私と異国からきた水神さま

かず斉入道

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第17話 入学式(1)

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「ま~だ、怒っているの、美月?」
「……ん? 別に怒っていないし」

 プンプンと私が紗枝ちゃんの問いかけに対して、自分の頬を膨らまし、不貞腐れる。

「美月みたいに男の子には興味がないと言っていた娘が彼の事をもう既に知っていたなんて不思議よね?」
「うん、うん、不思議」
「私もそう思う」

 私の大の仲良し四天王の一人芽衣メイちゃんが苦笑いを浮かべながら、異性に対して興味がない私が男子ある人……。

 そう私が先ほどソメイヨシノの木の下で悪態をつき、離した魔王さま……。

 まあ、外見だけ見れば多分我が校の一年生の中では容姿は一番と言うか? 先ほど教室で卒業式が開始されるまでの待機中に、クラスの女の子達が噂をしていたけれど。
 我が校の一年生から三年生を合わせても容姿は一番だろう? と絶賛されていた銀髪の彼こと魔王さまなのだが。何故私が彼のことを知っているのか? と小声で呟けば、
 紗枝ちゃんが頷き、幸ちゃんも納得するから、私はもう本当に三人はしつこいな! 何度も、何度も魔王さまの話しばっかりをする!

 だからいい加減にしてよ! と思い。三人へと小声で悪態をつこうと私は試みる。


「お前ら、三人いい加減にしておかないと先生に叱られても知らないぞ」

 私達と同じクラスの男子……。小学校時代も同じクラスだった王君が怪訝な表情で注意を促してきた。

「別にいいじゃん! 王には関係ないでしょう? 貴方と違ってカッコいい子の話をしているのだから」

 小学校時代もよく言い争いをしていた二人……。犬猿の仲? の芽衣ヤーイーちゃんがプンプンと不満を返せば。

「こら! お前達! 静かにしないか! 入学式の最中だぞ……。本当に仕方がない奴らだな……」

 まあ、ここはお約束と言うか? まさにテンプレと言った感じで中学校の男性……。厳格な顔をした怖そうな先生が二人のことを入学式の最中なので、できるだけ小声で叱り、諫める。

「すいません」
「気をつけます」

 厳格な顔の先生に諫められた二人は下を向きながら謝罪をする。

 そして先生の姿が遠のいたら芽衣ヤーイーちゃんはチラリと後ろを向き──。王君へとアッカンべ~~~! と自分の舌をベ~! と出す悪態をついた。

 だから王君の顔は見る見る真っ赤……。自分の鼻息までフンガ~! フンガ~! と荒くするから、近くの女の子だけではなく男子生徒まで苦笑いを浮かべ困った顔をするから。

 私が「もう二人共」と呆れた声で呟く。
芽衣ヤーイーちゃん、また先生に叱られるは、よ」と、私が注意をした。

「はぁ~い」

 芽衣ヤーイーちゃんは不貞腐れた態度──悪態をついたけれど。私に素直な返事をくれて、その後はみんなで大人しく校長先生以下、ご来賓の人達の話を聞き、無事に中学校の入学式は終わる。



 ◇◇◇







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