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□始まり編
【逃亡】②
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「私ね、一度でいいからイチゴのショートケーキを死ぬほど食べてみたいの」
「現実をみなさい」
「俺は一度でいいからサンドバックを死ぬほど殴ってみたいな」
「現実をみなさい」
「それでは私は」
「だから現実をみなさいって! 夢を語っとる場合か! この状況、囲まれてんの、守備隊に!」
現在、ロゼンパーティーはとてもピンチだった。
なぜなら、笑えるほどに完全武装した守備隊に周りを囲まれているからである。
北国の守備隊長がスピーカーを手に持ちロゼン達に話しかけてきた。
「あー、君たちは完全に包囲されている。おとなしく北国の財産を返しなさいぃていうか返せこらぁ! なめとったらおんどりゃぁぁぞ!」
一方、ロゼンパーティー。
「りゃぁぁぞ!」
「やめろティア、無意味なオウム返しでこれ以上相手の神経を逆なでるんじゃない。そしてミモザ、お前は早く奪った金品を返してきなさい」
「え? 彼らを血の海に沈めてこいって正気ですか?」
「その聞き間違いかたは無理があるでしょ。お金絡むと正気失う性格なんとかならないの?」
「おい、なにをこそこそ話してやがる! 状況をわかってんのか!? お前ら大犯罪者だぞ!」
大犯罪者──!? 守備隊長の言葉にロゼンはあせった。
「ち、ちょっと待て! 一応、王様の許可はもらってたんだからな!?」
「うるせえ、それがないと給料出ねえんだよ! ウチの家族を飢え死にさせる気か!」
守備隊長は涙を流した。
「……完全に悪役になっちゃったよ」
ロゼンも涙を流した。
「はあ、仕方ないですね……仕方ない……返しましょう」
ついに観念したのかミモザは己の欲望を振り払うかのように、遠心力をつけて手に持っていたものを手放した。
「へ? う、嘘ぉぉん――」
巨大な布袋が隕石のように降ってきて、守備隊長はプチッと潰されてしまう。
そして同時に周りに金銀財宝が砂山を崩したように散乱していった。
大混乱。人間の欲とは恐ろしいもの。北国の守備隊は仕事と立場を忘れさり、散らばった財宝を物色していく。
だが混乱にまぎれ、ロゼンパーティーはその場から飛び出していった。
「逃亡成功!」
「あのスピーカーの奴、面白い顔で布袋の下敷きになったな」
「こ、これはもう取り返しがつかないのでは……?」
「大丈夫ですよロゼン様。北の滝にいるモンスターを倒せばきっと国王も許してくれるはずです」
そんな希望的観測を持ちながら、ロゼンパーティーは国を飛び出し北の滝を目指して走った。
「現実をみなさい」
「俺は一度でいいからサンドバックを死ぬほど殴ってみたいな」
「現実をみなさい」
「それでは私は」
「だから現実をみなさいって! 夢を語っとる場合か! この状況、囲まれてんの、守備隊に!」
現在、ロゼンパーティーはとてもピンチだった。
なぜなら、笑えるほどに完全武装した守備隊に周りを囲まれているからである。
北国の守備隊長がスピーカーを手に持ちロゼン達に話しかけてきた。
「あー、君たちは完全に包囲されている。おとなしく北国の財産を返しなさいぃていうか返せこらぁ! なめとったらおんどりゃぁぁぞ!」
一方、ロゼンパーティー。
「りゃぁぁぞ!」
「やめろティア、無意味なオウム返しでこれ以上相手の神経を逆なでるんじゃない。そしてミモザ、お前は早く奪った金品を返してきなさい」
「え? 彼らを血の海に沈めてこいって正気ですか?」
「その聞き間違いかたは無理があるでしょ。お金絡むと正気失う性格なんとかならないの?」
「おい、なにをこそこそ話してやがる! 状況をわかってんのか!? お前ら大犯罪者だぞ!」
大犯罪者──!? 守備隊長の言葉にロゼンはあせった。
「ち、ちょっと待て! 一応、王様の許可はもらってたんだからな!?」
「うるせえ、それがないと給料出ねえんだよ! ウチの家族を飢え死にさせる気か!」
守備隊長は涙を流した。
「……完全に悪役になっちゃったよ」
ロゼンも涙を流した。
「はあ、仕方ないですね……仕方ない……返しましょう」
ついに観念したのかミモザは己の欲望を振り払うかのように、遠心力をつけて手に持っていたものを手放した。
「へ? う、嘘ぉぉん――」
巨大な布袋が隕石のように降ってきて、守備隊長はプチッと潰されてしまう。
そして同時に周りに金銀財宝が砂山を崩したように散乱していった。
大混乱。人間の欲とは恐ろしいもの。北国の守備隊は仕事と立場を忘れさり、散らばった財宝を物色していく。
だが混乱にまぎれ、ロゼンパーティーはその場から飛び出していった。
「逃亡成功!」
「あのスピーカーの奴、面白い顔で布袋の下敷きになったな」
「こ、これはもう取り返しがつかないのでは……?」
「大丈夫ですよロゼン様。北の滝にいるモンスターを倒せばきっと国王も許してくれるはずです」
そんな希望的観測を持ちながら、ロゼンパーティーは国を飛び出し北の滝を目指して走った。
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