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Chapter1:死骸人形と欠けた月
第十七話:禁忌の血族
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「順を追って話をしよう。やはりと言うべきか、きっかけは先日のリアンの訃報だった。連絡を受けてすぐ、駐在する魔術技師の責務として、リアンが死んだ事実はフェルゼン村の皆に伝えた。ミアちゃんはひどく取り乱し、落ち込んでいたな」
「……はい。あの時は、たくさん慰めてくださって、ありがとうございました」
「構わないさ。実を言うと、あの時に受けたのは訃報だけではなかった。ワタシはそのことを、当事者であるキミを含む、村の皆に伏せていたのだから」
「え?」
ノルトはそこでミアとヤトの、両者をじっと見つめた。
深海の青を封じ込めたような双眸が、暗闇に光るランタンの明かりに間近で照らされ危険に輝いている。
「リアンが学院でなにをしていたのか知らないが、彼は軍部に目をつけられた。その特異な血の性質に対して」
「血の性質……ダブルホルダーのことか? 陰陽魔術と血晶魔術の」
「もっと根源的なことだ。ムラクモの血の呪い……記憶喪失のヤトはともかく、もしかしてミアちゃんも知らないのか?」
「の、呪い——? 短命のこと、ですか?」
「……ふむ、本当に知らないのか。おおかたリアンが隠していたのだろうが……負担をかけまいとする、彼らしいと言えばらしいな」
ムラクモの血の呪い。なぜだか、どくんとヤトは心臓がひときわ脈打つのを感じた。
ノルトにその先を言わせてはならない。
そう直感するも、止めるすべはなく、ヤト自身もそうするべき論理的な理由が見つからなかった。
「ムラクモの家ははるか昔……四百年ほど前に東方の国から流れてきた家系だ。それは知っているな?」
「はい、だからあの屋敷には、その国——サクラフブキの建築様式の名残がある。そう教えられました」
「面白い話だ。おそらく当時の当主は、祖国を離れてもあるべき生活の形をなるべく保とうとしていたのだろう。簡単なことでもないだろうに、誇りか意地か、それとも執着か……ワタシに知るすべはないが。では、国境をいくつも越えてこの土地へ流れ着いた経緯については?」
「え? そ、それは……わかりません。誰かに訊いたこともない、です」
「そうなのか?」
ミアの意外な返答に、ヤトは思わず振り向いた。不安げな少女はこくこくとうなずく。
理由もなしに一族で国を出るはずもない。
そもそも流れたと言うが、客観的に見れば——
「——流刑?」
「鋭いな、ヤト。それとも記憶の底にある断片的な情報が作用したのか。どちらにせよ正解だ。まあ、追放だな」
「追放……? 追い出された、ってことですか? わたしたちの家は」
「そうだ。ワタシもサクラフブキの歴史にさして明るいわけではないが、あの国は長らく戦乱の世にあったと伝え聞く。おそらくはその巨大な戦いの渦の中で、力を得るため……ムラクモの一族は禁忌に触れたのだ」
「禁忌? なんだってんだ、一体。ずいぶんよその家柄に詳しいじゃないか」
「調べたのは軍部の諜報機関であって、ワタシではない。心して聞くといい、その禁忌とは、魔導生物との血の混合だ」
「……は?」
呆気に取られるヤト。背後で、ひゅ、と息の詰まるような音。
ノルトは、あくまで変わらず、どこまでも冷たさだけがにじむ声色で続けた。
「ムラクモの一族は、魔導生物の血を自らの血に取り込んだらしい。それにより魔物がごとき力を手に入れた……言うほど簡単なことではないがな。結果、ムラクモ一族が仕えていたムラサメの家は群雄割拠を勝ち抜き、三国による支配に落ち着いた今日のサクラフブキにおいても大きな領地を有している」
ここまでが軍部に調べられた情報だ、とノルトは一度口をつぐむ。
あまりに突飛な話に、頭の中を整理するためヤトは数秒を要した。どうやらムラクモの家系は、ムラサメなる家系の配下であったらしい。
だがそんなことよりも重要なのは。
「魔導生物の血を取り込む? そんなことして、無事で済むのか?」
「済んでいるから驚きなのだ。サクラフブキの情勢や、禁を犯させた挙げ句に不必要になった途端ムラクモ一族を追放したムラサメ一族の身勝手——極論、軍部としてはそんなことはどうだっていい」
魔物の血を取り込んだ一族があるとすれば、それは立派な研究対象だ。
当然、リアンはそんなことを吹聴するほど愚かではない。だが学院で過ごすうち、なにかの拍子に軍部に知られてしまったのだろう。もとより学院と軍は蜜月の関係にある。
「その血に魔力を宿しているという点において、人間と魔導生物は共通する。ことによれば、人間とて魔導生物だとする意見もある。ゆえに、古来よりヒトと魔導生物を混ぜ合わせる試みはされてきた」
「おっかねえ話だな。混ぜ合わせるつったって、交配して子ができるはずもないだろうに」
「ひとつ講義をしてやろう。そもそも魔導生物は、現状で確認されている種のすべてに生殖器が確認されていない」
「なに? そうなのか」
「多くは動物に近い見た目をしているが、例えばキミが遭遇した狼に似た魔導生物のガルディであっても、ペニスやヴァギナは確認されていない。ただし生態としては雌雄のそれに近く、時にはペアを組むし、群れれば順位制を伴うこともある」
「……ああ、そうなんだ。いや、別にそこは詳しく説明してくれなくていい」
「む。そうか」
生殖器のワードを口にする時も、ノルトの表情には一片の恥じらいも浮かばない。それで淡々とした語り口が少しでも乱れてくれれば、広間に満ちる緊張感も緩んでくれたかもしれなかったが。
「じゃあ、ヒトと魔導生物を混ぜ合わせるってのは、さっき言ったような血を混ぜるってことなのかよ?」
「それは一例だ。ほかにも、魔物の諸器官を移植する研究がある。腕や脚、魔物特有の角であったり、触覚……時には内蔵。前例などいくつもある、様々な国でな。無論、明るみに出ていないものが大半だが」
「……それ、どうなるんだ?」
「死ぬ。魔物の力を得るどころか、どの国のどの研究も、衰弱させて死期を早めるだけの結果に終わった」
人間同士でも移植など拒絶反応でうまくいかないのに、魔物の肉体をヒトに移して無事ですむはずがない。
あまりに妥当で、あまりに残酷な結末。そもそも人体実験を施した側も、往々にして本気で成功するとは考えていない。
知見を得るため。なんらかの手がかりをつかむため……例えば魔力という、魔降歴3896年の現在にもなって未だ解明できぬエネルギーがどこから来ているのか。大いなる謎を解くためならば少々の犠牲など取るにも足らない。
歴史の長い時間の中で、そんな風に考える人間は掃いて捨てるほどにいた。
「なるほどな、おかげで話がずいぶん見えた。要は、リアンやミアは成功例ってわけだ。魔導生物の血を取り込んだ実験の」
「いかにも。一族が短命なことといい、手放しの成功ではないようだがな。しかし命脈を保ち、細々ながら四百年も血を継いで生きてこられた時点で、その成果は瞠目に値する」
ヤトの中でいくつもの事実や疑問が、魔導生物の血という要素とつながっていく。
驚きはあったが、奇妙な納得もあった。リアンはきっとすべて知っていたのだろう。完全な未知ではなかったからこそ、すんなりと受け入れることができた。
二種の魔術血統を完全に受け継いだ、百万人に一人の二重顕在者——
なんのことはない。リアンはその血脈に潜む魔性から、その資格を得る確率は通常よりもぐんと高かったのだろう。
なぜならリアンが持つ陰陽魔術と血晶魔術は、両方とも父から継いだものだからだ。
魔術血統は通常、母方のものが顕れやすい。しかしながら魔物のそれに冒されたムラクモの血は、陰陽を司る固有の血統魔術に、魔物由来の血晶魔術を加えた二種を備え、母方の魔術血統を押しのけるようにうち片方を発現させる。リアンの場合はそれが両方だった。
(前提として、ムラクモの血は強いんだ。それとも濃い、と言うべきか……。それもこれも、魔物の血なんて混ぜ込んだせいだろう)
一族の短命——それこそ、血にかけられた呪いと言うほかない。
魔物の血を取り込むという罪。禁を犯した一族は、異常な血が起こす病に苦しむことになる。
「……はい。あの時は、たくさん慰めてくださって、ありがとうございました」
「構わないさ。実を言うと、あの時に受けたのは訃報だけではなかった。ワタシはそのことを、当事者であるキミを含む、村の皆に伏せていたのだから」
「え?」
ノルトはそこでミアとヤトの、両者をじっと見つめた。
深海の青を封じ込めたような双眸が、暗闇に光るランタンの明かりに間近で照らされ危険に輝いている。
「リアンが学院でなにをしていたのか知らないが、彼は軍部に目をつけられた。その特異な血の性質に対して」
「血の性質……ダブルホルダーのことか? 陰陽魔術と血晶魔術の」
「もっと根源的なことだ。ムラクモの血の呪い……記憶喪失のヤトはともかく、もしかしてミアちゃんも知らないのか?」
「の、呪い——? 短命のこと、ですか?」
「……ふむ、本当に知らないのか。おおかたリアンが隠していたのだろうが……負担をかけまいとする、彼らしいと言えばらしいな」
ムラクモの血の呪い。なぜだか、どくんとヤトは心臓がひときわ脈打つのを感じた。
ノルトにその先を言わせてはならない。
そう直感するも、止めるすべはなく、ヤト自身もそうするべき論理的な理由が見つからなかった。
「ムラクモの家ははるか昔……四百年ほど前に東方の国から流れてきた家系だ。それは知っているな?」
「はい、だからあの屋敷には、その国——サクラフブキの建築様式の名残がある。そう教えられました」
「面白い話だ。おそらく当時の当主は、祖国を離れてもあるべき生活の形をなるべく保とうとしていたのだろう。簡単なことでもないだろうに、誇りか意地か、それとも執着か……ワタシに知るすべはないが。では、国境をいくつも越えてこの土地へ流れ着いた経緯については?」
「え? そ、それは……わかりません。誰かに訊いたこともない、です」
「そうなのか?」
ミアの意外な返答に、ヤトは思わず振り向いた。不安げな少女はこくこくとうなずく。
理由もなしに一族で国を出るはずもない。
そもそも流れたと言うが、客観的に見れば——
「——流刑?」
「鋭いな、ヤト。それとも記憶の底にある断片的な情報が作用したのか。どちらにせよ正解だ。まあ、追放だな」
「追放……? 追い出された、ってことですか? わたしたちの家は」
「そうだ。ワタシもサクラフブキの歴史にさして明るいわけではないが、あの国は長らく戦乱の世にあったと伝え聞く。おそらくはその巨大な戦いの渦の中で、力を得るため……ムラクモの一族は禁忌に触れたのだ」
「禁忌? なんだってんだ、一体。ずいぶんよその家柄に詳しいじゃないか」
「調べたのは軍部の諜報機関であって、ワタシではない。心して聞くといい、その禁忌とは、魔導生物との血の混合だ」
「……は?」
呆気に取られるヤト。背後で、ひゅ、と息の詰まるような音。
ノルトは、あくまで変わらず、どこまでも冷たさだけがにじむ声色で続けた。
「ムラクモの一族は、魔導生物の血を自らの血に取り込んだらしい。それにより魔物がごとき力を手に入れた……言うほど簡単なことではないがな。結果、ムラクモ一族が仕えていたムラサメの家は群雄割拠を勝ち抜き、三国による支配に落ち着いた今日のサクラフブキにおいても大きな領地を有している」
ここまでが軍部に調べられた情報だ、とノルトは一度口をつぐむ。
あまりに突飛な話に、頭の中を整理するためヤトは数秒を要した。どうやらムラクモの家系は、ムラサメなる家系の配下であったらしい。
だがそんなことよりも重要なのは。
「魔導生物の血を取り込む? そんなことして、無事で済むのか?」
「済んでいるから驚きなのだ。サクラフブキの情勢や、禁を犯させた挙げ句に不必要になった途端ムラクモ一族を追放したムラサメ一族の身勝手——極論、軍部としてはそんなことはどうだっていい」
魔物の血を取り込んだ一族があるとすれば、それは立派な研究対象だ。
当然、リアンはそんなことを吹聴するほど愚かではない。だが学院で過ごすうち、なにかの拍子に軍部に知られてしまったのだろう。もとより学院と軍は蜜月の関係にある。
「その血に魔力を宿しているという点において、人間と魔導生物は共通する。ことによれば、人間とて魔導生物だとする意見もある。ゆえに、古来よりヒトと魔導生物を混ぜ合わせる試みはされてきた」
「おっかねえ話だな。混ぜ合わせるつったって、交配して子ができるはずもないだろうに」
「ひとつ講義をしてやろう。そもそも魔導生物は、現状で確認されている種のすべてに生殖器が確認されていない」
「なに? そうなのか」
「多くは動物に近い見た目をしているが、例えばキミが遭遇した狼に似た魔導生物のガルディであっても、ペニスやヴァギナは確認されていない。ただし生態としては雌雄のそれに近く、時にはペアを組むし、群れれば順位制を伴うこともある」
「……ああ、そうなんだ。いや、別にそこは詳しく説明してくれなくていい」
「む。そうか」
生殖器のワードを口にする時も、ノルトの表情には一片の恥じらいも浮かばない。それで淡々とした語り口が少しでも乱れてくれれば、広間に満ちる緊張感も緩んでくれたかもしれなかったが。
「じゃあ、ヒトと魔導生物を混ぜ合わせるってのは、さっき言ったような血を混ぜるってことなのかよ?」
「それは一例だ。ほかにも、魔物の諸器官を移植する研究がある。腕や脚、魔物特有の角であったり、触覚……時には内蔵。前例などいくつもある、様々な国でな。無論、明るみに出ていないものが大半だが」
「……それ、どうなるんだ?」
「死ぬ。魔物の力を得るどころか、どの国のどの研究も、衰弱させて死期を早めるだけの結果に終わった」
人間同士でも移植など拒絶反応でうまくいかないのに、魔物の肉体をヒトに移して無事ですむはずがない。
あまりに妥当で、あまりに残酷な結末。そもそも人体実験を施した側も、往々にして本気で成功するとは考えていない。
知見を得るため。なんらかの手がかりをつかむため……例えば魔力という、魔降歴3896年の現在にもなって未だ解明できぬエネルギーがどこから来ているのか。大いなる謎を解くためならば少々の犠牲など取るにも足らない。
歴史の長い時間の中で、そんな風に考える人間は掃いて捨てるほどにいた。
「なるほどな、おかげで話がずいぶん見えた。要は、リアンやミアは成功例ってわけだ。魔導生物の血を取り込んだ実験の」
「いかにも。一族が短命なことといい、手放しの成功ではないようだがな。しかし命脈を保ち、細々ながら四百年も血を継いで生きてこられた時点で、その成果は瞠目に値する」
ヤトの中でいくつもの事実や疑問が、魔導生物の血という要素とつながっていく。
驚きはあったが、奇妙な納得もあった。リアンはきっとすべて知っていたのだろう。完全な未知ではなかったからこそ、すんなりと受け入れることができた。
二種の魔術血統を完全に受け継いだ、百万人に一人の二重顕在者——
なんのことはない。リアンはその血脈に潜む魔性から、その資格を得る確率は通常よりもぐんと高かったのだろう。
なぜならリアンが持つ陰陽魔術と血晶魔術は、両方とも父から継いだものだからだ。
魔術血統は通常、母方のものが顕れやすい。しかしながら魔物のそれに冒されたムラクモの血は、陰陽を司る固有の血統魔術に、魔物由来の血晶魔術を加えた二種を備え、母方の魔術血統を押しのけるようにうち片方を発現させる。リアンの場合はそれが両方だった。
(前提として、ムラクモの血は強いんだ。それとも濃い、と言うべきか……。それもこれも、魔物の血なんて混ぜ込んだせいだろう)
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