし?」
そう言葉にすることで、自分と尊の間に血の繋がりという、壁を張り巡らせる。
尊の腕に、少しだけ力が篭った。夏乃の胸がぎゅう、と痛んだ。
「帰るよ」
尊は耳元でそれだけ言うと、肩を押しやられた。身体の向きを変えて玄関へと向かう。夏乃も恐る恐る後ろから玄関へと向かう。靴を履いて、こちらに向いた尊は弱く笑った。
「夏姉、ありがとね。また連絡する」
そう言ってドアを開けて出ていった。
カチャリ。ドアの閉まる音がして、部屋が妙にガランとした気がした。夏乃は自分の身体ををかき抱いた。
熱い。
触れられた背中や、ふと尊の吐いた息を感じた耳。そこにいた尊が既に居ないことが切なかった。
一人暮らしが長いと人肌恋しくなるんだろうな、と自分に言い聞かせた。
そうじゃないと、困る。
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