私と異国からきた水神さま

かず斉入道

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第16話 教室へと向かえば(2)

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 だから私は「うぅん、何でもないよ」と首を振ると。

「そう言えば私と幸ちゃんって同じクラスだよね?」

 満面の笑みを浮かべながら尋ねた。

「うん、そうそう、美月ちゃんとは小学生の間は同じクラスになれなかったけれど。中学生になったら同じクラスになれたから私は嬉しいよ」

 幸ちゃんは私の問いかけに対して満面の笑みを浮かべながら言葉を返してくれた。

「私もクラス表を見て幸ちゃんの名前があるから嬉しかったよ」

 私も幼馴染の彼女と、中学生と呼ばれる大人への成長の第一歩になる新たな学年への進学に対して多少なりとも不安があった。

 でも私の幼馴染の上田の幸ちゃんと同じクラスになれたことで不安が取り除かれたので本当に心から嬉しいし、安堵した。

「美月ちゃん本当に……?」

 私の返した言葉に対して幼馴染さんは苦笑を浮かべながら、ジト目で尋ねてきた。

「本当だよ、幸ちゃん! 私は同じクラスになれたことを本当に心から喜んでいるよ」

 私は苦笑を浮かべる馴染みへと絶叫交じりで否定をする。

「えぇ~、本当かな? 美月ちゃんは今の今まで大変に不機嫌極まりない顔をしていたけれど。本当かな? ふっ、ふふふ」

 でも幸ちゃんはこの通り、猜疑心のある目、苦笑を浮かべる。

 だから私の口から「本当だよ~」と更に絶叫交じりの声が漏れる。

「二人共、何をしているの?」
「早く教室に入らないと先生来るわよ」

 私がまた大きく甲高い声音で幸ちゃんへと違う、違うと、大袈裟なくらい自分の首を振っていると。やはり小学生時代に、大変に仲の良かった二人……。

 フィリピンと日本人のハーフである佐枝ちゃんと中国の女の子芽衣ヤーイーちゃんが呆れた声で注意をしてきたから。

「あっ、ごめん、二人共……」

 私は言葉を返すと。

「幸ちゃん、教室へ行こうか?」

 私は二人から幸ちゃんへと視線を変え、教室へと向かおうと告げる。

「うん」

 私の言葉を聞いた幸ちゃんがうなずいて歩き始めるから。私や佐枝ちゃん、芽衣ヤーイーちゃんも彼女に釣られ教室へ向かって歩き始める。


 ◇◇◇




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