6 / 7
#006
しおりを挟む──名前を知りたい。
──僕を無理矢理犯して、僕の初めてを奪った吸血鬼の名を。
──誰もくれなかった、『愛』を与えてくれたキミの名を。
「んッ……はッ、はッ…ぁ……いいよ、教えてあげるミツル」
激しく動かしていた腰の動きを一度止めて、荒くなった息を含めながら甘い声で答えてくれた。
そんな声で僕の名前を呼ばれたら…
呼ばれたら………
呼ばれたら……………?
………んん?あれ?えッ?
「んアッ……な、なん、で…なまえ……?」
「さぁね。理由なら後で教えてあげるよ。…じゃあさ、俺のことはルイって呼んで?」
「……ル、イ………?」
「そう、偉い子だねミツルは。」
にこりと今度はあの鋭い目ではなく、優しい笑顔が浮かび上がる。
それを見たら、どうして彼が僕の名前を知ってたんだろうなんて疑問はどこかに吹き飛び、そして、そんな間もなくズプププと彼の陰茎が中に捩じ込まれた。
「…いやっあぁぁ、あぁ…んんッ…」
「……ッ…ねぇ呼んでよ、俺の名前」
「はっ…る、い…るいるいッ……!イっく!も…むりぃぃ……」
求められるままに夢中でルイと呼び続けると、面白いことにルイのソレはだんだんと大きくなっていく。
──ちゃんと、感じてくれてるんだ……
「……おれ、もッイキそう……」
苦しげにそう言うと抜こうとしたので、何とかそれを止める。
だって、一緒にイキたい、から……。
中に、ルイのものを残してほしい…から。
「だ……めぇッ…….いっしょに、イこ…?」
「ミツルは俺を煽る天才だな、全く。……いいよ、」
「......やっ...ゃあっ.....ぁぁあああッッ!!」
絶頂を迎えたあと、そこで意識が途切れた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
93
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる