3 / 28
第三話 銀の月の姉妹
しおりを挟む
「今……あの人……確かに頭を噛みちぎられたはず……!?」
「蘇りの魔術なんてありえない、ひょっとして転生特典……だったら! 『血を巡るもの。循環するもの。留まらぬもの。調和を乱し、偏在せよ』!」
「——! これは……なんだ、体の調子が」
姉妹は逃げておらず、姉のシンジュが永一に向けて手をかざし、なにごとかの文言を発する。
永一は突然、体の底から湧き出てくる力を知覚した。肉体を突き動かすエネルギーが、心の深いところにある泉から滾々と湧いてくるような、そんな感覚。
「片月をかけました。保力を引き換えに、破力を強化するセレイネスの魔術です!」
「ホリョク……? なんだかわからないが」
これまでに感じたことのないくらい永一の体には力が満ち溢れている。その活力を刈り取るべく、あまりに巨大な魔の爪が迫ってくる。永一は避けようとしたが避けきれず、爪の先が体を薙いだ。かすっただけだと思ったが傷は思いのほか深く、赤い血が噴き出た。
だが死ぬほどではない。そして、仮に死んでも死にはしない。はずだ。
「おい! あれを貸してくれ!」
「あれ……?」
流れ出る血を気にもかけず永一は振り向き、琥珀色の目を見て問う。永一の目には紫がかった輝きが宿っていた。
「クナイだ! オレが怪獣を倒す!」
「——! カイジュウっていうのは……わからない、けどっ」
少女の手から黒い暗器が投げ渡される。刃物を受け止めるのは難しく、手のひらを少し切ってしまったものの、永一はクナイを逆手に収めた。
「ァァァァ————ッ!」
「クソ怪獣が。ぶっ殺されてもぶっ殺してやる」
獲物を捉え、剥き出しの殺意を浴びせる赤い双眸。積年の恨みを乗せるように、永一はそれをにらみ返す。
始まったものは、殺し合いではあっても戦闘ではなかった。永一にはセレイネスの魔術がかけられているが、それだけで一方的に勝てるわけがない。存在としてのスケールが違いすぎる。
持ち慣れないクナイを手に突っ込むも、取っ組み合いにさえならず、巨大な爪がはらわたを裂く。
■
鋭い牙が脳を貫く。
■
胴体を踏まれ、圧倒的な質量でつぶされる。
■
「肉体が再生している。つまり、不死身。この力なら——」
「……運命。きっと、そう」
死んで死んで、そのたびに意識が消えかかり、しかし目が覚める。肉体の損傷も元通りになり、失った血が補充される。
そして捨て身の特攻を繰り返し、夢中でクナイを突き刺した。
「『血を巡るもの。力あるもの。形を成し、打ち付ける杭となれ』」
姉妹どちらかの声がして、どこからか放たれた真っ黒な杭が獣の肩に突き刺さる。致命的な一撃ではなかったが、巨獣はうめき声を上げてひるんだ。
そこへ我が身を顧みず、懐へ潜り込む永一。クナイの表面には黒い脂じみたものがべったりと付着し、ぬめっていた。
「死ね! 怪獣がぁっ!」
その脂光りした刃先を、太い首の下へ強引にねじ込む。獣は血を流さず、代わりに傷口から黒い砂のようなものが散る。
それでようやく、巨獣は倒れた。やはり死体はすぐに塵になって消えてしまい、黒い石だけがぽつんと草の上に残される。
「ようやく……倒したか」
死ぬときが呆気ないのはどんな生き物も変わらない。それが血の流れない、異形の獣であってもだ。
安堵の息を吐き、永一はその場に座り込んだ。クナイを持つ手は力を込めすぎてびりびりと痺れ、服もぼろぼろになってしまっている。
しかし体の調子はよかった。怪我もなかった。死んで蘇るたびに、もろもろがリセットされているようだった。
疲労があるのは精神だけだ。短い呼吸を繰り返し、暴れる心臓をなだめていると、永一の前に二人の影が回り込んできた。
「——どうか」
「あ?」
銀の髪の姉妹はどこか恭しささえ感じる所作で、ゆっくりと永一の前までやってくると地面に片膝をつき、目線を合わせる。
心まで通じ合うような、一糸乱れぬ動きだった。
黄金と琥珀の双眸が永一を見る。その内には仕えるべき誰かを見出した喜びと、固い決意が宿っている。
「どうか。不死のあなたの力を、ワタシたちにお貸しください」
「螺旋迷宮を……踏破するために。あなたがいれば……きっとできます」
「なに?」
訊き返す永一に、黄金の目が言葉を重ねる。
「復讐のために——異世界から来たあなたの特別な力が欲しいのです。それが叶うのなら、ワタシたち姉妹はどうなっても構いません」
犯しても殺しても、と琥珀の目の妹が付け足す。
当然ながら永一の胸中には困惑が広がったが、姉妹が冗談や狂言ではなく、本気で永一に助力を頼み込んでいることはその真剣な瞳から伝わってきた。
それに異世界。その言葉は、ひどくしっくりと来る。
「目が覚めてから、どうにも異常なことばっかりだ。オレは、あれか。要は……異世界転生。そういうのをしたわけだ」
「はい。このラセンカイに、女神パードラが呼び寄せたのです」
「転生者は……タカイジンと呼ばれます。その誰もが……なんらかの転生特典を持ち、あなたはおそらく……再生。不死身」
「不死、か。ギフトってのはよくある展開だが、神サマもまたけったいなものを……いやそれに救われたのは事実だけど」
前例はざらにあるらしい。
事実は小説よりも奇なりと言うが、こうして虚構のような世界に放り込まれてしまえば、認めるほかなかった。
襲ってきたのは怪獣ではなく、魔物で。目の前にいる銀の髪をした人形じみた美しい姉妹は、魔術なんてファンタジーの産物を扱える違う世界の人間で。自分は死んでも生き返る、ゾンビみたいになっていて。
目が覚めたこの地は、日本でもなければ地球でさえない別の遠い場所なのだと。
(——だが六年前から、奇怪なのは今の地球も同じことだ。加えて言えば、さっきの魔物とやらは大きさこそ小さいものの、やはり怪獣災害の怪獣と本質は変わらないように感じる。ならば……)
考えを少し整理する。それから永一はすっくと立ち上がると、半身で後ろを振り向いた。
風は止んでいた。草の揺れが収まった平野の向こうで、街道とつながった大きな町らしきものがある。そしてその中心からは、白い、ねじくれた樹木のような奇妙な塔が空に届けとばかりに高く高く伸びていた。
「螺旋迷宮ってのは、あれのことか。どう見ても人が造れるようなものじゃないな」
「……そうです。この世界、ラセンカイの中心にそびえる……伸び続ける塔」
「あの螺旋迷宮が魔物を生みます。あれを踏破し、その頂にある核を破壊することこそが、魔物に部族を滅ぼされたワタシたちの復讐なのです」
「魔物に殺されたのか。仲間を」
「はい。母も父も、友人も祖父母も皆、あの邪悪な獣に命を奪われました」
「だから……残されたわたしたちは、復讐しなければならない」
永一は琥珀の瞳に、昏い光がよぎったのを見る。あるいはそれは、鏡の内にひどく見慣れた色をしていた。
「お願いします。ワタシたちの命と尊厳、そのすべてを捧げます——ですからどうか。部族の報復に、不死の力添えを」
「わかった。協力しよう」
その色を見たからではないと、永一は言い訳のように心の内で呟く。
異世界転生を受け入れた永一の当面の目的は、『元の世界へ帰る方法を探す』だ。なにせ、返すべき恩をまだ返していない。
そのためにも、このラセンカイという世界について色々と探ってみる必要がある。あの螺旋迷宮は明らかにいわくつきだし、そうなればどうあれ調べてみなければならないだろう。
それに——
「いくら不死つったって、二人がいなけりゃオレもただじゃ済まなかった。あと百回は死ぬハメになっただろうし、生きたまま巣に連れてかれたりする可能性もあったはずだ。……さっきは助かった。シンジュとコハク、とか言ったっけ」
「よいの、ですか?」
「来て……くれますか」
「そうだ。助けられたからには、オレは恩を返す必要があるからな——」
まずは、この恩に報いなければ。
右も左もわからない異世界で、一番初めに出会ったのだ。これからもたくさんのことを教えてもらうだろう。
協力できる事柄があるなら是非もない。
受けた恩は、それこそ命を懸けてでも、必ず返さなければならないのだから。
「——オレは坂水永一、善良な一般小市民だよ。頭もよくないんで体力くらいしか取り柄はなかったが、どうやら特技が増えたらしい」
二本の手をそれぞれ、跪く少女らに差し伸べる。
姉妹は似た色の瞳を丸くすると、迷いなくその手を取った。
「双子の姉のシンジュです。これからなんなりとお申しつけください、エーイチ様」
「双子の妹のコハク……です。……復讐のためでしたら、わたしはなにもかもを捧げます」
「もうちょい気楽でいいよ。ま、長い付き合いになるかはわからないが、よろしく頼む」
永一が軽く腕に力を入れて引き上げると、二人はその勢いに従って立ち上がった。再び穏やかに吹いた風が、姉妹の銀の髪をかすかになびかせる。
方針は決まった。この場に留まれば、また魔物がやってくるかもしれない。姉妹は魔物が落とした黒い石だけ探して拾い上げると、すぐに永一を先導して町の方へと歩き始める。
不死の転生特典を魂に宿した異世界転生者と、大泛溢により魔物の群れに滅ぼされたセレイネスの生き残り。
三者の門出を祝福するかのように、うららかな昼の陽光が草に覆われた大地を一面の金色に染めていた。
「蘇りの魔術なんてありえない、ひょっとして転生特典……だったら! 『血を巡るもの。循環するもの。留まらぬもの。調和を乱し、偏在せよ』!」
「——! これは……なんだ、体の調子が」
姉妹は逃げておらず、姉のシンジュが永一に向けて手をかざし、なにごとかの文言を発する。
永一は突然、体の底から湧き出てくる力を知覚した。肉体を突き動かすエネルギーが、心の深いところにある泉から滾々と湧いてくるような、そんな感覚。
「片月をかけました。保力を引き換えに、破力を強化するセレイネスの魔術です!」
「ホリョク……? なんだかわからないが」
これまでに感じたことのないくらい永一の体には力が満ち溢れている。その活力を刈り取るべく、あまりに巨大な魔の爪が迫ってくる。永一は避けようとしたが避けきれず、爪の先が体を薙いだ。かすっただけだと思ったが傷は思いのほか深く、赤い血が噴き出た。
だが死ぬほどではない。そして、仮に死んでも死にはしない。はずだ。
「おい! あれを貸してくれ!」
「あれ……?」
流れ出る血を気にもかけず永一は振り向き、琥珀色の目を見て問う。永一の目には紫がかった輝きが宿っていた。
「クナイだ! オレが怪獣を倒す!」
「——! カイジュウっていうのは……わからない、けどっ」
少女の手から黒い暗器が投げ渡される。刃物を受け止めるのは難しく、手のひらを少し切ってしまったものの、永一はクナイを逆手に収めた。
「ァァァァ————ッ!」
「クソ怪獣が。ぶっ殺されてもぶっ殺してやる」
獲物を捉え、剥き出しの殺意を浴びせる赤い双眸。積年の恨みを乗せるように、永一はそれをにらみ返す。
始まったものは、殺し合いではあっても戦闘ではなかった。永一にはセレイネスの魔術がかけられているが、それだけで一方的に勝てるわけがない。存在としてのスケールが違いすぎる。
持ち慣れないクナイを手に突っ込むも、取っ組み合いにさえならず、巨大な爪がはらわたを裂く。
■
鋭い牙が脳を貫く。
■
胴体を踏まれ、圧倒的な質量でつぶされる。
■
「肉体が再生している。つまり、不死身。この力なら——」
「……運命。きっと、そう」
死んで死んで、そのたびに意識が消えかかり、しかし目が覚める。肉体の損傷も元通りになり、失った血が補充される。
そして捨て身の特攻を繰り返し、夢中でクナイを突き刺した。
「『血を巡るもの。力あるもの。形を成し、打ち付ける杭となれ』」
姉妹どちらかの声がして、どこからか放たれた真っ黒な杭が獣の肩に突き刺さる。致命的な一撃ではなかったが、巨獣はうめき声を上げてひるんだ。
そこへ我が身を顧みず、懐へ潜り込む永一。クナイの表面には黒い脂じみたものがべったりと付着し、ぬめっていた。
「死ね! 怪獣がぁっ!」
その脂光りした刃先を、太い首の下へ強引にねじ込む。獣は血を流さず、代わりに傷口から黒い砂のようなものが散る。
それでようやく、巨獣は倒れた。やはり死体はすぐに塵になって消えてしまい、黒い石だけがぽつんと草の上に残される。
「ようやく……倒したか」
死ぬときが呆気ないのはどんな生き物も変わらない。それが血の流れない、異形の獣であってもだ。
安堵の息を吐き、永一はその場に座り込んだ。クナイを持つ手は力を込めすぎてびりびりと痺れ、服もぼろぼろになってしまっている。
しかし体の調子はよかった。怪我もなかった。死んで蘇るたびに、もろもろがリセットされているようだった。
疲労があるのは精神だけだ。短い呼吸を繰り返し、暴れる心臓をなだめていると、永一の前に二人の影が回り込んできた。
「——どうか」
「あ?」
銀の髪の姉妹はどこか恭しささえ感じる所作で、ゆっくりと永一の前までやってくると地面に片膝をつき、目線を合わせる。
心まで通じ合うような、一糸乱れぬ動きだった。
黄金と琥珀の双眸が永一を見る。その内には仕えるべき誰かを見出した喜びと、固い決意が宿っている。
「どうか。不死のあなたの力を、ワタシたちにお貸しください」
「螺旋迷宮を……踏破するために。あなたがいれば……きっとできます」
「なに?」
訊き返す永一に、黄金の目が言葉を重ねる。
「復讐のために——異世界から来たあなたの特別な力が欲しいのです。それが叶うのなら、ワタシたち姉妹はどうなっても構いません」
犯しても殺しても、と琥珀の目の妹が付け足す。
当然ながら永一の胸中には困惑が広がったが、姉妹が冗談や狂言ではなく、本気で永一に助力を頼み込んでいることはその真剣な瞳から伝わってきた。
それに異世界。その言葉は、ひどくしっくりと来る。
「目が覚めてから、どうにも異常なことばっかりだ。オレは、あれか。要は……異世界転生。そういうのをしたわけだ」
「はい。このラセンカイに、女神パードラが呼び寄せたのです」
「転生者は……タカイジンと呼ばれます。その誰もが……なんらかの転生特典を持ち、あなたはおそらく……再生。不死身」
「不死、か。ギフトってのはよくある展開だが、神サマもまたけったいなものを……いやそれに救われたのは事実だけど」
前例はざらにあるらしい。
事実は小説よりも奇なりと言うが、こうして虚構のような世界に放り込まれてしまえば、認めるほかなかった。
襲ってきたのは怪獣ではなく、魔物で。目の前にいる銀の髪をした人形じみた美しい姉妹は、魔術なんてファンタジーの産物を扱える違う世界の人間で。自分は死んでも生き返る、ゾンビみたいになっていて。
目が覚めたこの地は、日本でもなければ地球でさえない別の遠い場所なのだと。
(——だが六年前から、奇怪なのは今の地球も同じことだ。加えて言えば、さっきの魔物とやらは大きさこそ小さいものの、やはり怪獣災害の怪獣と本質は変わらないように感じる。ならば……)
考えを少し整理する。それから永一はすっくと立ち上がると、半身で後ろを振り向いた。
風は止んでいた。草の揺れが収まった平野の向こうで、街道とつながった大きな町らしきものがある。そしてその中心からは、白い、ねじくれた樹木のような奇妙な塔が空に届けとばかりに高く高く伸びていた。
「螺旋迷宮ってのは、あれのことか。どう見ても人が造れるようなものじゃないな」
「……そうです。この世界、ラセンカイの中心にそびえる……伸び続ける塔」
「あの螺旋迷宮が魔物を生みます。あれを踏破し、その頂にある核を破壊することこそが、魔物に部族を滅ぼされたワタシたちの復讐なのです」
「魔物に殺されたのか。仲間を」
「はい。母も父も、友人も祖父母も皆、あの邪悪な獣に命を奪われました」
「だから……残されたわたしたちは、復讐しなければならない」
永一は琥珀の瞳に、昏い光がよぎったのを見る。あるいはそれは、鏡の内にひどく見慣れた色をしていた。
「お願いします。ワタシたちの命と尊厳、そのすべてを捧げます——ですからどうか。部族の報復に、不死の力添えを」
「わかった。協力しよう」
その色を見たからではないと、永一は言い訳のように心の内で呟く。
異世界転生を受け入れた永一の当面の目的は、『元の世界へ帰る方法を探す』だ。なにせ、返すべき恩をまだ返していない。
そのためにも、このラセンカイという世界について色々と探ってみる必要がある。あの螺旋迷宮は明らかにいわくつきだし、そうなればどうあれ調べてみなければならないだろう。
それに——
「いくら不死つったって、二人がいなけりゃオレもただじゃ済まなかった。あと百回は死ぬハメになっただろうし、生きたまま巣に連れてかれたりする可能性もあったはずだ。……さっきは助かった。シンジュとコハク、とか言ったっけ」
「よいの、ですか?」
「来て……くれますか」
「そうだ。助けられたからには、オレは恩を返す必要があるからな——」
まずは、この恩に報いなければ。
右も左もわからない異世界で、一番初めに出会ったのだ。これからもたくさんのことを教えてもらうだろう。
協力できる事柄があるなら是非もない。
受けた恩は、それこそ命を懸けてでも、必ず返さなければならないのだから。
「——オレは坂水永一、善良な一般小市民だよ。頭もよくないんで体力くらいしか取り柄はなかったが、どうやら特技が増えたらしい」
二本の手をそれぞれ、跪く少女らに差し伸べる。
姉妹は似た色の瞳を丸くすると、迷いなくその手を取った。
「双子の姉のシンジュです。これからなんなりとお申しつけください、エーイチ様」
「双子の妹のコハク……です。……復讐のためでしたら、わたしはなにもかもを捧げます」
「もうちょい気楽でいいよ。ま、長い付き合いになるかはわからないが、よろしく頼む」
永一が軽く腕に力を入れて引き上げると、二人はその勢いに従って立ち上がった。再び穏やかに吹いた風が、姉妹の銀の髪をかすかになびかせる。
方針は決まった。この場に留まれば、また魔物がやってくるかもしれない。姉妹は魔物が落とした黒い石だけ探して拾い上げると、すぐに永一を先導して町の方へと歩き始める。
不死の転生特典を魂に宿した異世界転生者と、大泛溢により魔物の群れに滅ぼされたセレイネスの生き残り。
三者の門出を祝福するかのように、うららかな昼の陽光が草に覆われた大地を一面の金色に染めていた。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
喪女だった私が異世界転生した途端に地味枠を脱却して逆転恋愛
タマ マコト
ファンタジー
喪女として誰にも選ばれない人生を終えた佐倉真凛は、異世界の伯爵家三女リーナとして転生する。
しかしそこでも彼女は、美しい姉妹に埋もれた「地味枠」の令嬢だった。
前世の経験から派手さを捨て、魔法地雷や罠といったトラップ魔法を選んだリーナは、目立たず確実に力を磨いていく。
魔法学園で騎士カイにその才能を見抜かれたことで、彼女の止まっていた人生は静かに動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる